無職転生〜親友とともに異世界へ〜   作:hiro_88

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第四話です。
楽しみにしてた方、遅くなってしまい申し訳ございません。
今回の話はロイとルイが魔術を深く調べた話です。
あくまで私の考え方も含まれているため、予めご理解お願いします。
前書きが長くなりましたがお願いします。


第四話・魔術の研究結果

「あれ?」

ルイが疑問の声を上げた。

「どしたん?」

「増えたな、、、」

増えた?

まさか放てる魔法の数が増えたのか?

とりあえず後5発で俺は昨日の量を超える。

5、4、3、2、1、、、

嘘書きやがったな...!

この本!

どこが生まれたときから魔力量が決まっている、だ。

思いっきり増えとるやないかい。

いや?待てよ

もしかしたら俺らが特別な人間何じゃないのか?

やっぱ転生者だからか?

他にもなんかあるんじゃないのか?

「ロイも増えたよな?」

「あ?ああ増えてるよ」

考え事をしてるときに話しかけられると生返事をしてしまう。

俺の悪い癖だ。

とりあえず気絶する手前まで打とう。

俺が今日魔法を放った回数は51回だ。

確か昨日が26だよな、、、

使った分だけ増えるのか?

明日から色々実験しないとな。

 

魔法の研究を初めて2年たった。

家でやるのは親にバレる可能性があるため家の外にある森の中でやることにした。

もしかしたら子供が魔術を使うことは危険で使えないことになるかも知れないからな。

そのおかげで魔法についてわかったことが多くあった。

大きく分けて3つだ。

 

1、魔力量には各個人に限界がある

そのままの意味だ。

俺だったら水弾1000発以上は打てるが、ルイは700発ぐらいしか打てないということだ。多いのか少ないのかはわからないが最初と比べるとすごい成長なのではないだろうか。

色々試したが水弾1088発以上は打てなかった。

ルイは752発だった。

 

2、魔法には各級にいくつもの魔法がある

水系統魔術だったら初級は水弾、水盾、水矢、氷擊、氷刃の5つだが、中級にはいくつもの魔法がある。

上級にもだ。

聖級以上はわからないが一つずつだと思う。

本には聖級以上は地形を変化してしまうと書かれているためだ。

地形壊す魔術がいくつもあったらやばいだろ。

 

3、魔術の仕組み

まず魔術は生成→サイズ設定→射出速度設定→発動のプロセスを辿っている事がわかった。

つまり詠唱というのは自動的に魔術の生成をしているものなのだ。

そして術者がサイズ設定、放出速度設定をすることで発射されるのだ。

つまり詠唱は生成するものの形を変化させることができないが、サイズと発射速度は魔力を調整することによって変えることができる。

ただ俺たちは詠唱をしない。

つまり生成、サイズ、発射速度すべてを弄ることができた。

俺は氷弾を作ったり氷盾、氷矢などを作ることができた。

だがルイは魔力をうまく使うことが苦手でできるようになるまでだいぶ苦戦していた。

魔力の扱いも個人差がある。

運動神経ならぬ魔力神経だな。

 

細かいことだと、飛ばす系の魔術はすべて風魔術との混合魔術だということ例えば水弾や火弾などだ。

ある程度練習すれば息をするように魔術を使える。

俺の場合水弾だ。

威力なども使うほど高くしたり低くしたりと細かい調整ができる。

魔術は小さくしようとしても魔力を多く消費する。

これは俺の予想だが、一定の大きさがそれぞれの魔術で決まっているため、小さくしようとしても消費魔力量は増える。

などがあった。

 

この二年間の中で俺たちは多くの魔術を使った。

全部初級だったけど。

水系統魔術以外は初級の数が少なかったり多かったりしたからすべて統一して弾、盾、矢、擊、刃、壁を試すことにした。

水系統魔術の壁は氷壁しかなかったから勝手に水壁にも作った。

何せ氷壁だと土壁の劣化版のようなものになってしまったからだ。

俺たちはそれぞれの魔術からデータを取ってみた。

 

水系統魔術は攻撃、防御ともにバランスが取れていた。

攻撃力が一番高いのは氷矢で防御力だと水壁だった。

水壁は止めるというよりも威力を弱くするようなものだった。

この強かった弱かったの基準は魔術の壁つまり水壁、炎壁、風壁、土壁を貫通するかどうかで決めた。

氷矢は水壁、土壁、風壁を貫通という結果だった。

 

火系統魔術は攻撃特化のものだ。

こいつを森の中で使うと山火事になりかねないからわざわざ原っぱまで行って試した。

攻撃力が一番高いのは火弾で防御力は炎壁だったが水系統魔術以外のものはほぼ通していた。

火弾は土壁、炎壁を貫通したという結果だったが、威力自体は一番高く生き物には絶大なダメージが入ると感じた。

火系統魔術には攻撃だけでなく混合魔術によってお湯や温風といった日常生活に役立つものも作れることもわかった。

 

風系統魔術は他の魔術の妨害をするデバフ系のものが多かった。

攻撃力が一番高いのは風刃で防御力は風壁だったが、これは風により魔術を上方向に飛ばすというもので止めてはいない。

風刃は水壁、土壁、炎壁を貫通した。

風は目では見えないから非常に有効な魔術だと思う。

俺はこれをメインとしようと考えている。

 

土系魔術ははっきりいうと微妙だった。

攻撃力が一番高いのは土弾、防御力では土壁だった。

土弾は水壁、炎壁を貫通した。

一見すると弱く見えるがこの魔術の真骨頂は威力の調整だった。

速度、強度、大きさを簡単に弄ることができる俺たちにはなかなか強い魔術だと感じた。

しかし他の魔術よりもどうしても魔力消費量が大きくなってしまうのがデメリットだった。

 

俺たちは二年で魔術について大分知れたと思っている。

二年間ルイがいなければもっと長くかかっていただろう。

ルイはあまり魔術が好きじゃなかったのに手伝ってくれた。

理由はわからないがおそらく俺が一つの理由だろう。

俺ができていることがルイにはあまりできていなかった。

よくある話だ兄弟で比較してしまい、劣等感を生む。

ルイにはそれがあったかも知れない。

ルイには前世でも恩があるし、いつか恩返ししないとな。

 

ともかく俺はこの世界で様々のことができるようになってきた。

まだ魔術だけだが、良い傾向だろう。

この調子でこの世界で楽しく俺は生きていきたいと思う。

そんなことを考えながら今日も魔術の研究を続けている。

 




次回はついに中級の魔術を使うのでしょうか?
実際この世界の無詠唱魔術師めっちゃ強くて初級の魔術を極めればある程度の敵に勝ててしまうと僕は考えています。なのでいろんな魔術を使えるようにするかある一つの魔術を極めさせるか考え中です。アドバイスあればお願いします。
訂正、感想あればコメントお願いします。


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