戦姫絶唱シンフォギア 奏者と仮面の戦士達 Prolog 作:エガえもん
「なんだよ…誰だよ!お前!」
悠介がベルトを巻いてノイズを殲滅したと思えば今度は白い謎のやつがでてきた。恐らく悠介が変身したんだと思うが思考が追い付かねぇ。
だから思わず聞いてしまった。
「あ…。」その戦士はそのまま倒れる。そして、そこには悠介が。
「悠介…?ゆうすけぇぇぇ!」
「悠介さん!」
後のことは殆ど覚えていない。気づいたらスーツ姿の大人達に捕まり、あっという間に椅子に縛られ、動けなくされていた。
しかもいつの間にか一人に。鳴も、悠介もいない…。アタシが…アタシだけ助かったのか…?
噓だ…戻らなきゃ…助けなきゃ!
「おい!離せ!アタシを自由にしろ!アタシは戻らなきゃいけないんだ!」
目の前にはスーツの奴ら…赤いスーツに身を纏ったおっさん、そしてスーツ姿の大人の陰に…悠介より少し幼い少女が。おっさんが口を開く。
「君の妹さんと友人は無事だ。我々で保護している。安心してくれ。」
「…そうか。それでなんでアタシはこんな縛られてるんだよ!早く解けよ!」
「離したら…遺跡に戻るつもりだろう。保安上の理由で今は出来ない…辛いだろうが、ノイズに襲われた時の状況を教えてくれ。」
「眠てぇ事言ってんじゃねぇぞ!おっさん!お前らもノイズと戦ってんだろ?だったらアタシに力をくれ!奴らはアタシがぶっ殺す!でなきゃ…あいつや…誠一兄に顔向け出来ねぇんだよ!」
アタシも力が欲しい…悠介がやったような力が…。そうすれば‥‥救えたっ…誠一兄や父さん母さんを!
「お前も…というのが気にはなるが。……それは地獄の道になる。それでもいいのか?」
脅しのつもりだろうか。でも関係ない。
それでもいい…地獄に落ちようが…悪魔に魂を売ろうがアタシは…
「ノイズを皆殺せるならアタシは喜んで地獄に落ちる!」
それがアタシの戦いだ。
捕まった…というのも、出口を抜けた目の前には大人達30人程が周囲を囲んで銃口を向けているのだ。
まぁ…為す術もなく手錠をかけられ、捕まり、拘束服を着させられる。
そして様々な検査を受けた後僕は1人広い部屋に拘束されていた。しばらくすると、赤いスーツを身にまとった
男の人が現れた。
「お前さんが、彼女が報告していた一条夫妻の…。」
「一条 悠介です。貴方達は…何者何ですか…ここはどこなんですか!なんでこんな拘束を。」
「特異災害対策機動部二課 司令 風鳴弦十郎だ。…その、御両親のことは残念だった。そして突然で悪いが、悠介君、君は完全聖遺物 アマダムとの融合をしてしまった。我々は人命の為に安全を確保しなければならない。我々と行動を共にしてはくれないだろうか。」
「アマダム…?」
「君が身につけたベルトだ。正確にはそのベルト…アークルというらしいんだが、それの要みたいなもんだ。」
あのベルトが…。
「…この後、僕はどうなるんですか?」
「我々は君を救いたい。とはいえ…今ノイズに対抗できるのは君しかいない…我々も対抗する力はあるが何分まだ未成熟でな…力を貸してほしいというのが実情だ。」
やらなきゃいけない事?
「俺は母さん、父さんの研究を継ぐ。もうあんな事は起こしたくない。ついでにノイズをぶっ殺す。」
そう言った兄さんの目は少し怖かった。
「兄さん…。」
「ほう、お前さん。御両親の後を継ぐと。」
「ああ。元からあの遺跡調査のデータを持っているのは俺だけだしな。」
「だったら我々二課に入らないか?我々の仕事は聖遺物関連の研究及び、ノイズの対処だ。その為に君と御両親のデータを貸してほしい。」
「こっちのメリットは?」
「弟さんのアマダムの定期検査と、緊急時の対処。プライベートと何もない非番の時のプライベート、日常生活の確保、支援だ。更に言えば二課のデータ、資材も使えるからな。」
「乗った。」
「兄さん…。」
「お前にノイズを倒す力があるのは知ってる。だけどお前自身は優しい奴だ。奏を逃がす為にあの時は大方戦ったんだろ。お前は戦わなくていい、お前だけでも日常に…。」
「駄目だよ、兄さん。僕も力になる。もうこれ以上、誰かの涙は見たくない。」
「…。本当にいいんだな。力を手に入れ、使うって事はそれ相応の覚悟が必要なんだ、それでもか?」
「うん、頼むよ、兄さん」
「って言う事だ。2人ともお世話になるのでよろしくお願いします。」
「分かった。これからよろしくな、2人共!」
こうして僕らは二課に協力する事となった。
生存者 計4人