ウルトラウーマンセレス   作:蒼宇宙EX

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皆様、お久しぶりです!蒼ニ・スールです!

今回は、漸く書き上げる事が出来た、セレスの第二話を更新いたします!何と初投稿から、半年以上掛かっているという衝撃。待たせてしまって、本当に申し訳ない!(土下座)

その分、頑張って執筆したので、是非楽しんで頂ければなと思います!それではどうぞ!


〜前回のあらすじ〜

普通の生活を送っていた大学生、吾妻花。彼女は不思議な占いの後、突如として現れた怪獣……結晶獣と、謎の女巨人……ウルトラウーマンセレスの戦いを目撃し、それが終わった後に気を失ってしまう。そして、そんな彼女を見つめる者が居た……


第二晶:邂逅する者達

~???~

 

「あれが……地球。私が尊敬し、憧れた者達が守ってきたという星。噂通りの美しさね……」

 

それは何時の事だろうか。宇宙空間を漂う小惑星に降り立ち、我らの青く美しい星「地球」を見つめる者がいた。クリストセイザ最強にして裏切りの女戦士、ラーサルハである。

 

「ウルトラマン……私は必ず、貴方達の様な存在へとなってみせる……その為にまず……!」

 

「漸く見つけたぜ、ラーサルハ!テメェだけは……私の手でぶっ潰す!皆の仇だ!」

 

「相変わらずの血の気の多さと、流石の行動力ね?ルギエ。いいわよ、だったら貴女も……私の手で打ち砕いてあげる」

 

そんな彼女が、横へ回避する様なステップを行うと、彼女が立っていた場所に強烈な雷の斬撃波が放たれる。大きく無数の×字が重なった様に地面が切り裂かれた後、そこに勢い良く飛来したのは黄色い雷光を身に纏い、全身を覆う同色の結晶が獅子を模した姿をした、後頭部から長い鬣を靡かせるクリストセイザの一人「獅子座のルギエ」だった。

 

荒々しく叫ぶ彼女とは対照的に、余裕すら感じさせる様子で微笑むラーサルハは左手を覆う虹色の結晶を用いて長く鋭い刀を生成すると、小惑星の上で激突するのであった……

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

「んっ……んんっ……今のは……夢?」

 

その光景をまるで夢の様に見ていたのは、ウルトラウーマンセレスとラエンムの戦いを見届けた後、緊張の糸が切れた為に気を失って倒れてしまった花だった。

 

そんな彼女は今、自分の全く知らない部屋のベットの上で誰かの胸に顔を埋める形で抱き締められながら、寝させられていた。お陰で、彼女の視界は肌色一色になった状態である。

 

「えっ……何これ……どういう状況なの……!?」

 

「んくぅ……ああんっ……」

 

「あ、あの!起きて!放して下さい!」

 

何とか抜け出そうと身体を揺らす花であったが、自身を抱き締めている女性は全く離そうとはしてくれず、艶めかしい声を漏らすだけである。仕方なく花は、とうとう声を掛けて女性に起きる事を催促する羽目になった。

 

「んううっ……」

 

「ぜ、全然……起きてくれない……!」

 

「無駄だ。シリカは、私が起こさないと駄目な人だから」

 

「あ、貴女は……?」

 

それでも女性は起きず、花は途方に暮れてしまう。そこに現れたのは、ウルトラウーマンセレスの変身者その人であるセレスだった。片腕には、寝ている女性の物らしき服が抱えられている。

 

「セレス……私の名前だ。お前を抱いて眠ってる人はシリカ……蛇塚シリカ」

 

「なるほど……そ、それじゃあシリカさんを起こしてくれませんか……?」

 

「ああ。シリカ、助けたお客さんを抱き枕にしてないで、起きろ」

 

「……ふあっ」

 

そのセレスが声を掛けた事によって、花を抱いて眠っていた女性……蛇塚シリカは漸く目を覚まし、花を腕の中から解放しながら身体を起こす。被っていた毛布が落ちると、シリカの一糸纏わぬ姿と人間離れしたスタイルの良さが露わになる。

 

「は、裸じゃないですかぁ!?」

 

「おはよう……うふっ、私は寝る時に何も着ない主義なのよ」

 

「だから、こうして服も持って来ていたんだがな……」

 

「取り敢えず、早く着て下さい!」

 

「あら、別に女同士だから、良いじゃない?」

 

シリカは裸である事を気にしていないが、対する花は余りの恥ずかしさに赤面しながら、顔を手で隠す。それを見た彼女は、少し困った様子でセレスから服を受け取り、それを着ていく。そして、シリカが服を着終えた後、三人は改めて自己紹介をする。

 

「改めて、自己紹介ね?私は蛇塚シリカ、しがない占い師よ。宜しくね」

 

「さっきも名乗ったが、セレスだ。ここに居候している」

 

「あ、吾妻花です。初めまして……って、貴女は昨日の不思議な占い師さんじゃないですか!」

 

「ふふっ、やっと気づいてくれたわね?昨日は凄く大変だったから、そのせいで気を失っていた貴女を、ここで介抱したのよ」

 

その時になって花は漸く、目の前にいるシリカがラエンムの現れる前に自分を占い、不思議な結果を伝えてきた、謎の女性だったのだと気づく。更にセレスとラエンムの戦いの後、気を失って倒れた花を助けたのも彼女であるという事を知る。

 

「そうだったんですね……ありがとうございます!」

 

「いいのよ、お礼なんて。それよりも……貴女、これからどうするのかしら?」

 

「流石に帰ろうかなと。ずっと居る訳にはいきませんし……」

 

「あらそう?なら、これを返さないとね」

 

その事に対してお礼を言いながら、花は今度こそ帰宅しようと近くに置いてあった自身の黄色い鞄を取って、シリカの寝室を出ようとする。そんな彼女に対してシリカが懐から出したのは、花が付けていた黄色い宝石のネックレスだった。

 

「あっ、私のネックレス。落としてたのかな?ありがとうございま…………」

 

「フフフッ……花ちゃん。これから私の言う事を、受け入れて頂戴?『今日から貴女は私達と一緒に暮らすのよ』。分かった?」

 

「えっ……うっ……はい」

 

「……何をするつもり?シリカ」

 

それを花が受け取ろうとした瞬間、シリカが指を弾くとネックレスから虹色の閃光が走り、花の意識が瞬間的に飛ばされたのか、瞳から光が消えて虚ろな表情となる。その間に、シリカはエコー掛かった声で言葉を彼女の耳に囁き、花の意識を催眠していく。

 

「この子と一緒に居た方が、きっと私達にも都合が良いわ。さあ、花ちゃん?今日から宜しくね」

 

「……!ああ、そうでしたね。うっかりしてました、宜しくお願いします!」

 

「…………」

 

セレスはシリカの行動を不思議がるが、対する彼女は意味深な事を言いながら催眠を完了し、再び指を弾いて花の意識を覚醒させる。そして、何が起きたのか認識していないまま、花とシリカは共に暮らしていく事を喜び、その様子をセレスは意味深な面持ちで見つめるだけだった。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

「あれが、ラーサルハが潜伏している星、地球。確かに美しい……彼女を裁く為だとしても、犠牲にしたくないな」

 

場所は変わって、地球付近の宇宙空間。そこには、色とりどりの煌めきを放つ鉱石を幾つか繋ぎ合わせた、月の様に動く衛星が存在していた。その衛星の地に立ちながら、美しい地球を見つめているのは、クリストセイザのリーダーである銀色の結晶巨人、カウストだ。

 

「カウストさん。その気持ちは分かりますが……」

 

「……ハマル」

 

「ラーサルハは、我らの裏切り者にしてリザシオンの大罪人。しかも今、己の妄執によって地球を自らの箱庭にしているのは、他でもない彼女なのです。それを忘れてはいけません」

 

地球の美しさに感動するオメガの横に現れたのは、全身の結晶が薄い赤色で身体の各部に羊の様な大きく湾曲し丸まった角を生やした、長い柄のハンマーを持つクリストセイザ「牡羊座のハマル」だった。

 

彼によれば、ラーサルハはカウストが見つめる地球に潜伏しているだけではなく、己が野望の為に地球を自分の箱庭に変えてしまっているのだと言う。

 

「忘れてはいないよ。ただ、あんなにも素晴らしかった彼女を狂わせる程の光を……ウルトラマン達が本当に持っていると思うかい?」

 

「それは分かりません。ただ、最初の結晶獣たるラエンムが倒されてから、充分な時間は経ちました」

 

「そうか。なら次は……メリク達の結晶獣を頼むよ」

 

「承りました。伝えておきます」

 

それでも何処か、ラーサルハの事に対して迷いなどを見せながら、カウストは自分達の参謀であるハマルに次なる指示を与える。彼らがいる衛星から、青い光を放つ彗星が地球に向かって飛翔したのは、それから数時間後の事である。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

「…………シリカ、次が来る」

 

「あらあら。意外と早いわねぇ」

 

「何の話です?」

 

その数時間が経過した頃の地球。ちょうど夕食を終えたセレス達だったが、何かを感じ取ったのか、セレスに連れられてシリカは外へと向かい、それが気になった花もついていく。そんな三人の視界に入ってきたのは、宇宙から飛来した新たな結晶獣だった。

 

『コォオオオオオオオオオオオオオオッ!』

 

「ま、また怪獣が!?」

 

「怪獣だけじゃないわね。今回は」

 

「えっ……?」

 

地面に激突すると同時に、青い巨大な結晶が出現。重なり合ったそれが砕け散ると、中から現れたのは背中に青い結晶の鋭い棘を無数に生やした甲羅を背負い、両肩と両腕には黒い岩石と青い結晶を混ぜ合わせて作った様なキャノン砲を備え、頭や口に鋭い二本の角と牙が生えた、二足歩行する亀の様な結晶獣「キャノータス」である。

 

しかも、そのキャノータスの頭の上には、全身に纏う結晶が水瓶を模した形で水の様に透き通った青色をしている、女性のクリストセイザらしき存在が立っていた。

 

「ここが地球……皆が言う通り、綺麗な星ね。私やルレシャと相性が良さそう……さあ、暴れなさいキャノータス。裏切り者のラーサルハを引っ張り出すのよ」

 

『コォオオオオオオオオアアアアッ!』

 

そのクリストセイザ「水瓶座のメリク」の指示を受け、キャノータスは本格的に動き出す。両肩と両腕のキャノン砲にエネルギーを集めると、砲門から水流めいたレーザーを発射。そのまま薙ぎ払い、街の大部分を吹き飛ばしていく。そして瞬く間に、キャノータスの周囲は殆ど何も無くなってしまう。

 

「圧倒的火力による破壊……メリクらしいわね」

 

「…………」

 

「シリカさんもセレスさんも、どうしてそんなに落ち着いていられるんですか!?このままじゃ、街がまた滅茶苦茶に……!」

 

「普通なら、そういう反応が正しいわ。だけど大丈夫よ、花ちゃん。私はあの怪獣……結晶獣と、それを操る者達……クリストセイザについて色々知っているの」

 

その光景に、花は再び心を恐怖に支配されるが、隣にいるセレスとシリカは異様なまでに落ち着いている。その事に花は更なる動揺を見せるが、どうやら結晶獣やクリストセイザについて色々と知っているらしいシリカは、優しく諭す。

 

「結晶獣……クリストセイザ……?」

 

「かつて、宇宙の何処かにあったという惑星、リザシオン。その惑星には沢山の悪い宇宙人がいたの。その宇宙人の中で、最も凶悪な者達の集まりがクリストセイザよ」

 

「そのクリストセイザは、私達の地球を狙ってる。その証拠に、奴らは結晶獣の性能を、この街で暴れさせる事で確かめてた。つまり、ここは奴らの箱庭。私達は、その箱庭を壊す為に戦ってる」

 

「ふ、二人は一体何者なんですか!?」

 

二人が語ってくれた事を、何とか受け止めれたものの未だに理解が及ばぬ花は、更なる疑問を叫ぶ様にしてぶつける。それを聞いたシリカはニヤリと笑い、セレスはコートを広げて腰に差したアズーラエッジを見せつける。

 

「この街を……いえ、この地球を救う為に宇宙の果てからやって来た女と、正義を司る光の女巨人のコンビよ。見せてあげなさい、セレス」

 

「分かった。シリカが言うなら……!」

 

「えっ…………えええええええええええええええええええええええええっ!?セレスさんが、前の怪獣を倒した巨人さんだったんですか!?」

 

「ええ、その通り。あれこそ、セレスの本当の姿……全てを救い、あらゆる悪を打ち破る、絶対なる正義の化身。蒼き光の戦士、ウルトラウーマンセレスよ!」

 

シリカの許可と共に、アズーラエッジを抜刀して勢いよく掲げたセレスは、エッジが放つ蒼い光に包まれた球体となって飛翔し、街に砲撃を続けるキャノータスの元へと向かっていく。

 

そして、キャノータスの目の前に天まで届きそうな蒼い光の柱が立つと、その中から研ぎ澄まされた蒼い結晶に覆われ、鋭い刃が腕から生えた左手が出て来てキャノータスの顔を掴む。

 

そのまま次は、押し出す様に歩を進めた腕と同じ様に結晶が覆う鋭い刃の生えた両足も現れ、人間の女性風に言えば引き締まった腰と凄まじく豊満な胸も露わとなる。

 

最後に光の柱が消えると、胸の谷間上部にて強い輝きを放つ宝石の様な五角形の結晶めいた核から、全身に向かって水色の光のエネルギーラインが走っていく。

 

そうして、まるでティアラの様な三本の角めいた装飾のある顔の瞳にも水色の光が灯れば、セレスの真の姿たる蒼き光の結晶女巨人……ウルトラウーマンセレスへの変身が完了した。

 

自分達を助けてくれた存在の正体が、まさかのセレスだった事に花は非常に大きく驚愕し、そんな彼女にシリカは何処か興奮気味にセレスがどういった存在なのかを語る。

 

―セアッ………!

 

『コォオオオオオオオオオオオオオオッ!?』

 

「あの子が、ラーサルハのお人形さんかしら。何だか私に似てて、気に入らないわね……」

 

キャノータスを押さえ込んだまま、鋭い左ストレートを放って吹き飛ばすセレス。ビル群の中へと突っ込む様にして倒れたキャノータスから、近くの無事なビルの屋上へと飛び移ったメリクは、セレスの方へ視線を向けると彼女の姿が何処か自身と似た雰囲気である事に、怒りを滲ませる。

 

「キャノータス、反撃よ。あのお人形さんを撃ち抜きなさい」

 

『コォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!』

 

―ア・パータ……!

 

メリクの言葉を受け、立ち上がったキャノータスは、両腕のキャノン砲からエネルギー弾を連射。対するセレスも左手で銃の様な形を作ると、指先から小さい結晶弾を連射する技「ア・パータ」で、キャノータスの攻撃を全て相殺。

 

そのまま接近すると、キャノータスの顔面に飛び膝蹴りを放ってから、胴体に向けて様々な形の蹴りを叩き込んでいく。

 

『コォオオオオアアアアアッ……!』

 

「頑張るのよ、キャノータス。後ろの甲羅を使いなさい」

 

『コォオオアアッ!』

 

―セオアアアアアッ……!?

 

後退し、ふらついたキャノータスに向かって右腕のディディ・エーラを発動し、斬り掛かるセレスであったが、メリクの指示で勢いよく背を向けたキャノータスの甲羅に激突する形となり、甲羅に生えた無数の棘が全身に突き刺さってしまい、流石のセレスと言えども苦悶の声をあげる。

 

『コォオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!』

 

―セアアアアアアアッ!?

 

「せ、セレスさんが……!」

 

「大丈夫よ。私のセレスは……こんな事位で負けないわ」

 

何とか離れるセレスであったが、再び前を向いたキャノータスの肩と両腕のキャノン砲からの光弾、背中の甲羅からミサイルの様に発射された棘、口から放たれた激流の様な青白い破壊光線を連続で受けてしまう。

 

両膝を地に付き、胸部の結晶を点滅させながら、肩で息をする様に動くセレスを見て、花は祈る様に手を合わせながら心配するが、シリカは彼女が簡単に負ける事は無いと、強い信頼の込もった視線を送る。

 

「キャノータス、お人形さんが動けない内にトドメを刺しなさい……!」

 

『コォオオオオオオオオオオオオッ!』

 

―……カイ・ヤーナ!

 

『コガァッ!?』

 

メルクの言う通り、動けぬセレスに向けてトドメを刺すべく、全エネルギーを集中させた口から、全力の破壊光線を放とうとするキャノータス。

 

その光線を放つべく、キャノータスが口を開けた瞬間。それを待っていたセレスが顔を上げ、額のビームランプから素早く細長い水色の光線「カイ・ヤーナ」を放ち、キャノータスの口内を狙い撃つ。

 

それにより、キャノータスの口内で破壊光線のエネルギーが爆発。その衝撃で角や牙が砕け散り、まるで機能を停止したかの様に動かなくなってしまう。

 

「……不味いわね。私の声を届ける角が、壊れてしまったわ」

 

―ソー・ダーラ……!

 

『コォオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!?』

 

キャノータスの状況が悪い事を悟ったメリクを尻目に、立ち上がったセレスは胸部の核を中心に、拳を握って向かい合わせた手の間に無数の結晶を集めていき、一つの塊になるのと同時に左手で掴む。

 

そのまま、彼女は身体を一回転させながら、回転の勢いを乗せた腕を振り抜き、結晶塊を円鋸の様な無数の鋭い結晶刃で形成された光輪「ソー・ダーラ」に変化させ、投げ放つ。

 

そしてキャノータスに向かっていくソー・ダーラは、瞬く間にキャノータスの肩と腕のキャノン砲全てを切断。それによる激痛で、キャノータスの意識は覚醒するが、既に攻撃手段の殆どを潰されている。

 

ーセアアアアアアアアアアアッ……タザニウムシュート!

 

『コォオオオッ……!ギャ…………!?』

 

ほぼ満身創痍となったキャノータスへ向けて、既に発射するまでの一連の動作を終え、無数の結晶を纏わせた両腕を十字に組んだセレスが、必殺のタザニウムシュートを容赦なく放つ。

 

それを何とか背中の甲羅で防ごうとするキャノータスだったが、彼女のタザニウムシュートの威力は凄まじく、甲羅を完全に粉砕しながらキャノータスの身体を撃ち貫く。

 

ラエンムの様に短い断末魔をあげ、身体に大きな穴を空けられたキャノータスは、ゆっくりと倒れ伏して木端微塵に砕け散る様にして、爆発する。

 

「……クリストセイザみたいな戦い方をさせるなんて。ラーサルハは何を考えてるの?」

 

キャノータスであった結晶の欠片が降り注ぐ中で、メリクは構えを解きながら蒼色の光となって飛び去ったセレスを見つめながら、彼女の戦い方が自分達クリストセイザに似ている事や、そうさせているであろうラーサルハに対して困惑しつつも、彼女もまた空の彼方へ向けて飛翔するのであった。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

「ふぅ……ただいま」

 

「おかえりなさい、私の大事なセレス」

 

「い、色々と凄過ぎて……何が何だか……」

 

幾らかの時間が経過した頃。シリカと花の元まで戻ってきた蒼い光の中から、人間としての姿になったセレスが現れる。

 

そんなセレスをシリカは抱き締め、脳の理解力が追いつかなくなって疲れてしまった花は、その場に座り込んでしまう。

 

「無理も無い。貴女は少し前まで、普通の日常を生きる側の人間だった」

 

「同時に、貴女は私達以外で初めて、世界の真実を知ってしまったの。花ちゃん、改めて聞くわ……これから、貴女はどうするのかしら?」

 

「私は……私は、二人を信じてみたいです……例え、人間じゃなくても……助けてくれたのは、事実ですから」

 

そんな花に差し出しされた、セレスとシリカの手を取って立ち上がった彼女は、結晶獣の脅威から助けて貰ったのは事実だとして、二人の言葉を信じる事を決めた。

 

「ありがとう、花ちゃん。貴女なら、そう言ってくれると信じていたわ」

 

「改めて……これから宜しく頼む」

 

「はい!宜しくお願いします!」

 

そのまま三人は、まるで握手をする様に、掴んでいた手をしっかりと握り合う。花が首から下げているネックレスの宝石が、以前よりも輝いている様に見える事に、シリカだけが気づいているとも知らずに。

 

「何も知らず、勇気しか持ち得ぬ白鳥は、真なる力を手にする事は出来ない……」

 

「シリカさん……それ、何の事です?」

 

「気にしないで。オリジナルの詩を作るの、シリカの趣味だから」

 

こうして、セレス・シリカ・花の三人による、奇妙な新生活が始まりを告げるのであった……

 




花「改めて、教えてくれますか?二人の知ってる色々な事を」

シリカ「セレスは必ず、残りの十一人全員を倒して、世界に……地球に……この宇宙全体に、正義と平和を齎してくれるわ」

カウスト「僕らはクリストセイザ。裏切り者を探している」

セレス「次回、ウルトラウーマンセレス」

『星座の戦士』

シリカ「その胸に、正義は宿っているのかしら?」
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