今回は母親ベルどのような人物かを書きました。
よろしくおねがいします。
ロイ・ルイの母親、ベル・ラーカイルは代々火系統の魔術を使う一族だった。
ベル・フレイミアはフレイミア家の四女として生まれた。
小さな頃から火魔術を使っており他の姉妹よりも才能があった。
それを妬んだ姉たちはあらゆる手を使ってベルの邪魔をした。
詠唱の嘘のアドバイスをしたり、杖を隠したりと最初の方はほんのちょっとしたことだった。
その行為はだんだんエスカレートし、ベルが13歳になる頃にはベルは人として扱われていなかった。
しかしベルは負けなかった。
いつか必ず復讐することを心に決め必死に努力し続けた。
そしてベルは姉妹の中で誰よりも強くなった。
そして姉妹たちに今までされたことをした。
そして家を追い出された。
今まで何もしてこなかった両親が突然すべての責任を私に押し付け家を追い出された。
なんでどうしてあいつらは散々やったのに私はやっちゃだめなの?
私にはどうしよもできなかった。弱かったのだ。
その日は私が15歳になった日。私がただのベルになった日。
一生忘れない、忘れられない日となった。
私は忌々しい家をひと目見て、この街から出ていった。
持っていた金を使って冒険者登録をした。
最初は何もわからなかった。
ギルドで登録したのはいいものの何をすればいいのかは何もわからなかった。
そんなとき声をかけてくれたのが、ロレンだった。
男性と接する機会があまりなかった私は急に顔の良い男性に話しかけられて思わず距離を取ってしまった。
それでもグイグイ近づいてくるロレンに私は「家を追い出された」と言った。
自分の好みの顔だったこともあり嫌われたくなかった。
ロレンはそんな私の後ろめたさを、私がどんな人間かも知らないのにパーティーに勧誘してきた。
私は疑問に思いながらも断る理由がないためパーティーに入った。
ここはベルにとっては最高の場所だった。
皆が仲間として自分を迎え入れてくれて自分を頼ってくれた。
ときには喧嘩をしたがそれも仲をより深めるものとなった。
頼れる仲間たちと多くの旅をした。
そんな旅の中で私の後ろめたさは跡形もなく消えていた。
気づいたらSランクのパーティーになっていた。
調子にのって魔術を教えたり強い魔物と積極的に戦っていた。
そんなときだった。
はぐれ赤竜の討伐に向かった。
どうせ大したことないだろうとたかをくくっていた。
順調だった。
いつもどおりギルドに戻って、仲間たちと酒を飲んだりロレンと熱い夜を過ごそうと考えていた。
私が止めの魔術を放ち、終わったと思い近づいたときだった。
赤竜は最後の最後に私の方へ視線を向け立ち上がった。
切られてもお構い無しで一直線に私に近づいてきた。
赤竜は賢く、めざとい。それ故油断している私に鋭い牙を向けた。
目の前に赤竜の牙が来たとき私はもう諦めていた。
家族には一矢報いることもできた、こんないい仲間もできた。
なによりロレンに出会えたことが私を満足させた。
そして私は目を閉じた...
痛くはなかった。
むしろ目の前で金属と金属がぶつかり合う音がした。
私は恐る恐る目を開いた。
そこにはロレンが赤竜の牙を剣で止めている姿だった。
「うぉぉおおお!!」
ロレンが咆哮し次の瞬間、赤竜の首が宙を舞った。
私の顔に真っ赤な雨が降り注ぎ私の服を赤く染めた。
私達はそれからしばらくして解散した。
私の妊娠がわかったからだ。
私はロレンと結ばれ、ベル・ラーカイルになった。
ルイトロイが生まれて少しした日皆で集まりパーティーをした。
あの日が懐かしい。
今の生活も十分楽しいけど。
ロイとルイは生まれたときどちらも泣かなかった。
生まれたとき泣かない赤子は、異常を抱えてることが多いと聞いていた。
あまり心配はしなかった。
何せ私とロレンの子だったから。
子どもたちがすくすく成長しているのがわかる。
どんなふうに成長するのかが今から楽しみで仕方ない。
私達のように冒険者になるのか、それとも商人になったり、先生にもなったり、剣士になったり魔術師になったり、いろんな妄想が止まらない。
少し前からルイトロイは会話ができるようになった。
私とロレンの前では普通に喋っているんだけど二人のときは意味のわからない言葉を話し合ってるように聞こえる。
まあ気のせいだと思うけど。
二人はよく本を見ていることが多い。
というかいつも見ている。
よくわからない単語を聞いてくる。
私達は言葉を教えていないのに。
ルイトロイはきっと天才なんだ。
そう思って仕方ない。
もし魔術の詠唱しちゃったら危ないから、させないほうが良いのかをロレンに相談してみた。
そしたら「大丈夫だよ」って言われた。
ロレンが言うんだったら大丈夫だと思うけど、、、
念の為よく二人のこと見とくことを心がけた。
この間はロイが頭をぶつけていた。
元気なことは良いことだけど怪我はしないでほしい。
ルイは基本的にボーッとしていることが多い。
なにか考えてそうな表情にも見える。
そんな二人の成長を見守りながら一日を過ごすのだった。
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