Persona 5 Scramble -Eleventh Member- 作:週末ラテ少年
休日だからか結構描けたので。
感想等、どしどし送っちゃってください!
送られた言葉がムドオンになるかハマオンになるかは解りませんが。
再会を祝われる蓮さんの後ろで。
僕はみんなの会話を聞く。
「サプライズ、大成功だね!」
「ニャー!
(まったくオマエら、ニクいことしてくれるじゃねぇか!)」
「久々に会えるってのに、何もナシじゃつまんねーだろ?
だからマスターに頼んで、開店前に入れてもらったんだよ。」
「…元気そうじゃねぇか。」
「マスター。そっちはどう?」
「ま、ぼちぼちな。
積もる話もあるだろうが、そろそろ店開けるからよ。
続きは上でやりな。
お前の部屋だ。好きに使え。」
「世話になります。」
「…あいよ。
その代わり、後で店手伝えよ。」
「いよっし、じゃあ全員アジトに集合!」
ゾロゾロとルブランの奥へと音が消えたところ、もう行ったようだ。
それに合わせて店内に入る。
「…ったく、騒がしいのが帰ってきやがった。」
「こんにちはー、マスター。」
「いらっしゃ…って、翼か。
いつものでいいか?」
「はい、お願いします。」
「…あいよ。」
上から聞こえる談笑。灯いたテレビからの音声。
それらをラジオ代わりに、カウンターに座ってコーヒーを待つ。
コトリとコーヒーカップが置かれた。
「ほらよ。いつもの、ブレンド微糖入りだ。」
ありがとうございますといつもの返しもして一口。
「やっぱり、マスターのコーヒーは美味しい…」
「そう言われちゃ、マスター冥利に尽きるってもんよ。
そういえばだが…」
「どうしました?」
「お前も上に行かないのか?」
「それはお断りで。
大体、僕は怪盗団の一員でもない一般人ですよ?」
「それはそうだが…
双葉の友達なんだろ?」
「でもなぁ…」
一応集まったメンバーが全員揃って怪盗団のメンバーなのは知っている。
何なら僕はしがない怪盗団ファンの一人だ。
それでも、やはりメンバーでないというのは大きいと感じている。
やっぱ手を貸すべきじゃなかったのかな…
「つばさー!
早く上来いよー!」
「…どうやら、向こうから呼んでくれたみてぇだな。」
はーいと応答し、2階の屋根裏部屋へ。
上がってみると、7人と1匹が。
「蓮、紹介するぞ!
わたしの友達の翼だ!」
「ども。改めて、服部翼です。」
「改めてよろしく。
言い忘れていたが、この猫はモルガナだ。」
「ニャー!(よろしくな、ツバサ!)」
「…で双葉、何で僕呼んだの?」
「蓮は今日から、夏の間はこっちで過ごすことになってるんだ!
今から夏休みの予定を決めるところなんだけど、翼もどうだ?」
「なるほど。それ、僕もさっきまで考えてたとこ。」
「お、なら一緒に来てくれるのか?」
「いや、断るほうに傾いてる。」
「なぬっ!?」
「考えてみ。
僕はこの場にいる全員が怪盗団のメンバーである事を知っている。
そして、僕は怪盗団の一員でも、敵対している側でもないただの一般人だぞ?
簡単に言うと、肩身が狭い。」
「待て。翼は、俺や竜司たちが怪盗団であることは知っていたのか?」
「ええ。
竜司さんがポロッとね。」
「あぁ…あの時のことか…
せめて忘れてくれりゃ良かった…」
がっくしと、座ってるのに肩が下がる竜司さん。
まぁ、忘れるわけないんだよな。
「だが、翼は俺たちの仲間の友人だろう。
ならば、参加する道理はあるんじゃないのか?」
「…言われてみれば確かに。
………なら、僕もついて行こうかな。
憧れてる怪盗団と一緒にいたっていう、面白い夏休みになりそうだし!」
「翼ならそう言うと思ってたぞ!」
「ニャニャ。
(それなら、今年の夏は翼も含めて行動する。
ミンナもそれで良いよな?)」
全員が賛成のような発言をする。
「真さん、モルガナは何て?」
「今年の夏は翼くんも入れるかの確認よ。
怪盗団は---」
「怪盗団は
「…なるほど。」
「…それで、予定はどうするの?
今日決めるのよね。」
「そうそう、翼くんで忘れてたけどそうだった!」
「やっぱ旅行じゃね?
1ヶ月遊び放題なワケじゃん?」
「あのね…宿題の存在とか、忘れてない?」
「うっ。」
「それに、竜司や杏たちは高三でしょ?
卒業とか、進路のことだって……」
「言わないで!わかってるから!
今だけは忘れさせて!」
進路かー…
まだそんな時期じゃないけど、考え始めておかないとなぁ…
「話を戻すが、旅行なら京都がいい。
寺社仏閣を回り、ひたすらスケッチに勤しむ。
ひと月あれば、どれだけの芸術に出会えるか!
歴史と伝統ある文化財が俺を呼んでいるッ!」
「芸術系ならわたしはパス。あんま興味ない。」
「『興味ないね』ってか?
まぁ、日本史は僕も好きだし、京都もありかなー。」
祐介さんは『何ッ!?』という表情だが、まぁそれだけ行きたいのだろう。
京都といえば、金閣とか銀閣、あとは平等院鳳凰堂とかかな…
「てかさ、旅行もいいけど、まずは近場でキャンプとかしてみない?
昼は自然の中で思いっきり遊んで、夜はバーベキューとか!」
「ば、ばーべきゅーにきゃんぷ!?
リア充限定イベと呼ばれるアレか!?」
「バーベキューはともかく、キャンプならリア充限定とかじゃないだろ。
巷じゃソロキャンなんてワードもあるんだし。」
「お、おう…確かにそうだな。」
「ふふ、楽しそう!
焚き火するなら、薪割りは私に任せてね。」
「景気づけにバーベキューで肉祭り…アリだな。リーダー、どうよ?」
「肉もいいが、野菜も買おうか。」
「ニャー。
(フム…セレブな食卓には、彩も必要だからな。)」
「夏らしくていいわね。
健康も考えて、野菜は多めにね。」
「フッ、バーベキューとなれば黙っておれん。
歴史と伝統に触れるのはその後でいい。」
「芸術より食い気か…
それでいいのかおイナリ…」
「き、京都旅行…
まぁ、キャンプなら別にいっか。」
「じゃあ、再会祝い第一弾兼服部翼歓迎会は、全会一致により、キャンプに決定!」
「おー!それなら…」
スマホを出し、「EMMA」のアイコンをタップ。
「ヘイEMMA、キャンプで使う道具、教えて。」
『キャンプに必要なものをリストアップしました。
渋谷705付近に専門店があります。
そこでの購入をオススメします。』
「ニャ?
(お?なんだ今の。)」
「双葉、モルガナは何て?」
「なんだ今の?だってさ。」
「あぁこれ?
確かコンシェルジュアプリってやつの一つで、EMMAっていうんだ。」
「あ、聞いたことある。
何でも教えてくれて、すごく便利なんだよね?」
「確か…愛で動いてるヤツだろ?」
「愛じゃなくてAI。人工知能だよね。」
「artificial intelligenceの略な。
あらゆる情報の検索からナビゲーション、スケジュール管理、果てはお悩み相談まで…
聞きたい事を音声入力するだけで最適解を出してくれるのがウリだ。」
「テレビでも特集されてたわね。
すごく優秀だから、急速に普及したって。」
「そーそー、なかなか良く出来てる。竜司の1万倍は賢い。」
うっせぇ!と竜司さんは返すが、脳裏に「0には何をかけても0」というワードがよぎる。
まぁ言うつもりはないけど。
「よかったらみんな入れてみろ。わたしと翼はもう使ってるぞー!」
全員がアプリを入れ、初期設定まで済ませたらしいところで、トモダチ申請を送っておく。
「お、みんな起動できたみたいだな。
とりあえずトモダチ申請送っといたから。
翼ももうしてるのか?」
「あ、うん。」
「ニャー…
(オススメキャンプグッズと出てるな…
これをそのEMMAが用意したのか?)」
「双葉、何て?」
「これをEMMAが用意したのか?って。
あと、何気にわたしを翻訳機代わりにしないでくれないか…」
「仕方ないじゃん。僕はモルガナの言葉が解らないんだし。」
「質問に答えるなら、確かにそう。でも、ただ選んでるだけじゃないんだ。
今の季節、天気、個人のプロフィールとか、位置情報も含めて最適な解答を表示してるらしい。」
「マジかよ?愛、すげーわ。」
「だから、AIね。」
「じゃあ、このリストにあるもの、手分けして買いに行かないとね。」
「…つっても、明日でよくね?
外クソ暑いし、移動で蓮も疲れてんだろ。
せっかく集まったんだし、今日はここでダベろうぜ!」
「あぁ、話したいことは幾らでもある。
特に、近代芸術における問題点と、その新たな可能性についてだが…」
「却下。
それより、僕はリーダーの蓮さんから見た怪盗団の活躍を教えてほしい!」
「それも良いな。
なら、4月から話をしようか…」
その後はみんなで怪盗団の話とか、雑談とかをして盛り上がった。
まぁ、前半はファンの僕が興奮してただけなのかもしれないが…
-夜-
日が暮れるまで話が続いた結果、マスターからカレーまで振る舞って貰った…
まぁ美味しいし。旨いし。
「だろ?そうじろうのカレーは最高だからな!」
「…何故分かった!?」
「ふっふーん。まぁ、数ヶ月の仲ってやつよ!」
「あのな、数ヶ月程度でわかるものか。
大体翼、お前も顔に出てたぞ?」
「ま、マスタァ…」
因みに今はみんなが帰った後で、ルブランでコーヒーを楽しんでいるところである。
「それじゃ、僕はここでお暇します。
コーヒー代、置いときますね。」
「そうか。双葉はどうする?
そろそろ店閉めるとこだが…」
「んー…翼と帰る!」
「分かった。」
◇
路地裏を進む中、ふと双葉が立ち止まり、口を開いた。
「翼。その…ごめんな。」
「ごめんって…突然どうした?」
「翼を蓮との再会に誘ったこと。
翼、最初は怪盗団のわたしたちとは旅行とか躊躇ってただろ?
翼はわたしたちみたいに怪盗団の一員でもないし。
ましてや、本当の関係だって___
「双葉、ストップ。」
「え…?」
「大体、僕がルブランでの再会に立ち会ったのは、僕自身が責任を取るべきなんだよ。一芝居打ったのも僕の提案。
これで悪い方向に向かったとしても、僕のせいなんだよ。」
「…そっか。
そう…だな。
でも、責任は翼ひとりで取るな!
実質、翼も怪盗団と一緒にいる人だからな!
何かあったら、わたしが前に立つ!」
「ったく。
運動音痴の誰かさんよりは、僕のほうが前に立ってあげようか?」
「なぬー!」
………
……
…
双葉と別れ、家の扉を開ける。
「ただいまー…って、誰もいないんだけどね。
この癖、直さないとなぁ。」
自分で自分に苦笑いなんてな。
風呂などを済ませ、部屋に入る。
…と、パソコンが載った机の端にある紙の山が見えた。
アレも、処分するのはもう少し先になりそうだな。
一緒に見えた壁の一部分を見て、ちょっと顔を潰す。
不快な気分に浸らないうちに寝よう。
壁に大量に貼られた付箋。
ソレの1部分には、「柊アリス」と書かれていた。
To Be Continued…
…もうこれ、オリ主×双葉に(途中から)って要らないよな。