Persona 5 Scramble -Eleventh Member-   作:週末ラテ少年

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「あの瞬間」です。
原作沿いは描きやすいですねぇ。(二日連続投稿の模様)
休日は七割方1本投稿できそうです。


#3 Awakening of Rebellion

 眩しさに目を閉じていたが、いざ開いてみるとーー

 

 赤髪の少女がいた。

 

 

 …ん?何故箱から人が出てくるんだ?

 そんでもって、彼女は周りを見渡している。

 

 

「…どこだここ。オマエは誰だ?」

 

 

「いや、それはこっちも訊きたいって。名前、何?」

 

 

「私は『ソフィア』。人の良き友人だ。

そういうオマエは誰だ?人間か?」

 

 

「人間だよ。僕は服部翼。よろしくね、ソフィア。」

 

 

「ああ、よろしくな。」

 

 

 その後の会話で分かったのだが、

 ソフィアは「人の役に立つ」ために生まれたこと。

 ソフィア自身、メモリが消失している…つまり記憶喪失であるがために自分の身の上が分からないこと。

 その他いくつかが分かった。

 

 

「…なるほどね。」

 

 

「そういう翼はどうやってここに?」

 

 

「話すと長くなるけど…」

 

 

 とりあえず、このパレスと思しき場所に来た所から説明した。

 ジョーカーたちのこと、アウトプットと兼ねて異世界のことについてもついでに話しておいた。

 

 

「なるほどな。それで、ツバサは出口がわからなくて困ってるのか。」

 

 

「まぁ、そんなとこ。

地下だし、ジョーカーたちがこの辺りにくることはないだろうからここから早く出たいんだけど…」

 

 

「OK、任せろ。」

 

 

 ソフィアもそう意気込んだ時ーーー

 

 

『ぅゎぁぁぁあああああああ!!!』

 

 

 お、親方!空から男2人と化け物が!

 ソフィアと一緒に近づくと、3人(2人と1匹?)は見知った顔だった。

 

 

「って、ジョーカー!?それにスカルとモナも!」

 

 

「いってて…って、翼じゃねぇか!」

 

 

「本当だ。どうやってここに?」

 

 

「あの後、運悪くシャドウに見つかっちゃって…

がむしゃらに走ってたらこんな場所に…」

 

 

「それは災難だったな…だが、ワガハイたちと合流できたのが幸運、だな。」

 

 

「…なあ、そこの3人が、さっき言ってたジョーカーたちなのか?」

 

 

「そうだよ。

ロングコートの人がジョーカー、ドクロマスクの人がスカル、ちっちゃい2頭身がモナだよ。」

 

 

「ジョーカー、スカル、モナ……

よし、覚えたぞ。」

 

 

「って、ちっちゃい2頭身ってなんだよ!」

 

 

「……そういえば、よく見たら…」

 

 

「な、なんだ?ワガハイに用か?」

 

 

 突然モナを見つめるソフィア。

 口にしたのは……

 

 

「…タヌキ?」

 

 

「猫だよ!」

 

 

「…あ、猫じゃねーよ!」

 

 

「「いやどっちだよ…」」

 

 

「…ツバサ、少しいいか?

ジョーカーとスカルもだ。」

 

 

「あ、うん。」

 

 

 言われたままにソフィアから離れ、4人で集まる。

 

 

「ツバサ、ソフィアは何者なんだ?

シャドウではなさそうだし、敵意もないが…」

 

 

「えーっとね、ソフィアは…」

 

 

 とにかくソフィアについて説明。

 ソフィアに教えてもらったことそのままだ。

 

 

「なるほど、大体わかった。

それでなんだが…ソフィアはAIなんじゃないか?」

 

 

「…言われてみれば。」

 

 

「…4人揃って、困ってるのか?

ツバサはさっき、私に出口を探してくれって頼んでたから、3人も一緒にどうだ?」

 

 

「うおっ、いつの間に…

まぁ、そんな感じで頼むわ。」

 

 

「OKだ。とりあえず、地下から出られればいいのか?」

 

 

「まぁ、ひとまずそうだが…」

 

 

「任せろ。出口を探してくる。」

 

 

「ちょっ、僕さっきまで追われてたからシャドウに見つからないようにーーー

…って、見つかってるし!」

 

 

「離れろ、ソフィア!」

 

 

 

……………

 

 

…………

 

 

………

 

 

……

 

 

 

 

「うっし、やっと外に出れたな!」

 

 

「だがまだ異世界の中だ。気を抜くなよ。」

 

 

 なんとか地下から脱出した一行。

 その間でも、ソフィアがペルソナのようなものを使えていたり、ジョーカーが自分にしかない才能を発揮したりしていたからなんとかと一言では言えないのだが。

 

 

「……! 待て。」

 

 

「どうしたソフィア、何か見つけたか?」

 

 

「…感じる。あっちに出口がありそうだ。」

 

 

「マジかよ!?

…っつか、何でわかんだよ?」

 

 

「ビビっと来た。」

 

 

「びびっと…」

 

 

「出口はこっちだ、ついてこい。」

 

 

 そう言って駆けていくソフィア。僕らは追いかけるのであった。

 …そういえば、走ってた方向からしてあの先はスクランブル交差点だ。

 アリスに見つからないといいけど。

 

 

 

 ◇

 

 

 

「やっぱりだ!出口は近いぞ!」

 

 

「おお!やっと出られるのか!」

 

 

「ああ。だがまだ…ぐあっ!?」

 

 

「も、モナ!?…グハッ!」

 

 

「…不意打ち!?」

 

 

 待ち伏せなのか、突然現れた警備兵シャドウ。

 なすすべなく、力を使える4人は組み伏せられてしまった。

 モナだけ、手が小さいからか拘束に難航しているようだが。

 

 

『ハイハーイ!みんなお手柄〜!』

 

 

「その声…アリスか!?」

 

 

 巨大スクリーンにアリスの姿が映し出され、同時に現れるテレビカメラを持ったシャドウ。

 あれでこっちの状況を見てるのか…

 

 

『ご名答、ジョーカーくん。

やっぱり『廃棄』じゃなくて直接殺したほうがいいと思って。

そこの銀髪のカレもだよ?』

 

 

「なっ…!

って、言われてもそうか。」

 

 

『ホント、銀髪クンには現実で手を焼かれたよ。

今だって、トモダチキーワードを渡したのに『改心』してないんだし。』

 

 

「そりゃあそうさ。

僕はアリスの手口を知っているからな。」

 

 

「知っている…?一体どういうことだ?」

 

 

『だけど、それももう終わり。キミたちはここで死ぬからね。

……そういえば、私が『改心』させた奴にそんな感じの銀髪の女がいたなぁ。

あいつら夫婦は金も、愛も、それなりだけど地位もあったからね!』

 

 

「…それ以上、僕の両親に言及するな!」

 

 

『キミもキミだよ。

ハッキングと、週刊誌並みの行動。全部お見通しだよ?』

 

 

「なっ…!」

 

 

『私のシンパが大勢いるのは分かってるよね?

そいつらうまく使えば、簡単なことだよ。』

 

 

「…マジ、かよ。」

 

 

『銀髪クン、見た目からしてあの夫婦の息子なんでしょ?

どうせ『復讐』なんてものに囚われてたんでしょ?』

 

 

 何も返せず、言葉が詰まる。

 だが、何か引っかかる。

 僕は、自分の為だけじゃない。

 誰のために、復讐しようとしてたんだっけ?

 

 

『ホラ、もう殺っちゃって。

五月蝿いハエとも、これでオサラバだよ。』

 

 

 思わず信号機の柱に寄っかかり、そのまま座り込んでしまう。

 

 

「つ、ツバサ…!」

 

 

 もう終わり。

 『再び』諦めた、その時。

 

 

 

諦めるのかい?

 

 

 

 …ああ、死の淵だからか幻聴まで聞こえ出したか。

 その幻聴も、自分の声なのだから逆に面白い。

 

 

 

君は、失った家族の為、復讐に走った。だが、諦めた?

本ッ当に、同じ『我』とでもいうのかい?

 

 

 

 …そうさ。お陰で、こんな有様なんだけどな。

 

 

 

その復讐は、『悪』だったのかい?

友を巻き込み、そして信じた正義の果てがこんな結末だったとでも?

 

 

 

 …そう、だった。

 僕は、大切な友達までも、僕の復讐のために使った。

 …本当に、馬鹿らしい。

 

 

「復讐なんてもの……最初から、するべきじゃなかったんだ。」

 

 

「それでいいのか!?諦めたままで!」

 

 

 ……ジョー…カー?

 

 

「家族のためにやったんだろ!?それが悪いワケがねぇ!」

「抗うなら、とことん抗いやがれ!!」

 

 

 スカル…?

 

 

「その通りだ!」

「もう一度立ち上がることの何が悪い!?ツバサなら、できる筈だ!

それに、オマエは本当に自分の為だけに戦ったのか?

自分だけの為なら、そこまでできないだろうが!!」

 

 

 モナ…

 

 

「ツバサ…頑張れ。」

 

 

 ふふ、ソフィアまでかよ。

 

 

 …そうだ、思い出した。

 僕は自分の為だけにアリスに挑んでいたわけじゃない。

 アリスの力に巻き込まれ、狂わされた人の関係者みんなの為だったはずだ!

 それに、友達…双葉にアリスの魔の手が伸びないようにする為じゃなかったのか、服部翼!

 

 

「はは、何卑屈になってたんだろ。『諦める』?

そんなの、いつ僕がしたって言った?

僕は、今こんな風に立ち上がってるんだよ?」

 

 

『…そんな威勢よく立ち上がって、何のつもり?

もうオシマイなんだよ?』

 

 

「…黙れよ」

 

 

『あ?』

 

 

「黙れって言ってんだよ!!」

 

 

 忍者とは真反対に。

 豪快に。

 叛逆の剣は、掲げられた。

 

 

 

=========================

 

 

 

その心意気やよし!

 

 

 

「うグッ…!?」

何だよ…これ…!

 

 

 

その覚悟、気に入ったよ。

 

 

 

「アァ…ガッ…アァァ…」

 

 

 

家族を失い、友を巻き込み。その上、大義を得ての復讐。

 

 

 

痛みが……全身、にっ…!

 

 

 

そこまでやるのなら、我も「契約」で以てその覚悟に応えようじゃないか。

 

 

 

 

我は汝、汝は我。

 

 

 

さぁ、我が名を呼べ!

 

 

 

 

 

 

今こそ、捲土重来の時だ!

 

 

 

「オ、オイ、あの『仮面』……!

もしや…!」

 

 

 

「仮面」だって?なら剥がさなくちゃあな。

 

 

顔に手をあて、そして高らかに宣言する。

 

 

 

 

 

来い、イルジメェッ!!

 

 

 

 

 

=====================

 

 「何か」が爆ぜ、そしで青い炎に包まれる…が、熱くはなかった。

 そして、着ている服装の感覚が変わる。

 両手には小太刀が握られ、背中にかかる感覚を見るとマークスマン・ライフルそのものだった。

 

 

 そして、背後に立つはペルソナ「イルジメ」。

 漢服を着流し、左肩では上着が下がっている。

 目を惹くのは、腰に差した刀だろうか。

 その意思強き眼は、ある小説で活躍した同名の義賊を彷彿とさせた。

 

 

「おぉ…!これがペルソナ…!」

 

 

「ツバサ!さっきの衝撃でワガハイだけ拘束が緩くなったみたいだ。

ミンナを解放するまで時間稼ぎを頼む。」

 

 

 モナから、アリスに音を拾われないように話しかけられる。

 なら、先ず狙うのは一つ!

 

 前に駆け出し、1体のシャドウに目をつける。

 だが、狙うのはシャドウではない。

 

 

 右腕を振るうと、軽やかな音と共にガシャリと()()()()()()()()()音がした。

 

 

『なっ…!アイツ、テレビカメラを…!』

 

 

 その声と共に巨大スクリーンは暗転した。

 

 

「上手いぞツバサ!さぁ、存分に暴れてやれ!」

 

 

「了解ッ!」

 

 

 

To Be Continued…




ん?前半端折りすぎだって?
覚醒シーン描こうとしたら思ったより長くなったんです…
仕方なかったってヤツだよ…
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