東方他力録   作:黒檻さん/詩歌

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第九話です
可哀想な人?美鈴ですねわかります。

では、お楽しみ下さい。


紅色の境〜Scarlet Land

チルノを撃破(瞬殺)した友弥達は、大ちゃんもとい大妖精からの助言で、この湖の真ん中に建っている赤い館が怪しいとの事を聞き、現在館へ向かって飛んでいた。…って誰に説明してるんだろ?

すると、目の前に真っ赤な館が現れた。目に悪い色してるね、絶対ここの主の趣味おかしいよ。

 

「目が痛くなりそうな館だぜ…」

 

「そうね…さっさと異変の首謀者倒して帰りましょうか」

 

友弥が門の前に何かがいるのを発見した。

 

「あの門のとこに誰かいるね。門番かな?」

 

友弥に言われて初めて気が付いた二人。しかし、どう見ても門番みたいな姿ではない。中華風な服装だ。

霊夢、魔理沙は警戒していたが、友弥はまるで警戒していないかのように門番(?)に近づいていった。

 

「貴方は誰ですか?現在紅魔館は立入禁止ですが」

 

「ややっ、唯の異変解決者ですよ。僕の名前は烏川友弥。よろしくね門番さん」

 

流れるように自然な動きで握手を求めてみた。

 

「ええっ!?あ、私の名前は紅美鈴です。よろしくお願いします」

 

流れに流され握手をしてしまった。

これでまた一つ能力が増えた。

 

「友弥がどんどん腹黒くなっていくぜ…」

 

マリサキニシチャダメダヨ

否定は出来ないけど。

 

「…って握手なんてしてる場合じゃないんでしたね。危なかったです」

 

やっと門番こと美鈴が友弥の事を敵と認識しはじめた。遅くない?

 

「お嬢様に害をもたらす者は排除します!残機は二、スペカは四枚でいいですね?」

 

「いいよ。じゃあ早速始め「待って頂戴」どしたの霊夢?」

 

「私にも活躍させなさいよ。さっきから見てばかりはつまらないわ」

 

すると友弥は「そっか、頑張ってね」と言って下がり、代わりに霊夢が前に来た。

 

「さて…首謀者の前に準備運動でもしておこうかしらね」

 

「霊夢、お前門番に喧嘩売ってるだろ…」

 

しかし当の本人は無自覚らしく、首を傾げて悩んでいた。

 

「じゃあ僕が審判ね。よーい…」

 

霊夢と美鈴は睨みあって合図を待っている

 

「始め!」

 

友弥の合図で美鈴は大量の弾幕をばら撒きつつ、自分を中心とした円の弾幕を放った。

しかし、霊夢はそれをスイスイ避けていく。友弥とは大違いだ。

このままでは埒が明かないと感じたのか、美鈴はスペルカードを取り出した。

 

「いきますよ!」

 

ーー華符『芳華絢爛』

 

スペルカードを発動した美鈴は自分を中心とした花のような弾幕を放った。遠くから見ればとても綺麗な弾幕だが、中にいる霊夢の場所は大変な密度なのだろう。

しかしそれでも霊夢には当たらない。

 

霊夢はお札を放って攻撃していた。相手に吸い込まれるように飛んでいくのを見る限り、おそらくホーミング性能があるのだろう。

 

ホーミングに気付かずに避けようとしていた美鈴はお札に当たってしまった。

当たる時の美鈴の表情が笑えたが、友弥と魔理沙はなんとか堪えたようだ。

 

「これは本気で行かないとマズイですかね…次で倒します」

 

「あんたがどんな技を出そうと当たらないから意味は無いわ」

 

「霊夢ってやっぱり意図的に挑発してるよね?」

 

「何の事よ」

 

やっぱり気の所為かな?あ、美鈴の顔が真っ赤に染まってるね。悔しいのかな?

 

「怒りましたよ!全力で仕留めます!!」

 

ーー彩符『極彩颱風』!

 

怒った美鈴は自分を中心に虹色の不規則な動きの弾幕を放った。

不規則なだけはあって霊夢は少し避け辛いようだ。

 

「邪魔くさいわね、早く当たりなさいよ!」

 

ーー『夢想封印』

 

ここで霊夢もスペルカードを発動した。強力なホーミング弾が美鈴や他の弾幕へと飛んでいく。

流石にこのホーミングからは逃げられないようで、美鈴は諦めたような表情をして霊夢の弾幕に当たってしまった。

 

「ふふん、私の勝ちよ」

 

霊夢の勝ち誇った顔が気に食わないようで、美鈴が最後の悪足掻きに門の鍵をかけて、その鍵を折ってしまった。

 

「これで中には入れませんよ。ちなみに柵の上には魔法陣があるので通れません」

 

普通の人ならばそれで諦めるが、この三人の中には魔法陣なんて関係無く柵の内側へ入れる人がいた。

自称スキマ人間こと、友弥だ。

 

「えいっ」

 

友弥は気の抜けるような掛け声でスキマを開いた。スキマの向こうには柵の内側が広がっている。

 

「ではでは美鈴さん。頑張って門番してくださいねー」

 

「ああっ!?待ってくださ…」

 

美鈴がそう言った時には三人は柵の内側にいた。

 

「残念だったね美鈴さん。さあ、館の中へ行きましょうか」

 

「そ、そんなぁ…」

 

友弥の言葉にガックリと落ち込む美鈴。実に可哀想である。

 

 

Stage Clear!




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