ソードアート・オンライン 赤色の記録   作:Aa_おにぎり

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皆さん、良いお年をー!!


ガンゲイル・オンライン編
#20 旧友


二〇二五年 二月某日

 

須郷の一件も落ち着き始め、世界の種子を世界中のサーバーに送り出した修也は世界の種子を使って自分の好きな銃をデータで作っていた。

 

ピリリリリリリ!

 

国際電話で携帯の電話が鳴り、電話を取るとそこから懐かしい声が聞こえた。

 

『もしもし、シューヤか?』

「おお、ザスマンか。今日はどうしたんだ?」

 

修也にザスマンと言われた男性は陽気に話してきた。

彼の本名はザスマン・シャザール。自分がアメリカにいた時に色々と世話になった友人であり、今回の世界の種子の一件でもお世話になった人でもある。

ザスマンは大の銃好きで、それに影響されて自分も銃に詳しくなり、次第に好きになっていた。

アメリカにいた時にザスマンに誘われて銃の愛好会に加入もしていた。ちなみに加入した愛好会は色々と特徴的な人が集まっている集団でもあった。

 

『シューヤが教えたザ・シード?あれを使って愛好会でゲーム作ろうって話になっているんだ』

「ゲームを?」

『そうそう、シューヤはそう言うの詳しいだろう?だから他にも仲間集めてゲーム会社をやろうって話になっているんだよ』

「成程……」

 

ザスマンの話を聞いて修也はどんなことになっているのかを大体納得すると快く承諾した。

ザスマンにはアメリカで色々とお世話になった上に、マキナの部品の調達までやってくれた。恩を返すには丁度いいと思っていたのだ。

会社を立ち上げる資金に関しては愛好会から分担して出すことになっているそうで、その他諸々はまた別の人がやってくれるそうだ。

 

「分かった。私もできる限りのことはするよ」

『本当か!?じゃあ、明日二十時……あ、そっちじゃ十時か……』

「こっちは何時でも行けるぞ」

『そうか!じゃあ、その時間に全員集めてゲームについて会議するから来てくれ』

「ああ、分かった」

 

ザスマンの若干興奮した様子を聞いて修也は変わらない旧友にどこか嬉しさを感じながら明日の会議のコンセプト案を考えていた。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

『やっぱ銃だろ』

『銃だな』

『それ以外に俺たち興味ないし』

『じゃあ銃を扱うゲームでいいな?』

『それでいいと思う。反対する人は?』

 

二十人ほど集まったオンライン会議で発案者のザスマンは全員にそう聞くと反対意見は一切出なかった。

この会議に参加しているのは全員が同じ銃愛好会のメンバーで、修也も知っている人ばかりであった。

ちなみにここの愛好会は修也以外のほとんどの人がアメリカ人と言うことで会議も全部英語で話している。

 

『じゃあ、銃ゲームを作るのはいいとして……誰がプログラムをする?』

『俺は無理だぞ』

『俺もちょっとだけしかできないぞ』

「そこは私がやる」

 

修也がそう言うと会議に参加した全員がおぉ……と言った様子で修也を見ていた。

 

『シューヤがプログラムするなら安心だな』

『シューヤがいるなら安心できるな』

『俺も手伝うぞ。シューヤだけで全部できるはずがないからな』

 

そうして参加した中で修也以外にも十人くらいがプログラムをすると言い、さらにその友人にも声を掛けると言うことで結局二、三十人くらいの人数になった。

そしてザスマン主導でゲーム開発が始まり、毎日の様に行われる会議で世界設定や使う銃器。

銃器メーカーへの連絡など自分がプログラムを作っている間に他の仲間たちがいろいろなところに走り回ってくれている様だった。

そして大体のプログラムを終えた時、愛好会のメンバーの一人が突拍子もないことを言い出した。

 

『シューヤ、これ現金に還元できるシステムとか作れないか?』

『「……は?」』

 

これにはザスマンも自分も思わず素っ頓狂な返事をしてしまう程だった。

しかしその仲間はこんな提案をした訳を言った。

 

『いやぁ、普通ゲームに課金したら戻ってこないじゃん。だから面白くないゲームだとすぐに廃れちゃう。だったら面白くなくても頑張れば元が取れる様にゲームで稼いだお金を現金にできるシステムを作るのはどうかって思ったのよ』

「……」

『それに、他のゲームにはない面白いシステムだと思わないか?』

 

仲間の提案に修也はどうしたものかと思っているとザスマンが口を開いた。

 

『……面白そうだな』

「えっ!?」

『やろう!面白そうだし』

「嘘だろ……?」

 

もしやるとするならそれは金が関わってくる事からかなり面倒なことになる上に、その他諸々の設定が必要になる。

修也はその面倒臭さを説明したが、ザスマンは完全にノリノリとなってしまい聞く耳を持たなかった。

 

『自分達だけの換金システムを作ればいい。サーバーはこっちで準備するからシューヤ達は設定お願い』

「冗談じゃないぞ……」

『なぁに、俺はカード会社に勤めているんだ。そのシステムを流用すればいいじゃないか』

 

換金システムを使うと言った仲間はそう言って笑っているが、自分を含めたプログラムメンバーはゲンナリしていた。

そして色々と忙しかったが、大体一ヶ月半で作り上げたゲームはほどんどが完成し、あとは発売するだけと言うところまで漕ぎ着けたが、修也は最後にアバターであるものを作っていた。

 

「(荒廃した未来の世界……。どうせなら……)」

 

そう思いながら作ったアバターはかつて青森に住んでいた頃、祖父の家のあったアニメに出てくるモ◯ルスーツをイメージして作っていた。

それは自分が初めて見たアニメ作品で、青森にいた頃にどハマりしていたアニメだった。

ちなみにそのアバターを見たザスマンは

 

「これ怒られるやつやん……」

 

と言って呆れていた。だが修也は満足した様子でそのアバターをシステムに組み込んでいた。ザスマンも面白半分でシステムに組み込むことに反対はしていなかった。

 

「だいぶ満足した作品を作れたな……」

 

修也は忙しくも楽しかった二ヶ月を思い出すとどこか嬉しくなりながら修也はアミュスフィアを被った。

 

今日は自分達の作ったゲームーー『ガンゲイル・オンライン』を使って久々にザスマンや愛好会の仲間達とPvPをする予定となっている。

発売から一週間しか経っていないが売れ行きは好調で、日本とアメリカの両方でプレイヤー数は増えていた。

今はプレイヤー人数の関係上アメリカと日本サーバーを同じにしているが、いずれ分ける予定となっている。

理由としては銃に慣れていない日本人と毎日銃を触っているアメリカ人では感覚に違いがあるからだった。

日本サーバーの管理は修也と在米日本人の愛好会の数人で行う予定である。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

新規プレイヤー『フリューゲル』はGGOにログインをした時に自分の格好を見て冷や汗をかいた。

 

「嘘だろ……」

 

赤い金属製の装甲にさまざまなパーツが組み合わさってできた腕と手、そして初ログインの時に鏡代わりに用意した窓ガラスを見て思わず叫んでしまった。

 

「なんで自分の作ったアバターなんだ……」

 

そのアバターは特徴的な頭部とモノアイ、湾曲した装甲板。右肩のスパイクアーマーに右肩のシールド。体の各所に取り付けられた多数のスラスター。そして背中にはバックパックが取り付けられ、全体的に赤く塗装されたそのアバターは

 

「シ⚪︎ア専用ザク……」

 

かつて見たアニメに登場した中で修也が最も好きなMSである。

わざわざザスマンが許可をとってきてくれたそのアバターをまさか自分が使うことになるとは思ってもいなかったのである。

このまま仲間達に会いにいくのが恥ずかしくなる程にフリューゲル、もとい修也は困っていた。

 

「どうしたら良いか……」

 

そして結局悩んだ末に、修也は……

 

「ブハハハハハ!!」

「ヒーハッハッハッハ!!」

「こんなことww、あり得るのかよwwww」

「うるさいぞ。お前ら」

 

そう言って笑い転げている愛好会の仲間を見下ろしながらフリューゲルは呆れていた。フリューゲルのアバターを見た愛好会の仲間達は笑いあっていた。

まさか自分で作ったアバターを自分で引き当てるとは……。

 

なんてこったい\(^○^)/。と思いながら取り敢えず笑いころ転げているやつを蹴飛ばして、集まった十人で無人の荒野を歩いていた。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「これ車いるな」

「今度のアップデートの内容決まったな」

「ついでにカジノだな。稼ぐのがモンスター狩りだけってのもつまらん」

「カジノに沼る奴が出てこないか?」

「制限を設ければいいだろう」

 

そんな事を話しながら荒野を歩く九人の男と一人のロボットは銃を片手に走っていた。

 

「移動だけでこんなに時間がかかるのかよ……」

「広くしすぎたか?」

「いや、広さはもっと広くていいくらいだと思うぞ。やっぱ移動手段だな。これログアウトしたら絶対やろう」

「そうだな……ったく誰だよ。荒廃した世界だから乗り物いらんとか言ったやつは……」

 

移動中文句を言いながら狩場でモンスターを狩っているのはザスマン……もとい、サムアだった。

 

「それは知らんぞ。私は街しか作っていないからな」

 

その横で光学小銃を撃つのはフリューゲルだ。フリューゲルはスコープ越しにモンスターを狩っていた。

 

「しっかし、こうも金稼ぎでモンスター狩るのが暇だとはな」

「こっちは課金しているんだ。遺跡にでも潜るか?」

「こっちは初心者だぞ。無理に決まってんだろ、もう少し育てさせろ」

「同感だ。俺も今日始めたんだぞ」

 

そう言って男十人はモンスターを狩り、アイテムとそこそこの経験値を稼いだフリューゲル達はスキル欄を見て愚痴っていた。

 

「おい誰だよここまでスキル増やした奴は」

「俺だ、ちなみに戦闘に必要なスキルはほぼ全部入れている。基礎から応用までな」

「何種類あるんだよ……」

「知らんな、途中から数えてもいないし、把握も諦めた」

「制作者が何言ってんだよ……」

 

そう言ってサムアが呆れながらスキルをステータスを割り振っていた。

そしてその後もモンスター狩りとアイテム売却で金を手に入れてその日はログアウトをした。

だが、フリューゲルだけは時差の関係から残ってゲームをやり続けていた。アメリカは金曜日だが、日本では今日は土曜日、修也は時間を気にせずにGGOにハマり込んでいた。

 

 

 

 

 

ある程度ゲームをしたところでフリューゲルはログアウトし、現実世界に帰還した。

 

「今は夜八時……向こうは十時か」

 

修也はログアウトした時間を確認すると早速パソコンに向かってキーボードを叩き始めた。まず最初に行ったのは足りないと感じた移動手段を増やす事、そして娯楽の種類を増やす事だった。

幸い,空いている人員に乗り物系を頼み、自分は他の娯楽……ミニゲームなんかの制作をし始めた。

 

「作るなら銃を使ったミニゲームだな……」

 

そこで修也はふとキリトが思い浮かんだ。

あのキリトのALOの時の動きを思い出して弾除けゲームでいいかと簡単に設定をした。

キリトがクリアできないレベルに設定した修也は今度のアップデートにこのミニゲームを埋め込んだ。

 

「(これクリアできる奴おらんやろ)」

 

そんな事を思いながら修也はデータをザスマンの設立したゲーム会社、ザスカーに送信した。

 

「……さて、また戻りますか」

 

現在は四月の半ば、帰還者学校に入って一週間ほどしか経っていないが、修也はゲームにのめり込んでいた。




ちなみに作者が一番好きなMSはゲル◯グ。
修也のアバターはオリジン版をイメージしてください。








そして修也のプログラムしたゲームは・・・アレですよアレ。
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