それでは第七話、どうぞ。
友弥達が霊夢の勘を頼りに空を飛んでいると、下の森の方に何かが飛んでいるのが見えた。
よく近づくと、どうやら黒い球が飛んでいるようだ。
友弥達が警戒しながらその黒い球へと接近しようとした時…
ゴツン!!
黒い球は大木に衝突し、中々大きな音を立てた。
一体あの黒い球は何なんだ。
すると中から頭を抑えた少女が現れた。
「なんだ、唯の妖怪だったね」
友弥が軽い手当をしてあげようと近づくと、いきなり少女はスクッと立ち上がり、友弥に向けてこう質問した。
「ーあなたは食べてもいい人類?」
言葉の意味がイマイチ理解出来なかった友弥は、とりあえず
「人間だから食べちゃダメだよ?」
と言った。見事に質問と答えが噛み合っていないが、黒いワンピースを着た少女は「そーなのかー」と満足したようで、いきなり友弥に襲いかかった。
「ねぇ待って!?今食べちゃダメだよって言ったよね!?」
しかしその少女は「お腹が空いてるから食べてもいいのだー」と吹っ飛んだ持論をだしてきた。
しかも本当にお腹が空いてるようだから怒るに怒れない。
そこを魔理沙が助けに来た。
「待った妖怪。ここはひとつ弾幕ごっこで決着をつけようぜ」
「その人間を食べて良いなら何でもいいのかー」
「だってよ。そうら行け友弥!」
「えっ、僕?でもオーバーキルしちゃうかも…」
しかし魔理沙達にはオーバーキルの意味がわかっていない。
「何だかよくわからないが、妖怪は丈夫だぜ?」
「あ、ならオッケーだね」
これで納得してしまう友弥も中々頭が悪い。
「という訳で弾幕ごっこにしよっか」
「早く始めるのかー」
「じゃあ私が審判をするぜ。残機は二機、スペカ枚数は三枚までだ。よーい、始め!」
始まると同時に黒い少女はスペルカードを発動する。
一刻も早く友弥を食べたいようだ。
ーー夜符『ナイトバード』
友弥に向かって大量の弾幕が半円を描いて迫っていく。
しかし友弥はその弾幕をするりと避けて、的確に相手に霊力弾を当てた(あまりにも大きいので多少の狙いの誤差なら関係ない)。
「うう…でもまだ一機あるのだー!」
ーー月符『ムーンライトレイ』
今度は黒い少女を中心とした円型の弾幕が放たれた。
「なんだ、これだけなんだね」と余裕の表情で避けながら黒い少女に狙いをつけていた友弥だったが…
あまりにも狙う事に集中しすぎた友弥は、横から迫ってくる二本のレーザーに気付くのが遅れてしまった。
「やっば、これはマズイね」
友弥は瞬間的に黒い少女に狙いをつけ、極限まで速さを高めた弾を放つ。もちろん貫通しないように作ってある。
その弾は黒い少女の額に当たり、パァンという気味の良い音を立てた。
「ああー、負けたのだー…」
「ふう、後五秒もしてたら当たってたよ」
ご飯を食べる事が出来ずにちょっと涙目になっている少女を見て、友弥は流石に可哀想に思ったのか偶然ポケットの中に入れっぱなしだった大量の飴を一つ渡した。
「はいどうぞ。もう僕達は襲わないでね?」
すると少女は「わかったのかー♪」と飴を舐めながら言った。余程美味しいのだろう。それを見て友弥は、後で食べてみようと決意した。
「ところでお前の名前はなんなんだぜ?」
魔理沙がナイスなタイミングで質問をした。よし今だ、と言わんばかりのスピードで飴を食べ始めた。
「私の名前はルーミアなのだー」
「そうなのか、私は霧雨魔理沙だぜ!」
「モゴモゴ…ほふほははへはははふははほほははほ。ほほひふへ(訳:僕の名前は烏川友弥だよ。よろしくね)」
飴を舐めながらだと上手く発音出来ないようだ。これだったら絶対理解出来ないだろうと思った魔理沙だったが、
「烏川友弥?変な名前なのだー」
しっかり伝わっていた。妖怪恐るべし。
まあ、これで暫くは人を襲わないだろう。ちなみに、ルーミアと出会ってから霊夢は空気になっていた。心底どうでもいい。
Stage Clear!
やっぱり戦闘シーンは苦手です。
この第七話を一度間違えて投稿してしまったのは内緒の話。
誤字脱字、指摘等ありましたらご報告下さい。