side朔田流星
MARS READY ?
OK! MARS!
他のSPIRITSの隊員たちから伝わってきたスティーブさんの台詞に心を熱くさせながら、敵のウルトロンとかいうロボット軍団に火星の形状をしたエネルギー弾を放ち、数体のロボットを破壊する。
すると空を飛んで来ていたロボットを刺々しい黄緑色のエネルギー弾が射ち落とすところが見えた。
「この技は!?
教官殿!」
近くで戦っていた御影さん、仮面ライダーカリバーが声を上げると、近くに見えていた黒影トルーパーの隊員たちに混じって仮面ライダーブラーボ、凰蓮さんが戦っているところだった。
しかもどうやらSPIRITSの隊員ではない人物が混じっているように見て取れた。
「…あれって、もしかして。」
ワシントンD.C.で戦ったウィンターソルジャー、バッキー・バーンズさんだろう人物が共闘しているようで、凰蓮さんのサポートを受けながら次々にロボットの破壊をしながら俺達に近づいてきた。
「ちょっと待ちなさい。凰蓮!
もしかしてウィンターソルジャーが味方になっているの!?」
「マドモアゼル?
その呼び方はお気に召さないみたいよ。
普通に呼んであげてちょうだいな。まあ…キャプテンアメリカに合流するまでの間だけみたいよ。」
「…わかったわ。
こっちも狭間さんがゲートを開かないことには住民の避難もままならないから、共闘には感謝するわ。」
凰蓮さんと耀子さんの会話を聞きながら俺はバーンズさんに話かけていた。
「バーンズさん。あなたは覚えていないと思いますけど、俺はあなたがヒドラに洗脳されていた時に会ったことがあります。
それにそれだけじゃなく、戦闘であなたを抑えていたこともありました。」
「…あの時の俺と戦ってスティーブ以外に無事なやつがいるとはな。
しかも成人したての若造ぐらいの声色の奴が相手なんてな…
お前、名前は?」
「リュウセイ・サクタです。
この姿の場合は仮面ライダーメテオと言います。」
「…そうか。
お前も仮面ライダーとかいう奴らの一人か。」
俺がバーンズさんと話していると凰蓮さんが近づいて来ていた。
「坊や!ムッシュバーンズはワテクシ達がキャプテンアメリカのところまで護衛するから、あなた達は引き続いてロボットの排除をしてほしいわ。」
「わかりました。ですけどそちらも気をつけてくださいよ。」
「…言うようになったわね。
もちろん、ワテクシ達は自分たちの身の安全ぐらいは自分たちで守るから心配はナッシングよ。」
俺達は凰蓮さん達から離れながら、戦闘を続けた。
side沢木哲也
あのニューヨークの戦いからこっち、SPIRITSの隊員としていろんな人と交流しながらアギトではなく、蜂さんの力をかりて仮面ライダーとして戦い続けている毎日の中、総隊長の本郷さんからの指令で戦力を集結することになった。
狭間さんが絡んでいるみたいで、相変わらず大変なことになっているみたいだったので今度見かけたら声をかけようと思っていたら、俺のチームアップとして顔馴染みで人見知り気味の紅渡君に他の研究所から出向でSPIRITSで戦っている橘さんと剣崎さんと組むことになった。
橘さんと剣崎さんとはよく会話するので、ほっと一息していたけれど、渡君はどこか居心地悪そうにしていたのでそれとなく構いながら今回の作戦内容を把握して現地に到着すると、それぞれが仮面ライダーに変身して市街地の住民達を避難させようとしていたのだけど、路地裏で揺れる地面に戸惑いながらロボット達と戦っていた。
「いや~まさか、地面が浮くとは思ってもいませんでしたね。」
「先ほどの声明だと、どこかのタイミングで上昇をストップさせて地表に落とすように言っていたな。
だとすればあまり猶予はないということになる。」
「住民の避難に時間制限があるっていうことですよね!?
…ウェイ!
こうもわらわらとロボットが現れる中でよくそんな沢木さんも橘さんも余裕そうにしてられますね!?」
剣崎さんが変身している仮面ライダーブレイドが、飛んで来たロボットを持っている剣で叩き落とすと、こちらを向いて言ってくる。
「無理をするなよ剣崎。
今のお前はアンデッドじゃないんだからな。」
「わかってますよ!
橘さんこそ、そろそろ現役を引退しようとしていることを深沢さんから聞いてるんですから、無理しないでください!」
すると、白い聖職者を思わせる姿の仮面ライダー
イクサに変身している渡君の方から、アーチェリーのような弓を持っている人、確かバートンさんがワインレッド色の服を着た女性を伴って近くの建物の中に入って行くのが見えた。
「…沢木さん!」
それを渡君も見ていて、俺に彼らの援護をした方がいいんじゃないかという風に聞いて来たので、
急いで建物の扉の前に行くと話し声が聞こえてきた。
『…君が何をしたとか関係ない。
外に出るなら戦え…とことんな。
ここに残ってもいい、後で誰かに迎えに来させる。
だが一歩外に出たら、君はアベンジャーズだ。
…話は終わりだ。』
すると、弓を構えたバートンさんが扉を開け放って矢をロボットに放つと、すぐ近くにいた俺たちに気づいた。
「お前達は確か、ニューヨークの時にいたな。
テツヤとワタルだったな。」
「お久しぶりです。
それと、先ほどの女性はいったい?」
渡君がそう聞くと、バートンさんは開け放たれた扉を振り向いて言う。
「能力はあるが、戦いに関しては素人だ。
もしもここから出てきて戦いに参加するようだったら、援護してやってくれ。」
俺と渡君は顔を向けあうと、その言葉にうなずいた。
すると、この辺りのロボット達は片付けたはずなのに、まだまだわらわらと現れはじめて、剣崎さんと橘さんが周囲を援護するような位置取りをしながら戦いはじめた。
不意に閉じられた扉が開く音がしたので振り返ると、先ほどの女性がそれぞれの手のひらに赤い光を纏いながら、まるで操り人形かのように次々とロボット達を破壊しだした。
「…援護は必要そうに見えませんけど…」
思わず口から出たのか、渡君がそう呟くのが聞こえるが、俺からすれば、その力は超能力を高出力で無理矢理操っているように見えたので、援護ができるようにその女性の近くに寄りながら戦う。
ロボット達を倒し終わると、その女性がふらついたので、慌ててその女性を支える
「大丈夫ですか!?」
「…暖かい。…大きな、光の力?」
俺の問いに対して、よくわからない答えがかえってきて困惑してしまう。
「おい。そいつは人の記憶を読むぞ。」
バートンさんの忠告に俺のアンノウンとの戦いとアギトの記憶を読んだんだろうということがわかった。
「俺はもう、光の力を持っていないんですよ。」
アギトに変身できないことを告げると、その女性は俺の胸の中央辺りに手を置くと
「…いいえ。私には感じるわ。
あなたの中にはその力がある…あなたが気づいていないだけ。」
「…え?…それって、いったい…どういう?」
すると、何か素早いものが駆け抜けたかと思うと、いつの間にかスポーツウェアの男性が先ほどの女性を抱えて立っていた。
「速すぎて見えなかったか?
それといつまでも抱えてんなよ。
先に行くぜ。おっさん達!」
クロックアップ並みのスピードでその男性は動けるようで、その女性を抱えたままいなくなってしまった。
「…はあ。
キャプテン。こっちは片付けた。」
『こっちはまだまだたくさんいるぞ!
手伝ってくれ!』
バートンさんはため息をつくと、キャプテンアメリカに連絡を入れ、その要請にすぐに行くと連絡を入れていた。
「バートンさん。先ほどの男性はいったい?」
「さっきのやつの弟だ。
もし見かけたら調子に乗るなと言っておいてくれ。」
「…ハハハ。
それよりも、俺達もそろそろ合流した方がいいと思っていたところなんです。
ご一緒してもいいですか?」
「好きにしろ。」
どこかふてくされた様子のバートンさんについて行きながら、俺達も合流を目指して動きはじめた。
side御影暁
「一応ロボット達は片付いたみたいだけれど。
どう避難したものかしら。」
教官殿の呟きに俺達は、思わず後ろのビルを振り返った。
一応、第2陣のロボット達に備えて避難させる人々をビル内にとどめているが、その人達をこの浮遊大陸から避難させる方法がないことに焦りが募っていた。
玄の能力による避難が最有力だろうけれど、さすがの玄でもこの高度にある大陸までゲートを開くのは無理があるように思えた。
ちらりと視線をキャプテンアメリカの方へ向けると、片腕が金属でできた男と肩を叩きあっていて、その近くにいた美人の女の人がため息をついているところが見えた。
「ロジャースさん!、ロマノフさん。
お久しぶりです!」
「その声はリュウセイか?そういえば変身した姿はそんな姿だったな。」
「あら?ピエールと、ヨウコもいるのね。
あとは、新顔かしら?」
やけに親しげに朔田のやつが話しかけていたのを見て、そういえばあいつの初任務がアメリカだったことを思い出した。
その経由で確か、キャプテンアメリカと共闘したと言われていたので、その時にあそこまで親しくなっていたようなのが少しうらやましくなった。
「久しぶりね。
紹介するわ。同じSPIRITSのメンバーで、御影暁と、如月弦太朗よ。」
「俺の名前は御影暁です。
この姿は仮面ライダーカリバー。
どうもよろしく。」
「俺はすべてのヒーローとも友達になる男、如月弦太朗!
またの名を仮面ライダーフォーゼ!
だからあんたらも今から俺のダチだ。よろしくな!」
俺は片言の英語なのに対して、如月は流暢な英語をしゃべっていたようだったのにめちゃくちゃ驚いてしまっていた。