それにしても長い路線だなぁ
海翔は本社から怒鳴られ、1年後に西日本に移されることとなった
海翔としては別に問題ないと思ってはいたが、同僚たちはそう思ってないとも思っている
横浜ミコミコスパークは抜けるしかないとも思っている
今考えても始まらないので海翔は新快速運用に戻った
それから2日後、PROJECT”T”が動き出した
山陽電鉄ではダウンヒルエースの早苗がお偉いさんとの約束でバトルで負けたら昇格試験を受けてもらうことにして、不合格を取ったり約束を破れば解雇するとの話を付けた
そんなことを話題に話しているとホームにproject"T"が入線してきた
列車は東急5000系と京浜急行2000形だったが、2000形は存在しないはずの全M2ダァ車だった。
バトルする前に数日間は路線を借りて走るとのことだったが、たった1晩走っただけでバトルすることになり、会社の中では大騒ぎになった
~阪神三宮駅~
「私が山陽電鉄でダウンヒルをする東風谷早苗よ。」
「僕は濱倉海翔です。」
互いに自己紹介をしてから早苗は海翔から異様な走り屋のオーラを感じ取った
早苗は本気で行かないと勝てない勝負ということに気づき、マスコンを強く握った
「カウント行くわよ!」
アリスがカウントをする宣言をした
「5秒前!、4、3、2、1、GO!」
GO!の掛け声で両者ともにノッチを入れた
早苗は5段目まで入れたが、海翔は1段、2段、3段とゆっくり入れた
早苗が先行して地下区間を走った
トンネルでドリフトが困難な早苗はマスコンをパカパカしながら走ったが、海翔は駅構内以外は片輪ドリフトで走った
~高速神戸~
「噂によると走ってるのは京浜急行2000形特急車らしいぞ。」
「いくら全Mにしたところで古い車輛じゃあなぁ。」
駅員が話していると
早苗の5000系が高速で侵入し、通過して行った
「こわ、今の見たかよ…スッゲー。」
「お、もう片方も来たが…早苗さんの5000系に手も足も……」
プワァァァアアアアン
警笛を鳴らしながら高速で5000系に追いつこうとする2000系…
その迫力さはホームの黄色い線の内側に立っているのに接触しそうになるという錯覚を作っているようだった
「「ウワァァァァァアアアアアア」」
駅員が大声で叫んでしまうほどの恐怖だった模様
~板宿~
「板宿通過、次は東須磨…外に出るのか。」
海翔は板宿をやすやすとパスし、早苗に追いつこうとノッチを4段に入れていた
ノッチを4段目に入れると最高で220kmまで加速するというのだが、私鉄路線ではその速度にたどり着けない速度である
現在の2000系の速度は189kmであり、メーターももうすぐで1回りしてしまいそうな状態である
そして、地上に出ると早苗の5000系のテールライトが見えた
車輛1両分離れているが追いつけないわけではなかった
~須磨寺~
早苗は最初の左コーナーを複線ドリフト、後の右コーナーを後輪ドリフトで通過した
海翔は最初の左コーナーを後輪ドリフト、後の右コーナーを片輪ドリフトで通過した
早苗の方は一般的なブレーキングドリフトで複線ドリフトをして、後輪ドリフトは直ドリだった
海翔の方はどちらもブレーキングしないで直ドリで抜けた
細かなこの差が何の意味になるのかは後々分かって来るであろう
~須磨浦公園~
この時点で1両分の差は縮まっていて、片輪ドリフトでドリフトしていく海翔
「!?…食い付かれたですって」
「よし、片輪ドリフトで食いついて行けば…」
どちらも熱いデッドヒートを繰り広げていた
~垂水~
海翔はこの先に右コーナーがあることを知っていたのである準備を開始した
グニャッと曲がるカーブより直線で飛んだ方が速いからだ
右コーナーに差し掛かった時、空中を飛んで隣を走るJRに飛び移った
が、早苗がそのことに気付くのは少し後だろう
続く
次回は11月の中旬で速い方かと思います。
海外研修が控えているので、12月になるかもしれません。
お楽しみに!
追記
山陽電鉄に乗りたい…