~霞が丘~
早苗が気づいた
後ろに海翔はおらず、真っ暗な闇しか見えない
エンジンブローでも起きたのかと思ったけど最後まで走り続けるのがバトルということでゴールを目指すが…
ゴオオオォォォォォォォ
と、JRと再び横に並んだ時に奇妙な音を聞き取った
JRは今検査などの都合により、5日間のD仕業を止めているはずだが、走行音が聞こえた
早苗が左を向くと…2000が真横を走っていた
軌間が違うはずだがスムーズに走っていた
そして、土讃線スペシャルをもう一度使い、元の路線へと戻った。
~西舞子~
「どういうことなの!?何があったのよ!」
早苗は驚くことしかできない…
普通に考えて、列車がジャンプすることはほとんど不可能に近いからだ。
出来たとしても空中で走ることができない電車では飛び続けることは不可能、速度もある程度出ていないとジャンプすらできない。
早苗はバトルの途中であるが考え込んでいた。
海翔は集中しないとブレーキングポイントでブレーキをかけ忘れて、ドリフトすら行えず脱線する危険性があったが、早苗は山陽電鉄本線を走り込んでいるので、変な焦りさえしていなければリズムが乱れることは無い。
「ど、どうやったら電車が空を飛ぶのよ!?銀河鉄道999じゃあるまいし…が、ガスタービンでも積んでるんでしょうか…か、神奈子様…どどどどうしたら…」
が、やはり焦っていた。
~山陽明石~
山陽明石を通過すると左コーナーが見えてくる
ガシャンプシューシュシュー
速度を一時的に落とし、ドリフトで先行する早苗と
スッッッ
片輪ドリフトで直ドリする海翔
両者の台車が激しい火花を散らす
~林崎松江海岸~
この駅を抜けるとしばらくは直線となる
両者ともに直線でノッチを最大限下げたが、早苗がドリフトを解除しないせいで、海翔は直ぐにノッチを3に戻した。
~中八木~
早苗がドリフトを続けながらS字コーナーへ侵入し、海翔は片輪ドリフトを使い、コーナーを高速で通過する。
早苗が後ろを振り向くと速度が落ちる気配のない京急2000形が追いかけてくるのが見えた。
暗いからよく見えないが、コーナーをドリフトで通過してるような挙動だった。
早苗は隣に線路が無い空間でドリフトなんかできるわけが無いと思っていたが、可能なのかが分からない
今は落ち着かなければという答えを見つけ、何とか落ち着いた
~播磨町~
「やっぱり抜かせてくれないか…しょうがない、京急2000形改の変態加速力を見せつけるか…」
海翔はこの後に魔法を使うための準備をし始める。
ノッチの段数調整、速度調整、電圧対応調整、変圧対応調整、D仕業用パンタグラフ上下、全ての準備が終えると隣に山陽新幹線が見えてくる。
「ここだ!」
~別府~
別府駅手前で早苗が気づいた
後ろに海翔が居ないことを…
「ど、どこに消えたのよ…隣は新幹線しか走ってないし…どこにも飛び移れな…新幹線!?」
早苗が気づいた頃には…海翔は新幹線路線に飛び移り、ノッチを5段に入れた
変態加速を始める京急2000形…
徐々に離れていく山陽新幹線と山陽電鉄本線
京急2000形が山陽電鉄本線に戻ってきても早苗が見ることができるのはテールライトだけだったが、左コーナーを早苗が走り終った頃には…高砂を通過していた京急2000形…
早苗はノッチを5段に入れっぱなしにする
そして…
バアァァァァァァァン!
大きな音を出しながら台車が爆発した
早苗は何が起きたかわからず、緊急停止ボタンを押した
京急2000形も緊急停車ボタンの影響で指令から連絡が届き、緊急停車した
これにより、山陽電鉄本線ダウンヒルバトルはPROJECT”T”の勝利で終わった。
つづく
次回はヒルクライム