仮面ライダーになった男は戦いたくない   作:岩鋼玄武

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良い結末を

side狭間玄乃

 

俺が担当したヘリキャリアは流星君の担当だったようで、先ほど凰蓮さんから

 

『キャプテンアメリカの援護に間に合わなかったわ!

入れ替え終わったって甲板に出てきたわよ!』

 

という通信があった。

俺の変身したディエンドはさすがにヒドラに情報が広まっているだけあって、道中のヒドラと思わしき連中の妨害がひどく、またヘリキャリアの格納庫の避難に遅れた人達をオーロラで避難させるのに時間を食ってしまった。

 

思わぬ時間のロスに悪態をつきながらもヒルさんに通信を繋いだ。

 

「ヒルさん、トリスケリオンの避難状況はどうなっていますか?」

 

『既に一般職員は避難をはじめているわ。

それと、ヘリキャリア内部の協力者は司令室に立てこもるようにするという連絡も入っているからそっちを優先した方がいいでしょうね。』

 

「わかりました。ありがとうございます!

流星君は今はどういう状況だ!?」

 

『もう少しで中枢というところで、ウィンターソルジャー…バーンズさんの妨害にあい、まだたどりついていません!』

 

『僕が行く!サムはまだか!?』

 

続けて流星君に連絡を入れると、スティーブさんからの声が入り、その直線にウィルソンさんから終わったという声が届いた。

 

「狭間です!作戦を変更!

俺はヘリキャリア内部にいる協力者達の避難を優先させます。

流星君はきついだろうけど、スティーブさんとウィルソンさんが来るまで粘ってくれ!

凰蓮さんと耀子さんはトリスケリオンの避難の援護をお願いします!」

 

次々に返事が入る中、いつも通りにアギトを召喚してアギトトルネイダーに変化させて飛び乗り、基板の入れ替えが終わったヘリキャリアに目指して飛び出して行く。

 

道中で、あらかじめ渡しておいたダンデライナーに乗り込んだブラーボと、背中から蝶のような羽を生やしたサーベラが飛んで行くのが見えた。

 

ウィルソンさんが基板を取り替えた方のヘリキャリアの甲板に降りて内部に入り、司令室を目指す。

道中で俺の姿を見るなり銃を撃ってくるヒドラのやつらを倒しつつ、司令室にたどり着いて姿を見せると歓声を上げてくれた。

 

俺はトリスケリオン近くのダム辺りに出口を設定したオーロラを発生させて、これを通るように指示するが困惑するばかりで入ろうとはしなかった。

 

「…ええぃ!」

 

時間がないことに苛立っていた俺は、両手を前に押し出すように動かすとオーロラがそこに集まった者達を通過するように前進し、その人達が消失した。

 

そこにいたはずの人達だけがいなくなっており、そこにいた人達を取り込で出口に送ることができて一瞬俺自身も困惑していた。

やってみたらできた。そんな感じだったからだ。

 

「…俺も進化しているって事か。」

 

俺はそう呟いて急いで甲板に出てヒビキを召喚し、ヒビキアカネタカに変化させて飛び乗り、最初にスティーブさんが終わらせた方に向かった。

 

「…これなら!」

 

俺は外から司令室が見える位置に来てオーロラを発生させて、そのまま司令室にいた人達をオーロラに取り込み、次に向かう。

 

「これで3機目!

ヘリキャリアの内部の協力者達は避難させました!

状況はどうなっていますか!?」

 

『今、終わりました!

ですがすみません。バーンズさんにUSBメモリを破壊されました。』

 

「どっちにしろライダーバスターは破壊しなければならないから気にするな!

それよりスティーブさんやウィルソンさんは!?」

 

『こちらファルコン!バーンズに翼をやられて降下した。

キャプテンがまだ戦ってる!』

 

『こちらヒル。砲撃開始まであと1分だったわ。

急いで脱出を、早く!』

 

『こちら1型、理事会のメンバーを人質にとられてうまく動けないでいます。

どうすればいいですか?』

 

「本郷さん、ナターシャさん、フューリーさんとどうにかしてください!

くれぐれも人命優先です!

あと、ストライクチームを率いていた人はいますか?」

 

『ラムロウとか言う人物ならば41階でお互いに名乗りあって、本郷さんと一対一で戦って一発で沈んでましたよ。

首が変な方向に向いていたので死んだと思われますが、その後は知りません。』

 

「そうですか…わかりました。(これでシビルウォーの冒頭の被害を減らせるか?)

…できればウィルソンさんも避難誘導に加わってください!

流星君はキャプテンを援護して急いで脱出してくれ!」

 

『今、戦ってますけど!

この人戦い方がうますぎて…ウワチャァ!

…この人も助けないといけないなら厳しいと思います!』

 

『ここは僕だけでいい!

リュウセイも降りてくれ!』

 

『ですが…』

 

通信だとわかりにくかったので俺も戦っているだろう場所にヒビキアカネタカを向かわせると、ガラス張りの部屋の数枚が割れて戦いにくそうにしながら3人が戦っていたのを空中から確認する。

 

「ハザマ。来たか!

リュウセイ、飛び乗れ!」

 

「俺はまだ戦えます!」

 

「そうじゃない!戦いの場所を移すだけだ!」

 

そう言ってスティーブさんはバーンズさんをタックルしてもろともガラスが割れたところから飛び降りて水辺に落ちていった。

 

「流星君。早く!」

 

俺が穴にヒビキアカネタカを近づけると、メテオが飛び乗って来たので危なげなく受け取って、そのままヘリキャリアから離れる。

 

「ヒルさん。脱出しました!」

 

『わかったわ!

ヘリキャリア同士で攻撃させて落とすから気をつけてよ!』

 

その声と共にヘリキャリアがヘリキャリアに砲撃をはじめて、それぞれが爆発しながら落下していく。

 

正史ではトリスケリオンにも抉るように突っ込んでいたが、見た限りではそれもなくて安堵しながら降下して、10メートルほどの高さからメテオが地面に飛び降りて着地したその瞬間だった。

 

いきなり横から強烈な衝撃を受けて飛ばされ、トリスケリオンの外壁に打ち付けられてしまう。

 

「うぐぅ。な、何が!?…これは氷か?」

 

俺が外壁に張り付けになっている原因はどうやら顔と左手以外に覆いついた氷の膜のようだった。

 

周囲を見渡すと、どうやらヒビキアカネタカがデータとして消失てしまったようであり、俺の惨状に驚いた流星君が俺に向かって来ていた。

 

そして、よく見ると落下途中のヘリキャリアの格納庫からなにやら巨大なキューブ状の目玉がバーニアを吹かせながら出てきていて、それに腕のように伸びた銃らしき物をこちらに向けていた。

あれにどうやら撃たれたらしい。

 

「あれが、ライダーバスター?

いや、その核か!」

 

落下したものも含めて3機のヘリキャリアから次々にその目玉に向かってモノトーンカラーのキューブ状の物体が飛んで来て、それがLEGOブロックのように組み合わさり、高さだけでも20メートルはありそうな巨大なサソリとも、カニとも、クモとも言える姿になってしまった。

 

「…これが、ライダーバスターか。」

 

大きな地響きを立てて着地し、キーンというかん高い音を鳴らす姿がまるで雄叫びを上げているように見えた。

 

「流星君!俺の事はいいからライダーバスターの方に向かってくれ!」

 

「わかりました!

…あれがライダーバスター…これを使う時は今だ!」

 

 

 Meteor Storm!

 

 Meteor On Ready?

 

「仮面ライダーメテオストーム!

俺の運命(さだめ)は嵐を呼ぶぜ!

フォーーウァチャー!」

 

流星君が目の前でメテオストームになってライダーバスターが向かって行くのを見ながら、ディエンドライバーまで巻き込んだいたので身動きが取れずにどうしようかと思っていると、ダンデライナーに乗ったブラーボ、凰蓮さんが現れる。

 

「ムッシュ!?大丈夫かしら?」

 

「凰蓮さん?避難はどうしたんです!?」

 

「大丈夫よ。ムッシュのおかげで避難させる時間があったからみんな無事よ!

耀子も坊やと一緒に戦ってるわ。」

 

そう言われて、よくみて見るとライダーバスターの巨大な爪を剣で受け流しているところが見えた。

 

「凰蓮さん!氷を破壊できますか!?」

 

「ちょっと痛いけど我慢しなさいね!」

 

そう言ってダンデライナーで砲撃していき、少々の痛みを感じながらなんとか脱出、着地をすることができた。

 

「凰蓮さん!ありがとうございました。

お礼です!」

 

俺はクラインの壺からロックシードを取り出してブラーボに向かって投げる。

 

「あら?っと、ありがたくちょうだいするわ。」

 

 スイカ!

 

 ROCK ON

 

 スイカアームズ! 大玉ビッグ・バン!

 

 

ダンデライナーがロックシードに戻りながら俺のところに落ちてきてそれをキャッチ、上を見ればスイカロックシードを使ってドリアンと入れ替え、ジャイロモードに変形してライダーバスターに向かって飛んで行った。

 

「狭間です!飛電さん達はどうなりましたか!?」

 

『フューリーだ!

理事会のメンバーは無事に救出してナターシャに操縦してもらいながらヘリで避難中だ!

だが残念ながらピアースは射殺した。』

 

「(これで、生存した理事会の人達に借しを作れたかな?)…皆さんが無事なら良い事です!

…こちらも飛電さんと本郷さん二人と合流したようですが、キャプテンの居場所がわからなくなっています!

至急捜索をお願いします!」

 

『了解した!』

 

通信が切れると、俺はライダーバスターを見つめる。

胴体から発射されたトリモチ弾と思わしき弾丸を光の残像を残しながら疾走して躱している1型、飛電さんと1号の本郷さんも戦いに混じっていた。

ライダーバスターに向かって走りながら、そこで戦っている全員に通信を入れる。

 

「バグスターウイルスがいつ注入されるかわかりません!

一度体勢を崩したら一斉攻撃をお願いします!」

 

俺に次々と了承の通信が入り、そのままディエンドライバーにカードを装填する。

 

 ATTACKRIDE ILLUSION

 

4人に分身して、それぞれがカードを装填。

 

 ATTACKRIDE  BLAST

 

4人のディエンドから放たれた追尾弾がライダーバスターの脚部に集中攻撃されて、ライダーバスターがグラリとよろめいた。

 

 

狼煙霧虫!煙幕幻想撃!

 

 

スイカスカッシュ!

 

 

サーベラが蝶の羽を生して放たれた斬撃と、ヨロイモードのスイカアームズによる二刀流の斬撃にてそれぞれの巨大な爪と、先端が針になっていたと思わしき尾を巻き込んで破壊した。

 

すると、ヘリキャリアの残骸からまた次々とキューブ状の部品が飛んでくる。

 

「これ以上はやらせない!

メテオストームパニッシャー!」

 

メテオストームスイッチが装着されたメテオストームシャフトから切り離された独楽状の部品、ストームトッパーが高速回転しながら飛んで来ていた部品を次々に貫いて爆発させていく。

 

「飛電君。今だ!」

 

「はい!」

 

 

 

1型がサイクロンライザーを操作して、1号と一緒に中腰に体を沈めてから跳躍、無防備なライダーバスターに向かって飛び蹴りが放たれた。

 

 

「「ダブル!ライダーキッィィク!!」」

 

 

 ロッキング・ジ・エンド

 

1型の足が当たる瞬間には十字に鋼蝗終焉の文字が表れて、1号と一緒にライダーバスターの核を掠めるようにその胴体をえぐり取ってしまった。

 

その瞬間に、バチリとオレンジ色のバグスターウイルスが注入されたことがわかったが、それは今さらだった。

 

 FINALATTACKRIDE DI DI DI DIEND

 

残った中央を核を巻き込みながらディメンションシュートで破壊して、バグスターウイルスともどもライダーバスターは破壊されたのだった。

 

 

 

 

戦闘が終了して全員が変身を解除し、そしてヒルさんに連絡を入れると、スティーブさんとバーンズさんはダブルノックアウトで河原でお互いに笑いながら寝そべっていたところをナターシャさんに発見されたらしい。

 

バーンズの記憶は、本郷さんと戦った時の頭突きの影響でどうやら戻りやすくなっていたらしく、抵抗の意志はなかったという。

 

死んだことになっているというフューリーさんと今後は行動を共にするらしく、エイジオブウルトロンの時点で共闘できるかもしれないと思いながら、ベッドの上のスティーブさんに日本に帰ることを伝えてきた。

 

我々SPIRITSは会談が決裂はしたがヒドラの殲滅に貢献したことでアメリカからの感謝の言葉をもらい、日本に帰国するのだった。

 

 

 

 




最後の方はちょっと駆け足過ぎたかな?
後でちょっと加筆するかも

感想待ってま~す
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