とある一般聖兵の日常   作:チョコラBB

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17話

何故。

なぜ卯ノ花烈、本名卯ノ花八千流がここに生きて居るんだ!?

原作では更木剣八の眠れる力を目覚めさせるため、殺し合いを演じ、切られ、死亡した人物だ。

公式で訳分らんほど強い剣八に及ばずながらほぼ最強格かつリアル殺し愛を行う女。

を演じた初代剣八にして回道をマスターした自動回復付き狂戦士。

現在に及ばずともブイブイ言わせてたかつての陛下や滅却師達を皆殺しにした護廷とは名ばかりの殺し屋集団の一人。

自己満足のために切り殺した人の初代護廷十三隊の十一番隊長山を築くのがライフワークの剣鬼。

自身を表現する語句の悉くがヤベー、原作屈指の地雷である。

あとなんかドロドロとした情念が凄い。

 

「・・・俺はてっきり剣八の真の実力を目覚めさせるために死んだかと思ってたんでね。」

 

「ええ。どうやら貴方は私や彼のことをよく調べているようですね。

・・・確かに私もそのような結末になると考えていました。」

 

「では・・・何故二人とも生きて居るのかな?後学のために教えてほしいんだが。」

 

「簡単なことです。貴方達滅却師が強かった。突出した個がという意味だけでなく全員が平均的に強かった。それが段階を踏んで更木剣八を鍛え上げ、私が死まで至らなかった理由です。

あとは彼と共に瀞霊廷を守るため貴方達滅却師を倒すことにした、それだけです。」

 

「嘘つけ。剣八が思い切り楽しめるように、自分が戦いたいから、だろう?」

 

「   」

 

嗤い顔が素敵ですね(白目)

多分原作でも登場していない程心身ともに絶好調ですよね?

二人初めての共同作業かな?

俺たちは・・・ウエディングケーキだった!?(動揺)

 

「・・・なあジュダス。アレは隊長格だよな。ヤルか?」

 

「いやここは俺に任せて先に行け。言いにくいがリルトットちゃんたちじゃ足手まといだ。」

 

「そんなにか?」

 

「オイオイジュダスお前私たちを馬鹿にしてるのか?あんな女楽勝だっつーの」

 

「そーだ!そーだ!あまり好みじゃないけどゾンビにすれば良いでしょ?」

 

「かつてブイブイ言わせてた頃の陛下達をぶっ殺した初代護廷十三隊の十一番隊長」

 

「「「よし!ジュダス後は任せた!」」」

 

う~んやっぱりこいつら人柱にしてやろうかな?

 

「大丈夫かジュダス?」

 

リルトットちゃんは優しいなあ

 

「時間稼ぎなら大丈夫。」

 

「・・・分った。」

 

心配そうな顔をするもリルトットちゃんは他のメンバーと共に石舞台に方へ駆けていく。

俺の邪魔にならないためか、卯ノ花烈を本能的に恐れているからかいつもに比べて早い気がする。

 

「意外ですね。更木剣八の邪魔をさせないために切りかかってくるかと思ったけど仕掛けずに待ってくれるとは・・・。」

 

「アレらでは彼の敵ではありません。あるとすれば今戦っている相手を倒して疲弊した時くらいでしょうが・・・それまでに私がつけば問題ない。」

 

「ははは。・・・行かせるとでも?」

 

「護廷十三隊四番隊隊長 卯ノ花 八千流(・・・) 推して参る。」

 

 

 

強い。

滅却師達の隊長格とも言える星十字騎士団。

いま私はその一人と戦っている。

星十字騎士団は高い戦闘力に加えて斬魄刀のように固有の能力を持っている。

それらの中には恐怖や不死身、何かしらの概念系の能力もあり非常に脅威的だ。

まあ中には先ほど切った絡繰り紛いのような能力もあるので全員がそうではないが。

 

対して今戦っている男。

ジュダスと呼ばれているアジア系の顔立ちの男。

彼はシンプルに強い。

更木剣八に近いスペックに異常に硬い防御力、姿こそ珍妙だが恐ろしい速度と機動性を両立した移動法、何かの能力か未来予知的な先読み。

まだ技術こそ拙いがそれらの基礎能力が非常に厄介だ。

なによりも私との戦いを通して恐ろしい速度で成長(・・)している。

通常ならあり得ないですが、恐らくスペックのごり押しで今まで戦ってきたので、自身のスペックに慣れていなかったのでしょう。

 

「うふふ」

 

楽しい。

彼もこのような敵は大好きでしょうね。

ですが私としても何も考えずに思い切り楽しめそうな相手というのは惜しい。

・・・良いですよね?

更木剣八の覚醒も終わり、瀞霊廷の危機を脱するため敵を切らなければならない。

そして目の前の敵は強い。

そっと石舞台のほうを見る。

そこには斬魄刀を始解し、愉しそうに天から降ってきた隕石を切り砕く愛しい男の姿があった。

私や彼以外では危ないかもしれないし、何より彼も既にほかの相手に楽しそうにしている。

だから久しぶりに私が愉しんでもいいですよね。

 

「皆尽」

 

卍解を行う。

刀身から血液が溢れ零れる。

さあ瀞霊廷を守るためにも、全力で戦いましょう。

 

 

 

 

「ヒエ!?」

 

卯ノ花が石舞台のほうを見たかと思うと、急に卍解した。

それはいい。

いや良くないが、まだ良い。

問題なのはあの顔だ。

何であんな爽やかな笑顔なん?

さっきまでの嗤い顔と違いすぎて逆に怖いんだけど。

 

先ほどから卯ノ花を此処に引き留めるために戦っているが膠着している。

雷撃も炎も爆撃も実体がないはずなのになぜか切り払われる。

遠距離攻撃では効かないと判断して接近戦を仕掛けたが、押され気味だ。

虚圏での戦いを経て俺は体表面にボディースーツのような兵装を霊子を集束して纏っている。

効果はシンプルに身体能力の強化のみだ。

ただその筋力も防御力もぶっちぎりで星十字騎士団トップで、そこに武装色の覇気も入れたらバズビーのフルフィンガー食らっても無傷だったし、ついに「愛」も「恐怖」も効きすらしなくなった。

故に序盤は余裕で卯ノ花の斬撃を弾いていたのだが、ある段階で猛烈に嫌な予感がしたので咄嗟に腕を止めたのだ。

するとどうだろう。

止めたから良かったものの、当たり前のように骨まで切られた。

驚愕してつい聞いてみると

「慣れた」だと。

意味が分からん。

 

 

その後は静血装も発動して何とか再度防げるようになったが、怖くて化剄の真似事も用いて防いでいる。

前、後ろ、左下から切り上げ、突き、蹴りと唐竹、鬼道、拳、背後からの切り払い。

見分色の覇気が発動!?

三方向からの同時斬撃。

両手と鬼道で防いで、全力強化した右手で刀を握りながらの中段蹴り、卯ノ花のあばらを蹴り折る。

かと思えば握っていた指が一瞬で切り落とされる。

構わず刀の握り手を掌底で叩き潰すが、持ち替えての薙ぎ払い、全力で霊圧を高めて左腕で防いだが骨は折られる。

ここでお互いが放った鬼道と雷撃で大爆発を起こし距離をとる。

俺は切り落とされた指を霊子に変換、集束して修復ついでに骨も修復。

卯ノ花は回道で治癒。

お互い無傷の戻り再度血みどろになりながらの超接近戦。

これの繰り返しである。

今も聖滅矢に炎を付加して打ち込んだが矢を切り払われ、発生した炎も刃で切り殺される(・・・・・・)

反撃として血液で構成された斬撃が飛んできて、家屋も、通りすがりの聖兵も崩れたジェンガみたいに切り払われる。

おや?卯ノ花が負っていた細かい火傷や打撲が治癒している。

奴の卍解は血液による斬撃に、敵を切ったら自分もしくは味方を自動で治癒ってところか?

原作でも剣八と切りあいながら治していたし・・・どんだけ切り合いたいんだよ。

どうする?

逃げるか?

だが逃げようとすると卯ノ花はリルトットちゃんのところに行ったしまうだろう。

現に今もリルトットちゃんたちの霊圧を感じる方向へ視線を投げている。

そんな修羅場に第三者が乱入した。

 

「ジュダス!!あんた何やってんのよ!たった一人にさっきから手古摺ってるなんて情けないわねえ!」

 

今ほどこの声が嬉しいと感じたことはない。

戦力になり、仮に死んでもそこまで気にならない理想的な人材だ。

 

「待っていたぞ!力を貸してくれ!バンビエッタ《スケープゴート》!!|」

 

そこには軽傷を負い、服はボロボロながら力強い笑みを浮かべるバンビエッタが立っていた。

 

「・・・増援ですか。」

 

「フフン!仕様がないわね。私がやるわ!アンタは引っ込んでなさい!」

 

「一人じゃ無理だ。彼女は卯ノ花烈。かなりの強敵だ。」

 

「ハア!?何言ってんのよ!?あんなオバサン(・・・・)に。」

 

「お前・・・だからバンビエッタ(ゾンビエッタ)なんだよ・・・。」

 

コイツほんまコイツ。

初手でヘイトぶっちぎりで稼ぎやがった。

 

「小娘が。」

 

戦いはさらに加速する。

 




ボディースーツは完現術チャン一イメージ。
また卯ノ花さんの卍解は某動画の考察を参考にした想像です。


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