IS世界に放り込まれたのでゼロになる   作:マスクP

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目は口ほどにものを言う

 

 

 

112:ISゼロから転生者

ただいま……

 

113:名無しの転生者

>>112 おかえり

 

114:名無しの転生者

>>112 おつおつ

 

115:名無しの転生者

疲れてんな

 

116:名無しの転生者

展開がね……

 

117:ISゼロから転生者

いや束さん側から織斑計画ぶっ潰すとか誰が予想できるよ

 

118:名無しの転生者

ほんそれ

 

119:名無しの転生者

原作は勝手に諦めたっぽいんだがなあ

 

120:名無しの転生者

イッチ、エムのその後は?

 

121:ISゼロから転生者

俺と挨拶終わったあと一旦更識家で預かってもらってるよ

 

122:名無しの転生者

あれ、織斑家じゃないんか

 

123:ISゼロから転生者

エムは自分が人造人間ってこと分かってるんだよ

千冬さんが「一夏に真実を伝えていいものか」って悩んでる

 

124:名無しの転生者

あー……まだ小学生だもんな

 

125:名無しの転生者

ショックは受けるだろうなあ

 

126:名無しの転生者

でも両親いないってだけで人間は人間なんだろ?

そんなにショックなもんかね

 

127:名無しの転生者

>>126 人によるだろ

 

128:名無しの転生者

>>126 いやーキツいっす

 

129:名無しの転生者

>>126 マコト兄ちゃんですら折れかけたんだぞ

小学生には耐えられないだろ

 

130:名無しの転生者

難しいな……

 

131:名無しの転生者

イッチの意見としては?

 

132:ISゼロから転生者

伝えた方がいいというか、伝えざるをえないというか

 

133:名無しの転生者

どういうこと?

 

134:ISゼロから転生者

一夏に伝えないってことはさ、エムに「自分が人造人間であることを隠せ」って言うことになる

するとどうなるか?

 

135:名無しの転生者

一夏は人間として生きる、よな

そうなると

 

136:名無しの転生者

エムと千冬さんだけが分かってる状態か

 

137:名無しの転生者

……ほぼ原作だこれー!

 

138:名無しの転生者

しかも常に身近にいる

 

139:名無しの転生者

最悪原作より悪化しかねないな……

 

140:ISゼロから転生者

そういうわけなんで千冬さんには伝えてもらおう

明日は日曜だし、織斑家に来るらしいからそのときに改めてな

 

141:名無しの転生者

先にイッチが伝えるんじゃダメなんか?

 

142:名無しの転生者

いやあ信じないんじゃないかな……

 

143:ISゼロから転生者

>>141 いや俺異世界人だけど純人間だし……

 

144:名無しの転生者

そりゃそうだ

 

145:名無しの転生者

説得力ないか

 

146:名無しの転生者

むしろ「うるさい!何が分かる……お前に何が分かるんだー!」って泣きじゃくりそう

 

147:名無しの転生者

肝心なところでしか役に立たなそう

 

148:名無しの転生者

どうでもいいところで足くじきそう

 

149:名無しの転生者

>>146 一夏に限ってそんなのありえないだろ!

 

150:名無しの転生者

>>149 イッチのレス

 

151:ISゼロから転生者

よくわかってるじゃないか……

 

152:名無しの転生者

ツッコミ不在の恐怖

 

153:名無しの転生者

千冬さんに説得任せるならイッチは? 見守り?

 

154:ISゼロから転生者

それもいいけど、束さんに呼ばれてるんじゃ

エムとほぼ入れ替わりでラボに行くわ

 

155:名無しの転生者

それもいいけどで草

 

156:名無しの転生者

 

157:名無しの転生者

ほんと筋金入りだなあ

 

158:名無しの転生者

なんなら千冬さん越してる説

 

159:ISゼロから転生者

いや一夏ほんといい子だからさ……家事もできて性格よくて運動もできてイケメンってなに? 優良物件すぎん??

 

160:名無しの転生者

言葉にするとほんとハイスペックだなワンサマ

 

161:名無しの転生者

鈍感がね……

 

162:名無しの転生者

突発性難聴がなあ

 

163:ISゼロから転生者

そこはゆっくり育てていけばいいから……

とりあえず今日は寝るわ

 

164:名無しの転生者

 

165:名無しの転生者

乙ー

 

166:名無しの転生者

いやほんとお疲れ様……

 

167:名無しの転生者

今日は休め

 

 

 

 

 

 

 

 

 

187:名無しの転生者

ふと疑問に思ったんだけど

 

188:名無しの転生者

ん?

 

189:名無しの転生者

イッチの世界って、ウルトラマンの概念あるんだろうか

 

190:名無しの転生者

ないんじゃない?

あったらこんな堂々とゼロの名前つけないでしょ

 

191:名無しの転生者

だよなあ

 

192:名無しの転生者

カプセル怪獣から生まれたという某ゲームはどうなってるんだろ

 

193:名無しの転生者

別の何かで代用かなあ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「束さん、また電気点けないで……目、悪くしますよ」

「あ、ほんとだ」

 

エムと入れ替わりでラボにつくと、束さんはモニターを見ていた。何かの資料らしい。

束さんは作業に没頭すると時間を忘れがちで、電気を点けないまま夜を迎えることも多い。日が沈みかけているこの時間では当然部屋も暗かった。

電気をつけようとしたが、「もうすぐ帰るからいいよー」と止められた。もうすぐ帰るのに呼ばれたのか俺。

そんなやりとりの間でも、束さんはモニターから目を離さない。……なに見てるんだろ。

 

「ねえたーくん、聞きたいことがあるんだー」

「聞きたいこと、ですか。何でしょう」

「これ、見てもらえる?」

 

そう言いながら、束さんは身体を半身ずらした。たった今見ていた資料のようだが、何かの画像が写っている。

 

「えーっと……………………っ!?」

 

そこに、写っていたもの。

 

赤と黄色に光り、一部が黒く染まっていて。

弓にも短剣にも見える、一部が尖った歪な形。

それは。

間違いなく――

 

 

 

 

 

(デビルスプリンター……!?)

 

 

 

 

 

ウルトラマンベリアルの置き土産。

デビルスプリンター、そのものだった。

 

 

 

(なんでこれがここに……テレビ放映か?)

 

それならここに情報としてあるのも納得……しかけて、すぐに思い直す。

有り得ない。

この世界には、「ウルトラマン」という概念自体が存在しない。何度も、何ヵ月か毎に調べた。だからこそ俺は、あのISに「ウルトラマンゼロ」と名付けたのだから。

 

「たーくん、これ知ってる?」

「……いや……」

 

いやぁもう何度も見ましたから――って言えるか!

これはこの世界にあるはずのないものだ。

知ってるなんて言ったら俺の正体をばらすようなもんだ。言えるわけねえ!

 

しかし、そんな葛藤なんか束さんにはお見通しのようで。

変わらない調子で、言葉を繋いだ。

 

「あー、ごめんね、聞き方間違えた。知ってるよね、これ?」

「――なんっ……どういう……………」

 

 明らかに確信を持った言い方じゃん。

 え? どっかで間違えた?

 いや、デビルスプリンターどころかウルトラマンの話題も出していない。

 束さんに知られる余地はない……はずだ。自信なくなってきた。

 

「この前の襲撃でさ。あいつらが主に研究している資料を手に入れたんだけど、マイナスエネルギーとデビルスプリンターが主な内容だったんだよね」

「マイナス、エネルギー」

「あ、やっぱり知ってる? だと思ったんだよねー」

 

 マイナスエネルギーまで!?

 っていうか今の反応でバレるの!?

 なんだ、何が起きているんだ。どこでミスった……?

 過去の記憶を思い返しても心当たりが全くない。無意識のうちに何か口走ったか。

 困惑と驚きで言葉が出ない。

 見かねたのか、更に束さんが続けた。

 

「――最初に疑問に思ったのは、初めて会ったとき」

「初めて……?」

「そう。あの雨の日」

「……おなかすいたとか言ったような」

 

 そうだ。両親に捨てられて、雨宿りできる場所が欲しくて。

 なんか見たことあるなー、と思いながらたどり着いた先が篠ノ之神社で。

 そこで、拾われたんだ。

 

「あはは、言葉じゃないよー。私が見たのは目だよ、目」

「目?」

「そう。私に、よく似ていた。周りの奴らなんてどうでもよくて、自分だけが助かればどうでもいい、そんな頃の私に。ま、今はお互いそんなことはないけどね」

「…………」

 

 いやそれ原作の束さんじゃねーか!

 俺そんなにヤバい雰囲気してたのか……。

 

「でも私と目を合わせた途端、反応が変わった。明らかに私を知っている目だった」

「……それは、科学者だから」

「ノンノン。あの頃はISしか目になかったし、発表なんてもっての外。束さんを知る機会なんて、世の有象無象には1度たりともなかった。学校関係者はともかく」

「………………」

「それなのに、その反応。しかも何故か喜びがあった。有名人に会ったような、ね。いや、どっちかというとゲームやアニメかな? 見た目は子供なのに、反応だけは随分と大人だったよねえ。見た目は子供、頭脳は大人ってカンジ? ――このときには、半ば確信していた」

 

 ――淡々と捲し立てる様子に、嫌な予感がする。

 これ以上話を聞いてはいけないような、ここにいてはいけないような予感が。

 

「もう一つ。キミは私が作り上げたISを『ウルトラマンゼロ』と名付けた。それは、何故?」

 

 

 

 口の中が、カラカラに乾く。

 

 

 

「武器やデザイン、やけに詳細な希望だった。その案には、基になる存在がいる」

 

 

 

 身体が震える。

 

 

 

「そして私は、その存在を知っている」

 

 

 

 手足が冷たい。

 

 

 

「しかもキミは、今初めて見たはずのマイナスエネルギー、デビルスプリンターを知っていた」

 

 

 

 そして。

 最後に、告げられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「風森大我。キミ、この世界の人間じゃないね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――振り返った束さんを、ディスプレイの光が照らしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




キャラクター概要は今回は省略。

これが年内最後の更新となります。
よいお年を。
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