とある一般聖兵の日常   作:チョコラBB

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22話

ユーハバッハによる聖別から幾ばくかの時が経過した。

瀞霊廷では霊王の殺害により発生した地震の中、十三番隊隊長浮竹十四郎が彼自身に宿る霊王の右腕『ミミハギ様』を開放し三界の崩壊を防いでいた。

 

本来、彼は幼いころ重病に侵されて死ぬ運命だった。

だがそれを打破しようと、彼の母親が流魂街七十六番地区「逆骨」に伝わる土着神ミミハギ様に祈りを捧げたことにより、浮竹の肺にミミハギ様が憑りついて生き永らえてきたのだ。

そんな彼が、いつ、どこでミミハギ様が霊王の右腕後知ったのか、いつから霊王が死んだときに自身の命を捧げようとしたのかは本人にしか分からないだろう。

 

だがそんな自身の命を懸けた浮竹の覚悟をあざ笑うかのように、黒い泥のような霊王の右腕の力は、霊王宮のユーハバッハにより吸収された。

ユーハバッハは楔となっていた霊王及び霊王の右腕の力全てを己に取り込むため、眠りについた。

しかし霊王の力は膨大で、ユーハバッハから溢れたその力は不気味な黒い赤ん坊のような形状で瀞霊廷に押し寄せ死神たちに襲い掛かった!

 

そんなナレーションを脳内で流しながら、藍染惣右介による生「黒棺」を見てジュダスは感動していた。

 

(ヤベーよ生藍染だよ!霊圧半パネエな!!・・・・千年血戦編終わって有るか分からないけど獄頤鳴鳴篇も終わったとして・・・今より更にパワーアップした藍染がいるんだよな・・・どうするんだろう?)

 

そんなことを考えつつ、藍染が霊王宮を打ち落とそうとしてマユリの発明で霊圧を打ち消されたり、更にナナナが無防備(ジ・アンダーベリー)で藍染を無力化したりするのを待っていた。

このまま行くとナナナがバズビーにアンブッシュされてしまうので、俺がインターセプトする。

特別親しいわけじゃないけど殺したいほどでもないし事が終わった後、滅却師の戦力は多い方がいい。

関係ないが原作のナナナは聖別食らっておきながら何で陛下に忠誠を捧げていたのだろうか?不思議でたまらない。

 

「俺のモーフィーン・パターンで片っ端から麻痺させて「ヘイ!」「ゴキャッ」げえ!?」

 

背後からナナナの首をキュッとして意識を奪う。

つい考え事をしていて、力を入れすぎた気もするが問題ない。

一応目覚めて邪魔されても困るので霊子をナナナの神経に流して目覚めてもしばらく動けないように麻痺させる。

ちょっと首の角度が可笑しいけど問題ないな!

 

「ヨシ!!」

 

「何がヨシっなんだ?」

 

「あの滅却師死んだんじゃないか?」

 

「またあの滅却師かよ・・・滅却師はみんなあんなやつなのか?」

 

「ジュダスと一緒にしないでよね!アイツが特に頭が可笑しいだけよ!!」

 

「まったくだ。俺らは普通だ。」

 

バンビエッタはいつも通り後でシバくとして、バズビーはどうしてくれようか?

ハッシュヴァルドとぶつけて曇らせてやろうかな。

 

まあ今は正念場だ。

ユーハバッハを倒さなければ三界全てが混ざった原初の世界に戻ってしまう。

死神は確実に皆殺し、滅却師は・・・逆らわなきゃ生き残れるかもしれないがユーハバッハの気分次第でいつ殺されるか分からない人生など俺は勘弁してほしい。

また仮に原作通り生き残ったとして、死神との不戦を結ばなければヘイトを買いまくっている滅却師など絶滅ルートだろう。

ここで護廷十三隊に恩を売って滅却師への追撃をしないと言質を取っておいて、裏でも逃亡の準備を行う・・・裏はハッシュヴァルドの部下がどうにかしてくれる・・・・・・・してくれるよね?

ハッシュヴァルド君陛下の敗北を予知してくれるよね?

逃亡の手はずを命令してくれるよね?

 

(凄く心配になってきた。・・・・まあ最悪リルトットちゃんだけでも、次いでにバンビーズの皆が無事なら良いや。俺現世育ちだから他の滅却師なんぞ大して知らんからどうでも良いしな!(外道))

 

「協力するぜ。」

 

少し思考が脱線しているうちにバズビーがキメ顔でそう言っていた。

別に俺も協力するつもりだったのでナナナみたいに敵対しないだけ良いのだが、お前今回の侵攻で滅却師が死神を何人殺したか理解してる?

少しは申し訳なさそうな態度を示そうよ・・・。

 

「すまない。護廷十三隊の死神よ。今回の侵攻でそちらに大きな被害を出した俺たちがどの口で、と思うだろうが俺たちと共同戦線を結んでほしい。」

 

まずは謝罪。

 

「先ほどバズビーが言っていた通り、俺たちはユーハバッハに切り捨てられた。そもそも奴は確かに滅却師の王だが、自分の意志に逆らう者には滅却師だろうと皆殺し、力を吸収する餌、ついでに使い勝手のいい道具程度の認識の暴君だ。」

 

つまりユーハバッハがすべて悪いんだよ!(迫真)

まあ別に嘘吐いてないし、意図的に誤解させようともしてないしね。

本当に1から10までユーハバッハの行動を分析したら、暴君という評価しかできない。

三界に分かたれる以前など知らないから正確には分からないが、霊王関連で何か理由があったとしても、滅却師側の認識からすると都合のいい道具兼ユーハバッハ自身の強化のための餌という扱いは間違いないだろう。

だからユーハバッハには王として民を救うために人柱になって貰おう。

なあに!どうせ三界を支える人柱になる予定なんだから誤差だよ、誤差!

 

「都合のいい、と感じるだろうが利用価値のなくなった滅却師(どうぐ)などユーハバッハがどうするかなど目に見えている。やつを倒すまで共同戦線を結びたい。」

 

案の定ソイポンが嚙みついてきたが、蒲原喜助が論破している。

現状、上に行くのに必要な門を作るためには俺たち滅却師の霊圧は必要、更に戦力は有れば有るだけいいというのが理由である。

 

「更に無事戦いが終わった後、「騙して悪いが・・・」されるのは避けたい。俺たちとの休戦及び交渉の窓口を開いてほしい。代わりと言っては何だが上にいる親衛隊の能力、俺の推測込みになるがユーハバッハの目的を教える。どうだろうか?」

 

浦原の笑みが深まる。

超胡散臭い。

 

「いやー貴方とは仲良くできそうだ。えっと・・・?」

 

「ジュダスだ。こっちはまとめ役のリルトット。」

 

そういえば自己紹介していなかったな。

自分の名前を伝え、続けてまとめ役のリルトットちゃん、他の鉄砲玉達の名前を伝える。

 

「リルトットだ。」

 

「ジュダスさんにリルトットさんですね。では少しお話しましょう。ただ休戦などについては大丈夫だと思うんですが京楽総隊長でないと確約出来ません。」

 

「そうか・・・。じゃあ悪いが情報全ては出せねえな。」

 

リルトットちゃんが情報を渋る気配を出す。

だが浦原が言っていることも事実。

現在追放の罰自体は解除されていても公的には隊長ですらない協力者の立場。

尸魂界の賢者(笑)である四十六室は天膳殿ばりにいつもどおり死にかけてそれどころじゃないので、京楽総隊長の許可というのも妥当だろう。

だが早く伝えた方がいいんだけど、此方も今後の進退に関わるから妥協できないんだよな。

京楽総隊長は状況を確認するために今席を外している。

どうするべきか。

 

「丁度いい時に間に合ったみたいだね。もちろん許可するよ。」

 

そんなことを考えていると、失意に沈むモブ聖兵やモブ死神、チャド氏に織姫嬢、仮面の軍勢、此方に凄いガンつけてくるグリムジョー、一護を探しているネルと共に京楽総隊長が再度合流し、即許可を出した。

少し原作と展開が違うな。

後、キルゲ先生にトドメ刺したこと忘れてないからなグリムジョー。

こっちも悪かったから殺すまではいかねえけど、後で仮面叩き割ってネル(ロリ)みたいにグリムジョー(ショタ)にしてやろう。

 

京楽春水総隊長

うんフワッとしてる感じだけど怖いな。

この人清濁併せて騙し打ちとかしてくるから油断できないんだよね。

浦原も同じだけどアッチは敵も死神も騙して利用して必要なら犠牲にもする。

だが可能な限り念のため(・・・・)に此方を生かして繋がりを維持し、何かしら脅威が迫った時の為に利用しようとするから油断はできないけどまだマシ。

対して京楽は基本的に浦原と一緒だけど、死神に対しては少し甘く、それ以外には割とアッサリ必要なら切り捨てるイメージ。

これなら山本元柳斎重國のほうがマシだな・・・いやあっちの方が怖いわ。

 

「ユーハバッハの目的について大体予想もついているが、私も興味がある。ご一緒してもいいかな?」

 

わざと気付かないフリして見なかったのに

悪寒と共に聞こえた妙にネットリ感じるイケボ。

そこに視線を向けると椅子に拘束され全身を厳重に封印された偉丈夫が一人。

いつの間にかナナナの施した無防備(ジ・アンダーベリー)を解除した藍染惣右介がこちらを見ていた。

 

(もう無防備(ジ・アンダーベリー)は効かないだろう・・・。あの(・・)藍染が明確に自身に効く能力を放置しているとは思えない。)

 

「もちろん。」

 

ジュダスは笑顔で返答しつつ、心の底からゲンナリしていた。

キャラとしては好きだし、傍から見てる分にはテンションも上がる。

だが直接コミュニケーションを取るのは出来ればしたくなかった。

 

(コイツ何でも見透かしてそうで怖いし、・・・・内面が面倒臭すぎるんだよな・・・。)

 

とりあえず自分や他の滅却師連中が催眠に掛けられていないか後で調査しとこう。

「愛」や「恐怖」みたいなノリで解除できれば良いな。

 

 




藍染惣右介
腹黒イケメン。
天才ゆえの孤独感をこじらせてヤンチャして、天才性ゆえにそのヤンチャが凄まじい大ごとになった。
作者は心の底からメンドクサイかつ気持ち悪い男だと思っている。

①自分で騙してる癖にそれに気付かない無能、自分のことを理解してくれない人は嫌い
(雛森ィィィィ他)
②そんな中で自分を疑って気にしてくれる上に、潰しても反骨心を持って刃向かってくれる人大好き。(平子)
③無能も弱いのも嫌いなくせに、それを自覚しても勇気を持って刃向かってくる人は大好き。
(ドン観音寺、芋山さん、シロちゃん)
④有能でも保守的な人は嫌い。(浦原)
⑤自分よりも強く理解してくれる人が大好き(チャンイチ)
⑥それはそれとして自分の上に誰かいるのは我慢できないので嫌いでは無いかもしれないが排除する。(ユーハバッハ)
⑦平子との間に挟まる猿柿ひよ里

思うに藍染君、自分でそう差し向けた癖に盲目的な雛森のことは大嫌い。
よしんば嫌いでは無くても、シロちゃんを曇らせるギミック程度にしか思っていない。
ついでに大好きな平子との語らい(勘違い)に挟まる猿柿ひよ里は嫌い。
そのためこの二人はよくリョナられる。
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