長編版 転生したらスーパー戦隊になっていた件 もう一人の魔王と英雄編 作:盈月さん
翌朝、泣き疲れまだ寝ているシンシアの世話をシュナ達に任せ、会議室に幹部を集めていた。
「皆、揃ったな…!それじゃあ、これから会議を始めるぞ」
全員が居ることをリムルは確認しては、会議開始を宣言した。
「シンシアから聞いた通り、俺達は今、強大な敵を目の前にしている…ソウエイ、アイツらが何処に居るか分かったか?」
リムルの質問にソウエイは横に首を振った。
「いえ、まだ掴めておりません…恐らく、亜空間などに居るかと」
「亜空間か…確かに、そこなら準備するのに丁度いいな」
よく情報収集を行ってくれるソウエイ達でも、相手が亜空間に居たら探ることが出来ない。あっちのリムルは、相当頭が切れる奴だな。
「と、なると向こうの戦力を探るのは無理か……」
会議室が静寂な状態となる。
「取りあえず、別世界の俺、エムルの相手は俺らがやる…向こうの戦力が分からない以上、こちらは防衛戦になるだろう……まず、ヴェルドラ!」
リムルがヴェルドラの方を向くと、ヴェルドラは詰まらなそうな顔をして、漫画を読んでいた。
「どーせ、我は戦場に連れて行ってもらえないのであろう」
クレイマンの時やラージャ小亜国事件、ヒナタ達との戦いの際、連れて行ってもらえなかったヴェルドラは、今回も連れて貰えないと決めつけ、拗ねていた。
そんなヴェルドラを見たリムルは、頭を抱えて溜息を吐いた。
「…今回は、向こうの戦力がよく分からないから、連れて行こうと思ったんだけど、お前がそう言うなら仕方ない…他の奴に「喜んで付いて行くぞ!リムル!!」
連れて行ってもらえる事が分かったヴェルドラは、目をキラキラと輝かせて返事をした。
まぁ、今回ばかりは、強いヴェルドラが来ないと駄目だろうな。
「ということだ。俺、エムル、ヴェルドラ…後はディアブロが前線に出る。他の皆は街に結界を張って、住民を守ってくれ」
「はっ!!!」
リムルが選んだ人選を聞いた皆は、大きな声で返事を返した。
────────────
三日後の
シンシアは来ると駄々を捏ねていたため、仕方なく事が終わるまで無限牢獄に閉じ込めておいた。
「…来たか」
万能感知に反応があり、反応があった方に俺達は目を向けた。
目線の先には、ミリムのように空を飛んでいる別世界の俺達がこちらに向かっており、その背後には禍々しいオーラを放っている精霊や悪魔の大軍が別世界の俺達の後を追うようにこちらに向かっている。
「ヴェルドラ、ディアブロ、後ろの連中は任せたぞ」
「はい、お任せを…」
「クァーハッハッハッハ!大船に乗ったつもりで我に任せておけ!」
リムルが二人に指示を送ると、ヴェルドラとディアブロは勢いよく飛び、後ろの軍の中へと向かって行き、戦闘を始めた。
「よう、別世界の俺達…」
後ろで爆発が何度も起こっている中、別世界のリムルが話しかけて来た。
「ここで話をしていたら、流れ弾が来そうだ…エムル」
「はいはい」
別世界のリムルが別世界の俺の名前を言うと、別世界の俺は指を鳴らし、俺らごとあのオーロラで別の場所へと移動させた。
移動した先は砂漠のような場所で、空中に浮いたり砂に埋もれる形で、瓦礫が散乱していた。
「ここなら話し合いができるだろう…まぁ、それは建前だが…な!」
別世界のリムルは、いきなり刀を振って赤黒い斬撃を放ってきた。
「させるかよ…!ゴーカイチェンジ…!」
ゴーォカイジャー!
「…変身」
カメンライド ディケイド
俺は素早くモバイレーツとゴーカイレッドのレンジャーキーを作り出しては、リムルの前へと立ち、モバイレーツにレンジャーキーを差し込み回すことで、ゴーカイレッドへと変身し、それと共に攻撃を無効化した。
そして、俺が変身するのが分かっただろう、別世界の俺も仮面ライダーへと変身した。
別世界の俺が変身した仮面ライダーディケイドは、スーパー戦隊と仮面ライダーの映画で見た時よりも、禍々しさがあった。
「派手に行くぜ!」
「掛かって来い…!」
ゴーカイガンとゴーカイサーベルを作り出した俺は、ゴーカイガンを連射しながら別世界の俺へと向かって行った。
それに対抗するように、別世界の俺はベルトについてある箱のような物を取り出しては、銃へと姿を変形させ、俺が放った弾丸を撃ち落とすように連射し始めた。
「燃え尽きろ…!
ゴーカイガンを撃ちながら間を詰めてくる俺に目掛けて、別世界のリムルは魔法陣を展開して、黒炎の球を放ってきた。
「させるか!
俺を援護するようにリムルも魔法陣を展開し、そこから氷を散弾のように放ち、別世界のリムルが放った魔法を相殺して行く。
「チッ」
俺が間を詰めてくるため、別世界の俺は持っていた武器を銃から剣へと変形させては、俺との間を詰めて斬りかかって来、俺はゴーカイサーベルで受け止めた。
────────────
エムル達が別の空間へと移動した後、
殆どの悪魔や精霊を倒し尽くした二人は、一度地面に降り立った。
「うむ、まだまだやれるな」
「なら、俺が相手をしよう…」
禍々しい紫色をした二本の短い角を生やした鬼人が、まだまだ暴れたりないヴェルドラの前に立ち塞がった。
「ほう、お主が我の相手をしてくれるのか…だが、少々力不足ではないか?」
「フッ…だからこそ、エムル様からお力の一部を分け与えて貰ったのだ」
ヴェルドラに力不足のことを指摘された鬼人は、そのことを鼻で笑ったのち、エボルドライバーを腰に装着した。
エボルドライバー!
ベルトを装着した鬼人は、続けざまに二本のボトルを取り出し、ボルトの栓を両手の親指でそれぞれ閉めると、ベルトにセットし始めた。
コブラ ライダーシステム…エボリューション!
二本のボルトを差し込んでは、ベルトのハンドルを回し始めた。
ハンドルを回し始めると、ベルトから管のような物が現れ、鬼人の前後に装甲のような物が作り出された。
Are you ready?
「…変身」
鬼人は一度両腕をクロスさせたのち、前へと腕を伸ばした。
すると、前後にあった装甲のような物が、鬼人を挟み込むように鬼人の身体に着いた。
コブラ…コブラ…!エボルコブラァ…!フッハッハッハッハッハッハ!
黒い靄に鬼人は包まれ、黄色い閃光と共に靄から姿を現した。
その姿は仮面ライダーエボルそのものだった。
「クァーハッハッハッハ!そう来なくてわな…!」
嬉しそうに笑ったヴェルドラは、勢いよくエボルへと殴り掛かり、ヴェルドラとエボルは肉弾戦を始めた。
「…」
その様子を見学しているディアブロの後ろにフードを被り大きなタンクを背負っている人物が、顔を下に向けながら現れる。
「おや、私の相手は貴方ですか」
ディアブロが後ろを振り向くと、フードを被った人物はゆっくりと顔を上げた。
その顔は人でも魔物でもなく、人工的に作られた顔をしており、魂を感じない辺り、人形なのだろう。
「おやおや、木偶の坊相手だと、本気を出す必要もなさそうですね」
相手を煽るように喋るディアブロに対し、人形はぎこちなくベルトを持っている手を上げ、ベルトに装着した。
そして、三枚のメダルを取り出しては、ゆっくりと一枚一枚メダルをベルトにセットして行き、腰についていた円盤状のスキャナーを掴み、スキャンしやすいようにベルトを傾け、ゆっくりとメダルを右から順にスキャンして行った。
「ヘン、シン…」
ムカデ! ハチ! アリ!ゴーダ!ゴーダ!ゴー・オー・ダー!
人形の前にムカデ、ハチ、アリが描かれた模様が浮かび上がって一つになり、人形は仮面ライダーゴーダへと変身した。
「クフフフ…これは中々……いい運動にはなりそうですね」
ゴーダは走り出し、ディアブロに長い爪で斬りかかった。
────────────
辺りに金属音が響く。
その音の発生源は俺のゴーカイサーベルと、別世界の俺の剣がぶつかり合ったからだ。
「これなら…!」
俺はレンジャーキーを取り出し、ゴーカイサーベルにセットした。
ファイナルウェーブ
ゴーカイサーベルにレンジャーキーをセットしたことで、刃の部分にエネルギーが溜まり始めた。
「なら、こっちはこれだ」
別世界の俺は一枚のカードを片手で出し、ベルトにセットした。
ファイナルアタックライド ディディディディケイド!
「ゴーカイスラッシュ!」
「ディメンションスラッシュ!」
それぞれが放った必殺技は、大爆発を引き起こし、俺らは吹き飛ばされた。
「大丈夫かエムル…!」
「まぁな」
リムルが心配してくれる中、俺は返事を返しながら立ち上がった。
「
別世界のリムルが、片手から靄を出しては
「
リムルが
《告。相手の解析鑑定が完了しました。》
俺らが戦っている中、相手の解析鑑定をしてくれていた
(どうなんだ?)
《解。結論からだと、倒すのは不可能です。》
「「え…?」」
(どういうことだよ、
俺は
《…個体名リムル=テンペスト、エムル=テンペストは超速再生、または無限再生を持っている可能性がある上、どちらとも覚醒魔王に至ってます。それ故に攻撃により倒す、
攻撃も喰らわない、
────────────
「なに…!?」
自身のパンチを片手で防がれたヴェルドラは少し動揺し、その隙を突かれて殴り飛ばされてしまった。
「どうしたんだよ、暴風竜ヴェルドラ…」
エボルはヴェルドラを吹き飛ばした方向を見つめていた。
「クァーハッハッハッハ!中々やるようではないか…!」
吹き飛ばされたヴェルドラはピンピンしており、この状況を楽しんでいる様子だ。
「これは
そういいヴェルドラは片手に魔素を魔力弾として集め始めた。
「何するつもりだ?」
魔力弾を作ったヴェルドラは勢いよく走り出し、エボルとの間を詰めた。
「螺〇丸!」
某忍者漫画を読んで、習得しただろう技をエボルに放ち、勢いよく吹き飛ばした。
「ガア…!」
ヴェルドラの技を喰らったエボルは木々を薙ぎ倒しながら吹き飛んだ。
その一方、ディアブロとゴーダの戦いでは、ディアブロが優位に立って居た。
「これでは準備運動にしかなりませんね」
ディアブロはやれやれと言った表情を浮かべながら、ゴーダに回し蹴りを食らわしてエボルの方へと蹴り飛ばした。
「ヴェルドラ様、後はお任せしても…?」
「よかろう!我が止めを刺そうではないか!」
ディアブロの頼みを了承したヴェルドラは、手を鳴らした後、構えを取りエネルギーを溜め始めた。
「かー…めー…ドーラー…波──ッ!」
エネルギーを溜めていた両手をエボルとゴーダに向けて放った。
「やるしかねぇか…!」
Ready? go! エボルテックフィニッシュ!
エボルはハンドルを再び回し始め、赤いエネルギーを右側の脚部に集中させ、地面に天体図のようなフィールドを形成させた後、そのエネルギーを脚に込めたのち、飛んできたエネルギー砲に向けて回し蹴りを入れた。
「…」
スキャニングチャージ!
スキャナーを再びメダルにかざし、両手の爪にエネルギーを溜めてエネルギー砲を切り裂こうとした。
だが、ヴェルドラが放ったエネルギー砲は強力だったため、エボルとゴーダは受け止めきれずに押しされ、
「…俺は、また……」
「申シ訳ゴザイ、マ…セ……」
それぞれ遺言を呟いた後、ヴェルドラによって跡形もなく消された。
「これで、粗方片付いたな…!」
「ええ、それではヴェルドラ様、リムル様とエムル様の下へ参りましょう」
「うむ!そうするとするか!」
軍勢を滅ぼしたヴェルドラとディアブロは、
「何者です?」
ディアブロが少し警戒して、降りて来た者を見たが、その警戒は直ぐに解かれることとなった。
────────────
「おいおい、もう終わりかよ?」
アイツらを倒す方法が分からない以上、俺らはただ逃げたりして時間を稼ぐしかなかった。
このまま逃げていても埒が明かない…考えろ、アイツらを倒す方法を……
その時、とあるシーンを思い出した。
(リムル!提案があるんだが……)
俺はその場で思いついた作戦をリムルに伝えた。
(…確かに、それならあいつらをどうにかすることが出来るけど…人数が少ないんじゃないか?)
リムルは俺の提案に賛成してくれるものの、この作戦は人数が多ければ多いほど有利になる。
その時だった。
「クァーハッハッハッハ!我、参上!」
俺の目の前にヴェルドラとディアブロ、そして何故かシンシアが現れたのだ。
「大人数でやって、成功するかは不安だったが、上手くいったようだな!」
俺らの姿を見たヴェルドラがそう告げた。
もしかして、ヴェルドラの奴…
「シンシア!何でここに!?」
シンシアが居ることに気が付いたリムルが、驚いた表情でシンシアに聞いた。
シンシアは無限牢獄に入れていたはずだから、ここに来ることが出来ないはずなんだよなぁ…
「ヴェルドラに頼んで、連れて着て貰ったのです!」
「いや、それ以前にどうやって無限牢獄を…!?」
リムルの質問にシンシアは、少し照れ臭そうに
「私、
なるほど…リムルの子供なら同じスキルを持ってもおかしくないような…
俺や恐らくリムルも内心納得してしまった。
でもまぁ、これは好都合だ。
「リムル…!」
「…ああ!」
俺はリムルの方を見ては、互いの顔を見て頷き合った。
「何をするつもりだ?」
別世界のリムルや俺が疑っている中、リムルはヴェルドラ、ディアブロ、シンシアに俺が考えた作戦を聞かせ、その一方で俺は準備を始めた。
「それじゃあ皆、頼むぞ!」
「はい!」
リムルの合図で作戦が始まった。
「何をしようとするかはしならないが、精々楽しませてくれよ?」
別世界のリムルは次々に黒炎の塊を作り出しては、隕石のように俺らに投げて来た。
「ゴーカイチェンジ!」
デーカレンジャー!
俺はレンジャーキーでデカレンジャーへと姿を変えると共にぶつけて来た黒炎の塊を無効化した。
「ディーマグナム!」
ディーマグナムを作り出しては、片方を別世界の俺へ、もう片方は別世界のリムルに向けて弾丸を放ち続けた。
数十秒の間撃ち続けたのち、俺はレンジャーキーを取り出し、モバイレーツに差し込んで回した。
「ゴーカイチェンジ…!」
ゲーキレンジャー!
「させるか…!」
カメンライド ガオウ!
俺はゲキレッド、別世界の俺は見たことのない仮面ライダーへと姿を変え、剣で俺目掛けて斬りかかって来た。
それに対し、俺は
「ニキニキだぁ!」
ジャン語を話しながら剣を避け、劇中で見て来た獣拳で、別世界の俺に次々に攻撃を入れ、遠くへ弾き飛ばした。
「まだまだ!ゴーカイチェンジ…!」
ハーリケンジャー!
今度はハリケンレッドへと変身しては、携帯忍刀ハヤテ丸を構えて、別世界のリムルに向かって行った。
「超忍法!影の舞」
ハリケンジャーの必殺技とも言える技を俺は別世界のリムルに喰らわせた。
「がはっ…な、ん…だと…!?」
どうやら、別世界のリムルは自身にダメージが入ったことに驚いているみたいだ。
そう、俺は
「リムル…!」
遠くに吹き飛ばしたはずの俺が帰って来た。
意外に早かったな…まぁ、十分時間は稼げたけどな
別世界の俺らが俺に警戒する中、いきなり地面から真っ赤な糸でできた手が二本出てきては、別世界の俺らをしっかりと捕まえた。
「なんだ、これ!?」
「できました!」
別世界の俺らが戸惑っている中、シンシアが嬉しそうな声を上げた。
あの手はシンシアが、アイツらを倒すために考えていた技で、そう簡単抜け出すことはできない。
粘鋼糸により、動くことは不可能。さらに、あの二人に万能結界を付与することで、空間を断絶させ、あのオーロラで逃げだすことを不可能にした。
「今だディアブロ!」
俺がディアブロに合図を送ると、別世界の俺らの後ろの砂の中から、ディアブロが操作するクロコダイオーが現れた。
「承知いたしました…」
俺の合図を聞いたディアブロは、クロコダイオーに付けられている並行世界間ゲートを起動し、世界の狭間へ続くゲートを別世界の俺らの後ろに作り出した。
「後は…ヴェルドラ!行くぞ…!」
「我に任せておけ…!」
俺はゴーカイレッドへと姿を戻しては、今の今までエネルギーを溜めているヴェルドラに合図を送った。
「ゴーカイガレオンバスター!レンジャーキー、セット…!」
空間支配でゴーカイガレオンバスターの側面にある4つ穴にゴーカイブルー、ゴーカイイエロー、ゴーカイグリーン、ゴーカイピンクのレンジャーキーを差し込み、最後にゴーカイレッドのレンジャーキーをシリンダーに差し込みながら回した。
レーッド!チャージ!
「行くぜ…!」
エネルギーが銃口に集まり、俺は引き金を引いた。
ラーイジングストラーイク!
俺が引き金を引いたことで、銃口からゴーカイガレオンの形をしたエネルギー弾を放ち、そのエネルギー弾はシンシアに捕まっている二人に向かって飛んでいく。
「最大最強の!かめドラ波───ッ!」
溜めに溜めていたヴェルドラの波は、ゴーカイガレオンバスターのエネルギー弾を推すように合わさり、威力を増した。
「不味い…!」
別世界のリムルは口を開け、そこからあの
「まだ、閉じる前に…!」
「…」
別世界の俺らはゲートが閉じる前に戻ろうとするが、徐々に閉じ掛かっているゲートの前にリムルが立ち塞がった。
「お前らは罪を重ねすぎた…せめての償いとして、ここで永久の時を過ごせ…!
リムルの宣言と共に
「クソがっ…!貴様ら、絶対、絶対覚えとけよ…!」
「…」
別世界のリムルが怒りをあらわにする中、別世界の俺は口パクで何かを喋った後、そのままゲートは完全に閉まり、二人は世界の狭間に閉じ込められた。
「……終わったぁー!」
別世界の俺達が、世界の狭間に封印したのを確認したリムルはそう叫び、疲れたように地面に座り込んだ。
「ふぅ…寿命が縮んだ気がする…」
俺も疲れがドッと来たため、その場にしゃがみ込んだ。
そして、ふとシンシアの方を見ると、シンシアは嬉しそうな表情で泣いていた。
「やったよ、皆…パパ…」
シンシアの嬉しそうな表情を見て、俺は安堵の溜息を吐いた。
「それじゃあ、
「ああ」
「うむ!」
「はい…」
「はいです!」
俺達はそれぞれでリムルに返事をし、その返事を聞いたリムルは、
────────────
「リムル様ー!」
「お帰りなさいませー!!」
俺らが帰ってくると、
「……なぁシンシア…この世界に住まないか?」
リムルの提案に、シンシアは少し黙り込んだ後、口を開いた。
「確かに、この世界ならまた皆と暮らすことが出来る…けど、姿形が同じでも…私の世界の皆じゃないんです…だから、私は自分の世界に戻ります…少し寂しいけど、きっとパパのような仲間達に会える事信じて…!」
「…そうか……流石は俺の娘だ…!」
シンシアの答えを聞いたリムルは、嬉しそうな表情を浮かべてシンシアの頭を撫でた。
「帰るのなら、あのクロコダイオーを使え…使った後はシンシアの自由だ」
「はい…!」
「パパ、エムルさん…それに
拡声器を使って別れの挨拶を言ったシンシアは、クロコダイオーを半回転させ、ゲートを開き、そのままゲートをくぐって行った。
「「…またなーー!!」」
俺とリムルは互いに顔を合わせ、皆の声より大きい声量で、別れの挨拶を告げ、両手を振ってシンシアを見送った。
────────────
それからは大変だった。
ミリム、ドワルゴ、ブルムンド、サリオン、西方聖教会などの対応に追われ、俺とリムルに休みは無くなり、仕事三昧の日々が続いていたのだが、ようやく一段落し、俺とリムルは、再び
「あー…疲れたぁ…」
「だな…」
俺らは綺麗な空が見えるように、大の字になって寝転がっていた。
「……ほんと、嵐のようだったよな」
「ああ…」
のんびりしている俺らは、今回の事件につて思い出していた。
「……うまくやっているかな、シンシアの奴…」
「お前の娘だし、上手く行ってるだろ」
「それもそうだな」
いくら別世界とは言え、自分の娘であるシンシアを心配しているリムルに、俺は安心させるために声をかけた。
「………よし、仕事に戻るか」
「早くね?」
少しぼんやりと空を見つめた後、リムルが仕事すると言い、起き上がったたため、俺も続くように起き上がった。
「もうすぐすれば祭りがあるんだし、それまでの辛抱だ」
「へいへい、やりますよっと」
こうして、俺とリムルは仕事へと戻るため、丘から離れていった。
ふと、空を見上げると、シンシアの髪色と似た羽が、ひらひらと舞って降り、それを見た俺は笑みを浮かべて仕事に戻った。
───fin───
長い間読んでいただき、ありがとうございました!!
これにて長編は終わりなんですが、時間と自分の語彙力が足りなかったため、分からない点が多いと思われるため、質問などをコメント欄で書いていただいたら、後日、あとがきとして、纏めて答えるつもりなので、質問などがある場合、コメントをしていただけたら幸いです。
それでは、今年も転生したらスーパー戦隊になっていた件をよろしくお願いします!