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場所は変わって緑チーム本拠地。
リーダーの白鷺の部屋で、啓と優利は各チームの事についての説明を受けていた。
「赤チーム、青チーム、緑チームの三陣営に別れている。私達緑チームは、赤チームの打倒を目的ともしている…が、赤チームと共に、もう一つの小規模のチームも警戒している」
「もう一つのチーム? 他にもチームがあるんですか?」
「あぁ」
白鷺達緑チームが、赤チームと同じくらいに警戒しているチームが居る。
そのチームについて、啓は詳細を求めた。
敵となるだろう陣営が三つとなったのだ。知れる情報は知れるだけ知っておいた方が良い。
「『紫』チーム―――今の所は私達の味方になってくれた事しかないが、彼らは目的が不明瞭だ。もしかすれば、敵対するかもしれない。敵対してしまえば…恐らく、赤チーム以上の脅威となる」
「…メンバーは?」
「今の所判明しているのは、地這禮、稲川惟、伊湯翔、壱岐真、壱岐威、佐薙桃、高梨香の7人だけや。小規模言うよりは、少人数言うのが正しいかもな」
白鷺に対する問いに、克也が変わりに答えた。
赤チーム、青チーム、緑チームという三大勢力が作られているというのに、たった7人でチームを作り、そして様々なクエスト、騒動から生き残っているチーム―――『紫』チーム。
…恐らく、連携力も能力も高いのだろう。啓はそう予測を建てる。
「能力が判明してるのは、地這禮と伊湯翔、佐薙桃の三人だけ。他の人たちのは、俺たちもさっぱり分からん」
「…じゃあ、その三人の能力は?」
「まず、地這禮の能力は『自分が思う怪物になる能力』や。本人の詳細によれば、『自分が頭の中で思い描いた怪物になる事が出来る』らしい。本人が思い浮かべてる『怪物』は、『どんか出来事も無茶苦茶な力で無理矢理解決してしまう超人』らしいで。
「次に、伊湯翔の能力は『傷を完治する能力』。文字通り、どんな傷であろうと完治させてしまう最強の回復能力や。内蔵の傷であろうと完治させてまう。
「次に、佐薙桃の能力は『相手に弱点を作る能力』や。相手に弱点を付与する事が出来る能力で、中々に厄介な能力なのは確かや。…って、これだけならまだ良かったんやけど…実を言えば、警戒を最大にしたんは、もっと別の理由なんよ」
「別の理由…能力の他に、何かあんのか?」
警戒を最大にしたのは、『怪物』の能力でも『完治』の能力でもなく、もっと別のものであると言った克也に対し、優利が素直に質問する。
チームを恐れる理由は主に団結力、連携力、そして能力の三つに別けられる。
その他に、少人数のチームを恐れる理由があるのか。
その優利の質問に、今度は克也ではなく白鷺が答えた。
「二人が着いたと同時に、警戒は最大にしたんだよ。その理由は―――紫チームに新しく入った青年の能力が原因だ」
「やっぱ能力じゃん。で、どんな能力なん…すか?」
「エラいもんやで?―――『物体の存在を無いものにする能力』や」
聞き覚えがあるその能力に、固まった。
「青年の名前は、基山天。君たちが着いたと同時に、紫チームへと入ったそうだ」
戦いの火蓋が、開きかけている。
「完治師」
伊湯翔さん。
あなたの能力は「傷を完治する能力」です。
「察視」
佐薙桃さん。
あなたの能力は「相手に弱点を作る能力」です。