皇帝から三冠を奪ってみる   作:光らないタイプのモルモット

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今更ながら数字と漢数字ごっちゃやなと気づいた。基本数字にするけど、パッと見違和感あったら漢数字にするかも?くらいの緩さでいこうかな。

あと、自由に好き勝手書いてるので内容が無いようってことが多くなるかも。最初は色々考えてたけど、結局やりたいように書いた方が楽しいし楽だったわ。こんなん小説じゃねー!って思ったとしても、ただの個人の妄想書き殴りだしそっとブラバしてもろて……


おかしい、全く話が進まない

 

 ぬるっと土日が過ぎ月曜日、一週間お試しトレーナーの始まりだァ! 

 

「はい、えーというわけで、まず現時点の能力確認します。準備してー」

 

「何がというわけなの……」

「はーい」

「分かりました〜」

 

 前回と同じグラウンドで集合、準備運動・ストレッチを始める3人。ストレッチをペアですると1人余る……なんてこともなく。今までもそうしてきたのか、1人で出来る分と手伝ってもらう分で上手く回して問題なし。ラッキーな展開はなかなか起きないからこそラッキーなのだよ。

 

 一旦2000mを走ってもらうことに。もちろん他のウマ娘も多いので、邪魔にならないようにしつつよーいスタート。レギュレーションはもちろんルール無用、他者への攻撃妨害なんでもあり、だと一発でレース失格どころかURA除名も有りうるので気をつけような。ルールを守って楽しくデュエル! 

 

 そんなくだらない考えはポイして、走りきったABCの総評を始めようか。

 

「今回はBが1着、2着がCで僅差でドベのA。まぁそうなるなって結果だな」

 

「もしかしなくてもバカにしてるわね? あとAって呼ばないでちゃんと名前で呼んでくれない?」

 

「これだからAは、心身共に器が小さいなぁ。俺の後ろのCを見ろ、両方でかいだろ」

 

 これはセクハラでは? 違う? 抱き着かれてるしセーフ? 

 

「セクハラですよ」

 

「違う。むしろこの状態をデフォにするCに文句を言ってくれ。じゃあB、おつむよわよわなAになんで結果が分かりきってるか教えてやれ」

 

「別に私もB呼ばわりを許可した記憶はないんですけど。普通に得意距離ですか? エーちゃんはマイル寄りだし、カナちゃんは長距離寄りだから」

 

「正解。そもそも能力確認だから勝ち負けはどうでもいいしね。大体思った通りだったし」

 

 そもそも主はステータスが見えるし別に走らせなくてもよくない? と思ったそこの君! 説明しよう! 

 

「というかステータスが見えるみたいなこと言ってませんでしたっけ? 妄言でも別にいいですけど、走らせる必要ありました?」

 

 そこの君! 別にいらなかったから帰っていいよ。じゃあね! 

 

「どうせ適当なこと言ってただけでしょ」

 

「自分だけ理由に気づかなかったからって拗ねるなんてAは子供だな、あ、子供だったわ。イジワルだったかな、ごめんなちゃいね〜」

 

「いちいちイラつくわね、たづなさんに言いつけるわよ? さっさと話を進めなさいよ」

 

 アッハイ、スンマセン。

 

「えーと、ステータスって言ってもアバウトなんだよね。なんとなくの適性とおおよその能力が分かるだけで。適性はバ場、距離、脚質の3つ。能力はスピード、スタミナ、パワーの3つがあって、ふわっと分かる感じなわけ」

 

 あまりにもふわふわとした説明。具体性がどこにもないじゃないか! 

 

「抽象的過ぎない? そのくらいなら時間かければ誰でも分かるじゃない」

 

「だからちょっとした特技って言ったんだよ。それに、データを取らなくてもすぐにある程度分かるのは普通にすごいだろ」

 

「すごいと言えばすごいのかも? 例えば、私だとどんな感じになるんですか?」

 

 なんともいえない顔のBの質問。こんな説明じゃ微妙な表情にもなるし、実際どうなのか気になるよな。

 

「Bのステータスか、適性があるやつだけ言うと、芝ふつう、先行差しふつう、中距離ふつうマイル長距離微妙。スピードスタミナパワー全部ビミョーだな。名前通りのビミョーな結果だな」

 

「思ってたよりアバウトだし明らかにバカにされてる感じなんですけど。微妙で悪かったですね、所詮私は微妙なんですよ」

 

 地味にしっかり落ち込むB。よく見ると目のハイライトも消えかかっているような……。

 

「微妙なのは分かった上で勝てるように頑張るってことだろ、現時点で微妙なだけで落ち込むなってビミョーケッカ。元気出せビミョーケッカ。聞いてるかビミョーケッカ。ビミョーケッカ? おーい、ビミョー」

 

 トドメを刺すこいつ。完全に煽っておる……果たしてそれに対するBの回答は? 

 

 

 グリッ

 

 

「いっっっ!? おまっ、蹄鉄、いっってえ! やっば、いったぁ……」

 

 足を踏むという至極単純にして比較的加減のしやすい 暴 ☆ 力

 

 自業自得でしょ……の視線のA。

 ほんっとありえないと目にハイライトの戻ったB。

 流石にやり過ぎじゃ……と心配そうなC。(なおハグはやめてない)

 

「ちゃんと加減はしましたよ。もしかしたらアザになるかもですけど、必要経費です。むしろこの程度で済ませる私の優しさに感極まってもいいんですよ」

 

「正直すまんかった。でも痛い。まじで、ほんとに」

 

 今にも泣きそうなこいつ、言動で忘れがちだが見た目だけは少年と言われても納得する程度である。とはいえちょっと踏まれたぐらいで大げさ……いや、シューズに蹄鉄がついていることと加減されたとはいえウマ娘の脚力を考えると強ち嘘でもないのかもしれない。だが自業自得だざまぁないな、反省したまえ。

 

 涙目で訴えられると罪悪感が湧いてきたのか気まずそうなB。いくら非があるのはこいつだったとしても、ウマ娘の善性か本人の良心なのか、心が痛む良い子の様だ。すぐ煽るどこぞのアホとは違いますねぇ。

 

 おや、未だに歪んだ表情のまま動き出したどこぞのアホ。

 Cに手を離してもらって、Cと向き合うように体を動かす。そしてCの肩の辺りに口を押し付け、背中に手を回して力強く抱きしめながら、

 

「っ〜〜〜〜〜〜!!」

 

 くぐもった叫び声をあげる。ふぅ、と息が切れたら離れ……離れ……離……Cが離してくれないので体勢はそのまま2度ほど深呼吸。最後に思いっきり息を吐いてすっきりした顔でよし、と切り替える。

 

 もう痛みはないようだ。え、ウマ娘キメたの? セクハラってかアウトでしょ、たづなさーんこいつです。

 

「いや、えぇ……」

 

 理解が追いつかず呆然とするA。マジかこいつとドン引きするB。どこか恍惚とした表情で無意識の内に抱く腕に力の入るC。

 

 Cの反応も普通にやばくない? このセクハラ主からなんか変なフェロモンでも出てんの? やっぱこんなトレーナーやめとこうよ……。

 

「ちょ、あの、Cさーん? 離してくれない? ってかちょっと痛い締まってる締まってる」

 

「あ、すいません、ぼーっとしてました〜」

 

「ああうん、急に変な事したのはこっちだからいいんだけどさ。力は緩まったけどもしかしてこのままハグし続けるの? 周りの目が痛いんだけど……」

 

「大丈夫です〜」

 

 大丈夫じゃないのはこいつである。とはいえ欲という意味ではなく社会的な意味で。驚くことにというべきか当然というべきか、このアホのアホは今まで一度たりともウマ娘で反応してないのだ。トレーナーとしての必須素質だよ! トレーナー試験は邪なやつは合格出来ないのである、是非もないよね! 

 

「あー、私が言うのもなんですけど、大丈夫なんです? さっきまで割と本気で痛がってたような……」

 

「ふっ、俺にかかればどうってことはない。思いっきり発散も出来たし気にならない程度の痛みなのさ。これに懲りたら暴力に頼るのはやめるべきだよビミョーケッカくぅん」

 

「イラッ☆ 反省してますか? 蹴りますよ?」

 

 口で感情を表現すると怖いですねぇ……にこやかな表情に浮かぶ青筋が見えます見えます。もう蹴っていいよ。

 

「反省してます本気で痛かったからもうやめてくださいなんでもはしませんけど。いいのか、俺を蹴ったら被害を受けるのはCなんだぞ! これ以上周りの目を酷くさせる覚悟がお前にあるのか!」

 

「私は〜抱きつかれるのご褒美なので〜」

 

「ということですけど、まだ煽ります?」

 

「ごめんなさい俺の負けです反省します! 今後煽りはしない……とは言いきれないけど控えるから許して」

 

「よろしい」

 

 なんだこの茶番。お試しトレーナーとウマ娘とは思えないほど仲良し……仲良し? 楽しそうでなによりです。

 

 いつの間にやら復活していたA。どうやら周りの目が気になる様子。

 

「ねぇ、ミケ、カナ、クソセクハラトレーナー。場所移動しない? 他の子の邪魔になってるしやけに見られてるわよ……」

 

 居る位置的には邪魔にならないが騒いでいれば目立つし気になる。周りからの視線の内訳としては、1割が迷惑そうな目、2割が(主に対する疑念という意味で)不審な目。7割が(Cに対する羨望という意味で)不審な目。ウマ娘は不審者しかいないんか? 真面目な人は自分のトレーニングに集中してるだけですね。

 他のトレーナー? 担当から目を離すわけないじゃん、常識的に考えて。

 

「それならいい場所がある。たづなさんにお願いしてトレーナー室の鍵を貰ったからそこに行こう」

 

 嘘である。たづなさんは渋っていたがやよいちゃんが気前よく渡してくれただけである。やはり権力は偉大なりぃ。

 

 なおこの世界においてのトレーナー室は、職員室的な意味でのトレーナー室、担当が出来ると貰える1人あるいは少人数用の普通の個室、チームを作ると貰えるそこそこ広いチームルーム、の3種類ある。今回はもちろん2番目。

 

「そうですね、なんか話も変な方向に逸れちゃいましたし。ゆっくりちゃんとした話をしたいです」

 

「トレーナー室ってそんな簡単に貰える物なのね……」

 

 さあ移動しよう。の前に。

 

「Cさん? 離してくれるとありがたいんですけど」

 

「いやです」

 

「せめて向きだけでも……」

 

「名前で呼んでくれたら考えます」

 

「くっ、おいAB目を逸らすななんとかしろ、場所知らないだろ歩いていくなお願いします」

 

「名前〜呼びたくないんですか〜?」

 

 うるうると悲しそうな目でおねだり……いや違うな身長差で見下ろしてるのもあって脅迫だわコレ。

 

「カナシーサダメ、いやカナ。向きだけでも変えさせてそろそろ他の子達が通報しそうな目で見てるから」

 

 半数くらいは私も頼めば抱きつけるのかなの視線である。トレセンにおいて激レアな歳の近い男性トレーナーは所詮被食者の立場なのだよ、それを知らないのは幸か不幸か……。

 

「仕方ないですね〜」

 

 シュバッと恐ろしく早い動き、誰だろうと見逃しちゃうね。向きを変えられたアホですら一瞬何が起きたか分かっていない辺り、全く負荷をかけずに動かしたらしい。これが愛の力(物理)か。あまりにも無駄に無駄のない無駄な技能だ。

 

 そして依然として彼我の距離は0である。好きなペットを抱っこしてる時に相手がそこまで嫌がってなければわざわざ離さないだろう? つまりはそういうことである。

 

 何はともあれ出発進行。全速前進するには歩きづらい状態なので普通に歩きで。周囲の目? 驚愕か羨望……ですかね……。

 

 

 野生の たづなさん が あらわれた! 

 

 

 ラスボス からは 逃げられない! 

 

 

 こいつは即座に両手を上げて降伏の意思を示し、Cがにこにこと抱きつき撫で回す様子を見て情状酌量の余地ありと判断。クソデカため息をついて去っていった。

 

 やったねトレーナー! 問題児認定くらっただけで職を失うリスクを乗り越えたよ! 

 

 問題児なら解雇するのでは? ボブは訝しんだ。

 




書く気なかった頃からガイドラインは読んでます。かかり気味が許されてる(?)ならR18さえならなければ割とガバイドラインでは?と思ってるし、そもそも書きたい物とかけ離れてるし気にする必要なさそうやなと。書く気は無いけど、仮にドロップキックで「そんなつもりじゃ……」って曇るのも許されそうやなぁって。暴力的表現に含まれるんかなぁ。
うまぴょい()やうまだっち()する予定はないです。つーかこの主にそれを求めるのは無理がある。たぶんこいつ恋愛感情と性欲を前世に忘れてきてるわ。
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