殺してください
さて、とうとう毎日杯を迎えてしまったわけだが…枠は大外を引いてしまった。前目で競馬したかったからやや不利な形ではあるがスタートに最大限気を配って後は鞍上の指示を待つか…末脚勝負はあまりしたくないけれどもこのベテラン鞍上なら先行でも差しでもちゃんとした指示をくれるだろう。
ボクはコンプリートホースだからね
抜け出しだけじゃ無く差しも得意なのさ!
全馬体制完了……スタートが切られt
なにっ オールエーが出遅れ!?
これには鞍上も少々渋い顔をしているのが雰囲気で伝わってくる。
どう走るにせよマークが固まりそうな馬が出遅れる事があるのかよ えーっ。
…まあ仕方ない。そのおかげもあって外目、5番手の中々良いポジションは手にすることができた。
追い込み馬と同じポジションになって苦しいと思いますが まあ頑張ってくださいよw*1
スタート直後に少々チャカついた事で多くの馬は好スタートを切り、レース全体としてはかなり早めに流れている。
重賞に出てくる面子という事もありプレッシャーもかなりのもので、展開も相まって少々苦しく感じてきた。ダメだ、意識はするな。足を動かせ。
そろそろ勝負どころの第3コーナーが近づいてくる。
追い込み馬である【フリーウェイ】は差し切り体制を整えて既に中断へ。
ここで自分に鞍上の指示が入り、前が沈み2番手位だったのをやや下げる。【オールエー】は馬群に揉まれている!勝ったなガハハ。
さあ3コーナーがを過ぎて勝負の直線だ。
息を入れた事でかなりの余裕を持ってスパートをかけることができる。今まで練習してきたことを忘れるな…そう自分に言い聞かせながら1完歩をやや大きめに取ったピッチを必死に掻き回す。他馬を引き離す。
前の先行馬を引き離したところで坂を登る。消耗はなるべくしたくない…がここは負けられないレースであるので最後まで手を抜かずキッチリ走る。
不思議やな 既に勝ち確ムードなのに鞍上が必死に鞭を入れてる
既に先行馬を千切ったはずなのに視界の端に映る四足歩行の動物は何や
はあっ!?お前馬群に揉まれただろ!【オールエー】ェェ!
あそこを縫って来るとか並みの馬じゃねえぞ!?
……こいつG1馬じゃん。
一気に頭に火が入りさっきよりも必死に苛烈に身体を動かす。
リードは2馬身から1馬身に縮まる。ゴール版はすぐそこなのに。何故こうも遠いのか。息が苦しくなって来る。リードは4分の3馬身ほどだろうか。
俺の鞍上の息を吸い込む音が聞こえてくる。とても苦しそうだ。
リードは半馬身まで縮む。
走れ 走れ 足を止めるな
ゴール版を駆け抜けた。
押し切ったあ!しゃおら!
へっ 何がG1馬や
俺には及ばん癖に…
…正直メチャクチャヤバかった。初めて本気でスパートをかけた。
最後の方なんかもう第3視点から自分を見てたもん。いつのまにか1馬身後ろに【フリーウェイ】が迫ってたし…
しかし勝ちは勝ちだ。1人の競馬ファンとして、すごく重みの重みを感じる(アホ)
ここで少々本気を出してしまったのが皐月賞に響かないと良いのだが…鞍上もインタビューでそう言ってるわ。
でもオーナーのニコニコ顔が見れたのは嬉しかった。
せやなっ お前のところの馬は最近負けが混んでてG1も用無しやったもんな!
なんて調子に乗った感想を抱きながらもこの勝利の余韻を噛み締めて口取りをした。ファンサービスで立ち上がってやったわ!ガハハ!
マジでメチャクチャ苦しかったけど何とか勝てて本当に良かった…
安心感が違いますよ。
久しぶりにゆっくり眠れそうだ…