「ファイア」
Burst Mode
デルタムーバーのデジタルビューファインダーを開き、精密射撃で敵に射つが、エクストリミス兵士は避けながら近づいてくる。
「これを、避けるのか!?」
「運動性、機動力は脅威みたいだね。
なら、これならどうかな?」
KAMENRIDE METEOR
KAMENRIDE MACHA
『追跡、撲滅、いずれもマッハ~!仮面ライダー~マッハ~!』
『お前の運命(さだめ)は、俺が決める。』
「さぁ、行きたまえ。」
海東さんが二人のライダーを召喚し、それをエクストリミス兵士に対応し始めた。
やはり、本家本元のディエンドの動きは違う。
俺は使いこなせない高速移動や、海東さんの能力としてスウォルツからもらった、特定の人物だけに対しての時間停止を駆使して、決して接近戦をしない位置取りで戦っている。
俺もそういう戦い方が理想なだけに、俺はその横で戦いながらも、海東さんの動きを学ぶことができれば。
そう考えていた時だった。
「二代目君、どうやら例のアーマーが来たようだよ。」
海東さんの言葉に、周囲を見渡すと、たくさんのアーマー…ひい、ふう、みい…30体以上はいるか、様々なカラーリングで装備や仕様も違うような身長や、体型が違っている物が空から飛翔してきて、この埠頭を囲んでいて、マーク42も確認できた。
それらのアーマーがエクストリミス兵士に向かって飛び散り、まさに乱戦状態になってきた。
俺達にとっては、だいぶ楽に戦えるように動いてくれているようだったが、それゆえに敵にとりつかれやすくなってしまっていたようで、エクストリミス兵士達に、そのパワーで破壊される機体も出てきているようだった。
「どうやら、全ての敵がバグスターウイルスに罹っているようじゃないようだね。
だったら、まずは敵の数を減らそうか。」
ATTACKRIDE CROSSATTACK
海東さんの発する言葉と、カードの効果によって、仮面ライダーメテオと仮面ライダーマッハの必殺技が発動する。
JUPITER LADY?
OK JUPITER
ヒッサツ!フルスロットル!マッハ!
二人のライダーによって、エクストリミス兵士が、再生やバグスターウイルスに変化する事もなく爆散され、そしてライダー達はデータとなって消えていった。
しかし、エクストリミス兵士も、その起動力を生かして飛んでいるアーマーに飛び付き、破壊し始めているのが見えた。
「まずい!」
俺は思わず大声を上げるが、それもむなしく、中吊りにされたドラム缶のコンテナにアーマーが突っ込み、爆発。
そして炎を吹きながら、あちこちにドラム缶が飛んできていた。
俺も海東さんも、飛んでくるドラム缶をいくつか撃ち落とすも、それに注意が行ってしまい、エクストリミス兵士が近づいていたことに気づいておらず、とっさに避けようとしたが、組み付かれてしまった。
だが、フォトンフレームに流れるフォトンブラッドの影響か、組み付かれた場所から徐々に灰となって崩れ出しはじめた。
その兵士は、訳がわからない顔をして、崩れていく体を凝視して、大きな隙ができた。
俺は、その腹を蹴り飛ばして、デルタムーバーを撃ちこんで倒し、そしてその体は燃え上がりながら、灰となって崩れ落ちた。
それを見た周りの兵士達が、俺から距離をとり始めると、そこに狙ったかのように、アーマー達が舞い降りてリパルサーで吹き飛ばしていった。
周囲を見渡すと、五代さんと思われる青の金のクウガとローズ大佐が、ワイヤーによって中吊りになったコンテナの上で二人のエクストリミス兵士と戦っているところが見えた。
そして、クウガが、二人のエクストリミス兵士をライジングドラゴンロッドで、コンテナから落とし、さらにローズ大佐の指示で、ワイヤーを切り飛ばして、その反動でアイアンパトリオットを着せられていた大統領の救出を成功させるところがわかった。
それに安堵していると、クレーンが動き出し、その中腹には、崩れかけたコンテナにしがみつくペッパーさんと、そちらに走って向かうアーマーを着ていないスタークさんが見える。
「海東さん!オーロラを開いてください!」
俺は、大声を上げながら、デルタムーバーを右腰に戻して、デルタフォンを外して口元に添える。
「Three-Eight-Two-One!」
Jet Sliger Come Closer
海東さんが発生させた、オーロラから大きな二輪型のビーグル、『ジェットスライガー』が現れる。
デルタの攻撃後の灰化によって、俺の周囲にエクストリミス兵士がいないことが幸いしたのか、すぐに乗り込めて、そしてエンジンを吹かして後方の5機のジェネレータから粒子を発生させながら、周囲の物を弾き飛ばして、クレーンの下に急いだ。
「間に合えー!!」
周囲の状況を利用して、ジェットスライガーを独楽のように回転させながら、その真下に来ると、ペッパーさんを俺の座席の目の前あたりで受け止めることができて、そのままホバー移動で避難する。
「よくやった!」
「くそっ!」
スタークさんと、キリアンの声が聞こえるが、今はそれどころじゃない。
「大丈夫でしたか!?」
「あ、ありがとう。
その声はミスターハザマかしら?」
「はい!捕まっててください!」
ホイールを横滑りにブレーキをかけながら減速して停車させると、すぐに降りて変身を解き、ペッパーさんをおろした。
「私の体、熱くないかしら?」
「それは、気の持ちようによって変わると思います。落ちついていれば大丈夫ですよ。
ほらね。」
「そうみたいね。」
ペッパーさんの疲れたような笑顔をこちらに見せていたが、キリアンがとてつもない勢いでこちらに降りてくる。
なぜか上半身裸で、その体には龍を模したであろう刺青を赤熱させながら、降りてきた時に折れたであろう足を瞬時に再生させていた。
俺は、とっさにペッパーさんを後ろにかばうが、ペッパーさんの灰化を考慮して変身を解いていたことでろくに戦えもしない状態だった。
しかし、そんな俺とペッパーさんの目の前に、アイアンマンが降りたった。
「キリアン、そこで止まれ。
ハザマ、よくやった。終わったら褒美に僕ができることなら願い事を一つ叶えてやるよ。」
「…終わったらか。そうだな、お前達はここで終わる。
私の勝利でな!」
スタークさんの声に、そのスーツにはスタークさんが入っていることが分かり、しかしアルドリッチ・キリアンは自らの勝利を疑わない、堂々とした声を発した。
だが、ここに第3者の声が響く。
「それは違うな。」
「何?」
なぜか、変身していない門矢士がそこにいて、その声にキリアンが反応する。
あれ?これってもしかして…と、俺が思っていると、門矢さんが俺達に向かって歩きながら、話しだした。
「確かにあんたは、これまでマンダリンというテロリストを演出と操作、そして武力でこの国を自らの手中に収めようとしている。
更には、そのナノマシンによって、強く、俊敏で再生力が凄まじい事も、赤熱させる能力もあって圧倒的だ。
しかし、この男トニー・スタークには、そんなあんたにもないものを持っている!」
「何が言いたい?」
「おどけたような言動をしているこの男は、住む家も失い、世間には死んだことにされているようでも、愛する人を守りたい、助けたいという正義の心と、そんなトニー・スタークを助けたいと、集まってくれる仲間達がいることは、あんたのような支配欲のために世間を脅かすような男とはまるで違う!」
どこからそんな情報を持ってきているのかが不思議だったけれど、この雰囲気はあのテテーンというBGMが聞こえてきそうな気がした。
「貴様、何者だ?」
キリアンの言葉に、あ、それ言っちゃう?と、おもわず思ってしまった。
「通りすがりの仮面ライダーだ!覚えておけ!
変身!」
いつの間にか、門矢さんの腰にはディケイドライバーが装着されていて、その手に持っていたディケイドのカードを挿入して、操作した。
KAMENRIDE DECADE
9人の平成仮面ライダーを象徴する紋章が現れ、その体に重なってスーツを形成。
さらに7枚のライドプレートが頭部を貫き、最後にボディがマゼンタに染まって変身完了した。
そしてバイクのエンジンを吹かすような音とともに、一枚のカードが左腰のライドブッカーから自動的にディケイドの手に収まった。
「これは…」
チラッと見えたカードの色は金色だったので、ファイナルアタックライドのカード、おそらくこの流れだと、アイアンマンのカードだと思われた。
「助っ人君は、貶してるのか誉めてるのか変な言い回しをするやつだってことはわかった。
それにしても、ハザマのディエンドとどことなく似てるな。」
「そんなことよりも、来るぞ!」
スタークさんの危うい発言をディケイドは無視して、キリアンとの戦闘に入った。
アイアンマンがキリアンを殴りつけてもあまり効果はなく、アイアンマンがアーマーを捕まれて、キリアンに攻撃されそうになると、ディケイドのライドブッカーの斬撃が襲い、その体を傷つけ、キリアンから注意を反らしてアイアンマンがその手から逃れる。
そして、キリアンがディケイドによって投げ飛ばされると、ディケイドがカードを挿入して操作した。
FINALATTACKRIDE I I I IRONMAN
『トニー様、急に胸部リパルサーに高純度のエネルギーが、チャージされています。』
「何!?
おい、助っ人君!何かやったのか!?」
「どういう効果かはわからないが、あんたにとってはいいことがおきるカードの効果だ!」
「よくわからんが、これで!」
胸部リパルサー、つまりユニビームが放たれてそれをキリアンは避けようとしたが、数十秒に渡って放たれているユニビームに捕捉されて、体を溶かされながら、キリアンは後退していった。
「J.A.R.V.I.S.!
駄目押しだ。マーク42をあいつに着させて、自爆しろ!」
『承知しました。』
スタークさんは、自ら着ていたアーマーを次々にキリアンに着させると、そのままキリアンの叫び声とともに、大爆発が発生して、周囲が見えなくなってしまった。