Persona 5 Scramble -Eleventh Member-   作:週末ラテ少年

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予約 最高!予約 最高!
ドクシャも予約最高と叫びなさい!
(予約投稿は素晴らしいってだけ。ちなみに作者はチェンソーマン未読)


#6 Television

 僕のコードネームも決まったところでみんなで帰還。

 

 

「ジェイルの状況は確認できた。

ここからは、アリスや被害者のことを調べるぞ!

……と言いたいが、ツバサはその辺りは調べてるのか?」 

 

 

「勿論。

アリス周辺の黒い噂や被害者からの声は聞いてるけど、でもできれば裏付けをとってほしい。」

 

 

「裏付けか…

本人の周辺に近づく必要があると思うが…」

 

 

「大人気アーティストに近づくのはちょっと難しそうだよね…」

 

 

「……あ、あのさ。

私、明日アリスに会えるかもしれないんだけど。」

 

 

「は?

マジか、何でよ?」

 

 

「えっと…

前にモデル事務所の社長に頼んでて。

アリスがテレビに出るみたいだから、勉強のために生で見たいって見学お願いしてさ…

みんなとの予定があるから諦めてたんだけど、今ならまだ間に合うかも…」

 

 

「…見事なタイミングだな。」

 

 

「ああ、流石はアン殿だぜ!」

 

 

「何もわかんないかもよ?

話すのとか、そもそも無理だし。」

 

 

「いや、杏さんならいけるかも…

調べた感じ、アリスはファッション誌に関心あるらしいし、杏さんはその中でも人気な方だから向こうから接触してくるかも。」

 

 

「翼、そこまで調べてんのか…

わたしの預かり知らんところで何処まで応用を…」

 

 

「まぁそれは置いといて。

行けても、全員は無理だよ?

せいぜい、あと1人くらいじゃないと…」

 

 

「それは仕方ないかぁ…」

 

 

 適任者……蓮さんか?

 それは無意識のうちに全会一致してたらしく、無言の圧のようなものがかけられる。

 

 

「よし、そういうことだ。

よろしくな、蓮。」

 

 

「なんかちょっかいかけて、アリスの尻尾掴んでこいよ。」

 

 

「任せておけ。」

 

 

「おお、案外やる気満々!」

 

 

「ワガハイも一緒に行くぜ。

見つからなきゃ大丈夫だろ。

とりあえず今日は、街で集められるだけの情報を集めようぜ。

これにはツバサも参加してくれ。家にある情報は、ワガハイたちがテレビ局に行ってる間に頼む。」

 

 

「了解!」

 

 

 

 

 

 

 

 

-7月27日(木)-

「さーて、やるかぁ…」

 

 

「なんでわたしも…」

 

 

「私はスマホから出られないからな…

終わったら、直接コード見てもいいぞ。」

 

 

「ホントに!?」

 

 

 昨日集めた情報によると、街中でジェイルにいた人を見つけられたらしい。それに加えて、彼らは闇金に手を出していたんだとか。母さんと同じくアリス狂いになってる辺り、やはりアリスはクロ。

 今日の行動予定は、自宅でアリス関係の情報の精査をして使えるものを調べるというもの。

 ソフィアもいるが、一応で双葉も呼んでおいた。

 会話からして現金な人だな……別に気にしてないけど。

 

 

「ソフィア、アリスが出る番組が始まるまでどのくらいあるんだ?」

 

 

「あと1時間54分だ。

番組で行われるコーナーの傾向から推測すると、アリスが現れるのはそれから約15分後になるぞ。」

 

 

「そこまで分かるのか…

凄いなソフィア。」

 

 

「褒められた。 ♪〜」

 

 

「それじゃ、まずは資料の整理からだな!

翼の部屋にあるのか?」

 

 

「あ、うん。」

 

 

 そう聞いたすぐ、双葉は部屋の中に入っていった。

 曲がりなりにもウチなんだけどなぁ…。

 ま、やましい物は置いてないし、いっか。

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

『続きまして、『今、会いたいヒト』のコーナー。

今日はスペシャルゲストをお招きしました。

現在話題沸騰中。ファッションアーティストの柊アリスさんです!』

 

 

 約2時間後。

 ソフィアの推測通り、アリスが登場するコーナーが始まった。

 蓮さんたち、頑張ってくれよ…

 

 

「双葉ー。アリス出たよ!」

 

 

「むっ、もうそんな時間なのか。

よし、休憩がてら観るぞ!」

 

 

「そのつもりだって。

麦茶入れてくるねー。」

 

 

「ああ、助かるぞ!」

 

 

 2人分の冷えた麦茶をコップに注ぎ、双葉に渡して一緒に見る。

 見たところ、普通の生放送のようだ。

 

 

『…その時のキラキラした輝く想いを、私のように引っ込み思案だった人に届けたい。『誰かの光』になりたい。

それがこのファッションを始めたらきっかけです。』

 

 

「…翼。今の話聞いて、何か響いたのか?」

 

 

「別に。

メディアの前で何を言ったところで、結局人々を洗脳してる時点でね。」

 

 

()()()()()()()()()か…

わたしも、ファッションで変われる…のか?」

 

 

「さぁ、どうだろうねー。

実際のところ、僕にファッションセンスなんてないし。

今度杏さんに見繕ってもらったら?」

 

 

「おお、それいいな!」

 

 

「ファッション…

私も心がわかれば、理解できるようになるのか?」

 

 

「ソフィアならきっとできるぞ!」

 

 

 そんな会話をしながらも、3人で見ていたその時。

 

 

『そんなアリスちゃんだけど、最近は彼氏の噂も…』

 

 

「カレシって…」

 

 

『あ、あ…れ…?』

 

 

 そのまま黙るMC。

 

 

「突然どうしたんだろ…」

 

 

「突然のハライタとかか?」

 

 

「それは無いでしょ…」

 

 

『アリスちゃん…俺…

キミのことが好きだ! 付き合ってくれ!』

 

 

 一瞬の静寂。

 それを理解すれば、こうならざるを得ない。

 

 

「…は、」

 

 

 

 

「「はぁぁぁぁーーー!?」」

 

 

「ど、どどどどうしたんだ突然!?」

 

 

「『付き合ってくれ』って…

あのMC、隣のアナウンサーと婚約してた筈だよ!?」

 

 

「そうなのか? フリンってやつなのか?」

 

 

「ソフィアー、そんな言葉覚えんなー。

…って、それかなりやばくないか!?」

 

 

「しゅ、修羅場になるぞ…!」

 

 

 案の定隣のアナウンサーが叫び、すぐさまCMが入る。

 その時、アリスが笑みを浮かべていたような気がした。

 

 

「い、今の放送事故どころじゃないぞ…

…まさか、改心の力でMCを操ったのか!?」

 

 

「そうだとしたら、柊アリスもかなり大胆だな。

放送事故に立ち会ったとかで、きっと知名度が増すぞ。」

 

 

「てか、さっきアリスが笑ってた気が…

もしかして、破局させるのを楽しんでるのかも…」

 

 

「なぬぅ!?

まさかアリス、翼のお母さんをそんなことの為に…?」

 

 

「マジだとしたら、やっぱかなりのクズだな。

なーにが『誰かの光になりたい』だよ。

ジェイル行ったらアイツシメるか。」

 

 

「翼、口調変わってるぞ。」

 

 

「そりゃあ母さんをそんな理由で奪ったらね。」

 

 

「そうなのか…」

 

 

 その後、テレビ局に行った3人によると、アリスはマネージャーに暴行を、しかも当たり前のようにしてることを知ったらしい。

 しかも、追い込まれたらトモダチ申請をした辺り、自分が改心の力を使えるのは自覚してるだろう、とのこと。

 まぁ、こんなの聞いて腹立たないワケないよな。

 

 

To Be Continued…




双葉は!可愛いんだぞ!
(ちゃんとSwitch版ロイヤル1周目で双葉を恋人にした作者が通る)

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