俺らは飯を食いに遠くまでやってきた。
「ふむ中々体力はいいんじゃないか!!いいねその調子で頑張ろう」
珍しく家庭教師は、ダメなところを指摘しなかった。されないと嬉しいのだ。褒められると親父にはなりたくないが彼女の顔をしっかり見たくなる。なんかキラキラ輝いている。
「今日は焼肉行くぞ」
ごめん。多分飯が食べたすぎて好きなレストランを選ばす事はしない作戦だったみたいだ。
まだ5時で焼肉屋を食べるには早い気がするけど早く帰れるなら悪くない。親父が怒ると怖いんだよ。別の意味でさ。
「分かりました。行けばいいんでしょう」
そして焼肉屋に着いた途端に
「はァーー、こんなんで魔王に勝てるの?勝てると思うの。バカなのかしら?あら私を怒らせるとは何事だ」
こいつお酒飲んでないのに酔ったのか。焼き肉の匂いでおかしくなった。この家庭教師が一番バカだ。
「我を怒った力見せてやる。魔界のマグマを呼び出してハイになるがいい」
おいこれヤバい殺されることは確実である。それと魔王なんて言わない方がいいと思うけど。
「放てドラゴンバーン暗黒鐘」
あれ俺じゃなくて他の場所に発動したのか、分からない。ほら全く燃えていないし街が綺麗のまんまである。美しい景色だと今更思う。夕日がいいなと思う。
「じゃあ入ろうか。さっきは驚かして悪かったね。ついなんか嫌な気分になってつい……」
「大丈夫先生は先生ですからこれからも鍛えてくださいね」
「こうなったらハードの練習にしないとね」
照れた顔のような表情していたから誤魔化しているんだと思う。誤魔化し方が下手くそなんだよ。稽古がごまかすなんて絶対魔王じゃないな。
だけどそんな考えなんか考えなくても良いほど先生は輝いていた。夕日にあたってさらに先生は輝いていた。
「焼肉が食べれるのかワクワクするな。野菜しか食べさせてもらえなかったから始めてだ。お金があるから大丈夫」
どうやら焼肉の方が楽しみだっただけだ。なんて奴なんだよ。もう何がなんのやらよく分からない。そして美味しく焼肉を食べて今日の授業が終わった。ふざけるなだよ。マジで本当に。
「え、稽古5分とランニング20分を2セットで終わっただけで残りは飯食べただけで終わりて聞こえたけど」
「はい、それがどうしました?」
いかにも潔く認めた。親父キレていいぞ怒ってしまえ。
「いかにも……」
そうだこのまま進め。ハズレ親父から抜け出してしまえ
「羨ましい。美女とランニングなんて私がしたい。そして焼肉も食べたい。いじめられたい」
本当に親父はいい事を教えてくれた。じゃない。賛成の反対で何しているの。少しは反撃しろ親父。顔が赤くなりすぎだぼけ。先生も少しは言ってやれ。なんか立場が変わっている。
「やはりハズレか」
本当に俺の親父はハズレで先生もハズレの中二病である。
「ニュースです。なんと5時20分に銀行強盗がありましたがマグマによって気絶しました。そのマグマ実は魔界だと分かりました。以上でニュースは終わります」
まさかこれは流石に先生じゃないよね