ゲーマー兄妹はVRMMORPGを始めたそうです。 作:EDFストーム1
今日は学校もあったので更新遅れました(><:)
あと日間ランキングまさかの三位!?応援ありがとうございます!!
ついでに原作までちゃんと書くつもりなんでこれからも応援よろしくです!!
それでは記念すべき二桁の第十話どうぞ!
βテストも終わり数日。
空達三人の手元には製品版、ソードアートオンラインが送られて来た。
段ボールを開けて中に入っているソードアートオンラインを取り出した。
「これが製品版か...パッケージから見てもやっぱ凄いな...」
送られて来たソードアートオンラインのパッケージを見ながら空は感心していた。
部屋の隅に山積みになっているゲームのパッケージと比べるとやはりソードアートオンラインのパッケージは別格であった。
流石は最先端のゲーム機のソフトと言える。
その最先端っぷりは十分βテスト版で体験している。
「うわ〜凄い人気だね♪僅か数十秒でどこのお店も売り切れ続出だってさ♪」
ネットで生放送されているSAO特集を見ながらテトは笑っている。
やはり空が最初に想像した通り製品版ソードアートオンラインを買うのは困難を極めたそうだ。
店頭の最前列は3日前から列んでいたそうだ、とネットに書かれている。
3日間も空達が外で列ぶなど精神的に不可能だ。
テトが力を貸してくれた事に大いに感謝している。
だがその隣には多分βテスターが書いた記事なのだろう、こんな記事も書いてあった。
[SAOにはあの「 」と♠♥♦♣がβテスト版から参加している。]
この記事を見たせいでSAO購入をやめた人も多いらしい。
空達がこちらの世界に戻って来て約半年、その間三人は見かけたプレイヤーをことごとく叩きのめしていた。
「 」や♠♥♦♣のIDは瞬く間にオンラインでもっとも警戒するプレイヤーとなっていた。
そんな三人がSAOに参加しているというβテスト経験者からの情報でネット中で騒ぎになった。
このままでは一万本限定のSAOを購入できた幸運なプレイヤーではなく
「 」や♠♥♦♣にぼこぼこにされる事が決まった悲しきプレイヤーになってしまうのではないか?
結果、そんな思いのせいでここ半年の間に被害にあった一部のプレイヤーは
SAO購入を諦めたというコメントが書かれてあった。
「にぃ・・・サービス開始は・・・いつ?」
白はそんなことを空に聞く。
「え〜となになに...サービス開始は11月6日13時からだな、あと6日後だ」
そう段ボールの中に入っていた紙に書いてあった。
「じゃあ残りの6日間はどうするんだい?やっぱりイマニティ国民の捜索?」
「あぁ、β版にもいたにはいたがそれでも1/10くらいしかいなかった。
やはり国民連中がいるのは正式なサーバーの方だと思う。
だけど念のためだ、まだ探しきれてない場所があるかもしれないしサービス開始までは捜索を続けよう」
そういいながら空はパソコンの電源を入れる。
「ん・・わかった・・・白はこのゲームを・・・探してみる」
白も空に続きパソコンの電源を入れた。
「じゃ僕も手伝うとするかな〜どれにしようかな♪」
テトは山のようにあるゲームの中をゴソゴソ選んでいる。
「あ、テトは食料無くなりそうだから調達よろしく、はい5000円」
そう笑いながら空が5000円を渡す。
「え!またですかー、買い出しはジャンケンで決めようって言ったじゃないですか〜」
「お前よく思い出してみろ!俺達でジャンケンやって勝負がつくまでどれだけかかったか
忘れたなんて言わせないぞ!」
以前から毎回毎回買い出しをさせられていたテトが
「ならゲームで決めましょう」と言い出したのである。
ゲームと言われたからには空達も食いつきジャンケンで決める事にした。
しかしメンバーがメンバーだ。
ここにいるのは伝説と唱われた「 」の空と白。
盤上の世界ディスボードの神様のテトである。
ジャンケンを始めたはいいが勝負がつかずあいこが連続した。
しかし空と白は二人揃って「 」である。
テトvs「 」ではなくテトvs空vs白なのだ。
それでも勝負は長引き結果5時間やっても勝負がつかなかったのでピザを注文した。
「いいじゃないですか〜僕あのカップラーメンってやつよりピザの方が好きだし♪」
「状況が状況なんだ!そんなこと言ってると今度こそ飯抜きにするぞ!」
行方不明のイマニティの捜索をしなければならないこの状態で
ジャンケンで5時間持ってかれるのはさすがに辛い。
「そんな〜白はジャンケンの方がいいと思いますよね!?」
白に助けを求めるテト。
「テト・・・早く買い出し・・・行ってくる」
白も空と同じ意見なようで結局テトはしぶしぶながら買い出しに出かけた...
そんなこんなでイマニティ達を探しつつサーバー開始までの6日間
空達はネトゲをするのであった。
そうしてSAOサービス開始10分前の11月4日12時50分を切った。
「やっぱり6日間探したが全然見つからなかったな...」
ため息をつきながらもSAO開始の準備している空が言う。
「SAOが・・・やっぱり怪しい」
白もナーブギアをかぶりながら言った。
「ま、こんなに探しても全然見つかんないんじゃほとんど確定みたいな感じだね♪」
テトはサービス開始が楽しみなのか凄くワクワクしているようだ。
そして世界中のSAO購入者は準備万端の状態でサービス開始を待っていた。
桐ヶ谷和人もその内の1人である。
彼は深く茅場晶彦に憧れていた。
茅場が載っている雑誌は必ず購入し数少ないインタビューはそれこそ暗記するくらい見ていた。
そんな茅場晶彦の作ったソードアートオンラインにもとてつもない期待をしていた。
βテスト版が当選した時は心の底から嬉しがった。
だが俺はそこで1人のプレイヤーに出会った。
そのプレイヤーのアカウント名は「 」。
数年前に突然と姿を消しここ最近再び復活したと噂されていた伝説のゲーマーである。
そして俺はかの伝説と唱われた「 」に勝負を挑んでみたが結果は惨敗だった。
その時の感情は茅場晶彦とは違う意味で憧れた。
そしてこの自分が憧れた人が作ったゲームで憧れのプレイヤーとこのソードアートオンライン出来る事に心から楽しみを抱いていた。
パソコンでSAOの特集をしているMMOストリームを見ながら電撃NerveGearという雑誌のSAO特集を読んでいた。
雑誌で親指を切ってしまったがほっとけば治るだろう。
「お兄ちゃ〜ん、部活行ってくるね〜」
そう言いながら妹の直葉は剣道部の練習をしに家を出た。
窓から直葉が道路を走って行くのを二階の自分の窓から確認しつつSAOサービス開始まであと4分を切った。
パソコンの電源を切ってナーブギアをかぶり残り時間あと1分。
まわりが静かになり時計の電子音のみが聞こえる。
ピッピッと電子音で残り時間をカウントする。
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
ついに11月4日13時ソードアートオンラインのサービスが開始されたと同時に
購入者達は一斉の言葉をつぶやく。
「リンクスタート!!!」
とうとう始まる本編SAO!!
これからの進行としてはアニメと同じように進行しつつオリジナルボスなども
少しながら挿みながら書いていきます。
それでは次回でまたお会いしましょう!