ガールズ&パンツァー~幻の虎と異世界の戦車兵たち~   作:疾風海軍陸戦隊

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異世界の会合と事情徴収

彼女らが保健室を出てから、しばらくして井崎や立石も西崎も目を覚ました。そして俺は三人にことの事情を説明し、かおりが状況把握のため偵察に出ていることを話した

 

「でもさ~大佐。やっぱおかしくない?学校の保健室なんて?しかも日本の」

 

「うぃ・・・・」

 

「私も同じです。私たちはアルデンヌにいたはずです。それに言いにくいんですが私たちはあのティーガーとの戦闘で・・・・・・」

 

井崎の言葉に俺たちは神妙な顔つきになる。そう俺たちは確かアルデンヌの森の中でナチス交戦し、乱闘の末、目が覚めればそこは日本だ。これほどおかしな話はないだろう

 

「俺だっておかしいとは思っている。だが事実俺たちはこうして生きている」

 

「本当ですか?もしかしたらここあの世かもしれませんよ?」

 

「そうだったら、なぜ保健室なんだ?なぜ俺たちは包帯を巻いている?あの世だったら怪我もないだろ?」

 

「あ、そっか・・・・・確かに怪我したままあの世に行くのはおかしな話だな?」

 

「何、呑気に言っているのよ芽衣?」

 

「だってさ~慌てて何か騒いでも状況が変わるわけじゃないし~まあ騒いだら騒いだでだあれかが来そうだけど」

 

「それはほかの人に迷惑がかかるからやめなさい」

 

「うぃ・・・・」

 

芽衣の言葉に結子と加奈は呆れたような表情をする

 

「ともかく、今はかおりが戻ってくるのを待とう。どうせこの状況じゃ自由に歩けない」

 

「大佐・・・・そう言えば足が・・・」

 

結子が俺の足のギプスを見てそう言う

 

「ああ、この保健室の先生によれば折れていると事だ。まあ、杖さえあれば何とか歩けるし戦車に乗るくらいなら問題ないだろ」

 

「また、そう言うことを言う。以前大怪我したのにもかかわらず戦車の乗っって死にかけたのをまだ懲りていないんですか?中尉が知ったら怒られますよ?」

 

「大丈夫大丈夫。あいつのことだ。きっとケーキの差し入れとかしてくれるよ」

 

「いや、中尉のことですからきっと大佐の頭めがけてナイフという凶器の差し入れがありそうだよ・・・・」

 

「あり・・・・える」

 

と、俺たちは保健室の中そう話していると、ドアが開く。そしてそこから小柄で・・・中学生か?ツインテールで干し芋を片手に持つ少女と、少し背が高く湯っ大したどこか親しみやすそうなツインテールの少女、そして黒髪で片眼鏡をかけた目の鋭い少女、そして最後に俺たちに声をかけた4人組の女の子だった。

俺たちは思わず・・・というよりか軍隊経験者の悲しさかな?ついいつもの癖で起き上がりビシッっと直立の姿勢を取ろうとすると

 

「ああ、いいよ。そんなに畏まらなくて」

 

と、干し芋を持った少女、通称仮名干し芋さんがそう言う。雰囲気としゃべり方を見て恐らくこの子が責任者なのだろう

 

「・・・・・・あんたがここの責任者か?」

 

「まぁ~そうなるかね~私はこの大洗女子学校の生徒会長の角谷杏だ。よろしく」

 

生徒会長さんか・・・・・理事長か校長じゃないのは残念だが、それでも学校の生徒の中ではトップという立場には変わりないか。俺は彼女たちの前に向けようと体を動かそうとすると干し芋さん・・・角谷さんは

 

「いいよ。無理しないで怪我しているんだし」

 

「いいえ、大丈夫です」

 

流石に初対面の相手に体を横向きにするのは失礼だしな俺は体を彼女の前に向ける

 

「あなたたちが俺たちをここに運んでくれたのですか。生徒会長さん。それと後ろにいるのは・・・・・」

 

「うんそうだよ。あ、あと後ろにいるのが同じ生徒会の・・・・」

 

「生徒会副会長をしています。小山柚子です」

 

「河嶋桃だ。生徒会広報をしている」

 

「そして、そっち居る四人の子達が君達を見つけ救助した」

 

角谷会長が右側の生徒会役員の紹介をすると左側にいる四人の女の子が自己紹介する。

 

「え、えっと西住みほです。よ・・・よろしくお願いします」

 

「自分は秋山優花里です」

 

「私、武部沙織」

 

「わたくしは五十鈴華と申します」

 

と、礼儀正しく挨拶をし俺は

 

「あなたたちが助けてくれたのですか・・・・・心より感謝します」

 

と、俺は頭を下げ、その動作に芽衣達も頭を下げる。

 

「あっ!?いえ、そんなに頭を下げないでください。私たちは当たり前のことをしただけですから!?」

 

西住と名乗った子は慌ててそう言うが俺は

 

「いえ、命を救ってくれたんです。頭を下げて礼を言うのは当然です」

 

と、そう言うと。角谷会長は感心した表情をしていた

 

「ふ~ん。君は礼儀正しいね・・・・・・で、君達は一体何者なの?うちの学校の裏山にいたけど?」

 

そう言うと、俺は目線で芽衣達を見ると芽衣達は頷く。俺の言いたいことが分かったのだろう。

そして俺たちは角谷会長たちに自己紹介をする

 

「自分は日本国陸軍遣欧第34師団戦車隊所属、独立戦車隊「猛虎」隊長の宮部和人。階級は大佐です」

 

「同じく、独立戦車隊「猛虎」及び海軍陸戦隊の西崎芽衣。階級は軍曹だぜ」

 

「立石・・・・・加奈・・・・・・・曹長・・・・同じく海軍・・・・」

 

「井崎結子。陸軍少尉です」

 

「他に一名いるが今はちょと外している。すぐに戻るだろう」

 

と自己紹介するが、角谷会長らはまるで訳が分からんというような表情をしていた。

 

「(日本陸軍って・・・・・随分前に解体されたよね優花里さん?)」

 

「はい・・・・1945年の敗戦と同時に無くなったはずです。それに遣欧部隊とか「猛虎」という部隊は聞いたことがありません…それにそのうちの二人は海軍らしいですが・・・・)」

 

と、何やら話しているみたいだが声が小さいため聞き取れなかった。すると角谷さんは

 

「ふ~ん・・・・・・で、生年月日と出身は何処?」

 

「え?2001年8月6日、茨城県大洗です」

 

「私は2003年8月5日の神奈川県横須賀生まれだぜ。隣にいる加奈・・・・立石曹長も2003年の横須賀生まれだよ」

 

「うぃ・・・・」

 

「私は2001年11月6日茨城県水戸市生まれです」

 

と、そう言った瞬間、余計に角谷さんたちの顔が曇った。だが、俺はそんなことを気にせず

 

「・・・・すみませんが角谷会長。こちらからも質問しても構いませんか?」

 

「ん?何?」

 

角谷会長がそう訊き俺はあることを訊いた。それは・・・・・

 

「戦争は・・・・・どうなったのですか?」

 

「「「「え?」」」」

 

俺の質問に角谷たちは目を点にし驚いた顔をする。俺は気になった。恐らく戦争は今なお続いているはず、俺たちが日本に運ばれてくる中、あの戦争の戦局がどうなっているか気になった

 

「戦争って何?まさか第二次世界大戦?」

 

角谷会長が首をかしげてそう訊くと芽衣が

 

「違う違う。第二次大戦って80年近くの前の戦争じゃん。私たちが訊いたのは第三次世界大戦のことだよ」

 

「「「「第三次世界大戦!?」」」」

 

芽衣の言葉に皆は驚いた声を出す。その驚いた声に俺たちは一瞬びくっと驚いてしまうと、くせっけの子が…確か秋山って言ったかな?その子が

 

「あ・・・・あの。第三次世界大戦ていうのはどういうことでありましょうか?」

 

「どういうことも何も、第三次世界大戦だよ?いつもニュースとかで出てるじゃん。2005年9月1日ドイツ国内で「ドイツ第4帝国」と名乗るナチズム・ファシズム思想の武装テロ集団が現れて、そこからテロリスト戦争とか呼ばれている戦争だよ。もう12年も続いている戦争だよ?子供でも知っているはずだよ?」

 

芽衣がそう言うと河島と名乗った女性は

 

「貴様等!!いい加減にしろ!!!さっきから聞いていれば、日本陸軍だとか第三次世界大戦とかデタラメな事ばかり言って!ちゃんと真面目に答えろ!!」

 

と、いきなり怒鳴ってきた。その言葉に芽衣が

 

「真面目に答えているだろ!私たちは日本国陸軍の軍人で!さっきまでヨーロッパで戦ってたの!あんたこそここが日本だなんてでたらめな事言うなよ!!」

 

「なんだとっ!黙って聞いていれば!!」

 

と、俺たちにつかみかかろうとした瞬間・・・・・・

 

「動かないで・・・・動けばあなたのその頸動脈をバッサリ切るわよ」

 

「ひっ!?」

 

「も、桃ちゃん!?」

 

「かおり!?」

 

と、いつの間にか、かおりが戻ってきて河島さんの腕をつかみハンマーロックをして抑え込み、首筋にナイフをつけて殺気のこもった眼で静かにそう言う

 

「え!?誰!?てかいつの間に!?」

 

「あら、忍者ですわ・・・・・」

 

「いや。違うと思うよ?」

 

「おおっ!あの人の持っているナイフは64式銃剣ですよ!」

 

と角谷さんの後ろで武部さんが驚き他の人たちはちょっとずれたことを言っていた

 

「お、お、お前は誰だ!?」

 

「・・・・私は日本国陸軍中尉の笹本かおりです。彼の補佐官であり副隊長よ・・・・・それよりあなたケガ人相手に手荒なことをしようとするなんて、あまり褒められた行為ではないですね?・・・・・・いっそのことここで始末してあげましょうか?」

 

「ひっ!?柚子ちゃん助けて~!!」

 

笹本の言葉に河島さんは泣きながらそう言う。まあ、怖いよな・・・・・

 

「中尉、止めろ。この人達は俺たちをここまで運んでくれた恩人だ。手荒なことは止めろ」

 

「・・・・分かった」

 

そう言いかおりは河島さんの手を放し、素早い動きでナイフをしまった。そして河島さんはぺたりと座り込みガタガタ震えていた。まあ一般の人がこういう体験したらこうなるわな。俺は少しため息をつき、角谷さんに

 

「角谷さん。どうやら互いに話の噛み合わないところがあるらしい。ここはひとつ情報交換しながら互いの状況を確かめましょう」

 

「お~いいね。君は話の分かる人で良かったよ。後、さっきの河島の行為はごめんね~河島は結構気が短いところがあるんだよ」

 

「いや、謝るのはこちらの方だ。一般人、ましては学生さんに刃物を向けてしまった」

 

「じゃあ、お互い様だね」

 

「ええ・・・・・では、ここで互いの問答をしましょうか」

 

と、俺たちと角谷さんは自分たちの知っている状況を交換し始めるのであった。

まず、第一に俺たちの状況のことについて話をした。

まず先ほども言った2005年に第二次世界大戦で滅んだナチスドイツが復活し、そこから生まれたテロリスト軍団が始めた第三次世界大戦が勃発し、さらにその戦争では第二次大戦で使用されたものを使用するという奇妙な交戦規定が設けられ、テロリスト軍の侵攻がアジアまで伸びていき日本国は国を守るため自衛隊の派生部隊または臨時軍団である国防軍を設立し、参戦した。無論使用兵器は第二次大戦の物であり、かつて警察予備隊や初期の自衛隊が使用していた、Ⅿ1ガーランドやM4シャーマン、M24チャーフィー、Ⅿ3ハーフトラックなんかを使用し、中には第二次大戦の日本軍のものまで再生産(むろん欠点部分を改良して)し使用した。

そして自分たちの乗る戦車、そう、旧日本軍の忘れ形見である五式重戦車に乗り、アジア、アフリカ戦線。そして欧州戦などの激戦を潜り抜けたこと、そしてアルデンヌの森の中で敵戦車軍団と乱戦した後霧に包まれ、気が付けば今この場にいると説明した

 

「第三次世界大戦・・・・・・それに第二次世界大戦の兵器を使用って・・・・・」

 

と、俺の話を聞いたみんなは訳の分からないという表情をしていた。まるで第三次世界大戦のことなんか知らないような素振りであった

 

「う~ん・・・・なるほどね~」

 

角谷さんはうんうんと頷き深く考えるような顔をすると

 

「ええ・・・と宮部・・・・君だったよね?」

 

「はい」

 

「言いにくいんだけどさ~今何年だと思ってる?」

 

「え?2017年の8月15日だけど?」

 

「それがね~今、2013年の4月なんだよね~」

 

「「「「・・・・えっ!?」」」」

 

その言葉に俺は驚く。2013年だって・・・・それって

 

「2013年って4年前じゃん!それじゃあここは過去の世界ってことですか!?」

 

結子が驚いた表情でそう言う。2013年確かその時はまだアジアで戦っていた時だ・・・・俺たちは過去の時代に来てしまったという事か・・・・だが、角谷さんの次の言葉は俺たちの予想をはるかに超えたことだった

 

「それなんだけどね~私の知る限りは君たちの言う第三次世界大戦って存在しないし、起きてもないんだよね~」

 

「「「「っ!?」」」」」」

 

その言葉に俺たちは雷に打たれたような衝撃を感じたのであった

 

 

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