東方他力録   作:黒檻さん/詩歌

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どうも冷凍レンジです。
この小説はちょっとした趣味で書いているのですが、楽しんで頂ければ幸いです。

では第四話、お楽しみ下さい。


小さな宴会と第二の魔法使い

「では、宜しくお願いします魔理沙先生!」

 

「(やっぱり良い響きだぜ…)じゃあまずは霊力の球を出してみてくれ」

 

魔理沙がそう言うと、友弥はとても大きな霊力の球を出した。

 

「相変わらず大きいな…じゃあ、そいつを飛ばせるか?」

 

「これでいいのかな?」

 

友弥は掌を空へと向け、勢いよく飛ばしてみせた。その瞬間、大きな雲に風穴が開いた。

 

「はっ、速すぎないか!?」

 

「確かに速いわ…これじゃ勘で避けるしかないじゃない。初見殺しもいいところだわ」

 

これを例えるならば、音速の二〜三倍あたりだろう。

 

「え、駄目ですか?」

 

「別に駄目じゃないが…出来れば私達には使わないでくれ」

 

「わかりました」

 

魔理沙は少し顔が青くなっている。自分に当たったらどうなるのかを想像してしまったのだろう。

 

「よし、次は小さい球は出せるか?」

 

「小さい球ですか…やってみます」

 

しかし友弥が幾ら頑張っても小さい球は出せなかった。

 

「うーん、こうなったらどうすればいいんだ…」

 

「友弥、あの大きな球は沢山出せるのかしら?」

 

「霊夢、ナイスアイデアだぜ!」

 

霊夢が提案した瞬間、友弥は数えるのも億劫になるほどの量の霊力の球を出していた。

 

「おいおい…お前の霊力はバケモンかよ…」

 

友弥は、大妖怪でも息が切れそうな量の霊力を使っても平然としていたのだ。

 

「魔理沙先生…はもう面倒だね、魔理沙!これどうすればいい?」

 

「どうすればいいって…とりあえず空に向けて打ってみればいいぜ」

 

魔理沙がそう言うと、友弥は空に向けて大量の霊力弾を発射した。

その威力は途轍もない強さで、魔理沙のマスタースパークにも匹敵する威力だった。

 

「これじゃ私のスペルカードも霞んで見えるぜ…」

 

「すぺるかーど?何それ?」

 

「簡単に言うと必殺技だな。友弥も作ってみるか?」

 

「作ってみたい!」

 

「よし霊夢、友弥にスペカの素をあげるんだ」

 

「何で私なのよ…とりあえず五枚渡しておくわね」

 

「ありがとうございます!じゃあ早速作って「待つんだぜ!」何?魔理沙」

 

魔理沙は少し真剣な顔になり、

 

「念の為に今からお前にスペルカードルールを教えておくぜ」

 

と言った。それに対して友弥は

 

「じゃあ教えられておきます」

 

「何で上からなんだよ…まあ、今から教えてやるぜ。スペルカードルールとはなー」

 

 

〜少女説明中〜

 

 

「なるほど、スペルカードにはパワーがあればいいんだね?」

 

「あ、後はスペルカードを使う時にはカード宣言をしなくちゃダメだぜ」

 

「了解。じゃあ早速作ってくるね」

 

友弥はスペカの素を片手に神社の中へ入って行った。

 

「じゃあ私達は宴会の用意でもしましょうか。魔理沙は誰を呼んだの?」

 

「アリスしか呼んでないぜ。最初の宴会だから少しはこじんまりしたほうが良いだろ?」

 

「魔理沙にしては気が利くじゃない。魔理沙は倉庫の奥からお酒を持ってきなさい。私は料理をするわ」

 

魔理沙は「了解だぜ」と言い倉庫へ、霊夢は料理の為に台所へと向かった。

 

その一時間後…

 

「よーし完成した!って結構時間かかったなぁ、霊夢達は宴会始めちゃってるのかな?」

 

友弥が居間への障子を開けると、見知らない金髪の女性と、顔を真っ赤にして倒れている霊夢と魔理沙がいた。

 

「友弥君ね?始めまして、私はアリス。霊夢達から話は聞いているわよ」

 

「待って、なんでそこで倒れてる霊夢達を無視してるの?てか何があったの?」

 

「二人は友弥君が中々来ないから勝手に酒盛り始めちゃったのよ」

 

「え、見た感じ霊夢と魔理沙は未成年なんだけど」

 

「未成年?外の世界の決まり事か何かかしら?」

 

アリスの言葉で幻想郷に年齢制限が無い事を察した友弥は、これを機にとお酒を一口飲んでみた。しかし、飲んだ直後顔を真っ赤にして倒れてしまった。

 

「zzz…」

 

「…外の世界の人間はお酒に弱いのかしら?それとも…」

 

結果、一人の少年と魔法使い、巫女が倒れている中で何かを考えている金髪の女性という周りから見れば物凄くシュールな光景が出来上がったのであった。

その数分後…

 

「…はっ、寝てた」

 

「おはよう、外の世界の人間は復活するのも早いわね」

 

「そういう訳じゃ無いと思うけどね…うぅ、頭がガンガンする…」

 

どうやらまだ霊夢達は寝ているようだ。

 

「もうお酒は飲まないぞ…」

 

「そのほうが良いわ。はい、緑茶よ」

 

アリスから緑茶を貰い、一口飲んだ。

 

「おお、スッキリした。ありがとうねアリス」

 

「どう致しまして。さて、霊夢と魔理沙を布団に寝かせるの手伝ってくれないかしら?」

 

「面倒だしそのままで良いんじゃない?」

 

「駄目よ。風邪引くかもしれないわ」

 

へぇー、アリスって見かけによらずお人好しなんだなぁ」

 

「声に出てるわよ」

 

しまった、と言い霊夢達を運び始める友弥であった。

 

 

〜少年少女人運び中〜

 

 

「ふぅ、疲れたよ」

 

「お疲れ様。さて、色々あったし改めて自己紹介しましょうか」

 

「そうだね。僕の名前は烏川友弥、呼び方は何でもいいよ。ここの神社に居候してて、霊夢や紫さん曰く僕には途轍もない霊力があるらしいよ」

 

「私はアリス・マーガトロイド、アリスって呼んで。魔法の森に住んでいるわ」

 

どうやらこの少女は魔法の森という場所に住んでいるらしい。恐らく魔理沙と同じ魔法使いなんだろう。

あと、本人には言えないが名前が非常に覚えにくい。

 

「そういえばやっぱりアリスにも能力はあるの?」

 

「ええ、私の能力は人形を操る程度の能力よ。私に聞いてきたっていう事は友弥君にも能力はあるんでしょう?」

 

「僕の能力は他人の能力を使う程度の能力だよ。一見強そうだけど握手をした人の能力しか使えないんだ」

 

そう説明すると「なら大丈夫ね。もし強そうな人を見かけたら友好的に近づいて握手しておく事をお勧めするわ」と言われた。何で僕よりも僕の能力について理解出来てるのかが不思議だ。

 

「じゃあ私は帰るわね。後片付けとかは任せて大丈夫かしら?」

 

「大丈夫です。気を付けて帰って下さいね」

 

お互いに挨拶をして、アリスは帰って行った。

 

「さて、片付けでもしますか」

 

余談だが、この片付けは途中に魔理沙が乱入してきたりして終わったのは明け方だそうな。実にどうでも良い。




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