み〜あろっく   作:幽霊部In

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アニメ見ててよぉ我慢出来ずに漫画買っちまってよ、アホみたいに頭真っ白にして楽しんでたら四巻読み終わっちまってよ、原作だけじゃ足りなくて二次創作見に来てよ。
そんでよぉ……俺はよぉ!音楽あるあるを交えながらのきらら特有のガールズラブをよぉ……ッ!見てえのに、何で……っ!全然無えんだ……ッッッ!

 以上前書きでした。誰か書いてください何でもしません。



The new 『Mia』 is Coming Soon

 

 

「み、水……」

 

「あっはい!」

 

「そ、それと酔い止め……あとしじみのお味噌汁……おかゆも食べたい、介抱場所は天日干ししたばっかのふかふかのベッドで……ウェッ」

 

 

 ……わあ。

 

 運動不足解消……は建前で、ただなんとなくで公園に来たら、酔っ払いさんがジャージ着た多分高校生の子に集ってるなかなかに面白い光景が広がってた。

 

 こんなこと中々ない、と思うんだけど、最近はずっと家に引きこもってばっかりだったし、わたしが知らないだけで最近の世の中はこんな風におもしろおかしく出来てるのかもしれない。

 

 そう考えると、もしかしたら前より生きやすい世の中になったって気楽に考えられるかもしれない、いやいや。これが当たり前の光景になったら、それこそ終わりが始まるかも。

 

 うーんでも、深夜の渋谷はいっつもこんな感じだったし、わたしもたまに“アレ”になっていないとも言えないし。

 

 

 ____あ、目が合った。

 

 目があっちゃったら、声をかけない訳にもいかないかなあ。

 

「……助けいる?」

 

「ふぇ、お、お、おねがいします」

 

 前髪で隠れててもわかるぐらいすごい嬉しそうな目でわたしを見つめる、かわいいなこの子。

 

 ジャージの女の子と一緒にコンビニに行くことになった、人生何があるかわからないね。

 

 

 

 

 

 

 

 

「助かった〜〜ー!名前なんてゆーの?」

 

「後藤ひとりです……」

 

 ジャージの子はひとりちゃんって言うらしい、やばい人を助けちゃったなって顔をしながらわたしにもちらちらって目線がくるけれど、その様子が面白いから黙ってよう。

 

「ねえーねえー、あなたはなんて言うのー?」

 

「わたし?んー……みあって呼んで」

 

「あはー!かわいい名前だねっ!」

 

 って言いながら大木に話しかけている、だいぶこの人やばいなあ。

 

 それにしても成り行きで酔っ払いさん、ジャージ娘ちゃんと知り合いになってしまった、偶に外に出ると楽しい事が起きるものなんだね。今日外出ようって思った数時間前のわたし、ナイスだ。

 

「アッその、わ、わたしはこれで……」

 

「あー!ギターだ!弾くの?」

 

 ああ、逃げられなかったね、残念。

 

 でもわたしも少し気になるかな、ギタリストなのかな?でもみたことのない顔だから、まだまだ始めたて?

 

 

「ヒェ、あっいや買ったはいいんですけど一日で挫折して今から質屋さんに行くところだったんですもっと相応しい人にこのギターを使ってもらって大空に羽ばたいて私も羽ばたけ的なそんな感じで私は全然弾けませんすいません!何円で売れるかな!今日は焼肉________」

 

「待って」

 

 早口で捲し立てながら公園から離れようとするひとりちゃんの腕を、酔っ払いさんが掴んだ。

 

「一日で諦めるなんて勿体無いよ、もう少し続けてみなよ」

 

 ……そういうところはまともなんだ。

 

 全く持ってその通りで、一日で辞めるなんて勿体無い。楽器ならなおさらそうだ。

 

 わたしも何か言った方が良さそうかな、こういう時なんて言うべきだろ。うーん……?

 

 

「あっいや今の話全部嘘です……」

 

 わあ。

 

 すっごいすらすら嘘つくなあこの子。

 

 

 

 

 

 

 酔いどれベーシストのベースを回収する為に場所を移動して。

 

「そういえば、ひとりちゃんはここで何してたの?」

 

 酔っ払いさんがまだまだ未成年の子に「ひとりちゃんも大人になったら絶対お酒にハマるって!」なんていう最低な会話の流れを変えようと、ふと気になった事を聞いてみた。

 

「アッ……私は」

 

 聞いてみると、ノルマのチケット五枚をどうやって捌くか悩んでるって言う話だった。

 

 チケット五枚ぐらいなら、って簡単に思っちゃダメだ。最初の頃はこの五枚でも、絶対に来てくれるって思える人を探すのは難しいから。

 

 それにひとりちゃんみたいな子なら尚更だよね、人見知りだと思うから。

 

「よし!命の恩人の為に私がひと肌脱いであげよう!」

 

「ヘッ……は、ひゃ……?!」

 

 多分ひとりちゃんが今考えてるようなことではないと思うんだよなあ。

 

「私と君で今からここで路上ライブするんだよ」

 

「!?」

 

 うんうん、やっぱりそういう話だよね、って。すっごい驚いてる顔してるなあひとりちゃん。

 

 路上ライブは初めてなのかな?なら、いい機会かもね。あの酔っ払いさんが居酒屋に置いてきてさっき持ってきたベースを見るに、弾ける人だし。

 

「でも機材足りないよ?」

 

「はれゃ、たしかに。メンバーに持ってきて貰うかー」

 

 酔いどれベーシスト特有の行動力、あらら。

 

 そんな残念そうな目で見ないでよひとりちゃん。

 

 不安そうにぐるぐるな目がわたしを見つめるけれど、そんなに見つめられてもなあ。

 

 ……しょうがないな。

 

 特別なんだからね、ひとりちゃん。

 

「わたしも弾けばちょっとは緊張も解けられる?」

 

「はりゃ、みあちゃんも弾けるのー?先に言ってよー!」

 

「弾く予定無かったから……んー、ひとりちゃん、ギターとベース。どっちが良い?」

 

「えっあっえ……ぎ、ギター?」

 

「おっけー、じゃあ取ってくるね」

 

 そう言って少し早歩きで家に向かう、15分もあれば戻ってこれるだろうし、酔っ払いさんが機材を持ってくるのもそれぐらいの時間はかかるだろうし。

 

 もう人と弾くことはないと思ってたんだけどな、何だか今なら、それも嫌じゃないや。

 

 ロックだからかな。こういうイベントには昔っから、今になっても弱いみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

「金沢八景のみなさーん!今からライブやりまーす、良かったら見てってくださーい!」

 

 ぼっちです、はじめまして。どうしてこんなことに?

 

 路上ライブなんてしたことないし流されるままこうなっちゃったけど、うう……!

 

 

「不安?ひとりちゃん」

 

「あっいえ」

 

「音、わたしに合わせる必要はないからね」

 

「はっ、はい……」

 

 ギターのチューニングを終えたのか、私の前髪に隠れた目を見つめるように覗いてくるみあさん、さっき知り合った大人の人、コンビニに着いて来てくれてお金を払ってくれたすごく優しい人。

 

 ちょっとだけリョウさんみたいな雰囲気な人、でもリョウさんより全然まともかもしれない。

 

 まさか、みあさんも弾けるなんて思わなかったな……それにギタリストだったなんて。

 

 本人はこうやって(・・・・・)弾くのは久しぶりって言ってたけど、絶対わたしなんかより上手な人だよ、私邪魔にならないかな、いや絶対邪魔になるよね。うう、弾かない方がいいよ、うん、その方が良いって。

 

「そんなに怖いなら目瞑って弾くとかー?なーんて」

 

 お姉さんが私の様子を見兼ねてそんな事を言ってくれた……!そっか、それならいけるかも……いつも手元の見えない空間でずっと弾いてたし、うん!大丈夫……!

 

「でも、一応言っておくけど。今目の前にいる人は君の闘う相手じゃないからね____敵を見誤るなよ?」

 

「……?」

 

 敵……?

 

 えっ、何、どういう意味?そんな疑問を置き去りに、ライブの準備が整った。

 

「ひとりちゃん」

 

 

 小声で、みあさんが囁いて来た、ちょっとびっくりする。

 

 

「楽しもう」

 

 

 ________たのしむ。

 

 楽しむ……うまく出来るかわからない、けど。

 

 

「ほら、弾くよ」

 

「ハッ……はい……!」

 

 弦を鳴らす________即興で始まる音楽。

 

 始まって直ぐに気付いた、この人____即興なのに音に全く迷いがない、凄く自信に満ちた演奏、私の演奏を確実に支えてくれてるんだ。

 

 みあさんも同じように____迷いもないし自信に満ち溢れている、即興なのに私のギターの音色に別の音色を使いながら、私のギターの邪魔はしない。わたしに合わせながら別の音色で演奏に彩りを増やし続けてるんだ。

 

 音だけでわかる、楽しんでるって。

 

 それに比べて、私は____っお客さんに笑われてないかな、顔上げるのも怖い……。

 

「がんばれー……!」

 

 ________閉じていた目をゆっくり開ける。

 

 あ。

 

 そうか。

 

 初めから敵なんていない。

 

 開けた片目に、みあさんが映り込んだ。

 

 私を見つめながら楽しそうに弾いてくれている。

 

 ふっ____て、聞こえる音がまた増えた、みあさんの音が増えた。

 

 どこまでついて来れる?って試すみたいに、ギターの音色をわたしにぶつけてきてくれている……!

 

 みあさんに応えたい、私も_____!

 

 

 

 

 

 

「みあちゃんお疲れ!ひとりちゃーん、良かったよ!」

 

 

 弾き終えて、軽く一息。

 

 酔っ払いさんが出来る人なのはわかっていた、だけどひとりちゃんが途中から一気に演奏の安定感が増した。

 

 本当はこんな風に弾くんだ、って思ってわたしはリズムギター寄りの音色から変えてひとりちゃんの演奏をもっと引き出そうとわたしの音色をぶつけた。

 

 ツインリードを即興でやるのは本当に久しぶりだったけれど、上手く行けたみたい。

 

「あの、チケット買っても良いですか?」

 

「二枚ください!」

 

「えっ、あっハイッ!」

 

 浴衣の二人組がひとりちゃんに話しかけた、良かったねひとりちゃん。

 

 何だか懐かしいような、そんな気分だ。昔わたしも、似たような事があったかもしれない。

 

 青春だなあ……。

 

「ねぇねえ、みあちゃん」

 

 ちょいちょい、と肩をつつかれて振り向く。お酒を飲みながら小声でわたしに話しかける酔っ払いさん。

 

 ……口が酒臭いって言った方がいいかなあ。

 

「みあちゃんって……前に」

 

 すっ、て人差し指をお酒臭い口に当てて物理的に口を閉ざす。

 

「気付いちゃった?内緒だよ、新宿拠点のベーシストさん」

 

「私の事覚えてたの(・・・・・)?」

 

「即興して思い出したかな」

 

 にへへーって嬉しそうな酔っ払いさん。ひとりちゃんもだけれど、酔っ払いさんが即興しようって言ったから、久しぶりに人とギターを弾けたな。

 

 やっぱり、人とする演奏が一番だ。

 

 

 

 

 

 

 

 警察官の人に怒られちゃったからそこで終えて、解散する流れになった。

 

「最後の一枚、私が買うよ」

 

「えっ」

 

「それでノルマ達成でしょ?」

 

 そんなやりとりが目の前で行われているのを見ていると、ふとひとりちゃんからの視線を受けた。

 

「当日券で行くよ」

 

「み、みあさんまで。い、良いんですか……!?」

 

「もちろん、格好いい所見せて、ひとりちゃん」

 

「は、はい……!」

 

 客としてライブハウスに行く予定が出来る、なんて。

 

 何だか変な感じ、最近はもうずっとそういう場所に行くことも無かったから、今から楽しみになってきちゃうな。

 

「また一緒にライブしようねー、ばいばいひとりちゃ〜ん、みあちゃーん!」

 

 そう言って手を振りながら駅の人混みにまぎれていく酔っ払いさん、それに対してのひとりちゃんのお辞儀が、人見知りらしいなって思ったり。

 

 わたしもそろそろ帰ろう____って、ひとりちゃんに声を掛けようとしたら、人混みに紛れたはずの人が戻って来た。

 

「チケット買ったらお金なくなっちゃった〜電車賃貸してぇ〜……!」

 

「この人まじか……って待って待ってひとりちゃん、いいよ。わたしが出すから貸さなくて良いよ」

 

「「み、みあさん(ちゃん)……!」」

 

「ライブの時に返してよ?」

 

「勿論!ごめんねぇ〜〜〜ありがとう〜!」

 

 そう言って泣きながら飲んで帰っていく新宿拠点のベーシストさん。

 

 全く、やっぱりこれだから酔っ払いはだめなんだ。わたしもお酒を飲むときは気をつけないとなあ。

 

「ひとりちゃん、連絡先交換しようよ」

 

「えっあっ、はい」

 

「ありがとう、何かあったら連絡して良いよ。それじゃあ帰るね」

 

「あっ、お、お気を付けて……」

 

「良いリードギターだった。また会おうねひとりちゃん」

 

 

 今日はたのしかったな。それに充実して、新しい出会いもあって。

 

 ギターを背負って家に帰る、なんて。

 

 何年振りだろう。

 

 嬉しいよ、ありがとね……ひとりちゃん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 何時から人と演奏しなくなったんだろう。

 

 なんて、分かりきった答え。それは単純な答え。

 

 端的に言えば一緒に弾ける人が居なくなっただけ、だけどもわたしはその人達とやる音楽が、一緒に作る雰囲気が好きで、同じ目標に進んでいく事が好きで続けて行きたくて。

 

 でも現実はそんな上手くいかなくて。

 

 それから暫く、代わる代わる他の人とも弾いて、でも合わなくて。そうする内に人とやるのが面倒くさくなってきちゃって。

 

 音楽は一人でもできるから、ソロ活動に落ち着いた。

 

 パソコンさえあればあとは周辺機材を揃えるだけだったし、ソフトを拾ったりして、機材を繋げてリズムを整えたりして。わたしがやりたかった、やりたい事を音楽に詰め込む。

 

 歌詞を入れる時もあれば入れない時もあった、わたしが歌うのは違うなってなったら人工ボーカルを使って表現した、段々と、わたしが出来る事が無限大だって気づけば、わたしの世界は音楽で広がって、音楽に閉ざされている事に気付いた。

 

 手探りっていうほどじゃないけれど、始めた頃はたしかにそれで空いた心を埋めることが出来た、だけどそれは一時的な承認欲求に過ぎなかった。

 

 いつに間にかやりたかった事が思い出せなくなって、でもわたしが出来る音楽は自己完結出来た、出来てしまった。

 

 そうして活動していく内に、ネットに流した曲の一つがバズって人気になった、それから収入も安定していって、わたしの個人としての活動はどんどん広がって。

 

 でも、増える数字以上の感動が、わたしの心には残らなかった。

 

 一人で作る音楽も好きだった。

 

 だけど、本当は、ライブハウスで。わたしと志を同じにしてたバンドメンバーと一緒に、あのステージに立つ音楽が。

 

 そんな音楽がしたかった。

 

 

 ボーカルギターから始まったわたしの世界、その始まった世界は、ソロ活動を初めていく内にベースも出来るようになってドラムも叩けるようになって、シンセサイザーも弄れるようになって。

 

 電子音楽を扱うようになったらそれに付随する様にDJも出来るようになった、和楽器の造詣も深めていく内にわたしが出来ることは殆ど無くなって、わたしの代わりはわたし自身で完結できるようになって。

 

 ふと、今わたしは何の為に音楽をしているんだろうって思っちゃったら。

 

 ________あぁこれ、もう出来ない。

 

 

 って、そう思った。

 

 

 それがついさっきまでの『Mia』

 

 それがついさっきまでの「わたし」

 

 ふと何気ない気持ちで外に出た時に、彼女と出会う前の、自分。

 

 正直言うと、まだ音楽活動ができるって言えるような状態じゃない、今のわたしにはミュージシャンとして必要不可欠の「熱意」が何一つこぼれ落ちている。

 

 そんな状態で音楽と関わりたくない、だけど。

 

 音楽からは離れられないみたいだから、一言だけ。

 

 

「お久しぶりです、生きてます……っと」

 

 

 そんな呟きと同時に、SNSの呟きを完了する。

 

 半年以上更新を閉ざしていたSNS、呟いた事にどんな反応が来るか、なんて考えると少し怖いけれど。

 

 とりあえず今は、これがわたしなりの精一杯。

 

 パソコンから視線を切って、部屋に置かれたエレクトリックギターを眺める。

 

 今日使ったギター、ソロ活動をする前から使ってるギター。

 

 ただ何となく手に取る。

 

 軽いチューニングから音の調整、弦の張りの確認、違和感が無いか耳で聞いて。

 

 頭に思いついたメロディーを弾き始めた。

 

 




需要があったら続きが早く出るし需要無くても多分数話ぐらいは執筆するから頼むから。
リョウさんの古着巡りに連れて行かれるぼっちちゃんとか、成人した瞬間に廣井名人に居酒屋五軒ぐらい梯子した後に家にお持ち帰りされてドナドナ起きたぼっちちゃんとか、ふとヨヨコちゃんの何気ない一言に傷付き過ぎるぼっちちゃんとか。

そういうの誰か頼むよ!!!お願いします。
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