ハイスクールD×D 荒ぶる神を宿す者   作:初代凡人

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ゴッドイーターアニメ完結! よかったよ、メテオライト! レンカの過去には泣きました。重すぎるよ……(泣)

…………ハイスクールDxDの小説でゴッドイーターの話をしていいのか――いや、今更ですね。

今回はいつもと比べて短いです。むしろ、毎回これくらいの量にできるようになりたい……。

それでは、本編を覆せ!


第三十六話 混浴のち修行

竜真side

 

「あ~、温泉なんて久々だぜ」

 

あれからグレモリーの城へ帰ってアザゼルと合流し、グレモリー家が所有する温泉に皆で入っていた。

 

「いや~、いいなぁこういうの。風情ってやつだっけか? 癒されるぜ」

 

そう言って鼻唄を歌う十二枚の翼を広げたアザゼル。羽が散って温泉に入らないかが不安だ。

 

「竜真くん。せっかくだし、背中を流し合わないかい?」

 

「ん? いいけど、俺よりイッセーと流し合わなくていいのか?」

 

「うん。照れ臭い気持ちを抑えて誘ったんだけどね……断られちゃったよ」

 

祐斗。それは顔を赤らめてたからだと思うぞ。今顔赤くなってないんだから、その感じで誘えよ。マジでホモっぽく見えるぞ。

 

まあ断る理由もないので一旦上がり、祐斗と一緒に移動して背中を流し合う。俺より力がないとはいえ、鍛えてるだけあって体つきはガッチリしてるな。

 

「改めて見ると、凄い筋肉だね……。鍛えられてるけど、ムキムキって訳でもない。ほどよい感じの太さで憧れるね」

 

「ほどよいって意味なら、お前だってちょうどいい感じだと思うがな。まあ、俺も極端なマッチョは嫌だから気をつけて鍛えてるけど」

 

そんなやり取りをしてると、後ろのお湯から大きなしぶきが上がる。見てみると、その中心にはギャスパーがいた。………なんであいつ胸元まで隠すようにタオル巻いてるんだ。

 

「ふええぇぇぇぇぇん!! 熱いよぉ! 溶けちゃうよぉ! イッセー先輩のエッチィィィィ!!」

 

そこまで深くもない温泉でバチャバチャとしぶきを上げて騒ぐギャスパー。――ああ。いつまでも入らないギャスパーにシビレを切らしたイッセーが放り投げた結果がさっきのしぶきか。

 

「イッセー。ギャスパーに変なことしちゃダメよ」

 

と、壁を一つ挟んだ向こう側からからかった感じの声が聞こえてきた。その声の持ち主はリアスさんだ。此処の温泉は露天風呂で、この向こう側には女風呂があってそこにリアスさんたちがいる。

 

リアスさんに続いて、女性陣の笑い声が聞こえてくる。それに耐えられなかったのか、イッセーは温泉へ飛び込むように入って頭まで沈んだ。…………今回ばかりは同情するぜ。

 

とりあえず、こうなった原因をこっちに持ってこよう。一旦祐斗に声をかけて立ち上がり、ギャスパーのところへ行く。

 

「おう、ギャスパー。何情けない声出してんだ。これくらいの熱さ、男なら我慢しろ」

 

「ひいいぃぃぃぃぃぃ!! そんなの無理ですぅぅぅ!」

 

「そうか。……まあ、仕方ない。誰にでも苦手はあるからな。俺はそれを咎めるつもりはない。――けど、男ならなるべく少ない方がいいと思わないか?」

 

そう言いながらギャスパーに手を差し出す。だが、ギャスパーは俺の言ってる真意がわからないようで、手を取らずにキョトンとしてる。

 

「ようするに――だ!」

 

仕方ないので俺は差し出した手でギャスパーの手を掴んで立ち上がらせる。まったく力が入ってなかったためか、ギャスパーは俺に引っ張られた勢いのまま立ち上がった。

 

「女みたいに隠してねぇで、堂々としろってことだ!」

 

そして、俺はギャスパーのタオルを掴んで引っ張る。

 

「イヤァァァァァ!! 何するんですかぁぁぁ!?」

 

チッ! 流石に反応してタオルを掴んだか!

 

「何するじゃねぇ! 男が胸元まで隠すな! 隠すにしても下半身までにしておけ! そうさせるために不本意ではあるが――お前のタオルを一旦剥ぐ!」

 

「ひいいぃぃぃぃ!! イッセー先輩よりも貞操の危機を感じますぅぅぅぅぅぅ!」

 

「ふははは! 観念しろや! お前の腕力では限界があるだろう!? さあ、おとなしく! さあ! さあ!!」

 

「竜真くん。言っちゃ悪いけど、今の絵面は完全にアウトだよ」

 

「そうだろ、祐斗! 胸元まで隠すなんて、男としてアウトだよな!?」

 

「いや、そうじゃなくて……」

 

なんだ? それなら何がアウトだと言うんだ? 野郎が野郎のタオルを剥ぎにかかってもおふざけの範囲だろ? 女のタオルを剥ごうとしてるわけじゃないんだから。

 

 

 

 

 

「先生…! おっぱいを、つつきたいです……!!」

 

「その意気だ、イッセー。諦めたら、そこでおっぱい終了だぞ」

 

 

 

 

 

………なんか、どこからともなく某バスケット漫画に怒られそうなやり取りが聞こえてきたんだが。一旦ギャスパーを解放して、バカなやり取りをしてた二人の元へ向かう。

 

「何バカなこと言ってんだお前らは……」

 

「バカなこととはなんだ竜真! おっぱいは芸術だぞ!」

 

俺が声をかけると、振り返りながら逆ギレしたイッセー。そんなこと言われてもな……。

 

「まあまあ、そう怒るなイッセー」

 

と、その後ろからアザゼルが肩を掴んで止める。そして、そのままイッセーと一緒に反対側を向く。

 

「お前は何度も触ってるから理解できるが、世の中の男全てがそう恵まれてるわけじゃない。竜真もその一例からは外れてなかったってわけだ」

 

「――あ…」

 

「あ…、じゃねぇよ! かわいそうな物を見る目をこっちに向けるな! へし折られてぇか!?」

 

どうせ経験どころか彼女いない歴=年齢の根性なしだよボケ!

 

「ふて腐れるなよ竜真。そんなお前にだってチャンスは巡ってきたわけだからな」

 

そう言いながら、アザゼルはイッセーを引っ張って俺の方に近づいて肩に手を置いてくる。――こちらに悪寒が走るほどの微笑みを浮かべて。今の言葉といい、嫌な予感しかしない。

 

「………何する気だ。アザゼル?」

 

「いや、実はイッセーが女湯を覗こうとしてたんだがな」

 

「ほう……」

 

「すんません! 未遂だから許してください!」

 

アザゼルの報告を受けてイッセーへ殺気を出すと、即座に頭を下げた。

 

「まあ、落ち着け。問題は未遂かどうかじゃない。そんな小さいことで満足しようとしたことだろ?」

 

「アザゼル。俺はあんたが何を言いたいのかまったく理解できないんだが」

 

だが、なぜだ。理解はできないのに、何をしようとしてるのか予想ができてしまう。

 

「ようするに――」

 

次の瞬間、アザゼルは俺とイッセーの腕を掴んで放り投げ――おぉぉぉぉい!?

 

「こういうことだ! 男なら混浴してこそだぞイッセー、竜真!」

 

「俺を巻き込んでんじゃねぇぇぇぇ!!」

 

そう叫ぶ間にも、視界は男湯から女湯へと移って――って、素直に飛んでる場合か!

 

俺はイッセーを掴まえて翼を出して男湯へ引き返す。

 

 

 

 

 

――が、その進行方向に十二の翼を広げた忌々しい総督が現れた。

 

 

 

 

 

「お前ならそれくらいはすぐに対処すると読んで――」

 

「先手必勝!!」

 

アザゼルが何か言ってたが、言い終わる前に拳を放つ。今は非常時なんだ。あんたの発言を聞いてる暇はない!

 

「判断はいいが――そいつは悪手だ!」

 

が、腐っても堕天使の総督ということなのか、ヒラリとかわされカウンターの蹴りをくらわされた。

 

「ぐっ!?」

 

しかも尋常じゃない勢いで吹き飛ばされ、そのまま俺はお湯の中へ叩きつけられる。

 

「いっつ! ………あの駄総督、あとで覚えてろ…!!」

 

湯船から顔を出し、全ての元凶であるアザゼルへ殺意を膨らませる。

 

「凄い勢いで飛んできたな。大丈夫か、竜真?」

 

「た、竜真さん! お怪我はありませんか!?」

 

「ああ、心配には及ばない。これくらいはどうってこと――」

 

そこまで言って、俺は固まった。……えっと、今の声は誰のだ? いや、ゼノヴィアとアーシアさんだ。それはいい。それは問題ない。………問題なのは、()()がどこかということだ。

 

声のした方に目を向けると、そこには――

 

「おっせい!!」

 

「た、竜真さん!? なんで目を突くんですか!?」

 

「いえ、お気になさらず。それより、自分の体を隠してくれませんか?」

 

「え――い、いやっ!」

 

気配だけだが、アーシアさんがしゃがんだことがわかる。そう、此処は女湯。女性陣は当然裸であることはわかっていたのに、一瞬とはいえその肢体を視界に入れてしまったために目潰しをした。

 

「ああ、そんなことか。別に初めて見られたわけでもないし、気にすることもないのに」

 

「いや、そういう問題じゃないからなゼノヴィア。というか、好きな男以外に裸を見せるもんじゃないって前から言ってるよな?」

 

ゼノヴィアは前からこんな感じで困ってる。イッセーにならともかく、俺に裸を見られて動揺しないのはどうにかしてほしい。

 

「む、竜真。勘違いしてるようだから言っておくが、私は誰にでも裸を見せて平気なわけじゃないぞ。私たちは一つ屋根の下で暮らす、言わば家族のようなものだろう? 家族になら裸を見られても動揺しないものだと聞いたぞ」

 

「その認識は凄く嬉しいんだが、違うそうじゃない」

 

家族間でも裸を見られたら恥ずかしいことは普通にある。というか、血が繋がってない以上はそこら辺に気をつけないと間違いが起こりかねない――

 

「そういや、小猫は? この状況に一番反応しそうなのに、声すら聞こえないんだが」

 

好きな相手とはいえ、入ってきたイッセーを殴り飛ばすと思ったが、気配がまったく動いてない。視界も回復してきたので、あまり凝視しないように注意しながら小猫の気配がする方を向く。

 

見てみると、小猫は俺と同じ温泉に顔の半分までお湯につけてた。俺とイッセーどころか周囲の変化にすら気づいてないのか、ボーッとしている。最近なんか様子変だな。本当にどうしたんだ小猫?

 

「明らかに様子が変。私もそう思うよ」

 

「ああ、お前も――だから隠せって言ってるだろうが!」

 

自然に会話を続けてきたゼノヴィアに目をやると、胸もあそこも隠さずに立っていた。ここまで堂々としてると男らしすぎてなんか腰にタオルを巻いてる自分が恥ずかしいと錯覚してしま――待て、タオルはどこだ?

 

今更になって気づいたが、さっきまで腰についてたはずのタオルがなくなっている。ハッとなり温泉の中を見渡すと、俺がつけていたタオルがプカプカと浮かんでいた。

 

ヤバい。俺の下半身は湯についてるから見えてないが、このまま湯から出れば逸物を女性陣に晒すことになる。そればかりはなんとしても避けないと――

 

「……ぬはっほ」

 

そんな変な声が聞こえると同時に、イッセーの気配が……消えた…!? って、気配までは消えてない。しかし、意識が刈り取られた雰囲気は伝わった!

 

声の聞こえた方に目を向けると、イッセーがリアスさんと朱乃さんに文字通り挟まれた状態で鼻血をドバドバ出していた。あの量は多すぎるだろ!

 

「お二人とも! イッセーを解放してください!」

 

リアスさんと朱乃さんは俺がそう叫ぶとおとなしくイッセーから離れた。俺は慌ててイッセーの元に駆け寄り、二人から解放されて崩れ落ちる体を支える。

 

「しっかりしろ、イッセー! 傷は浅いぞ!」

 

「…………傷も………何も……ないだ、ろ…………」

 

気絶した状態でツッコムとは、意外と大丈夫かもしれないな。とにかく、イッセーを外まで運ばねぇと。野郎にするのは不本意だが、お姫様抱っこでイッセーを持ち上げる。

 

「いきなりこっちに来たことを謝りたいですが、今はイッセーを運ぶのが先決なので後程――」

 

そう言いながら皆の方に振り向くが、俺はその瞬間に固まってしまった。皆の裸を見てしまったから、とかじゃない。――皆の視線がある一点に集中して固まっていたからだ。その先には、俺の下半身が――

 

 

 

 

 

この時だけ、俺は祐斗を遥かに超えるスピードを出せた。

 

 

 

 

 

竜真side out

 

 

 

no side

 

「――ただいま戻りました、サーゼクス様」

 

「ああ、お疲れさま。すまないね。君一人にアラガミの討伐を任せることになってしまって」

 

「いえいえ。若手悪魔の集まりですから、形だけとはいえ〈魔王の守護者(サタン・ガーディアン)〉を何人か近くに置かないとうるさくなる方々がいるでしょうし、今回は僕一人でも充分だったので謝る必要はありませんよ」

 

「ありがとう。……しかし、帰ってきて早々にすまない。疲れてるだろうけど、明日からリアスたちの修行が始まるんだ」

 

「ええ、わかってます。鬼城竜真くんの修行相手を手伝えばいいんですよね? それくらいお安い御用です。それに、あれくらいで疲れたりしませんよ」

 

「それもそうだったね。――竜真くんを頼んだよ、アキハ」

 

「承知致しました、サーゼクス様」

 

 

 

竜真side

 

「よし、皆揃ったな? それじゃあ、今から「オラァ!!」それぞれの「せやぁっ!!」修行「どっせぇ!!」内容を――」

 

「かわすんじゃねぇ、駄総督!! 一発ぶん殴らせろや!!」

 

若手悪魔の集まりがあった翌日。さっそく俺たちは修行を始めることになったんだが、そんなことはいい。今は目の前にいるアザゼルを殴らなきゃ気が済まない!

  

「なんだよ、竜真。お前が息子を晒したことなら俺は悪くねぇぞ」

 

「お前が女湯に放り込まなきゃよかった話だろうがっ!! 元凶がよくもそんなこと言えたな!?」

 

「タオルを外したお前の不注意だろ」

 

「テメェの蹴りで吹き飛ばされたのが原因だわ!!」

 

「…………それじゃあ、修行内容を言うぞ」

 

スルーかこの野郎……!! 俺が女性陣にどんだけ謝罪する羽目になったと思ってやがる…!!

 

本当、あのあとは大変だった。会ったらリアスさんは赤面して目を反らすわ、朱乃さんはやたらニコニコするわ、アーシアさんは顔を見た瞬間に気絶するわ、ゼノヴィアは片言で話すわ、小猫は事情だけ聞いたのか、最低です、と言ってくるわで、もういくら頭を地につけたかわからない………。今はなんとかいつも通りに接してくれるようになったけど。

 

「で、イッセーと竜真の修行内容だが………」

 

と、いつの間にか皆の分の発表は終わってたみたいだ。ぶん殴りたいのは山々だが、変に長引かせて皆の修行時間を潰すのは惜しい。ここは我慢しよう。

 

「お前らには、それぞれ修行相手をつけるから、修行期間はそいつと一緒に過ごしてくれ」

 

「修行相手?」

 

「別にいいけど、誰なんだ?」

 

「まあ、待て。多分もうすぐ…………お、来たぞ」

 

アザゼルが空を見上げてそう言い、俺たちもその視線を追うとこちらに巨大な影が飛んできてるのがわかった。その影は勢いをそのままに俺たちの目の前へ降り立つ。

 

――それはドラゴンだ。15メートルはある巨大な体に、その巨体に見合った角、牙、爪、翼、そして威圧感を持つその存在は、俺が思い描くドラゴンと呼ばれる空想の生物そのものだった。

 

「よう、タンニーン。わざわざ悪いな」

 

「ふん。堕天使の総督が、よく魔王の領土にいて堂々としていられるな」

 

アザゼルが声をかけると、ドラゴン――タンニーンさんが皮肉気にそう口にする。喋れるんだな…………いや、ドライグさんやアルビオンも神器の状態で喋れるんだから肉体があるタンニーンさんが喋れないわけないか。

 

「その魔王様の許可はとってあるよ。――って、おい。もう一人はどうした?」

 

もう一人? 他にも誰か来てるのか? けど、少なくとも今近づいてきた気配はこのタンニーンさんのものだけだったが………。

 

「ああ、あいつなら心配ない。乗せていこうと言ったのだが、自分で走るから問題ないとのことだ。それに――彼の実力を試してみたいと言っていたしな」

 

タンニーンさんは最後に俺を見ながらそう言った。………なんだ。嫌な予感しかしないぞ。

 

――その時、何かの気配がこちらへ近づいてくるのに気づいた。

 

 

 

 

 

次の瞬間、巨大な刃が俺の首元に迫ってきた。

 

 

 

 

 

あまりにも速い。視認して、ギリギリ反応ができるという速度。俺は炎の槍を出す暇もなく、顔を反らすことでなんとか避けることができた。

 

しかし、その巨大な刃の持ち主は勢いを保ったまま蹴りを放ってくる。咄嗟の回避でバランスが崩れていたのもあり、防御することもできずに腹に蹴りが入った。

 

「がふっ――!?」

 

その脚力は予想以上のもので、俺は文字通り吹き飛ばされて宙へ浮く。クソッ! 一体何が来たんだ!? まだうまく状況が理解できないが、炎の槍を出して攻撃に備える。

 

その直後、背後にさっきの気配が飛んできた。やっぱり速い! 後ろを見る余裕もなく、振り向きながら槍で後ろを凪ぎ払う。

 

――だが手応えはなく、そこにいるべき存在の姿はなかった。それに驚く暇もなく、籠手を出して頭上に向ける。そうして当たったのはさっきの刃。

 

気配がすぐに上に移動したのはわかっていた。だから防御するために籠手で受け止めたんだが……………重いな……! とにかく、反撃のチャンスは今しか――

 

 

 

 

 

『喰 ら え』

 

 

 

 

 

「っ――!?」

 

反撃に出ようとした直前に、あの声が響いてきた。それと同時に両腕が勝手に動き出す。そして目の前の刃を掴み、押し退けようと――

 

 

 

 

 

「いきなり暴れるとは、感心しないね。――ちょっと引っ込んでな」

 

 

 

 

 

だが、目の前の存在から言い知れぬ圧力を感じた。

 

『なっ、これは――』

 

すると頭の中の声は途切れ、それと同時に両腕も止まり自由に動かせるようになった。………何をしたんだ?

 

「君、考えごとはいいけど――」

 

あ、ヤバい! 目の前の奴から意識が放れていた! 集中しないとすぐに殺され――

 

「いや、僕じゃなくて後ろ」

 

ん? 後r――

 

 

 

 

 

ガスッ!!

 

 

 

 

 

――――――――――

 

……………あれ? 此処はどこだ?

 

いつの間に寝てたのか、目を開けると周りは森林に囲まれていた。ていうか、皆の気配がしない。どこに行ったんだ?

 

「――お。起きたかい?」

 

と、近くからそんな声が聞こえてきた。この声は、さっきの……。起き上がって声のした方を見る。

 

そこにはきれいな緑髪をした人がいた。黄色の鋭い目つきではあるが、顔に浮かべる微笑みから感じる優しさが怖さを感じさせなかった。顔つきは女顔だがすごく整っている。所詮はイケメンと呼ばれるものだろう。

 

しかし、その腕には大きすぎる機械的な赤い腕輪がついていてすごく目立つ。なんだあの腕輪? いや、それ以上に――

 

「………あなたは誰だ?」

 

「あれ、大丈夫? 覚えてないの? ――って、地面に頭打って気絶したもんね。記憶が抜けても仕方ないか」

 

………………あ、思い出した。この人、さっき襲ってきた人か。ってことは――

 

「敵か!? 皆をどこにやった!?」

 

「違うよ。落ち着いてくれ」

 

慌てて構えるが、止められた。何が違うっていうんだ?

 

「突然襲いかかったのは謝るよ。あれは君の実力と――君のハンニバルがどう反応するかを見たかったんだ。ごめんね」

 

「……ハンニバルのことを知ってるってことは、あなたは相当位の高い悪魔か?」

 

「んー、位が高いって言えば高いんだろうけど、僕自身はあまり気にしてないんだよね。まあ、この立場にいるという自覚はしてるけど。とりあえず、自己紹介をしようか」

 

そう言うと、その人は背中から悪魔の翼を出した。――その数は八枚。ということは、

 

「僕の名は水羽(みずはね)アキハ。〈悪魔の守護者(サタン・ガーディアン)〉の一人。よろしくね、鬼城竜真くん」

 

「なんで俺の名前――って、聞くまでもないですね」

 

主であるサーゼクスさん。同じ〈悪魔の守護者(サタン・ガーディアン)〉である海斗さん、柊先生、候補はいっぱいいる。まあ、誰から聞いても同じだし――いや、海斗さんはダメだな。変なことしか言わなそう。

 

「君には修行相手がつくってアザゼルから聞いただろ? それが僕というわけさ。そして、此処はグレモリー領にある山の中だよ」

 

そう言いながら、アキハさんは手元に魔方陣を出す。すると、魔方陣から何かが出てきた。

 

「そして、僕が此処で君に教えることは――オラクル細胞の使い方だ」

 

――その手には、さっきも見た巨大で機械的な剣が握られていた。




新キャラ(オリジナル)の設定です。


水羽 アキハ(みずはね あきは)

身長:174cm

体重:52kg

特技:早食い

趣味:美味しい食べ物(主にスイーツ)探し

性格:明るく優しい

解説:髪は鮮やかな緑。黄色で目つきが鋭いが、常に優しい微笑みを浮かべているためにまったく怖さを感じさせない。常に周りに気遣って立ち回るため、周囲からの評判はとてもいい。以前はフェンリル極東支部第一部隊所属のゴッドイーターだった。しかし、とある事情でフェンリルから去り、宛もなくさ迷っていたところを魔王に拾われ、〈魔王の守護者(サタン・ガーディアン)〉となった。使用神器はバスター、アサルト、タワーシールドで、普段はクレイモア、アサルト、タワーを使う。


というわけで、新キャラはゴッドイーターです。実は普通のゴッドイーターとは違うところがあります。一応描写として今回ありましたが…………描写があれなせいでわからないかな…。

竜真は魔力の使い方には慣れてきましたが、オラクル細胞に関してはまったくなので修行相手としてゴッドイーターをお呼びしました。当然、〈魔王の守護者(サタン・ガーディアン)〉の一人なのでかなり強いです。ただ、活躍は大分先になると思います。気長にお待ちください。

それにしても、ゴッドイーター二期ないかなぁ……。主にアニメで動くハンニバルを見たいがため。当然ストーリーも楽しみますけど。

次回は………パーティまで行けたらいいな。

それでは、この辺で。さようなら。
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