今回はあとがきの方でちゃばn――重要な話がありますので、できればご覧ください。
それでは、本編へ、here we go!
竜真side
「ぜぇ……! ぜぇ……!」
「おいおい、イッセー。まだまだ道は長いぞ? こんなところでバテてんじゃねぇよ」
俺たちは今、大きな荷物を背負って山を登っている。
その理由は、リアスさんがレーティングゲームをするまでの十日を山にあるという別荘で修行をすると言ったからだ。
まあ、俺たち悪魔が本格的に鍛えることになれば、人がたくさんいる住宅街ではかなりの制限がかかってしまうから非常にありがたい。……ただ、連絡は前もってしてほしかった。
今朝アルバイトに行こうとした時に家に来たからビックリした。これで俺の食費は完全にゼロだ。アハハハハハハ!……死にたい。
と思っていたが、リアスさんがアルバイト先の店長に、俺がちゃんと働いていたという暗示をかけてくれるらしい。ありがとうございます!
「ほら、早く立て。祐斗に負けたいのか?」
祐斗は俺やイッセーとほとんど同じ量の荷物を持ってるにも関わらず、涼しい顔をしてる。それどころか道中で山菜を摘んできた。意外と体力あるんだな…。
「くっ……! イケメンにだけは負けねぇ!」
よし、やる気を出させるのには成功した。足に力を入れて背筋を伸ばすイッセー。
「……お先に失礼します」
だが、俺たちの横を更に大きな荷物を背負った小猫を見てイッセーがふらつく。そんなイッセーの肩に手をおき、正面から言葉をかける。
「イッセー! 諦めんなよ! 熱くなれよ!!」
「うるせえぇぇぇ!! お前が一番暑苦しいわ!」
俺を振りほどく形で坂をかけ上がるイッセー。計画通りだ。
俺もそのあとを追う形で走る。
――――――――――
「うおりゃああぁぁぁぁ!!」
あのあと無事別荘に着き、早速修行が始まった。
修行その一は、祐斗と木刀での打ち合いだ。今、祐斗と戦ってるはイッセー。
「そうじゃない! 剣の動きを見るだけじゃなく、視野を広げて相手と周囲も見るんだ!」
まあ、さっきからイッセーが負け続けてるが。
というか、イッセーの木刀は大振りで動きも単調すぎるので祐斗は簡単に防いだり避けたりしてる。
あっ、また木刀が叩き落とされた。
「じゃあ、次は竜真くんだね」
「ああ、お手柔らかに頼むぜ祐斗」
俺はイッセーが使ってた木刀を拾い、祐斗と向き合う。
「あっ、祐斗。俺木刀だけじゃなく腕も使っていいか? でもってルールは相手に一撃入れたら勝ちってことで」
「ん? 別にいいけど、そんなに自信があるのかい?」
「まあな」
祐斗は木刀を構え、プレッシャーを放ってくる。けど、まあ……。
「本気じゃないんなら何も怖くないな!」
「っ!」
俺は祐斗に近づき木刀を振るうが、しゃがんでかわされ、カウンターの突きがくる。首を剃らしてかわし、左手で裏拳を叩き込む。それもかわす祐斗だが、今度は反撃させない。
かわした祐斗に間髪いれずに木刀を叩きつける。流石に避ける暇がないと判断した祐斗は木刀で防ぐ。
――ここだ。
「なっ!?」
俺は木刀を手放してすぐさま拳を握り、祐斗のボディに叩き込む。
「!? ッチ!」
だが、拳が当たる直前に祐斗の姿が消える。<騎士>のスピードか…!
俺は落ちる木刀を持ち、後ろに振り返りながら振るう。
「僕の勝ちだね」
だが、目の前に祐斗の持つ木刀が突きつけられ止まる。……流石にこの状況はどうしようもないな。
「わかった、俺の負けだ。にしても祐斗。本気のスピード出さなくてもよかったじゃねぇか」
「ごめんね。初めはそんなつもり全然なかったんだけど、竜真くんが予想以上に強かったからつい本気が。実際、君があの籠手を使っていたら確実に僕が負けていただろうね」
「何言ってやがる。そういうならお前だって神器は使ってないじゃねぇか?」
お互いに条件は同じだ。
「それはそうだよ。真剣での斬り合いは危険だからね。もはや修行じゃなくて決闘になりかねないよ」
「……俺は全力のお前と本気で戦ってみたいと思ったがな」
今まであれほどのスピードを出せる者と戦ったことがないからワクワクする。
「それはまた今度にしよう。部長にこの修業期間中は神器の使用は禁じられてるしね」
「わかってる。オラ、イッセー。ボケっとしてるんじゃねぇ。次はお前だ」
「お、おう!」
イッセーと交代したが、すぐに交代となった。早ぇよ…。
――――――――――
「魔力は体を覆うオーラから流れるように集めるのです。意識を集中して魔力の波動を感じとるのですわ」
修行その二は、朱乃さんに魔力の使い方について習っている。今回はイッセーだけでなく、アーシアさんも一緒だ。
まず最初に魔力を塊にして出すということをしてる。……実を言うと、俺は既にできたのだが…。
「ん~。……ダメですね。どうしても炎になっちゃいます」
三人の中で最初にできたのだが、出たのは魔力ではなく炎の塊だった。
魔力を炎やら水やら電気に変えたりするのは次のステップだ。俺はそうしようとしてるわけではないのに、なぜか自動で炎になってしまう。
「あらあら。普通は魔力の状態で出るのですが、仕方ありませんわね。竜真くんはその炎をうまくコントロールできるようにしてください」
「了解です」
「できました!」
朱乃さんと話してると、アーシアさんがそんな声を上げる。
見てみると、アーシアさんは野球ボールくらいの大きさはある緑色の魔力ができていた。
「あらあら。やはりアーシアちゃんは魔力の才能があるようですわね」
そう。前に魔力を調べてもらった時は俺が三番目に魔力が高かったが、アーシアさんにその座は奪われた。
「イッセー。お前はどうだ――」
イッセーの方を向くと、俺は固まる。……だって、イッセーの出してる魔力の塊が米粒サイズなんだもの。
「見ての通りだが……?」
え~と……、うん。
「…よかったなイッセー。魔方陣に反応しないとはいえ、ちゃんと魔力出せたじゃねぇか」
「うっせぇ! そんな優しさいらねぇよ! 余計辛くなるわ!」
いや、半泣きで怒鳴られてもな……。
と、イッセーのことを気にしてる場合じゃないな。この炎をなんとかコントロールできるようにしないと。
そこまで考えて、俺はあることを思いつく。
「あの、朱乃さん。こういうのってできますか?」
俺は朱乃さんの近くに行き耳打ちする。
「ええ。もちろん可能ですわ。ですが、かなり精密なコントロール技術と集中力が必要になりますよ?」
「構いません。むしろ、大した問題にならないと思いますし、やってみます」
「……わかりましたわ。では、一つアドバイスを。魔力はイメージです。とにかくあなたが炎で作ろうとするものの形をイメージするのが大切ですわ」
「イメージ……。わかりました。胸に刻んでおきます」
これができれば武器を持つ相手ともちゃんと戦える。
俺は早速集中する。出すことができるなら操作も早めにできるはずだ。
次に目を開けた時にはなぜかイッセーの前にはじゃがいもや玉ねぎなどがたくさん置いてあった。なんでだ?
――――――――――
「ごへっ!?」
「はい、小猫の勝ちだ」
修行その三は、小猫との組み手だ。
イッセーは開始数秒で小猫のパンチをくらい吹っ飛んだ。もう少し持ち堪えろよ…。
「……弱っ」
小猫の手厳しい一言。それもあるとは思うが、小猫の<戦車>としての特性による強靭な腕力と防御力が強すぎるんだと思う。
「んじゃ、次は俺だな」
「……よろしくお願いします」
「こちらこそ。おい、イッセー。巻き込まれる可能性があるから、なるべく遠くに離れとけ」
「お、おう!」
イッセーが木々の奥に消えたのを確認して小猫と向き合う。
「なあ、小猫。俺は全力でやるつもりだ。だから、お前も少しだけでいいから本気を出してくれないか?」
「……いいんですか?」
「ああ。今の俺が悪魔に対してどれだけ張り合えるか知りたいからな」
「……わかりました」
そう言うやいなや、素早く接近してくる小猫。結構早いな!
俺は後ろに跳んで拳をギリギリかわす。そのまま足を振り上げてカウンターの蹴りを繰り出す。
小猫は腕をクロスして防御する。普通の奴ならこれでも結構ダメージ入るんだが…。
「……戦い馴れてますね」
流石<戦車>だ。全然堪えてない。
「まあ、ケンカなら数え切れないほどやったからな。それこそ同級生からヤーさんまでな」
「……同級生はともかく、なんでヤクザと戦ったんですか?」
「……色々あったんだよ」
別にケンカしてたら偶然ヤーさんと鉢合わせて、そのまま全員まとめて打ちのめしたとか、そんなバカなことしたんじゃない。
「……では、行きます」
今度は蹴りを放ってくる。せっかくだから<戦車>の攻撃力を体験してみるか!
俺は避けずに右腕で受け止める。重っ…! 踏ん張っていたが耐え切れずに横に吹き飛ばされ、木にぶつかる。
体勢を立て直そうとすると、小猫がこちらに突っ込んで来てるのが見えた。しかも拳を構えてる。俺は咄嗟にしゃがんでかわす。すると、木に小猫のパンチが当たってへし折れた。ガードなしだったらシャレにならないな…!
立ち上がる勢いのまま右アッパーを繰り出す。流石に避けれないだろ! 俺の予想通り、小猫は避けずにくらった。
「……捕まえました」
だが、小猫はすぐに伸ばしきった俺の右腕を掴む。マズい! さっきのはわざとか!?
小猫は地面に落ちながら関節を極める。
「イダダダダダダダ!!」
「……私もちょっと痛かったです」
そう言うと更に力を入れて関節を極める。もしかしてさっきのアッパーでちょっと怒ってる!?
「わ、わかった!! 俺の負けだ! 負けだからストップ!!」
そう叫ぶとようやく解放してくれた。
打撃とかなら馴れてるんだが、こういうのはあまりされたことがないからキツいな……。
「……最後、なんで抵抗しなかったんですか?」
「ん?」
「……竜真先輩なら、あの状況でもどうにかできたんじゃないですか?」
……小猫の言うことは当たってる。実際さっきは痛みを堪えて無理やり振りほどくこともできた。
「いや、まあそうなんだが、あくまで組み手だから痛い思いをしてまでやる必要はないかと思ってな」
「……全力でやるって言ったのにですか?」
「すまん、忘れた」
嘘だ。忘れてない。
だが、あの時に全力で振りほどいていたら、おそらく完全にスイッチが入って止まらなくなっていただろう。
そしたら、小猫を完膚なきまでに叩きのめしていたかもしれない。修行で仲間に重傷を負わせるとかシャレにならない。
「とにかく、俺の番は終わりだ。ほらイッセー、そんなところにいないで出てこい」
そう言うと近くの木の影に隠れていたイッセーが恐る恐る出てきた。俺と小猫の戦い見て畏縮したか?
「だ、大丈夫なのか? 小猫ちゃん今みたいな感じで来ないか?」
「当たり前だ。お前にあの調子でかかったら死ぬだろ。ちゃんと手加減してくれるから安心しろ」
「そ、そうか。よかった……」
ホッとするイッセー。……甘いな。
「ああ、小猫。次から俺に交代するのはイッセーと十回戦ったらにしてくれ」
「……わかりました」
「なんで!?」
天国から地獄に落とされたような顔になるイッセー。
「一回一回休むより、ある程度連続でやった方が効率がいいからだ。つーわけで、頑張れよ」
「畜生ー!!」
やけくそ気味に小猫に突っ込む。すぐにぶっ飛ばされたのは言うまでもない。
――――――――――
「それでは、この岩を背負って山道を百往復してください」
「ラジャー。――よっ、と!」
修行その四は早朝トレーニングと同じようなものをやる。山にある巨大な岩を使ってやってるからいつもよりハードだが。
俺は五メートルはある岩を背負う。結構重いな…。更に朱乃さんが翼を出して飛び、岩の上に乗る。それを確認して俺は走り出す。
イッセーは俺とは違う場所で、リアスさんと似たようなことをしてる。
「それにしても、竜真くんはなぜイッセーくんよりメニューをハードにするよう部長に頼んだのですか? イッセーくんと違って竜真くんは体をかなり鍛えてらっしゃるからそこまでする必要はないのでは……」
……そのことか。
「違いますよ、朱乃さん。イッセーより鍛えてるからこそ、イッセー以上にトレーニングをキツくしないとダメなんです」
俺の言葉に朱乃さんは疑問府を浮かべる。まあ、今のを聞いただけじゃわからないよな。
「イッセーの神器は強力です。ある程度鍛えれば神器で強化して強くなれますからね。自分より実力が上の相手にも勝てます。……でも、俺の籠手はそこまで万能じゃない。だから、あいつが鍛えてる以上に俺が鍛えないとあっという間に抜かれてしまいます。……それだけは嫌なんです…!」
「……男の意地、というものでしょうか?」
「……正確には少し違いますが、似たような感じですね」
イッセーに負けたくないという点では間違ってない。
「というわけで、俺の担当をする朱乃さんは面倒かもしれませんが、付き合ってくれますか?」
「ええ、もちろんいいですわ。それに、そういう殿方はカッコいいと思いますわよ?」
「か、からかわないでくださいよ…」
「うふふ。赤くなって、かわいいですわ」
自分でもわかるくらい顔が熱い。言わなきゃよかった…。
――――――――――
トレーニングも終わり、今は夕食の時間。目の前には豪華な料理がたくさんある。
これを作ってくれたのは朱乃さんだ。俺のトレーニングに付き合ってた時に、最後の方でいなくなったと思ったらこれを作ってたらしい。
「うめえぇぇぇぇぇ!! 超うめえぇぇぇ!」
イッセーはさっきから叫びながら食べてる。全く、少しは静かに食べろよ。
「イッセー(バクッ)、もう少し(ズルル)落ち着いて(ガツガツ)食べろ。ご飯のおかわりお願いします」
「……そうです(モキュ)。食事中は(ムシャ)静かに。……私にもお願いします」
「いや、凄い量食べてる二人には言われたくないんだが……」
家の予算を使い果たすほどの量を食べた時よりは減ったが、それでも以前よりも食べる量が増えた。
にしても、小猫も意外と食べるな。確かにいつも何かしら食べていたが。
そう思いながら隣の小猫を見てると、目が合う。
「「………(ペコリ)」」
なぜかお互いに頭を下げた。
そんなやり取りをしてると、朱乃さんが微笑みながらご飯のおかわりを持ってきてくれた。
「それでイッセー。今日一日修行をしてみてどうだったかしら?」
リアスさんが唐突にそう質問する。イッセーは一旦食事の手を止める。
「……俺が一番弱かったです」
「そうね。それは間違いないわね」
リアスさんも意外と容赦ないな。
「でも、あなたが弱いからといってあなたの持つ<赤龍帝の籠手>は無視できるものじゃないわ。相手は確実にイッセーを潰しにくるでしょうね。アーシアの<聖母の微笑み>にしても同じよ。だから、二人には少なくとも自力で逃げれるくらいにはなってもらわないと」
「逃げるって、ありなんですか?」
「もちろんよ。逃げも立派な戦術の一つ。そうよね、竜真?」
リアスさんのその発言に俺は一旦食事の手を止める。
「なんでそんなことを俺に聞くんですか?」
「一番逃げが必要な戦闘経験が多そうだからよ」
「……まあ、間違ってませんね。俺は基本多対一ですから、状況が不利になったら迷わず逃げますよ。一回崩されると一気に数で潰されてしまいますから」
「竜真が逃げるのか?」
信じられないという顔で言うイッセー。
「俺だって最強ってわけじゃないからな。ただ、俺の逃げはあくまで様子見とかのためだから、一旦逃げてもそのあと絶対にぶっ飛ばした。だけどなイッセー。逃げるってのは実は難しいことなんだぜ?」
「えっ? なんでだ?」
「敵が背中を向けて逃げるのに、狙い撃ちにしない奴がいるか?」
「……いないな」
「そういうことよ。同等の実力の相手ならともかく、格上の相手に背を向けて逃げるのは、的にしてくださいと言ってるようなものなの。だからそう簡単にできることじゃないわ」
リアスさんの言葉に納得した感じで頷くイッセー。
「特にあなたの神器は強化まで時間がかかるから、逃げや回避のスキルは必要不可欠ね。もちろん戦い方も教えるから、二人とも覚悟しておきなさい」
「「は、はい!」」
イッセーとアーシアさんが返事をする。
……あれ? 俺には何もないんですか?
「竜真は今さら教えなくても、大体のことは心得てると思うから私から言うことは特にないわ」
俺の心を読んでそう言うリアスさん。そういうことですか…。
評価してもらってるのはわかるんだが、……なんか寂しい。
「でも、魔力のことに関しては頑張りなさい」
え? なんでそのことをリアスさんが?
リアスさんの方を見ると人差し指を唇に当ててウィンクしていた。……まさか、朱乃さんか!? そう思い目を向けると案の定ニコニコしていた。……いや、いつも通りだからわからん!
「あはは…。まあ、できる限りの努力はします」
「ええ、期待してるわ。……さて、食べ終わったらお風呂に入りましょうか。此処は温泉だから素敵なのよ」
へえ、温泉か…。山の中だし、露天風呂でもあれば最高だろうな。
という俺の普通の考えとは全く違うことを考えているであろう顔をしてる者が一人。……あいつ絶対覗く気だろ。
「僕は覗かないよ、イッセーくん」
「俺もだ。というか覗かせねえぞ」
隣の祐斗と一緒に先手をうつ。祐斗なら言ってくれると思ったぜ!
「バ、バッカ! お、お前らな…!」
「あらイッセー、私たちの入浴を覗きたいの?」
リアスさんにそう言われ、全員の視線がイッセーに集中する。ふっ、犯行前に先手を打ってしまえば問題は――
「それじゃあ、イッセーも一緒に入る? 私は構わないわよ」
……今のは幻聴だろう。流石に午前の修行で疲れが溜まったんだな。今日はちゃんと睡眠をとらないといけない。
「朱乃はどう?」
「殿方の背中を流してみたいかもしれませんわね。うふふ」
やれやれ、性質の悪い幻聴だ。まだ聞こえてくる。
「アーシアも愛しのイッセーとならいいわよね?」
「そろそろ自分に嘘をつくのが限界なんで止めてくれませんか!?」
何言ってんの!? 何言っちゃってるのこの女性陣!? ていうかアーシアさんも顔を赤くしつつ頷いちゃってるし!
「あら竜真、何か問題でもあるの?」
「問題しかありませんよ!! こんな体の二十割が性欲で作られている奴と異性が一緒に入るなんて危険です! 欲情して万が一が起こったら取り返しがつきません!」
「俺百パーセント以上性欲でできてるのかよ!?」
「でも竜真。私たちはイッセーと入ることを嫌がってないわ。本人が同意の上なら混浴もいいんじゃないかしら?」
くっ…! 確かに間違ってはいない…!
……いや、待てよ。そうだ! まだ一人確認しなきゃいけない人が残ってる!
「わかりました。それならちゃんと女性陣の全員から許可をもらえたらよしとします。というわけで小猫。イッセーと一緒に風呂に入るのはどう思う?」
隣の小猫にそう問いかける。頼む小猫! この一般常識が崩壊してる空間を打ち砕いてくれ…!
「……嫌です」
小猫は両手で大きなバッテンを作りながらそう言った。よっしゃああぁぁぁぁ!!
「それじゃあ、なしね。残念だったわねイッセー」
「そ、そんな……」
若干楽しそうに笑いながら言うリアスさん。さては、最初から小猫が断るとわかってて上げに上げて落としたな?
「………(グッ!)」
俺は小猫を見てサムズアップする。
「………(グッ)」
小猫もサムズアップで返してくれた。何かの友情が俺と小猫の間に芽生えた気がした。
「くっ…! ならやっぱり覗くしか――」
「……覗いたら恨みます」
「この先の人生を病院で過ごすことになりたいのか?」
「よーし、木場!! 一緒に背中流そうぜ!」
らしくないことを祐斗に言うほど怖かったのかよ……。
ちなみに、風呂に入る直前で結局イッセーが覗きに行こうとしたので腹に拳を叩き込んで男風呂に強制連行した。
さて、それでは重要な話をしましょう。
それは………………竜真のヒロインについてです。
本当、もう二巻に入るのでそろそろヒロインを誰にするか決めとかないと、これからのストーリーに影響が出るので決めようとしたのですが、全然思いつかないんですよね…。
あ、いえ、一人だけ候補はいるのですが、大分あとになると思うので迷ってるんですよね。
というわけで投票してもらおうと思いま――
「待てやゴラァ!!」
がふっ!? た、竜真!? 貴様なぜ此処に!
「気にするな。というか、勝手に何始めようとしてんだよ?」
いや、君のヒロインをこれを見てくれている人たちから投票に答えてもらって決めようと思ってね。
「おいおい。大丈夫なのか? そんなのやって実際に書こうとしたら絶対書けないようなのが選ばれたらそうするんだよ?」
………だだだだ、大丈夫だ。問題なななななない。
「とても大丈夫そうには見えないんだが…」
う、狼狽えるんじゃない! 日本人は狼狽えない!
「どこのドイツ軍人だお前は……」
でも、これで決めとかないとイッセーの方が先に誰かとくっついちゃうと――
「よし、早速選択肢を発表しろ」
了解了解。(計画通り…)
それでは、これがヒロイン候補です!
1.ロスヴァイセ
2.原作キャラの誰か
3.オリジナルキャラ
さあ、この中から選んでもらい――
「待てやゴラァ!!」(TAKE2)
ぶげらっ!? 今度は何さ!
「何さじゃねぇよ! 何がヒロイン候補だ!! 人名で選べるの一人しかいねぇじゃねぇか! こんなふざけた投票があるか!」
わ、わかったよ! それじゃあ、少し訂正するよ!
2.原作キャラの誰か(書きたければキャラの名前を書いてください)
こ、これでいいですか? (ビクビク)
「まあ、さっきよりはマシか…」
ほっ……。というわけで、これを見た皆さんは1、2、3の内から一つ選んで投票してください!
「あと、注意事項があります。この投票は感想とかには書かないでください。この投票に関してはこの初代凡人(笑)のページにある活動報告のところに投票していただきますようお願いします。あと、面倒な人は別に投票しなくても構いません」
丁寧口調に切り替わるの早いな…。
あ、それとこれは投票なので、どう頑張ってもどれか一つしか選ばれません。なので、選ばれなかった少数派の人たちには少々不快に感じてしまうかもしれません。そこら辺はご了承ください。
「おお、ちゃんと言い忘れなかったな。流石ガラス以上に壊れやすい心」
うるさいよ! これで終わったんだから、竜真には帰ってもらうよ! 二フラム!
「おいそれ違う魔法――」
よし、帰ったな。皆さん、長い茶番にお付き合いいただきありがとうございました!
それではこの辺で、さらば!