マグサリオンの殺戮道場   作:ヘル・レーベンシュタイン

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獣殿との決戦、後半戦となります。


第七陣Ⅱ 黄金の獣

 

 

黄金が聖槍を構え直せば、まず溢れるのは闇夜の覇道。宇宙にいるはずなのに紅い月が照らす夜の異界へと染め上げ、己の周囲にいる者全て己の養分であると謳い挙げるように宣誓する。

 

「ああ、日の光は要らぬ。ならば夜こそ我が世界。

夜に無敵となる魔人になりたい 。

この畜生に染まる血を絞り出し、我を新生させる耽美と暴虐と殺戮の化身――闇の不死鳥

 

枯れ落ちろ恋人――死森の薔薇騎士(Der Rosenkavalier Schwarzwald)

 

顕現せしは無敵の吸血鬼となる世界、故に明けることの無い夜。人の生きる世界としては破綻しているものの、修羅に生きる悪鬼としては礼賛される血を吸う鬼。それこそが黄金の爪牙たるヴィルヘルム・エーレンブルグの渇望である。

 

「グオォォォォォォッ!!」

 

真紅の月光が第二神座の星々を喰らい、黄金の総軍として組み上げていく。覇道神同士の戦争の優劣をつけるのは、即ち陣取り合戦。今までは質の黄金、量の無慙であった。開戦から今までずっと後者が劣勢ではあるものの、総軍たるみんなの総力と無慙の前進し続ける戦闘経験を活かしてギリギリの均衡を保っていた。しかしその均衡を崩す上でヴィルヘルムの渇望は非常に有効であり、数の差を一気にひっくり返さんと牙を剥く。ダメ押しと言わんばかりに赤き杭が流星群の如く、時には足元から不意に現れて悪鬼を文字通り串刺しにしていく。次第に両者の総数が均一となり、そうなれば黄金の勝利が確定となるだろう。

無論、無慙本人にも迫るが悉くを斬り払って前進する。このままではジリ貧、そう判断して黄金への接近を図る。そして間合いまで詰めれば第二戒律による隙を作り上げ、そこへ剣戟を差し込む。しかしそれすらも直感かあるいは経験則か。どちらにせよ後の先を取るように、聖槍で受け流して剣戟を防ぐ。

 

「ふむ、私の意識の外を狙ったその殺戮剣は中々に厄介だ。今もどうにか凌げたが、今後もそう上手くいくとは限らぬ。ああしかし、卿は劣勢であればあるほど輝くな。この先にどんな境地を魅せてくれるのか、期待に胸が躍ってしまう。」

「貴様は話す時に、いちいち褒めねば気が済まんのか?鬱陶しい上に気色悪いな。」

「これは失敬、とはいえ嘘偽りのない言葉だとも。嘘と出来ぬことは言わぬタチでな。さて、ならばこれはどうかな?」

 

剣と槍が弾け合い、一定の距離まで離れる。無慙が即座に体勢を直して、再び距離を詰めようと駆け出す。しかしその直後に再び黄金の聖槍から別種の輝きが放たれ、先程と同じく闇の概念ではあるものの今度は足元へと干渉を始めた。

愛しい人に置いていかれたくない、なればこそ数多の存在の出鼻を挫こう。そう下賤で浅ましくも、確かな熱量が込められた呪いにして祈りが前に進む栄光を引き摺り下ろさんと影が蠢く。その祈りの源泉は、とある魔女から溢れた執着の現れだった。

 

「この身は悠久を生きし者。ゆえに誰もが我を置き去り先に行く。

追い縋りたいが追いつけない。才は届かず、生の瞬間が異なる差を埋めたいと願う、ゆえに足を引くのだ――水底の魔性

 

波立て遊べよ――拷問城の食人影(Csejte Ungarn Nachtzehrer)

 

顕現せしは魔性の影、影に触れたものを停止させる妨害する異能であった。その影がまるで自意識を持っているかのように、無慙へと迫っていく。

無慙の戦法に回避はあれど後退の二文字は無い。総軍を奪われ続ける状態でその進撃が上手くいくわけもなく、影から生じる停滞の概念に襲われる。それを一瞬であれ黄金の戦闘眼が逃すわけもなく、即座に止めの一撃を放つ。

 

「我は終焉を望む者。死の極点を目指す者。

唯一無二の終わりこそを求めるゆえに、 鋼の求道に曇りなし――幕引きの鉄拳。」

 

聖槍より生じるは冥府の瘴気。万象より生まれ出でば、終局たる死もまた孕むもの。それは即ち歴史であり、前提として死があってこそ成立するもの。

故にこの鋼の求道は、死の極点を渇望せし幕引きの鉄拳。その鉄拳を携えし黒騎士が、停滞した無慙へと接近し、無慙の歴史そのものに終焉を拳と共に叩き付けんと迫り来る。

 

「砕け散るがいいーー人世界・終焉変生(Miðgarðr Völsunga Saga)

 

まさに修羅の連携、黄金の覇道により神域にまで押し上げられた総軍の異能が無慙を追い詰めた。黄金が前述した戦力値に照らし合わせれば、黄金に比べて無慙は下位であり事実そう感じさせるほどの劣勢的な戦況である。

もしも、ここで戦っていたのが貪婪飢龍、光輪、愛なき聖王であればここで終わっていたかもしれない。何故なら神座に到達した神の力量とは基本として不可逆であり、黄金の様に相手の総軍を奪い多少変動させることは可能でも、上昇下降どちらにせよ大幅な変動は基本的には不可能である。故にある種、神座闘争とは最初から勝負が決まっている予定調和の如き茶番と言えるのかもしれない。が……

 

「なるほど、貴様の覇道は他者あってこそが大前提であるが故に無冠か。」

「ッ!?」

 

だが、その法則に抗う例外が居た。その一言と同時に今までとは比較にならない殺意が迸る。それと同時に暗黒の爆光が剣戟と共に放たれ、簒奪の月光、停滞の影、終幕の拳、それぞれが両断と共に無へと染め上げられた。

これが、これこそが波旬の小指を切断するに至った無慙の真なる神威。改良された第二戒律、それは理解した相手への特攻力を獲得すると言うもの。無慙の存在強度が一気に跳ね上がり、堕天の宇宙の領土もそれに合わせて拡大していく。それを目の当たりにして黄金は歓喜の表情に変わる。しかしそれを気にせず、無頼さを露わにしながら神剣を肩に担ぎながら話を続ける。

 

「闘争の為の闘争、そう言ったものは既知だとも。お前が求むものはそれだとようやく理解できた、そしてそれに伴う瑕疵もな。」

「ほう、瑕疵とな。私はそう大した男ではないと自負はしているが、卿の見解を聞かせて欲しいものだ。」

「ああ、その魂に刻んでやるよ。」

「面白い、俄然燃えてきた。」

 

黄金の聖槍から生じるのは、大焦熱地獄を連想させるほどの膨大な熱が帯びる。それは忠義にして恋慕の炎、その渇望は憧憬せし黄金の輝きに焼かれ続けたいという祈りであった。

 

「我は輝きに焼かれる者。届かぬ星を追い続ける者。届かぬゆえに其は尊く、尊いがゆえに離れたくない。追おう、追い続けよう何処までも。我は御身の胸で焼かれたい――逃げ場なき焔の世界。

 

この荘厳なる者を燃やし尽くす――焦熱世界・激痛の剣(Muspellzheimr Laevateinn)

 

顕現せしは、逃げ場の一切無い砲身の異界。紅蓮の炎が異界全土を包み込み、炎熱を以ってあらゆる存在を焼き焦がしていく。無論、無慙も例外では無い。だがこの周囲から漆黒の業火が発生し異界同士で鬩ぎ合う。その炎の名は『無価値の炎』であり、無慙の堕天の覇道より生じた万象を腐敗させる煉獄の業火である。黄金と無慙が睨み合いながら、紅炎と黒炎が衝突し合う。その比率は5:5であり、全くの互角となっていた。

その睨み合いの最中、無慙は『隙』の概念を黄金に差し込んだ。その瞬間に一気に駆け出す、まるでガンマンの早撃勝負をなぞるかの様に。急遽覚醒した無慙、それと互角の鍔迫り合いした黄金は隙を突かれて経験や勘で凌ぐほどの余裕はなく、事実今も尚無慙の動向を認識できていない。よって剣筋を読むことは出来ず、認識できないまま死へと墜落していくのは確実である。

 

「接触を恐れる。接触を忌む。我が愛とは背後に広がる轢殺の轍。

ただ忘れさせてほしいと切に願う。総てを置き去り、呪わしき記憶(ユメ)は狂乱の檻へ。我はただ最速の殺意でありたい――貪りし凶獣。

 

皆、滅びるがいい――死世界・凶獣変生(Niflheimr Fenriswolf)

 

だが、後の先を取って黄金は窮地を脱する。剣筋を認識できずとも、剣戟の直撃までのタイムラグは現実として存在する。ならば時間軸を逆転させて強引に先手を獲得すれば良い。聖槍から生じる神狼の慟哭が、それを実現させる。必ず殺せたはずの殺戮の剣がスルリと回避され、返しのカウンターが無慙の肩を貫いた。

 

「ぬゥッ!がァァァッ!!」

 

この時無慙は無傷のまま攻撃を成功させるならば、それこそ黄金と同じく後の先を取れば良いだけのことだった。最速の理だからと言って隙を埋め込めれるわけでもなく、第二戒律の縛りとはいえ、決して瞳を閉ざさぬ無慙であれば黄金の退路の軌跡を辿ってカウンター返しを実現することだって可能だ。しかしそれは選択せず、そして決して無慙には決してやってはいけないことだった。何故ならそれほどの技巧は、かつて()であるワルフラーンの遂行したことであったから。第三戒律たる『絶し不変なる魔道への誓い(サオシュヤント・アストワトウルタ)』の縛りであり、兄の生き方を踏襲しないという誓いを破ることになる。それは無慙にとっては死も同然。

だから、ここで選択したのは相打ち。肩の痛みを感じると同時に、黄金に意識の間隙を差し込んで剣戟を黄金へと叩き込む。結果、両者に鮮血が舞い散った。紅蓮と漆黒の炎が花吹雪の如く舞いながら、黄金と無慙が、槍と剣が血肉を抉っていく。

 

「オォォォッ!!」

「ハァァァッ!!」

 

それは端的に言って、稚拙なぶつかり合いであった。時間の概念を置き去りにして、世界を何度でも滅ぼせる様な攻撃が交差していく。これだけで人間何人死ねるか測りかねない。

しかし、それでも本質的には子供のようにただただ全力で武器を振り回している。そんな、子供の稚拙な喧嘩を繰り返している。しかしそれこそが愛おしいと、黄金は笑顔と共に歓喜の声が漏れる。

 

「ふふふ、ハハハハッ!ああ、我ながら滑稽なぶつかり合いと自覚している。だが、だからこそ実に楽しい!」

「だろうな、お前はそういうものを望んでいるとよくわかる。だからこそ、お前は覇者の頂点でありながら王者になれんということだ。。」

「ほう、よもやそれが先程言ってた私の瑕疵であるのかね?」

「その通りだ。」

 

そんな会話をしながら、原点回帰する様に鍔迫り合いとなる。そして両者共に視線を交わり、無慙が語り始める。

 

「戦闘狂いであれば、闘争のための闘争の渇望を抱くのも自然なことだ。闘争が不変の概念であることも確かに事実である。だがな、王者は手段としてそれを手にすることはあれど、それ自体を目的として掲げる事は無い。」

「つまり、目的と手段が同一となってるから私は無冠であると?」

「そうだ。闘争とは競う相手がいてこそ、初めて成立する概念。それそのものが王者として君臨すれば、それこそ矛盾が生じるのが自明の理だ。故にお前は、覇道を極める事はできても、王冠を掌握する事は決してできない。」

 

そう無慙は黄金が神座を掌握できない根拠をぶつけた。事実、真我から波旬に至るまでの誰もが闘争こそを目的として座へ至った神は存在しない。無論のこと、黄金もまた考えればその真実に至るのも難しくはない。

すると黄金は身を震わせ、聖槍を振り上げて無慙を弾き飛ばす。そして天を仰ぎながら誕生の産声を上げる様に笑い声を響かせた。

 

「ふふ、フハハハハ!アハハハハハハハ!修羅そのものを求むが故に、私は王冠へ至れぬと?ああ、あぁ、まさに正論である!だが、私の愛は破壊である。故にそれしか知らぬし、それしか出来ぬ。それこそが我が覇道にして不変の真理である。どだい戦争、単体では成立せぬ概念よ。ならばこそ敵を!求めるが故に部下を!愛し、率いて、壊すのみ!

私の楽土は鉄風雷火の三千世界だ。この極奥神座に集った者ら全てを抱こう、砕け散るほどに愛させてくれ。」

 

新たな真実に到達しようとも、黄金の破壊の愛は不変である。寧ろより、それを貫かんと渇望を激らせる。そこに恥も嘆きも、慟哭も存在しない。

 

「届かない王冠か、だがそれで良い。飽いていればいい、飢えていれば良いのだ。ああ……そうだ無慙。否、卿だけでなく波旬も、そして未だ謎多きナラカもまた。例外はない、魂の限り愛したい。例え無冠の道であろうとも、我が流儀のまま突き進むのみであるッ!」

 

絶頂の咆哮と共に放たれるは黄金の破壊光、それは白騎士の如く最速にして、赤騎士の如く狙った獲物に必ず命中し、黒騎士の如く確かな死へと至らせる。まさしく黄金の放つ究極の一撃と言えるだろう。

それを前に無慙もまた、腰だめに剣を携える。そして同時に鬼気を放ちながら疾走し、凶猛な咆哮と共に闇黒の剣風が破壊の光条を飲んだ。第一戒律によって彼我の殺意を糧に過去最強の威力となり、第二戒律で意識の間隙へと潜り、そして改良した第二戒律によって理解による覚醒を経て黄金を確実に殺害できるほどまでに存在の密度を高めた。その果てに黄金とすれ違い、剣閃を身体に食い込ませて鮮血を舞わせた。黄金へ真実を伝えた時点で既に無慙の存在強度が上回っており、総軍もまたこの時点で大きく上回っていた。まさに下剋上、立場が完全に流転した。しかし、その最中でも黄金の笑みをは消えておらず…‥否、戦闘意思がまだ消えていなかった。

 

「劣勢こそが鉄火場の華、卿はまさにそれを体現する存在であった。ならば、私もまたそれに倣うとしよう!」

 

そう宣誓すれば、黄金は黒円卓の総軍全てを招集させる。そして聖槍を天へ掲げ、無慙へと突き付ける。それと同時に全総軍が魂のまま、全力の突撃を開始した。

 

グラズヘイム(Gladsheimr) ——

 

ロンギヌス(Longinus)ドライツェーン(Dreizehn) オルデーン(Orden)

 

修羅道の全力突撃、そこに今までの様な戦術や術技は存在しない。内情としては実に単純で陳腐と言えるだろう。しかし、修羅の本質は魂の赴くままの闘争であり、これは見方を変えれば死のうとも破壊の愛を不変のまま貫き続けるという宣誓にして証明とも捉えられる。

少なくとも無慙はこう見ており、殺意が孕むもののどこか愉快さを感じる様に口端を上げて不敵な笑みを浮かべてた。

 

「……馬鹿げた男だ、だが大した執念と言ってやる。だからこそ、最後まで付き合ってやろう。」

 

そう言い放って無慙は地を蹴り上げる、総軍一人一人の目を見て、血を浴び、断末魔を聞きながら堕天の理に染めて殺していく。最早異界の領土の9割は無慙が掌握しており、修羅の理が潰えるのは時間の問題だろう。しかしそれでも無傷とはいかず、黒円卓の団員や残った総軍の放つ攻撃が無慙に傷を刻んでいく。

それでも止まらない、殴られ、抉られ、切り刻まれ、殴り、抉って、切り刻む。 それを何度も何度も繰り返していくうちに、修羅の総数が次第に減っていく。万、千、百人を割った。その未知の光景に、黄金は感涙する様に呟く。

 

「素晴らしい……かつて在りし日の刹那から与えられた敗北に迫る境地だとも。」

 

十、五、三、まだ大隊長が終わらないと奮闘する。無冠と言われたものの、だからと言って無様な負け犬のまま終わるつもりはないと、黄金の輝きは不変だと赤騎士が喰らいつく。

そして遂に大隊長も斬り飛ばされ、残るは首領たる黄金のみ。最期に聖槍と神剣、何の異能も纏わせることなく、純粋な一撃を両者交え………その果てに無慙の胸から鮮血が舞い、黄金の首が舞った。無慙は致命を負ったものの膝は地につかず、黄金は確実な絶命にして至高の敗北へとたどり着いたのだった。

 

『ああ、満足だ……無慙よ、卿の様な益荒男と心いくまま戦に身を投じる事ができたことに感謝する。』

「………」

『だが、まだこれで終わりとは言わせぬ。ナラカへと挑戦はまだ始まらず、仮にそれが終わっても我らの決着と答えを出さねばなるまい。ならばこそ、その旅路に卿もまた付き合ってほしい。構わぬよな、どうか私に卿の勇姿をまた魅せてほしい。』

「言われるまでもない、無慙の所業は必ずしもやり直す。ナラカも波旬も、そして貴様もまた例外ではない。」

 

故にこれで終わりではない、またもう一度、いいや何度でもやり直してやると答えた。そしてそれを聞き届け、黄金の姿が次第に溶け始め………

 

『では、その誓いにこそ……勝利万歳(Sieg Heil)

 

そう言い残して、黄金は姿を消していった。




どうにか二話形式で、vs黄金の獣を終わらせられてホッとしました。本当に覇道神同士の戦いだと強いのでよね、獣殿。バランス型の究極といわれるだけあって、戦力として隙が殆どないからどうやって勝ち筋を出すか悩みました。ある意味光の奴隷とはまた別種の厄介さを感じさせてくれました。ですが楽しく書けたので、自分としては満足です。
あと、無価値の炎を使ったことに関しては、多めに見てもらえると助かります。何せザミエル卿の創造に対抗するための術と描写が、今の時点だとアレ以外に思いつかなかったので。
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