東方他力録   作:黒檻さん/詩歌

27 / 31
夏休みも終了が近くなりましたね。

……それだけです。では、どうぞ。


天狗と吸血鬼からの仕返し

どうも……友弥です。

 

現在、アリス宅からの帰り道なんだけど……

 

「友弥さん!話聞いてますか!?」

 

「あー、うん。聞いてるよ」

 

射命丸に絡まれてます。

僕の姿を発見した途端、鬼の形相で突撃してきたんだよね。僕何か悪い事したかなぁ?

 

「あの後、紅魔館の人達に酷い目に合わされましたからね!?」

 

あー、その事ね。すっかり忘れてたよ。

 

「良かったじゃん。一生の思い出になったでしょ?」

 

「一生のトラウマですよっ!」

 

射命丸が顔を真っ赤にして怒ってくる。

そんなに怖かったんだ……レミリア達は一体どんな事をしたんだろ?今度聞いてみよっと。

 

「……で、何?僕に仕返しでもしに来たの?」

 

「その通りです。さあ、スペルカードを用意してください!」

 

射命丸が三枚のスペルカードを取り出した。

成る程、自分も三枚出せばいいんだね。

 

 

……いや、出さなくていっか。

 

 

「じゃあ、僕のスキマの中で戦おうか」

 

すると射命丸は僕に指を突きつけた。

 

「いいですよ、どちらにしろ仕返しはしますから」

 

わー、本当に怒ってるね。あっさり誘導できたよ。

 

とりあえずスキマを開いてと、そのスキマを少し弄れば……

 

「早くしてください!怒りますよ!?」

 

射命丸が僕を急かしてくる。

……そんなに仕返ししたいんだね。

 

「既に怒ってるよね?ねぇねぇ、もう既に怒っちゃってるよね?」

 

「うっ……」

 

ちょっと指摘しただけで完全に図星な顔で黙ってくれた。こうでもしないと集中できないよ。

 

「ふぅ……完成。さあどうぞ、スキマの中へ」

 

射命丸が待ってました、と言わんばかりに毎度お馴染みモノクロスキマの中へ飛んでいく。

僕もそれに続いてスキマの中に入る。

 

 

 

スキマの中に入ると、中で射命丸が驚いた表情をして必死に翼を動かしていた。

飛びたいのかね、天狗さん。

 

「ちょっと友弥さん、空を飛べなくなったんですが」

 

少し怒った表情でこちらを睨んできた。これは挑発のチャンスだね。

 

「仕様です。諦めてね☆……嘘ですすみません調子乗りましただからそんな目でこっちを見ないでください本当お願いします」

 

射命丸が凄い哀れな子を見る目になってた。

……今回は僕が悪いね、反省。

 

「なら飛べるようにしてくださいよ」

 

ありゃ、いつの間にスキマの影響だと分かったんだろ?まあ、でもね……

 

「しないけど?」

 

「……だろうなとは思いました」

 

ついに射命丸にも心を読まれ始めた!?

 

 

……いや、絶対違うね。

 

「とにかく始めましょう。飛べなくても仕返しは可能ですから」

 

射命丸が腕を組んでこっちを睨んでくる。余程自信があるんだね。

 

「分かったよ。ーー始めっ」

 

僕が合図を出すと、射命丸は大量の弾幕を僕に放ってきた。

……一発一発がかなりの妖力の塊なんですけど。殺す気ですかね?

 

「死ねっ!!」

 

「あ、完全に殺す気だわこれ」

 

ていうか死ねって言われた。

……ちょっと怒ったよ?

 

とりあえず射命丸の弾幕を上書きする量と質の霊力弾を大量に放つ。

 

ちなみにこのスキマの中だと、僕の霊力は減らないんだよね。完全にチートモード。

 

「んで、体から大量に霊力を放出すると……」

 

霊力がスキマの中で吹き荒れる。

そして僕を中心とした竜巻が形成され、周りの弾幕を取り込み巨大化していく。

 

言っておくけど、この竜巻をスキマの中以外では発動出来ないからね?スキマの外だと圧倒的に霊力が足りません。

 

「さあ、鬼ごっこを始めよっか」

 

竜巻を射命丸に向かって恐ろしい速度で放つ。

この竜巻、地味にホーミング性能があるんだよね。

 

「ちょっ、速すぎですよ!?私飛べなっ……」

 

射命丸は逃げようとしたが、言葉を言いきる前に竜巻に巻き込まれてしまった。

 

「この技良いね、後でスペルカードにしておこっと」

 

我ながら良い提案。多少劣化させないと霊力的に使えないけどね。

 

「それにしても、これどうしよっかな?」

 

服もボロボロになり、ピクピク痙攣して気絶している射命丸。どうしようか悩んだけど……

 

 

 

「……放置でいいや、帰ろっと。」

 

結果、これが一番楽なんだよね。

あ、帰り道にスペルカード作っとこ。

 

 

 

〜少年帰宅中〜

 

 

 

 

何事も無く神社に到着。

……と思ったらレミリアと咲夜が神社の前で待ち構えていました。なんでなのさ?

 

「友弥、よくも鴉天狗を私のベッドの上に寝かせたわね!」

 

「こっちもか……憂鬱だなぁ」

 

自分で蒔いた種だから反論出来ないのも辛い。自業自得か。

 

「覚悟しなさい」

 

咲夜がナイフを一本取り出し、僕に向かって投げてくる。

……どうしてそんなに真っ直ぐ飛ばせるのか知りたいなぁ。

 

とりあえず、スキマで速度を上げて返却する。

スキマ強いです。紫さんに感謝だね。

 

「私の事を忘れてないかしら?」

 

背後からレミリアの声が聞こえる。

 

振り向くと、レミリアが日傘を片手にグングニルを投げつけようとしていた。

……待って、あのグングニルに即死級の量の妖力が込められてるんだけど。

 

「くらいなさいっ!」

 

レミリアがグングニルを僕に投げつけた。けど、それを黙って見てる僕じゃないよ。

僕はさっき作ったスペルカードを発動する。

 

 

……あ、まだ名前決めてないや。

 

 

「まだ名前が無いけどくらえっ!」

 

実はこのスペルカード、ちょっと改良したんだよね。

まず竜巻が形成される。

その後、相手の弾幕を取り込みながら巨大化していく。ここまでは同じなんだけど……

 

「……私達の弾幕が取り込まれてるわね、でも動かないなら脅威ではないわ」

 

レミリアが余裕の表情で日傘を持ち直す。

 

「甘いよ、レミリア」

 

僕が指を鳴らすと同時に、竜巻が七つに分裂し、レミリア達へと飛んでいく。勿論ホーミング。

あ、レミリアが驚いて逃げてる。咲夜は……既に被弾しちゃったか、ドンマイ。

 

「ちょっと友弥!?なんなのよこの弾幕はーー」

 

逃げていたレミリアだったけど、流石に疲れたご様子。被弾してしまったね。

 

「よし、お終い。これで仕返しなんてしなくなるかな?」

 

気絶したレミリア達はスキマで紅魔館の門の前に移動させておく。後はきっと美鈴がどうにかするはず。

 

 

それにしても……

 

「なんで虫捕り大会や、魔理沙が襲撃してた時に仕返ししてこなかったんだろ?」

 

まあ、ラッキーだったって事だね、良かった良かった。

 

 

こうして僕は見事無事に神社に帰れましたとさ。

 

 

 

 

 

 

この後、神社に遊びに来てた魔理沙からも仕返しされそうになったのは言うまでもないよね?だって圧勝したもん。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告