ガールズ&パンツァー~幻の虎と異世界の戦車兵たち~ 作:疾風海軍陸戦隊
「やはり飯事ですよ・・・・こんなの」
「「「っ!?」」」
冷たく言い放つ宮辺大佐の言葉に皆は驚き、蝶野も少し驚いた表情をすると
「なぜ、そう言えるのですか宮辺大佐?」
蝶野が質問すると、宮辺が答えた
「どうも、どうもそのまんまですよ。今回の模擬戦を狙撃地点から観察していましたが、まず思ったことは橋で渡っている最中のⅣ号を撃った。下手をしたら、橋のロープが切れて、真っ逆さまに堕ちてましたよ?しかも乗員は防具を付けてない生身のまんまだ」
「で、でも戦車はカーボンで守られて安全なんだよ?」
「絶対だと言い切れるのか?」
小山の言うことに宮辺がそう言いこう続けた
「仮に安全だとしても堕ちた衝撃で砲弾が誘爆したらどうなんです?それでも安全だと?」
「それも大丈夫ですちゃんと連盟が安全を考え・・・・」
蝶野がそう返そうとした時
「去年の全国大会決勝戦・・・・」
「「っ!?」」
宮辺の言葉に蝶野とみほが驚いた表情を見せる中、宮部は
「俺たちだって、何も知らずこの世界で生きるつもりはない。今日までにこの世界の日本。そして戦車道について調べまくった・・・・と、行っても調べたのはかおり・・・・笹本中尉なんだがな。それでだ去年。あんなことがあったにもかかわらず、戦車道は安全に対処できている。死人は一切出ない!・・・・と蝶野一尉。あなたはそう断言できますか?」
「それは・・・・・」
宮辺の言葉に蝶野は何も言えないでいた。無論この中のだれも何も言えなかった
「こちとら元の世界で何度も敵や味方の戦車が炎に包まれその乗員が死ぬところを嫌というほど見てきた。生きたくても生きれなかった連中をたくさん見てきた。俺はそんなの見るのは二度とごめんだ。たとえ競技と化した戦車戦でもな。蝶野一尉。それでも戦車道は事故は起きない、死人が出ないと言い切れますか?」
「「「・・・・・・」」」
宮辺の言葉に皆が黙ると宮部は軽くため息をつき
「すみません。熱くなりました・・・・」
と頭を下げると、その光景に皆は唖然とし、笹本達はやれやれと言った表情をするが
「まあ、そうなるよね~」
「うぃ・・・・」:
西崎と立石が納得の表情をする。そして笹本は
「蝶野一尉失礼しました。ですが、わかってください.俺も悪気があって戦車道を否定しているわけではないので」
「いいえ。私も配慮が足りなかったわ。角谷さんから聞くには大佐達は異世界で戦争をしていたんですものね・・・・・」
「…この世界の日本は平和でしたが、俺たちの世界は三度目の世界大戦真っただ中です。この世界に飛ばされるまでも私たちは敵と文字通り命がけの戦いをしていました。被弾すれば白旗が出ておしまいではなく、本当に被弾すれば待っているのは死・・・・そう言う世界だった」
その言葉にも皆は黙る戦争を経験した人間とそうでない人間。かなりの壁があることに何も言えなかった。だが
「・・・・・で、大佐。」
「なんだ中尉?」
「一つ提案があるのですが宜しいでしょうか?」
「発言を許可する。なんだ?」
宮辺の言葉に笹本中尉が
「心配であらせられるのであれば、怪我人が出ないように訓練をし、鍛えればよろしいと進言します」
「なるほど…一理あるな・・・・・で、中尉。鍛えるのに何日必要だ?」
「そうですね・・・・・ゆっくりと時間をかける必要がありますが・・・・」
とい、かおりはちらっと生徒会の三人を見る。そしてかおりは
「・・・・・1週間。1週間ぐらい時間をくださればまともに連携させ動かせるぐらいにはします」
「なるほど…角谷さん。それでいいですか?」
「うん。問題ないよ・・・それで宮辺君はこれからも戦車道してくれる?」
「まだ納得はしてはいませんが、前に保健室で言ったように、受けた恩は返す質でしてね。まあ、衣食住を提供してくれる家賃だと思ってくれればいいです」
「・・・・・そっか。ありがとね」
角谷さんはすこし嬉しそうであり、申し訳なさそうな表情で宮辺に礼を言った。そしてその後は解散となったが、俺はその後、俺たちは生徒会室で蝶野さんたちと話していた
「私にお願い‥‥ですか?」
「はい。そうです蝶野一尉。実は自衛隊である蝶野一尉にどうしてもお願いがあります」
和人が蝶野を呼び止めとあるお願いをしていたのだ
「‥‥わかりました。お願いとは何でしょう宮辺大佐?」
真剣な表情に言う和人に蝶野はただ事jないと思い真剣な表情で訊くと和人はかおりのほうを向くとかおりは戦車からあるものを蝶野の前に置く
「これは・・・・・」
「私たちの世界での陸上自衛隊から供与されたものや戦時中に鹵獲したものです」
蝶野の前に置いてあったのは、M3グリースガンにM1911A1拳銃。トカレフ拳銃にSTG44アサルトライフルと日本刀であった。
「これを…私にどうしろと?」
「元の世界に戻るまでの間。預かってほしいのです。異世界とはいえ、ここでは私たちの原隊はない。つまりこの世界に住む一般市民と変わりません。よって今この装備を持ち歩くのは銃刀法違反となります。そのため戻るまでの間、同じ自衛隊から供与された品物をあなた方に預かってほしいのです」
「M3やガバメントは確かに私たちの世界の自衛隊でも使われていたけど…このトカレフ拳銃とアサルトライフルは?」
「アサルトライフルは戦時中の鹵獲品。トカレフは私が購入し愛用していたものです」
「ではこの日本刀は?」
「私の家に伝わる家宝です」
「・‥‥わかりました。一応、私の一存では勝手なことはできませんが上に掛け合ってみます。これもあなた方がもとの世界に帰るまで預かりましょう」
「感謝します一尉」
「お礼を言われるほどではないわ。それに敬語もいりませんよ階級はあなたが上なんだから」
と、そう言い。和人たちの持ってきた武装は一時的に蝶野さんが預かることになった。そして和人は再び武器を預かってくれたことにお礼を言いそしてかおりは学園長の車をちゃんと弁償するようにと軽く説教した後、蝶野さんと別れた。
「よし、じゃあ。各自解散だな・・・ああ、それとかおり」
「なんです?」
「さっき、角谷さんが、学園にある風呂使ってもいいぞって言ってたぞ。ここは結子たちと一緒に入って来いよ」
「それは構いませんが・・・・・和人は?」
「俺は寮の風呂を使うさ」
「ですがあなただけ・・・・」
「かおり、俺は男だから無理だ。それに部下をねぎらうのも上司の務めだぞ?ここは頑張った三人を労ってやれ」
「和人・・・・・わかったわ。じゃあお言葉に甘えて結子たちと入ってくるわ」
「ああ。そうしろ」
そう言い和人はかおりたちと別れ
「さて・・・・いったん寮に戻って汗でも流すかな・・・・」
汗と煤まみれになった頭をかきながら寮へと戻る和人であった