ゲーマー兄妹はVRMMORPGを始めたそうです。 作:EDFストーム1
ほとんど半年振りの投稿とか馬鹿ですね、はい....もはや不定期更新確定ですねこりゃ
とりあえず前書きよりも本編ですよね。
それでは第二十六話です、どうぞ!
無事に泊まる場所を確保できた四人はそろそろアクティベートするために転移門までやって来た。
転移門、と言っても石積みのアーチがそびえているだけで、扉も格子もついていないのでただのアーチ状のオブジェにしか見えない。
「よーし!さっき言った作戦通りアクティベートが出来たら速攻でさっきの建物までダッシュだ。転移門の開通すると見たいかもしれないが今回は諦めてくれ」
空が全員に最後に確認をとり空が転移門にゆっくりと右手を伸ばした。指先が極薄い水の膜に触れた瞬間、鮮やかなブルーの光が溢れ、俺達の視界を染め上げた。
光は同心円状に脈動しながら、幅五メートルほどもあるアーチいっぱいに広がっていき転移門が開通した。
しかし、空達5人はこの光景を見る前に身を翻し一目散に準備しておいた建物まで走り終えていた。部屋の窓からこっそり転移門の方を覗いた。ちゃんとアクティベートが完了したようだ、その証拠に転移門から次々とプレイヤー達が出て来た。確認がとれた空は床に腰を下ろした。
「これであとは街開きのお祭りムードが落ち着くまで隠れてれば安全だろ。俺達はここでそれまで隠れてるつもりだがお前はどうするんだキリト?」
「あぁ、俺もそうする予定だったんだけどな.....悪いな、ちょっと急用を思い出した。すぐ戻ってくる!」
そう言ってキリトは部屋から駆け出して行った。
「キリトさん凄い勢いで出て行っちゃいましたけどどうしたんでしょう?」
「さすがになにかまではわかんねーけど...さっきまで窓覗いてたし知り合い見つけたか?
俺達の事を誰かにちくったりすることさえなければ大丈夫だからいいけどな。
まぁ、ともかく第一層攻略お疲れさん諸君」
ボス攻略後はいざこざがいろいろとあったがなんとか落ち着くことができた。このペースでいけばクリア”するだけ”ならそう難しくはないだろう。そう、クリアするだけなら.....
いくらこのVRMMORPGというジャンルが初めてで誰も経験したことのないゲームだとしても第一層でこの人数の犠牲者は多すぎる。
しかし、これだけの人数が死んでいるのだ。油断や慢心が一瞬で
理由は簡単。第一層のボスのようにあきらかにNPCのアルゴリズムや装備が強化されている。おそらくこの層だけでなくすべての層の難易度がβ版より上がっているはずだ。仮にβ版と比べてそれほどの強化がされず、β版で攻略した層まで誰も犠牲者を出さなかったとしてもそこからは全くも未知のエリア。どんなトラップがあってもおかしくない。それまでにプレイヤー達が戦いで経験を詰めれば犠牲者の人数も大幅に減らす事が出来るだろう。
誰か強力なプレイヤーが攻略を志すプレイヤー達をまとめ、大きなギルドでも作るような存在がいれば楽なのだが今の所、そのような実力がある存在は俺達やキリトくらいなのだ。
が、その肝心のキリトはビーターという烙印を押し付けられまともに人前に立てないような状態だ。
俺達も「 」の正体を隠している身なのであまり目立ちたくない。
ボス攻略の時に同じパーティにいたアスナも考えたがリーダーというよりは、そのリーダーをサポートする補佐役的な方が彼女は向いているだろう。
現状これからそのような人物が出てくることを祈るしか無いわけだ。
「にぃ....外の騒ぎ....落ち着いたらどうする?」
白の言う通りこれからの事も重要だがまずは今の事だ。まだこのゲームは始まったばかりでやることも多すぎるくらいだ。
「まず外が静かになってきたら”あの”クエストをさっさとクリアしてスキル貰うのは最重要だな。
それからはディスボードの住人を探しつつこの層をぐるっと一周して情報収集をかねて迷宮区を攻略といったかんじだな」
ここまで一緒に行動してたし、キリトにもあのクエストの情報を教えておくとしよう。あのクエストの報酬は多分このゲームでも基礎から応用までさまざまに使い分けれる重要なスキルだろう。あいつも俺達までとはいかないがレベルや技術はこのSAOの中でも高い部類に入る。特に相手の攻撃に対する反応速度はおそらくこのゲーム内で屈指の反応速度だろう。俺の場合は反応速度ではなく先読み、つまりは計算で相手の行動を予測しかわしているので、相手が動き始めてから次の自分の行動を考える反応速度速度とはまったく違う。才能、もしくは
いろいろ考えていたらあっという間に時間も過ぎ、キリトが部屋を出て行ってからはや数十分といったところか、プレイヤー達も宿屋を探し始めたのかお祭り騒ぎも多少は静かになり始めて来ている。
「キリトさん遅いですね、どうしたんでしょう?出て行ってから結構時間がたっていますが」
「それもそうだな。メッセージでも送ってみるか」
最初はせいぜい十分くらいで帰ってくるかと思っていたがまだ帰って来ないのは何かあったのだろう。
攻略メンバーにでも見つかったりしていたらとてもまずいがそれなら外が騒がしくなるはずだ。
そう思いながらメッセージ作成画面を開こうとした時、丁度とキリトからメッセージが送られて来た。
「お、キリトからか、タイミングばっちりだな。え〜なになに...[情報屋の知り合い追いかけたら、この層のウルバス西平原にエクストラスキルが報酬の隠しクエストがあるって情報貰ったんだが空達も来ないか?]」
「にぃ....これって....」
「あぁ、俺達がこの後行こうとしてたクエストだな。
しかし、よくあんな場所見つけたなーキリトの知り合いの情報屋。
迷宮区とも全く逆方向にあるあんなところに行く奴なんてそうそういなそうなんだがな」
まぁこれでキリトの帰りが遅い理由ははっきりした。
確かにあのクエストはコツを掴めないとそれなりに苦労するだろう。
今のキリトじゃあのクエストクリアするのに三日はかかるだろう。
「キリトがもうあっちにいるなら俺達もそろそろ行動するとするか。ほら行くぞテト」
「はぁ....本当にまたあのクエストやるの〜....僕あれは嫌いなんだけどな〜
僕は遊戯の神なのになんであんな
β版でも空や白は理由は知らないけどめちゃくちゃやる気だったがテトはヒーヒー言いながらクエストをクリアしていた。
「それでもあのスキルはこれからの攻略に必須科目だろ。駄々をこねても絶対連れてくぞー」
(まずいまずいまずい!このままだとまたあんなことさせられる!何か....何か策を考えないと!?)
テトの表情は必死だ、それほどまでにあのクエストが嫌いなのだろう.....
ディスボードでは神だった存在が必死に言い訳を考え出す。
「そ、そうだ!ステフさんとかあのクエスト無理ですよ!女の人じゃあんなの絶対壊せませんって!」
「それなら大丈夫だ。俺や白はもう感覚掴んでるし速攻で壊してステフにみっちりやり方しごいてやるから三日もありゃ十分だ」
「さ、さっきから本人の意見聞いてないのですがそんなにそのクエスト難しいんですの?」
「そりゃあもう難しいですよステフさん!あんn「じゃあこうしよう。ステフ、もしお前がクエストクリアできたらこのゲームが終わった後、ケータイに保存してあるステフの恥ずかしい画像集全部消去してやるぜ」なぁ!?」
それ反則でしょ空!?そんな挑戦状今のステフさんに叩き付けられたら....
「わかりましたわ!その約束、絶対忘れないんでしょうね。空!」
「あぁ二言はねぇ。ただしステフに本当にクリアできたらの話だがな」
「空や白に出来たんですもの!私だって絶対クリアしてみせますわ!」
あぁ〜もう駄目だ....こうなったらもう無理だ。
ステフもやる気満タンになりもう手のつけようがない.....
「ほらテト、ステフも早く行きたがってるし早く行くぞ」
「......わかったよ....はぁ...」
テトもしぶしぶながらクエストに参加することを承諾した。
しかしステフはこの後、あの時テトの話をよく聞いておけばよかったと後悔することになろうとは今はまだ全く想像にもしていなかった。
どうも学校の先生にオマエコノママダト=イクガッコウナイ宣言を受けてしまったストーム1です....
サボりにサボった英語のつけが回ってきまして成績が\(^0^)/状態。
流石にあせりはじめなんとか去年落とした単位を無事回収することができました。
てか成績落ちた一番の理由は艦これとPS3が原因です(確信)
BF4楽しすぎてヤバかったんです。
それではまた次回お会いしましょう!