蒼海のアルティリア   作:山本ゴリラ

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第18話 決着、そして復活の奇跡※

 突如襲来したA級魔物(モンスター)・紅蓮の騎士と、港町グランディーノを拠点とする十数人の冒険者達との戦いが始まって、数分が経過した。

 たったそれだけの時間で、冒険者達は全員が疲労困憊、満身創痍といった有様であり、対する紅蓮の騎士は単体で彼ら全員を相手取りながら、その巨体は小動(こゆるぎ)もせず、大剣を構えて堂々と大地に立っていた。

 

「つ、強すぎる……」

 

「これが……A級魔物……!」

 

 今にも大地に膝を突きそうになりながらも、痛みに耐えて武器を支えにして立ち続け、立ち塞がる強大な敵を睨みつける冒険者達。しかし、彼らの体力はこの短時間の戦いで既に底を突きかけており、立っているのがやっとの様相だ。

 

 それは戦いというより、一方的な蹂躙であった。

 何しろ、こちらの武器による攻撃が全く通用しないのだ。紅蓮の騎士が身に纏っている業火と高温の蒸気は、近付くだけでも冒険者達の肌を焼き、体力を否応なしに消耗させる。

 そして、紅蓮の騎士が振るうのは刀身が炎に包まれた重厚な大剣。それが振るわれるたびに、鋼鉄製の剣や盾が、それによってバターのように溶断されるという理不尽さだ。死人はまだ出ていないが、武器を破壊されて戦闘続行が難しい者や、重傷を負って倒れた者が何人もいる。既に、冒険者達の戦力は半壊していた。

 

「まだまだああああああッ!」

 

 そんな敗北寸前の絶望的な状況の中、一人だけ気を吐いている男がいる。彼の名はロイド=アストレア。ランクは最下級のFランクながら活躍を続け、注目されている新進気鋭の新人冒険者にして、女神アルティリアの第一の信徒だ。

 彼が持つ刀『村雨』はアルティリアから授けられた品で、常に刀身から水が湧き出る魔法の武器だ。

 そんな水を纏う武器の特性によって、ロイドは紅蓮の騎士と正面から打ち合う事が出来ていた。

 ロイドと紅蓮の騎士が同時に斬撃を放ち、それらが両者の間で激しくぶつかり合う。するとたちまち、ロイドの持つ村雨が纏う水が、炎剣が放つ熱によって沸騰・蒸発して水蒸気を撒き散らす。

 同時に、紅蓮の騎士が持つ大剣が纏う炎が、村雨の刀身から出る水によって鎮火していく。

 

「女神より授かりし武器……我が剣の炎をかき消すとは、流石と言っておこう。だが使い手がこれほど非力ではなあッ!」

 

「何っ!?ぐわぁっ!!」

 

 あらゆる面で正反対の特性を持つ武器同士のぶつかり合い……その勝敗を分けたのは、使い手の力量の差だった。

 紅蓮の騎士のパワーに押し負け、かろうじて柄を全力で握りしめることで武器が弾かれるのは防いだものの、ロイドは大きく吹き飛ばされ、地面を転がった。

 

「お(かしら)ぁっ!てめえ、よくもっ!」

 

 それを見て激昂したのは、海賊時代から付き従うロイドの部下達だ。彼らは一斉に水属性魔法『水の弾丸(アクアバレット)』を放ち、ロイドを援護しようとする。他の冒険者達も、動ける者は彼らに倣い、魔法を放った。しかし……

 

「ふんっ、ぬるいわ!」

 

 紅蓮の騎士が全身に力を篭めると、彼が身に纏う熱気や炎が一層激しくなり、それによって水の弾丸が、着弾する前に蒸発させられてしまう。

 この短い戦いの間に、冒険者たちが何度も目にした光景だ。

 

「何度放とうと無駄な事。我が爆炎闘気の前に、そのような貧弱な魔法は通用せぬ」

 

 全く意に介していない様子の紅蓮の騎士だったが、その直後に一人の少女が杖を振りかぶりながら放った魔法を見て、頭部全体を覆う兜に隠された目を見開いた。

 

「だったら、こいつはどう!?『氷槍(アイススピア)』!!」

 

 『魔力凝縮(コンセントレイト・マナ)』『魔法増幅(マジックブースト)』といった魔法使いの技能をフルに使って強化した、必殺の魔法を放ったのは、先程の戦いの際にロイド達のパーティーに加入した魔術師(メイジ)の少女、リンだ。

 彼女が放った巨大な氷の槍が、紅蓮の騎士に向かってまっすぐに突き進む。

 

 冒険者達が放った水弾は囮であり、本命はリンが放った氷槍の一撃だった。

 

「こ、これは……ぬおおおおおっ!」

 

 紅蓮の騎士が、その手に握った大剣を振るって、氷の槍を受け止める。しかし今度は簡単に受け止める事は出来なかったようで、紅蓮の騎士の体が徐々に押されていき、そして……

 

「ぬうっ!?」

 

 氷槍が遂に、紅蓮の騎士が持つ大剣を弾き飛ばした。弾かれた大剣は回転しながら放物線を描き、離れた地面に突き刺さる。

 しかし同時に氷槍も軌道を逸らされ、敵に命中する事はなかったが、敵の武器を弾き飛ばす事には成功した。

 そして武器を失った敵に、復帰したロイドが襲い掛かる。

 

「こいつで終わりだああああっ!」

 

 仲間が時間を稼いでいる間にクリストフの回復魔法を受け、体力を取り戻したロイドが跳躍し、村正を大上段に構える。

 すると殺人女王蜂(キラービー・クイーン)を倒した時と同じように、刀身から大量の水が急激に湧き出て、巨大な水の刀身を作る。ロイドはそれを、重力に従って真下に向かって振り下ろした。

 対する紅蓮の騎士は、身に纏う爆炎闘気を最大限に開放し、ロイドの攻撃を防御する。

 その攻防の結果は……短い拮抗の末に、ロイドの斬撃が爆炎闘気の防御を突き破り、遂に紅蓮の騎士の体へと、その攻撃を届かせたのだった。

 

「やったか!?」

 

 その光景を見た冒険者の一人が、思わず禁句(タブー)を口にした。

 だからという訳ではないだろうが、ロイドの攻撃によって地面に片膝を付き、決して小さくないダメージを受けたであろう紅蓮の騎士が、ゆっくりと立ち上がり、冒険者達を睥睨する。

 

「フゥー……油断したわ。まさか、我が膝を地に付けるとは……」

 

 紅蓮の騎士が、屈辱と賞賛の入り混じった声でそう呟いた。

 その身を包む爆炎闘気は小さく、消えかけているものの、未だに戦闘不能には至っていない様子である。

 紅蓮の騎士はゆっくりと立ち上がると、素手で構えを取った。右腕を真上に掲げて天に向け、逆に左腕はだらりと下げて地に向ける。

 アルティリアが見れば、空手の天地上下の構えとよく似ているという感想が出てくるだろうが、この異世界の住人にとっては、初めて見る異様な構えであった。

 

「かくなる上は、奥義をもって貴様らを葬ろう!」

 

 紅蓮の騎士がそう言った瞬間、彼の身を包む爆炎闘気が全て、その天地に向けられた両手へと集中・極大化する。それと共に放たれた凄まじい殺気を浴び、逃げ出したくなる気持ちを冒険者達は必死に抑える。

 

「撃たせるなあああ!あれはまずい、発動を許したら死ぬぞ!」

 

 冒険者の一人が口にしたその言葉は事実その通りだと、その場に居た全員が本能で理解していた。

 彼らは一斉に、紅蓮の騎士へと攻撃を仕掛けるが……

 

「遅い!」

 

 紅蓮の騎士が力強く大地を踏みしめると、その地点から凄まじい熱波が周囲に拡散し、それを浴びた冒険者達の動きが、ほんの僅かな時間だが止まってしまう。

 そして、その僅かな時間があれば、紅蓮の騎士には十分だった。

 紅蓮の騎士が、炎に包まれた両腕を大きく回した後に、正面に向かって突き出し、

 

「『火竜破』ァッッ!!」

 

 その掌から放たれるのは、(ドラゴン)の形をした紅蓮の業火。必殺の一撃が放たれ、冒険者達を呑み込まんと迫る。

 それを目の当たりにして、ロイドは死を覚悟した。

 死を目前にして、ロイドの脳裏に走馬燈の如く、これまでの人生の記憶が蘇ってきた。

 父の死と逃亡生活。

 貧しい生活の中、自分達を育ててくれた母の横顔。

 自分を慕う弟や妹の笑顔。

 冤罪で軍を追われた時の、自分を陥れた男の醜悪な嘲笑。

 行き場の無いごろつき共を従え、海賊稼業に精を出した日々。

 それらの思い出が次々と目の前に現れては消えていき、そして……女神(アルティリア)と出会った瞬間を想起した瞬間、天啓の如き閃きが、ロイドの脳を走る。

 

 あの時、巨大なクラーケンを一撃で押し流した、奇跡のような一撃。

 ロイドはそれを望み、一心に祈る。

 

「アルティリア様……俺に力を!」

 

 己の全てを注ぎ込み、ロイドはその呪文を唱えた。

 

「『激流衝(アクア・ストリーム)』!!」

 

 渦巻く激流が、ロイドの持つ村雨から放たれ、炎の竜を迎え撃つ。

 ロイドが放った乾坤一擲の魔法が、敵の奥義を貫く。それだけではなく、そのまま紅蓮の騎士本人ごと飲み込んでいく。

 

「ば、馬鹿な!ぐわああああああああ!」

 

 『激流衝』が直撃し、大量の流水に紅蓮の騎士が吹き飛ばされる。

 その奇跡的な勝利を目の前にして、冒険者達、そしてそれを放ったロイド本人も、歓声を上げる事も忘れて呆然とした表情をしている。

 

「勝った……のか……?」

 

 誰かがそう呟いた時だった。

 倒れていた紅蓮の騎士が、ぎこちない動きで体を起こし、よろよろと起き上がった。

 まだ動けるのか、と警戒する冒険者達だったが……

 

「見事だ……。この戦い、貴様らの勝ちだ……」

 

 紅蓮の騎士は、自らの敗北を認めた。先程まで放っていた殺気や戦意は消えており、これ以上戦うつもりは無い様子だ。

 紅蓮の騎士は、ロイドへと視線を向けて尋ねた。

 

「女神の信徒……名を聞いておこう」

 

「……ロイド。ロイド=アストレアだ」

 

「その名前、憶えておこう、ロイド=アストレア。いずれ、もっと強くなった貴様と戦いたかったが……残念ながら、その機会が訪れる事はなさそうだ」

 

 その言葉の意味を、冒険者達が問おうとした瞬間だった。

 

「がふっ……」

 

 ロイドが、口から大量の血を吐き出し、その場に膝を突いた。

 

「ロイドッ!?」

 

「どうした!?おい、しっかりしろ!」

 

 冒険者達は、突然吐血したロイドに慌てて駆け寄り、彼を介抱しようとする。

 

「我に勝利した事、誇りに思いながら逝くがいい。さらばだ、強き戦士よ」

 

 最後にそう言い残して背を向け、紅蓮の騎士はその場を立ち去った。

 そうして歩き続け、人気の無い魔物の住処である森の奥へと入った後に、紅蓮の騎士は『念話(テレパシー)』の魔法を使い、協力者へと連絡を取った。

 

「おやおやァ?珍しいですねェ、貴方がワタクシに連絡を取るなど。何か問題でも生じましたかねェ?」

 

 念話の相手は、地獄の道化師。アルティリアと戦っていたA級魔物であり、紅蓮の騎士と同じく魔神将の配下だ。

 ただし同じ魔神将の配下とは言っても、仕える主は別々であり、また誇り高い戦士である紅蓮の騎士は、軽薄で残忍な性格の道化師を嫌悪していた。逆に地獄の道化師も、紅蓮の騎士に対して騎士道かぶれのいけすかない鉄面皮、と嫌っている。

 

「……作戦は失敗した。詳細を話す」

 

 心底嫌悪する相手に自分が失敗した事を話すのは、紅蓮の騎士の誇りを傷つけた。話をする間、念話の相手が漏らす含み笑いにも大いに苛々させられたが、それでも私情を殺し、協力者に対して情報を提供する事を、紅蓮の騎士は最優先した。

 

「……以上だ。信徒があれほどの力を発揮するのだ、女神の力は決して侮れぬ。貴様も無理はせず、情報を持ち帰る事に専念するべきだ」

 

「はいはい、ご忠告どうも。ですがワタクシは不甲斐ない何処かの騎士様とは違いますのでご心配なく」

 

 そう言って癇に障る笑い声を上げる地獄の道化師との念話を切ると、紅蓮の騎士はその場に膝を突いた。

 どうやら立っているのも辛いほどの重傷を負った様子で、肩で息をしている。

 

「女神アルティリアとその信徒……いずれまた戦う機会は来るだろう。その時こそ必ず、勝利を我が主に捧げよう。その為にも、更に力を付けなければ……」

 

 紅蓮の騎士は兜の奥で決意に瞳をぎらつかせ、全身からゆらゆらと静かに燃える闘気を湧き上がらせていた。

 

 一方その頃、冒険者達は……

 

「くっ、治癒魔法をかけていますが、このままでは……!」

 

 血を吐いて倒れたロイドに、クリストフが治癒魔法をかけて必死に回復させようとしているが、症状が重すぎてほとんど効果が無い様子だ。

 

「お頭ぁ……いきなり血を吐くなんて、一体どうして……」

 

 海賊時代からロイドに付き従っていた男達が、瀕死のロイドの前で涙を流しながら疑問を口にする。

 その問いに対して答えを出したのは、魔術師のリンだった。

 

「……これは、魔力(マナ)の反動よ」

 

「魔力の……反動?それはいったい……?」

 

「……魔力の操作に失敗して、自分の体を傷つけてしまう現象の事よ。魔法っていうのは高位の物ほど精密な魔力の操作が必要なの。だから自分の力量を大きく超えた高位の魔法を無理に使おうとすれば……こうなるわ。普通は魔法学院に通ったり、熟練の魔術師に師事したりして段階的に魔法を学ぶ事で、それが起きないようにしているのだけど……」

 

 それこそが、魔術師の数が少なく、魔法が専門技術とされている理由である。魔法は便利な反面、魔力の扱いを誤れば自らを傷つける危険な物でもあるのだ。

 ロイドが使った『激流衝(アクア・ストリーム)』はかなり高位の魔法であり、魔法を覚えたばかりの彼が使いこなせるような物ではなかった。暴発か、そもそも発動しないのが当然であり、ちゃんと発動しただけでも奇跡であると言える。

 しかしその代償は大きく、無理に行使した上級魔法の反動により、ロイドは瀕死の重傷を負ってしまったのだ。

 

「ごめんなさい……私がちゃんと、そういったリスクを説明していれば……」

 

「いや……お頭ならきっと、知っていても同じ事をした筈でさあ……俺達を護るために、命懸けで……ううっ、お頭ぁ……」

 

 滂沱の涙を流して悔やむリンを、ロイドの部下達が慰める。彼らもまた、涙と鼻水で顔中がぐしゃぐしゃになっていた。

 彼らが見つめる前で、ロイドの命は今まさに、尽きようとしていた。

 瀕死の状態の中、ロイドが口を開く。

 

「クリストフ……俺はどうやら、ここまでのようだ……。神殿の事、それから部下達の事を、頼む……」

 

「ロイドさん!しっかりして下さい!それは貴方が生きて、やるべき事でしょう!」

 

「それから……アルティリア、様に……志半ばで斃れる事を、お許し下さいと……」

 

「ロイドさん!諦めてはいけません!ロイドさん!」

 

「お頭ぁ!死なないでくれぇ!」

 

 ロイドの体から力が抜ける。嘆きと悲しみがその場を支配した、その時だった。

 突然、嘶きと共に、天空から一頭の天馬(ペガサス)がその場に降り立った。

 しかもその天馬は不思議な事に、その体が透き通る水で構成されていた。

 

「何だ!?」

 

「あれは……まさか天馬か!?」

 

「待て、水で出来ているぞ。この馬はいったい……?」

 

 その異様な姿を見て驚愕する冒険者達だが、彼らはすぐに答えに辿り着いた。

 

「まさかこの幻獣は、アルティリア様の遣いか?」

 

「ああ、そうに違いない。しかし一体なぜ?」

 

 皆が疑問に思う中で、クリストフは顔を上げて、天馬に問う。

 

「貴方は、ロイドさんの魂を女神の御許(みもと)にお連れする為に来たのですか?」

 

 神話によれば、敬虔な信者や偉大な英雄の魂は、死後に神の住まう処へと運ばれ、英霊として神に仕える事を許されるのだという。

 もしもそうであるなら、ロイドが死んでしまった事は身が引き裂かれるように悲しいが、信奉する女神の下へと行けるのであれば、彼はきっと喜ぶだろう。

 そう考えるクリストフだったが……

 

「それは違う」

 

 天馬が言葉を発し、クリストフの言葉を否定する。

 かと思えば次の瞬間に、天馬は少女へと姿を変えていた。ただし人間の少女とは違い、その体は天馬の時と同じように、透き通る水で構成されていた。

 

「あ、貴女様はいったい……」

 

「私はアルティリア様に仕える精霊の一体。アルティリア様の意志を伝える」

 

 そう言って、水精霊は天馬形態の時に口に咥えていた宝玉を掌に載せ、それを倒れたロイドの死体に向かってかざした。

 

「ロイド=アストレア。生きよ、汝はここで死ぬ運命(さだめ)にあらず」

 

 すると次の瞬間、宝玉から黄金色の光が溢れ出し、それがロイドの体を包んだ。そうして数秒が経過し、光が収まると……

 

「これは……どうなってるんだ……?俺は、死んだ筈じゃ……」

 

 死んだ筈のロイドが目を開き、体を起こし、言葉を発した。

 死者の蘇生。その奇跡を目の当たりにした冒険者達の様子は、感極まって号泣する者や、生き返ったロイドに抱き着く者、跪き祈りを捧げる者など様々だ。

 

「務めは果たした。さらばだ」

 

 大騒ぎの中、水精霊は再び天馬形態に変身し、悠々と飛び去っていった。

 

 こうして冒険者達の長い一日が、ようやく終わる。

 魔物の群れによる大規模な襲撃、そして魔神将の配下を名乗るA級魔物の襲来という恐るべき事件が起こり、今後も敵の動きを警戒する必要があるだろう。

 しかし、冒険者達の胸に不安は無かった。

 死者の復活という史上最大の奇跡を体験した彼らの心には、女神への信仰が熱く燃え上がっており、彼らはより一層、信じる女神の為に戦う決意を固めていた。

 

 ついでに地獄の道化師を一蹴して、久々に戦闘したから疲れて昼寝をしていた女神(アルティリア)は、急激に膨れ上がった信仰を一身に浴びて、なんかビクンビクンと痙攣しながら飛び起きていた。


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