西村「今日も、今日とて疲れたな」
西村泰三は、最強のカウンセラーとして名が高い精神科の医師である。ラジオに、病院、テレビと数々の仕事を、こなすユーティリティプレイヤーである。
横断歩道で、歩行者用の信号が青になる。
西村「よし、今日はビールで乾杯しようかな」
そんな陽気な事を考え、横断歩道を渡る。
「危ない!」
歩行者のみんなが一斉に声をあげる。なんと、一台の大型トラックが、信号が赤にも関わらず突っ込んでくる。
中央付近を歩いていた西村は、それに気付かず激突してしまう。
西村は、道路の中央までぶっ飛ぶ。身体が動かない。意識も次第に薄れてくる。最後に聞いたのは、救急車のサイレンの音だった。
???「貴方は、このまま死んでしまう人間ですか?それとも運命に抗いますか?」
暗い雰囲気の中、一人の女性が西村に話しかけてくる。
ここは、どこかも分からずに、西村は困惑する。
???「ここは、生死の間の世界です。貴方は今、病院のICUの中で意識不明の重体で眠っています」
西村「貴方は誰ですか?」
西村は、謎の女性に質問する。
???「私は、生死の間を司る、いわゆる、神様の様な存在です。貴方は、まだ若い。そして能力もある。そんな有能な人に死んでもらうのは、まだ早いと感じまして、話しかけて見ました」
西村は、ではどうすれば元の世界に戻れるかを尋ねる。
神様「貴方には、別な世界へ転生してもらい、そこでとある問題を抱える者たちを救って欲しいのです。まず初めは、若い少女でも救ってもらいましょう」
西村「例えば?」
神様「心に問題がある、人間関係に問題がある、恋愛に関して悩んでいる艦娘という少女たちを救ってもらいましょう」
艦娘という言葉は、なんとなく知っていた。ゲームで少しかじっていたからである。しかし、彼がその艦娘たちを知っているのは、少しである。ましては、カウンセラーとしては有能だか、作戦指揮するのは、全く持って無知であった。
神様「心配ありません。その世界線には、敵はほとんど出ません。メインは、少女たちを救うこととその鎮守府を再建することが目標です」
西村「すると、私にはその困っている少女たちを救い、なおかつ、そのブラック鎮守府の再建をすれば、私は、元の世界へと戻れるのですね」
神様「話が分かる人で本当に助かります。転生に渡り、最低限の履歴や学歴をこちらで、捏造しておきます。どうぞ、心配なく。彼女たちを救って下さい」
西村は、はいと頷き、転生用のゲートをあげる。光が眩しい。
この男は、無事にブラック鎮守府を再建できるのか。そして、元の世界へと戻れるのか。それこそ、神のみぞ知る事である。