東方他力録   作:黒檻さん/詩歌

25 / 31
どうも、冷凍レンジです。

今回は文字数が少なくなっておりますが、勘弁してくださると幸いです。

それではどうぞ。


景品の有効活用

ー紅魔館のとある部屋にてー

 

 

どうも、友弥だよ。

この前の虫捕り大会の後、何故か紫さんが僕とレミリアに賞品渡して来たんだけどね……

 

「……これって、虫捕り網よね?」

 

「そうだね、それも特大サイズの」

 

渡された物は頑丈な巨大虫捕り網。

しかも何かが入った時点で丸い枠が閉じ、超強力な結界で閉じ込めるという便利機能。

こんなので何を捕まえろと言うのかな?

 

「「うーん……」」

 

そうやって僕とレミリアで使い方を考えていると、何やら廊下が騒がしくなってきた。

網を部屋に置き、興味本位でレミリアと廊下に出てみると、ほぼ同時のタイミングで咲夜が現れた。何故か少し焦っている。

 

「お嬢様、パチュリー様から支援要請がきております」

 

「そう……また魔理沙が来たのね」

 

なんだ、魔理沙か。パチュリーがレミリアに支援要請って事は図書館でも襲撃されたのかな?

 

「友弥、貴方も手伝いなさい」

 

「ん、了解。はいどうぞ、図書館まで直通のスキマだよ」

 

とりあえず図書館までスキマを繋ぐ。

レミリア達が入ったのを確認して、僕もスキマの中に入っ……

 

「……この網、使えそうだね」

 

やっぱり網も持って行く事にした。

これで魔理沙を……無理だね。

 

 

「さて、スキマを抜けるとそこには……わお、派手にやってるね」

 

スキマを抜けたら、本が散らばっているなかで魔理沙とパチュリーが弾幕ごっこしてた。

 

パチュリーは次々と魔法陣を展開して攻撃しているけど、魔理沙は何かを守る様な動きだなぁ……魔理沙らしくない。

 

「おーい魔理沙ー、何か持ってるのー?」

 

「私の魔道書だぜ!」

 

「ちょっと魔理沙!それは図書館のよ!」

 

魔理沙とパチュリーの言葉で全て把握出来た。

魔理沙が本を盗み、パチュリーがそれを阻止しようとしてるんだね。

 

「咲夜、友弥、行くわよ」

 

レミリアからの指令が出た。

あ、でも網……

 

「レミリア、僕はちょっと作戦があるから別行動で」

 

「?分かったわ」

 

納得してくれたみたいで、レミリアと咲夜がパチュリーに加勢しに行った。

今の間に魔理沙の背後に……

 

「魔理沙!今日こそは逃がさないわよ!」

 

「おっと、それはお断りだぜ!」

 

おーやってるねー。

上手く気を引いてくれてるね、助かるよ。

 

魔理沙の背後に回り……今だっ!

 

「逆転されたか……残念だが、さらばだ「えいっ」!?なんだこの網は!?」

 

一気に網を振り下ろし、魔理沙を確保した。

その瞬間に魔法陣が展開、これで魔理沙は詰んだね。

 

「友弥、作戦とはこの事だったのね。少し見直したわ」

 

咲夜に褒められた。嬉しいけど素直に喜べない……まさか、これが恋!?

 

「何を考えているかは知らないけど、多分違うと思うわ」

 

パチュリーに呆れられた顔で言われた。

……わぁい、パチュリーは心を見透かしてくるね〜

 

「もしかしてパチュリー読心術持ってる?」

 

「持ってるわけないじゃない」

 

「デスヨネー」

 

心が折れそう。いや、実際折れかけてる。

パチュリーから物凄いいかがわしい視線が送られて来てるけど気にしない。てか出来ない。僕にそんなスペックはございません。

 

「おい友弥!早く出すんだぜ!」

 

「うわぁ、可哀想な子ね」

 

「レミリア!うるさいんだぜ!」

 

事実だと思うけどね。

まあ、魔理沙が拗ねる前にパチュリーに引き渡しておこう。

 

「はい、煮るなり焼くなり切り刻むなり実験台にするなりお好きにどうぞ」

 

「おい友弥!?それは勘弁だぜ!?」

 

「友弥……それは流石にないんじゃないかしら?」

 

レミリアに軽く引かれた。

魔理沙は……もう知らない。どうにでもなるが良いさ。

 

「パチュリー、後は任せたよ。あ、ついでにこの網あげるね」

 

「友弥、恩に着るわ。魔理沙は実験台としてありがたく貰っておくわね」

 

パチュリーと示し合わせた様な黒い笑みを浮かべて引き渡しす。

魔理沙の顔が青くなっていくのは気のせいでは無いけど、仕返しだから仕方が無いね。

 

「さあ魔理沙、実験室に行きましょうか?」

 

「や、やめろ!私はまだ死にたくはないぜ!ってお前ら三人!何で合掌してこっちを拝んでるんだ!?」

 

魔理沙が僕達の行動に気がついた。

三人で顔を見合わせ、同時に発言する。

 

「「「御愁傷様です」」」

 

「お前らぁぁぁ……」

 

魔理沙は犠牲になったのだ。ざまぁ。

 

「それにしても友弥……」

 

レミリアが喋りかけてくる。

とりあえず聞いておこう。

 

「どうしたの?」

 

「貴方……かなり黒いわね……」

 

ははは、何を今更。口には出さないけどね。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告