Persona 5 Scramble -Eleventh Member-   作:週末ラテ少年

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 ロイヤル1周目、真エンドで完遂しました
 バレンタイン&ホワイトデー、ジョーカーそこ代われって何度思ったことか…(ちなみに双葉)


#12 The Beginning of the Journey

-7月31日(月)-

 行動指針も定まり、長谷川さんと情報共有するところなのだが…

 

 

「キャンピングカー…? 何だその青春謳歌する感じは…

つか、年頃の男女が同じ車で寝泊りか?」

 

 

「だいじょーぶだ。男子は全員車の屋根で寝るし。」

 

 

「語弊あるって…」

 

 

「真もいるし、何かあったら鉄拳制裁だし。」

 

 

「あ、私、薪割りも得意です!」

 

 

「そ、そだな…」

 

 

「お手柔らかに…」

 

 

「…頼り甲斐のある女性陣だな。まぁ、好きにしろ。」

 

 

「それで、頼んでいたものは?」

 

 

「ああ、アリスのスマホだったな。」

 

 

 ほらよと言って双葉に渡したのは、見たところ何の変哲もないスマホ。

 昨夜、解析のために頼んでおいたものだ。

 

 

「ナイスだゼンキチィ!」

 

 

「おい、大事な証拠品なんだ。壊すなよ?」

 

 

 スマホの解析を始める双葉を横目に話は続く。

 

 

「アリス、どんな様子でした?」

 

 

「一応、『改心』を使えるようになった経緯は聞くことができた。

EMMAでトモダチ登録すると、相手が言いなりになってくれたらしい。

最初は本人も不思議だったらしいが…どんな奴でも言いなりになるのが快感で、やめられなくなったようだ。」

 

 

「トモダチ登録したらか…」

 

 

「依存性あるって、なんか怖いな…」

 

 

「それ以外には?」

 

 

「あとは謝るばかりだ。少なくとも嘘を言ってる様子じゃなかった。」

 

 

「やはりジェイルやネガイの事は知らなかったようだな…」

 

 

「まあ、俺だってあの世界を見せられてなきゃ、こんな話、信じなかったろうしな。」

 

 

「うーん……なんだこりゃ……」

 

 

「双葉、何かわかった?」

 

 

「アリスのEMMAにだけ何か細工があるかとも思ったんだが…なんもなし。」

 

 

「データ見た感じ、スマホ自体も普通の市販品っぽいね。こっちも、細工とかはなさそう。

…収穫なしだった?」

 

 

「そうは言ってないぞ。誰かが覗いてた足跡は見つけた。」

 

 

「…覗いてた?」

 

 

「アリスのスマホかEMMAの動きを、誰かが外から観察してたっぽい。」

 

 

「ちょっ、それって…」

 

 

「監視者がいたということか?」

 

 

「だとすれば…あの事件に、アリス以外の関係者が居たという事にならないか?」

 

 

「相手の事はわからない?」

 

 

「日本にいる誰か…ぐらいしかわからん。」

 

 

「そいつがわかっただけでも大したモンだ。やるな、お嬢ちゃん!」

 

 

「怪盗団の情報担当舐めんなよ〜」

 

 

「監視者…何者かしら…」

 

 

「まあ、焦るな。

事件はこれ1つじゃねえし、他を調べれば、わかる事もあるだろ。」

 

 

 話はそれきりとなり、8月8日に札幌中央市でな。といってルブランを去った。

 

 

「やっぱアリスが人をジェイルに入れられたのは、王だったから…って事でいいのか?」

 

 

「EMMAに異常がないなら、そういう事になるよね…」

 

 

「気持ちはわかるが、答えを急ぐのはやめようぜ。

ゼンキチの言うとおり、事件はまだあるんだ。」

 

 

「そうですね。情報がないなら、どうにかして手に入れればいいし。」

 

 

 と、蓮さんのスマホが鳴った。

 昨日頼んだキャンピングカーを借りてきたらしい。

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

「ほらよ、借りてきてやったぞ。」

 

 

「これが…生で見るキャンピングカー…」

 

 

「スゲー…想像してたヤツの3倍はスゲー…」

 

 

「このレトロな佇まい…素朴でありながら華やかだ…!」

 

 

「ありがとう、そうじろう!」

 

 

「壊さないようにします。」

 

 

「おいおい、不吉なこと言うんじゃねえよ。」

 

 

「…検索した。車種はワルゲン社のレトロライフ。

ベッドは4つ、ルーフテントも完備。十分な電源と調理設備もある。」

 

 

「言うこと無しだぜ。さすがはゴシュジンだ!」

 

 

 ついでに内装も見てみる。

 とりあえず、全員の荷造りもあって解散となった。

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 

「……夏休みの宿題の一部、ある。水着とラッシュガード…ある。」

 

 

 指差し確認ヨシ!

 手頃なサイズのカバンに色々突っ込み、ソフィアにも終わったことを伝えておく。

 

 

「翼、この後はどうするんだ?」

 

 

「そうだな……

あっ、一応父さんたちのとこにも行っとくかな。」

 

 

「旅の前に別れ言うアレか? 映画にはそんなシーンがあるってネットにあったぞ。」

 

 

「そういう訳じゃ……いや、そうかも。一生の別れとか、そういうわけじゃないんだけどね。」

 

 

 荷物を持って玄関へ。振り向くと、そこには電気すらついてない暗い部屋。

 

 

「…行ってきます。」

 

 

 1人暮らしなのに、何故か自然とそう言えた。

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 

 父さんたちの家…もとい実質的な実家に到着。

 

 

「おー…翼の実家、大きいんだな。」

 

 

「ソフィア、両親は僕が怪盗だなんて知らないからね。バラさないようにするけど、ソフィアのこともできるだけこっちに合わせて。」

 

 

「ノープロブレム。」

 

 

 インターホンを押す。そしたら、母さんが出てきた。

 

 

「あっ、母さん! ホントに元に戻ってるんだ!」

 

 

「突然のことなんだけどね。ここ2か月は記憶が曖昧だから、何とも言えないんだけど。

それより父さんから聞いたけど、今は1人暮らしなんでしょ? ご飯とか、ちゃんと食べてる?」

 

 

「その辺は全然大丈夫。逆に楽しいくらい!」

 

 

「それなら良し。」

 

 

 玄関で話していると、奥から父さんも。

 

 

「翼なのかー? 突然どうしたんだ?」

 

 

「別に。今日出発だから、一応父さんたちの所にもって。」

 

 

「律儀だな…息子に言うのもなんだが。別に電話でも良かったんだぞ?」

 

 

「旅の前だから…かな? そのくらいいいでしょ。親孝行者だと思えば。」

 

 

「おいおい……というか、昨日の今日か。

義父(とう)さんにも、よろしく言っといてくれ。」

 

 

「勿論だっての。」

 

 

「というか、『旅』ねえ…

私たちが付き合ったのも、修学旅行の時じゃなかったっけ?」

 

 

「そういえばそうだったな…

翼も、旅先で旅仲間とイイ雰囲気になったりとかな。」

 

 

「流石にないでしょ…父さんらじゃあるまいし。」

 

 

「冗談だよ、冗談。…元気に行ってこい、ウチ自慢の翼。」

 

 

「そうね。体調、崩さないようにね?」

 

 

「分かってるって。…行ってきます!」

 

 

「「行ってらっしゃい!」」

 

 

「…家族か…話を聞いてるだけで、胸の奥がポカポカするぞ。家族って、あったかいんだな。」

 

 

 家から離れたところで、ソフィアがそう言った気がした。

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 

 ルブランの前に戻ると、マスターと蓮さんがいた。

 

 

「おお、翼か。」

 

 

「準備が終わったんで来たんですが…まだですかね?」

 

 

「いや、そろそろ集合をかけるところだ。」

 

 

「了解。てか、まさかこんなことになるとは…」

 

 

「後悔でもあるのか?」

 

 

「いえ、これっぽっちも。

ゆうべ、屋根裏部屋で言ったでしょう? 『王がいて、被害者がいて、僕たちにしかできないなら助けてあげたい』って。」

 

 

「そうだったな。それと、何故仙台に寄るのを提案したんだ?」

 

 

「今日出発なら泊まりはそこでしょう……

っていうのじゃなくて、親の実家がそこなんですよね。」

 

 

「なるほど。」

 

 

「アリスに復讐するって決めたら、まさかの旅かー…

でも、そこで困った人がいる限り、怪盗団は助けるんですよね?

僕も、みんなとその力になりたいです。

…今後ともよろしくです!」

 

 


 

 

我は汝…汝は

汝、ここにたなる契りを得たり

 

 

契りはち、

囚われをらんとする反逆の翼なり

 

 

我、「技師」のペルソナの誕に祝福の風を得たり

由へと至る、更なる力とならん…

 

 

 

 

BANDスキル解放・テクニシャン

効果:TECINICALによるダメージが上昇する

 

 


 

 

「ああ、そうだ。」

 

 

「どうしました、マスター?」

 

 

「双葉、学校にも通い出して、友達作って…そして今回の旅だ。無いかもしれんが、もしかしたら何かあるかもしれん。

その時は翼…頼んだ。双葉の友達に頼むのもアレだがな。」

 

 

「頼まれました!」

 

 

「では、みんなを集めるぞ。」

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 

 全員集まり、キャンピングカーに乗る。真さんは運転席だ。

 

 

「本当にお前らだけで行くのかよ?」

 

 

「心配すんな、たぶん大丈夫だ!」

 

 

「行ってきます。」

 

 

「ハァ…ったく、気をつけろよ。」

 

 

「はい、では。」

 

 

 マスターに見送られ、車は動き始める。

 

 

「っしゃ! 夏休み、スタートだ!」

 

 

「目指すは札幌ー!」

 

 

 旅の始まりだ。

 

 

Ep.1 Amusement Park Drowning in Lust

                 Complete

 

Continued on next episode…




 という訳で、渋谷編終了です!
 仙台編をお楽しみに!

 (アンケート作ったので回答お願いします)

京都編の鉄拳制裁イベント、オリ主くんは…(双葉とは付き合ってるものとする)

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