どっちつかず:今日のテーマは『この世で最も大切なものは愛かお金か』。
リアル:「この世で1番大切なものは金だ。何せお金にはおがついてるからな」
どっちつかず:と語るは捻くれ者の現実主義者、みんなからはリアルと呼ばれている青年だ。
ロマン:「いやいや、愛が1番大切に決まってるだろう。なぜなら愛には心があるんだから」
どっちつかず:と語るは大雑把な理想主義者、みんなからはロマンとよばれている。
どっちつかず:「それじゃな議論を始めよう。僕は今日も進行に努めよう」
どっちつかず:今日も議論は始まる。
どっちつかず:今日はどんな議論になるのだろうか。
どっちつかず:楽しみだ。
どっちつかず:先行はリアル。
リアル:「お金が1番大切に決まっている」
リアル:「まず、お金が無ければまともな生活はおくれない」
リアル:「お金さえあれば、好きなものも買え、衣食住が整えられ、娯楽を楽しむこともできる」
リアル:「生活を潤すにはお金が必要だ」
リアル:「ゆえに1番大切なのはお金だろ」
ロマン:「それは違う!」
どっちつかず:負けまいとロマンも言い返す。
ロマン:「たしかにお金は大切だけど1番ではない」
ロマン:「愛こそが1番だ」
ロマン:「愛がなければ心が乏しくなる」
ロマン:「愛があるからこそ、生活は潤う」
ロマン:「娯楽も衣食住も好きなものも、そこに愛がなければなんの価値もない」
ロマン:「そもそも!愛がお金より大事なことは古今東西で語られる物語で証明されている!」
リアル:「では、言わせて貰おう!」
リアル:「マッチ売りの少女はどうだ?」
リアル:「彼女はお金がないから死んだんだろ!」
リアル:「最後は祖母の愛があったからといってもあれが救いとは言えない!」
ロマン:「それは違う!」
ロマン:「彼女は裕福でないから死んだんじゃない!」
ロマン:「彼女は愛のない世間から見捨てられたから死んだんだ!」
どっちつかず:話はどちらも平行線。
どっちつかず:「まあ、まとめると金の前では愛は歪み。愛の前では金の価値はさがる」
どっちつかず:「金は法で、愛は道徳、どちらもなければ人は成り立たない」
どっちつかず:「どちらが価値があるかなんて結論なんてでないさ」
どっちつかず:この一言が議論終了の合図、この一言でどちらもこれ以上口出ししない。
どっちつかず:どっちが正しいなんて、結論を出さなくていい。
どっちつかず:ここはただ集まっておしゃべりをする場所なのだから。
誤字脱字などがあればお教えください。