ガールズ&パンツァー~幻の虎と異世界の戦車兵たち~   作:疾風海軍陸戦隊

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狩りの時間です

突如撃破された三突に皆は驚く。そしてみほはの川沿いの森の中に隠れて狙撃をする宮辺たちの乗る五式重戦車猛虎を発見していた

 

「宮辺さん・・・・・」

 

五式のキューポラで鋭い目つきをした宮辺を見たみほは

 

「あれが・・・・軍人の顔・・・」

 

今まで戦車に乗り戦車道をしてきたみほはいろんな戦車乗りを見てきた。特に自分の流派である西住流の人・・・姉や母も鋭い目つきをしていたが

今の宮辺の目の鋭さはそれ以上だ。本当の命を懸けた戦場で戦ってきた人間の目にみほは顔を強張らせた

 

「西住殿…あの砲撃音は・・・・」

 

「うん・・・・宮辺さんだよ」

 

「ですが、宮辺殿の位置は3000メートル。しかも三突は死角に入っている為当てるのは困難かと・・・・・」

 

「うん。私もそう思った・・・でもあそこの橋の柱と柱の間・・・新しく少し焦げた跡があるの・・・もしかしたらあの間を狙って・・・・」

 

「うそ!そんな事出来るの!?」

 

みほの言葉に沙織は驚く、みほが言った柱と柱の間は数センチ。そこをすり抜け相手に命中させるのは至難の業だ

 

「かなり難しい技だって聞いたことがある。砲の命中率と砲手の腕。そして風向きなんかも計算しなきゃいけないから、それを信管に当てずにすり抜けるのはたぶん私の知る限り誰もいないと思う」

 

「ちょっとそれチートじゃん!?」

 

「さすが異世界の戦車兵・・・・実力が違いすぎます・・・」

 

沙織が慌てふためく中、優花里は彼らの砲撃術に度肝を抜かれていた

 

 

 

 

 

一方、その異世界の戦車乗りは

 

「・・・・三突・・・・撃破」

 

「こっちも確認した。それよりも120ミリ砲を喰らってあれぐらいとは・・・・・普通なら爆散して火だるまになるはずなのに…あれが話に訊いたカーボン装甲か・・・」

 

「あの装甲の技術なら、Ⅳ号D型なら17ポンド砲の砲撃にも角度次第では防げるでしょうね・・・・私たちの世界にもあのような技術があったらどれだけの戦車兵の命が・・・・・」

 

「まあ、たとえあったとしてもそれを貫通するための砲弾が開発されているだろうね」

 

「血を吐きながら続ける…悲しいマラソン・・・・」

 

「まったくですね・・・・それで大佐。次はⅣ号ですか?」

 

結子が訊くと

 

「いや、目標は撃破した。後はⅣ号に任せよう。かおり。砲弾を装填しろ徹甲弾で・・・あとは待機」

 

「「「了解」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・攻撃してこない?」

 

みほは宮辺が攻撃してこないことに疑問を感じた。だがこれは同時にチャンスだと思った。三突が撃破された事でみほは、狙いを八九式に変える。

 

「今度は、八九式!」

 

「はい!」

 

と秋山は、照準望遠鏡を覗きながらハンドルを回して砲塔を旋回させ照準を八九式に合わせる。

 

「来る!来る!フォーメーションB!」

 

「「「はい!」」」

 

Ⅳ号の砲身が八九式に向けられバレー部チームは即座にⅣ号より早く砲撃するも砲弾は外れ、そしてⅣ号の砲撃を喰らって撃破された。

 

「まともに当たって喰らった」

 

八九式の中のバレー部チームは、皆体中煤だらけの姿になっていた。そして、対するⅣ号の中では、

 

「凄ぉ・・・」

 

「ジンジンします!?」

 

「何だか・・・・気持ちいい」

 

と武部、秋山、五十鈴の3人は八九式を撃破した事で彼女たちの脳内で何かが刺激され、高揚の表情を浮かべていた

 

「有効!Cチーム並びにBチーム行動不能!やるわね!そして…あれが異世界の戦車兵・・・・・あの砲撃術。さすがだわ・・・」

 

観測所から双眼鏡で見ていた蝶野はそう言うのだった。そして遅れてきた38tとM3リーはⅣ号へと向かっていた、

 

「ふっふっふっ、ここがお前らの死に場所だ!」

 

河嶋は、照準望遠鏡を覗き込みⅣ号戦車に照準を合わせ、お約束のセリフを吐きながらみほ達に引導を渡そうとしていた。

 

「撃て!」

 

とⅣ号戦車と38t戦車は両車同時に発砲するも38t戦車の砲弾は外れ、Ⅳ号戦車の砲弾は前部砲塔に命中し撃破判定のフラグが立った。

 

「やった!」

 

武部は、自分を騙した生徒会チームに倒せて上機嫌になっていた。一方、生徒会は、撃破された時の爆煙で身体中が煤で汚れていた。

 

「あ〜やられちゃったね」

 

「桃ちゃんここで外す」

 

「桃ちゃんと呼ぶな!」

 

一方の成り行きで付いてきたM3の一年生は、今の戦いで完全に戦意喪失していた

 

「やっぱ西住流も異世界の兵隊も半端ない!」

 

「逃げよ!逃げよ!」

 

「そうしよう!そうしよう!」

 

「急げ!」

 

「逃げろ!」

 

と一年生チームは一目散に逃げ様としていたが、泥沼に足をとられ進めず脱出を試みていた。だが無理に走らせたせいか履帯が外れそしてエンジンがエンストを起こし白旗が上がる

 

『DチームM3、Eチーム38t、CチームⅢ号突撃砲、Bチーム八九式、いずれも行動不能!』

 

と、アナウンスが入る。残るは宮辺とみほの戦車だけであった。

 

「いよいよ宮辺殿の乗る戦車と戦うんですね西住殿」

 

「うん・・・・・」

 

優花里の言葉にみほは頷くと、宮辺の戦車はみほの乗るⅣ号の体後方の直線上にいた

 

「いつの間に・・・・・」

 

「全然気付きませんでしたわ」

 

「まずいですよ、この橋での対決は逃げ場がないのでこちらが不利です」

 

「うん・・・・」

 

完全な振りの状態でみほたちはどうするべきか考えると

 

『おい、聞こえるか西住さん』

 

無線から宮辺の声が聞こえると西住は答えた

 

「うん…聞こえているよ?」

 

『何をぐずぐずしている。さっさと橋を渡ってこい』

 

「え?今なんて・・・・」

 

『お前達が橋を渡り終えるまで待ってやると言っているんだ!二度も言わせるな。それとも橋から真っ逆さまに堕ちたいのか?』

 

威圧のある声で宮辺はそう言う。どうやら彼女が橋を渡り切るまで待つと言ってくれているようだ

 

「宮辺さん・・・冷泉さん。このまま橋を渡ってください」

 

「わかった」

 

そう言い冷泉は戦車を動かす。わたっている間、五式は砲撃はしなかった。そして橋を渡り終わり、Ⅳ号は五式の正面に立つ位置に止まる。するとⅣ号のキューポラのハッチが開き中からみほが出る。一時的に車長を変わってもらったのだ。

しばらく2両は動きを止め、じっとしてた

 

「で、大佐。西住さんたちはどうやって、私たちを攻めると思います?」

 

和人の隣にいるかおりがそう言うと、和人は

 

「常識的にそして定石とならば、相手は装甲のかなり薄い後方に回り込んで撃つだろうな。D型の攻撃力じゃ正面は撃ち抜けないからな」

 

「あり得ますね。あとはどうやって私たちの背後に回るかです」

 

「ここはお手並み拝見とするか。加奈。照準を常にⅣ号に合わせとけ。戦車道経験者の西住さんのことだ。きっと、面白い戦法を使ってくるぞ」

 

「うぃ・・・・」

 

和人の言葉に、加奈は頷き、Ⅳ号をじっと見つめるのであった。

 

 

 

 

一方、みほたちの方では

 

「どうしますか西住殿?」

 

「相手は戦争を経験した人たちだから経験も上。それに私たちの戦車の火力じゃ、相手の前面装甲は、撃破できない・・・・ならば」

 

みほは5式を見てそして冷泉に言った

 

「冷泉さん。五式の背後に回り込んで背後から攻撃します」

 

「わかった」

 

「秋山さん!背後に回ったら、エンジンルームをねらって撃ってください!」

 

「了解です!」

 

秋山が返事するのと同時に美穂の乗るⅣ号。そしていきなり進行を変えて五式の後ろに回り込もうとする。それを見た和人は

 

「ドンピシャ!やはり背後を狙いに来たか!少尉!全速後退!西崎!機銃で弾幕を張れ!」

 

「「了解!!」」

 

和人の言葉に結子は操縦レバーを引き後退し、西崎は車体にある四式車載機銃を撃ち弾幕を張る。しかしⅣ号は機銃弾が当たって若干動きが鈍ったが、それでも後方に回り込もうとした

 

「度胸は合格・・・・・・結子。戦車停止、そして前進せよ。そしてかおり、砲塔旋回!!」

 

「「了解!」」

 

そう言うと結子は戦車を停止させ前進させる。そしてかおりは砲塔を旋回するが電動で動く砲塔にかおりは

 

「遅い…これじゃあ、間に合わないわ‥‥手動でやるしかないね」

 

「うぃ?」

 

かおりがぽつりと呟くとかおりは砲塔を旋回させるためのモーターから手動に切り替えてハンドルを持つと、ものすごい速さで回す。そして砲塔も早く回り始めるのであった。それを見た和人たちは

 

「相変わらずの馬鹿力だな・・・・・」

 

「うぃ・・・・・」

 

「身長がでかい上に怪力も持ち主ていうのはすごいよな~」

 

「あなたたち…この試合が終わった後覚えてなさい#」

 

和人、加奈、芽衣の言葉にかおりは青筋を立ててそういいながらハンドルを回し

 

「大佐、砲塔旋回良し!」

 

「照準も‥‥よし」

 

「よし!撃てぇー!!」

 

「うぃ!」

 

和人の言葉に加奈は引き金を引く。それはⅣ号が五式の背後に回った直後であった。そして五式から放たれた120ミリ徹甲弾は高速でⅣ号の砲塔に命中し

爆発しⅣ号から撃破判定のフラグが立った。

 

『AチームⅣ号行動不能よって、Fチーム五式重戦車の勝利!』

 

無線から蝶野さんから試合終了を知らせるアナウンスが鳴る。それを聞いた和人は

 

「終わったか・・・・にしても砲弾を至近距離から受けても木っ端みじんにならならずに白旗が上がるだけか・・・・・改めてすごいな」

 

「ええ・・・ある意味恐ろしい技術ですね。私たちの世界にああいう技術が本当に欲しいわね」

 

試合に勝っても和人たちはあまり表情を変えずに撃破された戦車を見る。普通なら砲弾が当たったら木っ端微塵になるか、車内で大火災になって火だるまになるかだ。それに対して戦車道では協会が認めた砲弾でもまともに食らって平気なことに二人は改めてその技術に感心していた。

そして芽衣は

 

「え~もう終わり~もっと戦いたかったな~加奈はどう?久しぶりに120ミリ砲を撃てて?」

 

「Ⅴ~~」

 

芽衣は物足りなさそうにそう言う中、加奈は久しぶりに法を打てたことに満足げな表情をしてⅤサインをしていた。

 

「「「・・・・・・」」」

 

そんな中、宮辺、笹本、井崎は複雑そうな表情をしていた。

 

『回収斑を派遣するので行動不能の戦車はその場に置いて戻って来て』

 

すると無線から蝶野が行動不能の戦車は回収斑が回収するとの事で撃破された戦車から各チームの女子達が戦車から降りて格納庫に向かう事にした。

 

「矢張り彼女と彼等に戦車道を受けさせたのは正しかった」

 

「作戦通りだね」

 

と38tの中では、生徒会の河嶋と角谷は、上手く行ったと言わんばかりに笑う。

そして和人たちも再び戦車に乗りグラウンドにある戦車格納庫に向かって走り出すそして格納庫につき、皆が蝶野の前に立つ中、蝶野は

 

「みんなグッジョブベリーナイス!初めてでこれだけガンガン動かせれば上出来よ!特にAチームとFチーム良くやったわね」

 

蝶野さんがそう言う。それを聞いた西住たちは嬉しそうな顔をする。そして蝶野さんはみんなに顔を向けて

 

「皆あとは各々戦車訓練に励むように、何かあったら連絡ちょうだいね」

 

「それでは、本日の戦車訓練を終了します、一同、礼!!」

 

「ありがとうございました!!」

 

一同例をして戦車道の授業は終わったのであった。そして蝶野は宮辺の方に顔を向け

 

「どうでした宮辺大佐。実際に戦車道をしてみて?」

 

そう、訊く蝶野に皆は宮辺を見る。

 

「そうですね…砲弾に直撃しても木っ端みじんにならない装甲・・・二競技用の砲弾・・・なかなか新鮮でしたよ」

 

「そう!それなら「ただ・・・・」・・・え?」

 

突如、宮辺に制止され蝶野は愚か皆はきょとんとした表情をすると宮部は

 

 

 

「・・・・・・やはり、ごっこ遊びですよ・・・・これは」

 

と、冷たく言い放つのであった

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