ついに、紅い姉妹が動き出す。
雪の田園都市線ヒルクライムとはヒルクライム+雪である。
雨の日よりもひどく空転してしまうのが雪の特徴だ。
「雪のヒルクライムを受けてください。」
「え、なんで?」
「それともなんですか?君は雪ごときでビビッているんですか?」
「ムッ…いいだろう。このバトル受けてやろう。」
「おおっーー!!」
「おい、指令に連絡しろ。ヒルクライムやるから。」
「わかりました。」
「良いのか?海翔。」
「別に良いが…それよりオメー等、迎えに来るのが面倒だから後ろに乗れ。」
海翔が乗務員室に入ると、始める準備をしていた。
ドアを開けた。
「後ろに乗れよ。」
華仙達が後ろに乗ると、ドアが閉まった。
どうやって操作しているかはお任せで。
「後ろに乗って何か意味あるのか?」
「もしかしたら……少しでも軸重を稼いで、粘着力を増加させる即席のセッティングじゃないかな?」
「(そのセッティングは雨にやるべきことなんだけどね。)」
「すごいな海翔は。」
「成長したなぁー。」
~乗務員室~
「(横に乗せるとうるさいからなー、あいつら。)」
妖夢がカウントすることになり、いつもの場所に着いた。
レティの車両はVVVFインバータ制御装置を装備した東急9000東横線仕様
注意 東横線ではもう9000系は走っていません。ご注意ください
「カウント行くぞ!いきなり5、4、3、2、1、GO!!」
2編成が一気に動きだしたが、レティの車両は雪に強いセッティングで、海翔よりも早く飛び出せた
「やっぱり先に飛び出したのは9000かァ~。」
「スノーセッティングにVVVFと来れば負けちゃいられないぜ。」
「やっぱり先行したのか。」
「そのようね。しかも余裕のスタート。」
「その余裕が命取りにならなければいいわ。」
~高津~
「いきなり離されちゃったよ。」
「こんなゆっくり走っていいのかぜ?」
「そろそろかな。」
「何がよ。」
「海翔が本気を出すところ。」
~梶ヶ谷~
「オォォー。」
「あの9000ケツ振ってるぞ。雪の中でいい走りするなぁ。」
「お、201も来た……よう…だな!?」
「うわあぁーー。」
彼らが見た光景は2番線と3番線を使い、複線ドリフトを使い雪の中で物凄い速度で突っ込んだ201系の姿だった。
「普通ならあんな速度で突っ込むような馬鹿は居ないぞ。」
「ちょっとビビった。」
~201系内~
「キャアァァァァ。」
「おっとっと。」
「なんだぜこの走りは。」
「(うまいわね。)」
「こんなキレた走りが海翔にとっては普通なのか?」
「タイムアタックだともっと荒いよ。」
「うそ…だろ。」
「ってなんでつり革が逆さになってるのよ。」
~宮前平手前~
「良いわね。今日の私は絶好調よ。幽々子さんがつけたこのカメラ、何のためかは知らないけど201系を移すためなら無理ですよ。私が抜いたんですから。東急線の201系連勝記録も今日で終わりよ・・・!?」
レティが乗務員扉の窓を開けて後ろを見ると・・・
~鷺沼~
レティの視界にはごぼう抜きしてきた201系の姿があった。
「なんで・・・なの!?」
そして一気に抜いた
レティは冬のヒルクライムでは一応最速を名乗っていたのでショックだった
「同じ速度でコーナーへ飛び込めない・・・チ、チルノちゃん。」
{レティ、今度こそ勝って見せるわ}
レティの心の中でチルノの声が聞こえたと思っていると、後ろからすごい速度で接近する謎の影が
「こ、この車両は!?」
~翌朝~
「幽々子様、どういたしましたか?」
「昨日のレティのバトルでのカメラで撮った映像を一緒に見ようかと思ってね。」
「昨日のですか。」
「海翔さんが勝ったんでしょ。それ以外何も映っていないんでしょ。」
「いいえ、写っているわよ。意外な敵が。」
~昨日~
「やばいわ、追いついてきたわよ。」
「いや、あれは9000Fじゃねえ。」
(幽々子様、これは一体?)
(こいつらの検討はすでに察しがついている。嫌な人たちね。)
「あ・・・なんでこいつが・・・こんなところに!?」
(間抜けなダルマ面しやがって。)
「あれが、京浜急行2100型(2133)!!」
~テレビ前~
「いずれにせよ、こっちに仕掛けてくるはずよ。選抜メンバーを組むわよ。」
「上等じゃねーか。私鉄王国の関東の意地を見せてやるわ。」
続く
次回、解説&補足&日常編です!
お楽しみに!