アフリカ・ヴィクトリア湖西方にあるAEUの軌道エレベーターの駐屯軍が条約以上の規模であったことが判明したのを皮切りに、ソレスタルビーイングは世界各地に武力介入を開始。300年間つづくセイロン島の民族紛争、南アフリカの鉱物資源採掘権を発端とした内戦、南米タリビア共和国の麻薬畑などにガンダムが現れた。そして画面に映るマスメディアは、リアルIRAが出した武力によるテロ行為の完全凍結声明を報じている。
人革連の軌道エレベーター天柱内部を走るリニアトレインにてソフトドリンクを飲みつつニュースを眺めているとCBの実行力をひしひしと感じる。ついこの間、この天柱はヴァーチェがテロリストが駆るMSを迎撃したばかりの場所である。
「隣よろしくて?」
「勿論」
ソレスタルビーイングの出資者兼エージェント、17歳で世界有数の多国籍グループ企業を有する王家の当主である王留美。周囲の乗客は気にも留めないで会話するか自身の端末を弄っている。20世紀のブロック経済を超えた三大国家に世界は分割されたが、各国家を行き交う人々を見ると、足元にある地球は常に1つである事がよく分かる。
「まもなくフォースミッションが開始されますけど、あまり興味はなさげですわね?」
「世界の問題全てに武力介入して喧嘩両成敗するのがガンダムでしょう? 結果はわかりきってます。」
「冷めてますのね、世界の変革が始まっているのに。」
「変革? 三大国家の軌道エレベーターが一つのリングに連結している時点でこれはイオリアからのメッセージでしょう。人類統一政府を作らせたいのが丸見えだ。前から変革は始まってますよ。」
「そこまで聡明なら計画を見ててもつまらないのでしょうね。」
覗き込むように此方を覗き込む黒い瞳は興味深げだ。王家の当主として暇がないのか、兄の紅龍は時間を確認しつつ周囲に気を張っている。
「私これからアレハンドロ殿に呼ばれてこの天柱に来てますけど、留美さんは何をしにここへ?」
「貴方に会いに来ましたの。SNSへの投稿一つでヴェーダが監視者に選んだ貴方に。」
「買いかぶり過ぎですよ。それよりタリビア軍がガンダムに撃破されつつある、この規模だともうミッションも終わりそうですね。」
アレハンドロからもらった端末で見るガンダムの活動レポートがリアルタイムで更新されていく。うーん、記号だけで示されてるけどタリビア軍の機体が凄まじい早さで無力化されていく。圧倒的じゃないか我がガンダムは。
そんな事を思いながら天柱の1日の発電量を説明している音声に耳を傾ける。1日の電力供給量は、1.2エクサジュール。AEUのイナクトがビーム兵器を装備しようとしたのもうなずけるわ。列車がそろそろ低軌道ステーション真柱に停まりそうである。
「お嬢様、そろそろお時間です。」
「では、ここでお暇させて頂きますわね。」
「ええ、では。」
真柱を通過した天柱最上層のトレインターミナル先には特徴的な柔らかな緑色の髪色をもつ人物が待っていた。見てくれはめちゃいいのに中身が怖いしあんまり関わりたくないんだよなぁ。
「お待ちしておりました、佐藤様。ファクトリーにてアレハンドロ様がお待ちです。」
「出迎えありがとうございます。ファクトリーという事は・・・」
「ええ、想像の通りです」
突如軌道エレベーターに揺れを一瞬感じた。
「リボンズさん、低層階で何か起きてません?」
「低層階?」
端末を見つめるふりをした彼の目が虹色に輝いた。
「真柱の重力ブロックの一部が分離したようですが、ファクトリーなら安全です。アレハンドロ様のところまで急ぎますよ。」
ああ、これキュリオスの人命救助回か。
「あと、アレハンドロ様からモラリアで繋いでほしい男がいるとのことです。端末に転送していますので後で確認お願いします。」
走りながら端末をみると最悪の髭面が出てきた。嘘だろおいおいおいおい、あの戦争屋かよ!
ヒロイン枠どうする?
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女性イノベイド(原作の中から1人)
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絹江クロスロード
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ネーナトリニティ
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王留美
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要らぬ!