波動使いのヒーローアカデミア   作:あじのふらい

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お誕生日会(後)

お昼までの授業も終わり、あっという間に昼食の時間になった。

透ちゃんに加えてお茶子ちゃん、梅雨ちゃんと食堂に向かう。

今日は飯田くんの好きなものを調査するという任務もあるから、緑谷くん、轟くんと出ていった飯田くんのすぐ後に着いていった感じだ。

 

今日の食堂は夏休みでヒーロー科以外の生徒が少ないのもあって、いつもより空いていた。

 

「ん?あれ、飯田くんたちの前にいるのって瑠璃ちゃんのお姉さん?」

 

飯田くんたちの前にはなんとお姉ちゃんと天喰さん、通形さんが並んでいたのだ。

 

「ん……そう……お姉ちゃん……今日は冷やし中華の気分みたい……私も冷やし中華にしよ……」

 

「瑠璃ちゃん、前にもそんな感じのこと言ってたけど、そう言うことやったんやんな。実際に知ってみると納得しかあらへんけど」

 

「気分って漠然と言っているけど、食べたいものを正確に把握してくれてるってことだものね。寮に入る前はそれで対応できるように食事を作ってたって言っていたし、本当にすごいわ」

 

「大変だけど……凄く喜んでくれるの……達成感も……やりがいも……段違い……」

 

私がお姉ちゃんの食べたいものを予測して作っていたことを知っているお茶子ちゃんと梅雨ちゃんが、思い出したような感じで言ってくる。

 

そんな感じで話していると、前の方で天喰さんがおどおどとしながら話し出した。

あんな感じなのに荒れていた頃のお姉ちゃんに話しかけて今の状態まで戻してくれたんだから、天喰さんは本当にすごい人だと思う。

 

「ああ……どうしていつもこんなに混雑してるんだ……辛い……帰りたい。せめて教室の隅で食べたい……」

 

いつも通りおどおどしている天喰さんに、お姉ちゃんが無邪気に言い放つ。

 

「それ1年の時から言ってるよね!どうして慣れないのか不思議!ね!通形、何にするか決めた?私はねー、朝から冷やし中華の気分だったの!知ってた?」

 

「俺はラーメンだよね!よし、チャーシュー大盛りだ!環、一枚やるよ!」

 

「ありがとう……豚か……鼻が強いんだよね」

 

ビッグ3なんて呼ばれるようになっても変わらないお姉ちゃんたち3人組の掛け合いに、私もほっこりしてしまう。

 

「瑠璃ちゃんの話だけ聞いてると完璧超人の凄い人って印象だったけど、実際に見てみると可愛い感じの人だね」

 

「ん……お姉ちゃん……可愛いでしょ……」

 

「うん。瑠璃ちゃんの部屋の写真の感じから優しいのも分かってるし、綺麗な人だし可愛い、っていうか無邪気な感じの性格で本当に非の打ちどころがなさそう。びっくりした」

 

透ちゃんがお姉ちゃんの素晴らしさをようやくしっかりと認識してくれたらしい。

私も誇らしくなってドヤ顔をしてしまう。

 

「天喰くん、ねぇねぇ!メニュー決めた?もう順番だよ!分からなかった?」

 

「あ……う……どうしよう……」

 

「環、ボンゴレあるぞ!アサリ!」

 

「それにする……」

 

天喰さんも注文し終わって、お姉ちゃんたちはそれぞれ注文したものを受け取って席に向かっていった。

すれ違いざまにお姉ちゃんがにこやかな笑顔を浮かべて私にウインクしてくれた。手がふさがってなかったら多分手を振ってくれていただろう。

ちらっと透ちゃんたちの方を興味深そうに見ていたから、食事を持っていなかったらきっといつもの質問攻めが始まっていたと思う。

さっきの会話、お姉ちゃんにも聞こえていたようだ。

電話でクラスの皆が受け入れてくれたことを伝えてあるけど、本当に受け入れてもらえたところを見て安心してくれていたようだった。

透ちゃんたちはすれ違いざまに会釈だけしていた感じだ。

今度、時間がある時にちゃんと紹介しよう。

 

 

 

私たちも各々注文したものを受け取って飯田くんたちがいるテーブルに向かった。

飯田くんたちと一緒に食べる頻度が多いお茶子ちゃんが元気な感じで話しかけた。

 

「飯田くん!私たちもここいいかな!」

 

「ああ、もちろん大丈夫だ」

 

飯田くんは快く頷いてくれた。

緑谷くんと轟くんは事情を知っているから特に何も言ってこない。まあこの2人は知らなくても拒否なんてしないだろうけど。

許可ももらったし、さっき買ってきた冷やし中華を置いて席に着く。

飯田くんはカレーを頼んでいるようだ。

前にも頼んでいた気がするし、カレーが好きなのかな。

緑谷くんも好物のかつ丼を食べているし、それをだしに使ってみようかな。

食べ始めてから、話題づくりも兼ねて飯田くんの食べているものに触れてみる。

 

「飯田くん……カレー食べてること……多いよね……緑谷くんも……かつ丼のこと多いし……好きなの……?」

 

「うん!僕とんかつ好きなんだ!飯田くんは?」

 

早速探りを入れた私に、緑谷くんがささっとアシストするように質問を飛ばす。

 

「ああ。基本的に好き嫌いはないが、カレーは好物の一つだ。食べる頻度も相応に多いな。轟くんは蕎麦だろう?」

 

「あぁ」

 

会話が続けながら、飯田くんの思考を深いところまで読んでいく。

カレーも好きだけど、一番好きなのはビーフシチューみたいだ。

うん。これならなんとか作れるかな。

時間はかかるけど何とかなると思う。

下拵えしている間に、誰かにお肉とかワインとかを含めた足りない材料を買ってきてもらえればだけど。

煮込みに凄く時間がかかるし、粗熱を取ったりするのにも時間がかかるから、それでもギリギリになると思う。

……食材の買い物、出来る人そんなにいるかな……ウチのクラス……

正直私以外だと梅雨ちゃんとお茶子ちゃん、砂藤くんっていう今回の調理班以外でパッと浮かぶのは、そつなくこなせそうな爆豪くんだけだ。

梅雨ちゃんかお茶子ちゃんに頼むしかないかもしれない。それか私が買いに行って、2人に野菜を切っておいてもらうとか。

まあそれは後で考えよう。

 

あとはアレルギーの確認かな。

これはちょっと強引に聞くしかないけど。

好きなものの話題はある程度区切りがついているから、逆に食べられない物って感じで聞いておくか。

 

「逆に……食べられない物……ある……?アレルギーとか……お菓子とか料理……作る時の参考にしたい……」

 

「いいや、そういうものは特にないな」

 

「私も特にないよー!」

 

飯田くんの返答に透ちゃんが続いて、皆も続いていった。

今のところ飯田くんにも不審がられてないし、違和感のない流れで聞き出せたと思いたい。

その後も普通に話しながら食べていたけど、唐突に思い出したように飯田くんが言った。

 

「そういえば今日は皆随分眠そうじゃないか。生活の乱れは心の乱れにつながり、授業への悪影響にも繋がるぞ。何かあったのか?」

 

どうやら朝の百ちゃん、響香ちゃん、お茶子ちゃんの件以外にも、授業の合間に欠伸をしていた透ちゃんや梅雨ちゃん、三奈ちゃんを見ていたらしい上に、男子の似たような姿も見られていたようだ。

 

「それはお前の―――」

 

「轟くんっ……!!」

 

「んぶっ」

 

平然と答えをぶちまけそうになる轟くんの口を、緑谷くんが抑えた。

でもその勢いが凄すぎて2人とも倒れ込みそうになってしまった。それを飯田くんが咄嗟に支えている。

 

「ど、どうしたんだ、緑谷くん!?」

 

「な、なんでもないよっ?ほら、口元にネギがついてたから気になっちゃって……ね、轟くん!?」

 

「あぁ……わりぃ、蕎麦食ってたからうっかりしちまった……」

 

……いくらなんでもその誤魔化し方は無理があるだろう。

轟くんも連鎖して口を滑らせないでほしい。さっきから失言続きだ。

飯田くんにも普通に怪しまれている。

 

「……?うっかりって何をだい?」

 

「な、ななななな何でもないよ!ね、轟くん……!」

 

「あ、あぁ……うっかりネギ付けちまってた……」

 

そこまで聞いて、飯田くんは考え込み始めてしまった。

これだけあからさまな態度を取られて、自分以外の皆が挙動不審になって、遅刻しかけたり、眠そうになったりしていたのだ。

怪しまれる要素しかない。

というか、こんなの私みたいに思考が読めないと疑心暗鬼になっても仕方ないレベルだ。

 

『……もしかして俺は、気がつかないうちに何かしてしまったのでは!?』

 

結局、飯田くんはそういう結論に達してしまった。

さっきの轟くんのセリフの続きを勝手に補完して『お前のせいだ』と言われたんじゃないかって考え始めてしまっている。

飯田くんはそのまま自分の素行を思い出しながら、何をしてしまったのかを考え出した。

爆豪くんの足でのドア開けへの再三に渡る注意、長時間鏡を占拠する青山くんへの注意、ブドウ頭が共有スペースで性的な雑誌を読んでいたことに対する注意、湯船での水泳に対する注意、ダークシャドウがはしゃいでお風呂を泡だらけにしたことを嗜めたこと、上鳴くんたちがボディソープを身体につけてカーリングごっことかいう意味わからない遊びをしていたことに注意したことなどなど……

どれも注意されて然るべきことしかなかった。

というか男子たちは何をしているんだ。いくらなんでも自由奔放すぎるだろう。

 

「飯田くん?あの……大丈夫?」

 

黙り込んでしまった飯田くんに対して、緑谷くんが心配そうに声をかけた。

緑谷くんの表情を見て飯田くんはハッとしたように気を取り直した。

 

「……いや、なんでもない。大丈夫だ!」

 

……これ、全然大丈夫じゃないと思う。

今はどうにか嫌な考えを振り払っても、午後にまたよそよそしい態度を取られたら同じ考えになるだろう。

皆絶対にまた同じ感じの態度は取っちゃうだろうし、確実にそうなると思う。

一応、そういうことはあり得ないってことだけ伝えておこうかな。効果は薄いかもしれないけど。

 

「ね……飯田くん……」

 

「波動くん……?」

 

「その考え……絶対にありえないから……安心していい……もし本当に……そういうことだったとしても……私は絶対に……そういうことには加担しないから……」

 

「っ!?すまない!みんなを疑うなんて、恥ずべき考えだった!」

 

「……ここまで露骨だと……仕方ないから……気にしないで……」

 

私の言葉で、皆もどういう考えを飯田くんに抱かせたか分かったのだろう。

すぐに飯田くんに謝って違うということは伝えていた。

まあ結局サプライズパーティーのことを伝えていないから、なんとも言えない心持ちのままなんだけど。

 

 

 

そして放課後。

飯田くんもさっきの件で持ち直したとは言っても、一度考えてしまったことは頭を離れないようだった。

案の定皆は露骨すぎるぐらいのよそよそしさで口数も減っていった。

そのせいで、違うとは思っていても嫌な考えを拭いきれないんだろう。

正直自分が誕生日であることを思い出してくれれば、すぐに思い至ってくれる拙い隠し事なんだけど、飯田くんもそれどころではないらしい。

 

とりあえず私は時間がないから、緑谷くんたちに飯田くんのことを任せて寮のキッチンに入る。

砂藤くんも既にケーキを作り始めていた。

 

「波動!飯田の好物分かったか?」

 

「ん……ビーフシチューが好きみたい……今から大急ぎで作る……足りない材料は……お茶子ちゃんと梅雨ちゃんが……買いに行ってくれた……」

 

「ビーフシチューって、圧力鍋なんかあったか?ないとすげぇ時間かかるだろ」

 

「ないから……鍋で作る……できるのは……夕食の時間ギリギリに……なると思う……」

 

「そうか……すまん、流石に手伝えそうにねぇ」

 

「大丈夫……砂藤くんはケーキに集中して……」

 

そんな感じのやり取りをしてから、野菜を切ったりストックがあった市販のチキンブイヨンを使ってスープを作っておいたりと出来る準備をし始めた。

 

お茶子ちゃんと梅雨ちゃんは結構早く帰ってきてくれた。

買ってきてくれた材料はばっちりビーフシチューに適したもので文句なしだった。

そのままお茶子ちゃん、梅雨ちゃんと協力して一気に下拵えを終わらせる。

煮込みの段階まできたら、後は煮汁が少なくなったらチキンブイヨンを継ぎ足して少なくなりすぎないようにお世話をし続けるだけだ。

私は鍋のお世話を続けて、お茶子ちゃんたちがサイドメニューのサラダとかを作ってくれている。

夕食はなんとかなりそうだ。

 

なんか男子たちがお風呂での密談を飯田くんに聞かれたりしてさらに疑心暗鬼を強めたりしているけど、ケアしにいく余裕なんかない。

飯田くんの思考からして緑谷くんに相談するだろうし、緑谷くんに任せよう。

 

 

 

飾り付けも済んで、なんとかビーフシチューも出来上がった。

味見したけど良い感じの出来だと思う。

砂藤くんもケーキが出来上がったみたいで、美味しそうなオレンジ色のケーキになっていた。

 

飯田くんがお風呂から出て部屋に戻ってから、大急ぎで飾り付けをしている皆に出来上がった料理とケーキをお披露目する。

 

「おー、すげぇ!売ってるやつみてぇ!」

 

「うわ~美味しそう!流石瑠璃ちゃんと砂藤くん!」

 

努力の成果を褒められてドヤ顔していたら、エレベーターに向かう爆豪くんがすれ違い様に結構強めに肘を当ててきた。

 

「いたっ……えっ……なに……?」

 

「もっとよく見とけやクソチビ」

 

「ちょっ!?爆豪!?急に女の子どつくってどういうこと!?」

 

透ちゃんが爆豪くんに抗議しているけど、爆豪くんは完全に無視してエレベーターに向かっている。

不審に思って周囲の波動に注意を向けたら、すぐに気がついた。

悪態を吐くようにして爆豪くんが向かったエレベーターは、下に向かってきていた。

というか、飯田くんがエレベーターに乗っていたのだ。

爆豪くんはまだ準備が終わっていないところに飯田くんが来るのを止めに行ってくれたようだった。

『てめぇがいると邪魔』とか、『部屋で勉強でもしてろ』とか疑心暗鬼が深まるような乱暴な物言いではあったけど、飯田くんを言いくるめて部屋に連れ戻してくれた。

 

 

 

その後、大急ぎで飾り付け作業を終わらせた。

談話スペースの一角がバルーンや紙で作った花で色鮮やかに彩られ、窓の方に下ろしたロールスクリーンに誕生日を祝う文字を大きく張り付けてある。

もうすぐ19時になる。流石にそろそろ夕食のために飯田くんが降りてくるだろうけど、企画班はそれだけじゃ満足しなかったらしい。

企画班の計画通りにエレベーターに関わるところ以外のブレーカーを落とした。

当然のように寮内は真っ暗になる。

正義感の強い飯田くんならこうなったらどんな状況でも皆の無事を確認しにきてくれるだろう。

 

予想通り、飯田くんはエレベーターですぐに1階に降りてきてくれた。

静まり返っていることを不審がっているけど、それも含めて計画だ。

 

「キャア!!」

 

「麗日くんか!?どうした!?」

 

「た、助けて飯田くん!早く!こっち!」

 

「待ってろ!すぐ行く!」

 

お茶子ちゃんの真に迫った演技で飯田くんが談話スペースまで駆け寄ってくる。

 

「麗日くん、どこだ!?」

 

「ここだよ」

 

お茶子ちゃんが演技をやめて明るい声で返した瞬間、砂藤くんがブレーカーを上げて電気をつけた。

 

「みんな……!?」

 

「飯田くん、お誕生日おめでとう~!!」

 

そして砂藤くんと部屋に戻った爆豪くん以外の皆は、一斉にクラッカーを鳴らした。

 

「誕生日……そうか、すっかり忘れてた……」

 

呆然としたまま動かない飯田くんに、皆が駆け寄る。

 

「やった!サプライズ成功だね!」

 

「もう朝からヒヤヒヤしましたわ。飯田さんが出かけてから、みんなで段取りの確認をしていたら遅刻してしまいそうになってしまいますし……」

 

「ほんとだよ」

 

「ん……皆……隠し事下手すぎて……びっくりした……」

 

「飾り付け、私たちで昨日の夜から準備しててさ!」

 

「間に合ってよかったわ、ケロッ」

 

「飯田が部屋に戻ってから、みんなで超特急で飾ったんだ」

 

皆口々に飯田くんに笑いかける。

その横でさっきお風呂でやらかした上鳴くんが頭を下げた。

 

「だからごめんな!風呂場で変な雰囲気にしちゃってさー」

 

「ったく、爆豪もいりゃいいのになぁ。部屋に戻っちまった」

 

そんな感じでワイワイ種明かししていく皆。

そして待ちきれなくなったのか砂藤くんがキッチンから顔を出した。

 

「おい、早くメインを呼んでくれよ!」

 

そこで皆ようやく思い出して、百ちゃんの合図でバースデーソングを歌い出す。

それに合わせて砂藤くんが飯田くんの目の前にケーキを持ってきた。

ケーキには火のついた蝋燭の他にも、飯田くんへの感謝の言葉を綴ったチョコレートのプレートが乗せてある。

 

感激した飯田くんはしばらく動けなくなっていたけど、皆に迫られて意気込みながら蝋燭を吹き消した。

 

「これからもよろしく頼む、みんな!」

 

飯田くんは思い詰めていたさっきまでとは打って変わって晴れやかな笑顔をしていた。

 

「んじゃ、ケーキは切り分けて後で食べるとして……」

 

「ん……食事も準備した……食卓行くよ……!」

 

飯田くんを食卓の方に皆で連れていって席に座らせる。

私とお茶子ちゃん、梅雨ちゃん3人でキッチンに戻ってお米とサラダ、ビーフシチューと順番に盛っていく。

全員分準備を終えたけど、とりあえず飯田くんの分を持って、席についている飯田くんの目の前に持って行った。

 

「これは……昼の会話はそういうことか。昼に確認してから作るのは大変だっただろうに」

 

「ん……大変だったけど……3人で力を合わせて……なんとかなった……じっくり煮込んだビーフシチュー……味は保証する……」

 

「味わっていただこう!本当にありがとう、みんな!」

 

その後は皆の分も食卓に持ってきて、一斉に食べ始めた。

食事もケーキも、すごく美味しかった。

 

爆豪くんにも皆が夕食を食べ終わった後になっちゃったけど、部屋まで食事を届けた。

爆豪くんのおかげで飯田くんに最後まで隠し通せたんだから当然だ。

ビーフシチューもちゃんと温め直したし、お米もサラダも持って行く直前によそっているから大丈夫なはずだ。

切り分けたケーキも乗せておいた。

チャイムを押したらイライラした感じで部屋から出てきたけど、受け取ってはくれたからきっと食べてくれるだろう。

こっそり思考を読んで爆豪くんの食事に対する感想を見ておこう。

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