ソードアート・オンライン 赤色の記録   作:Aa_おにぎり

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なんか知らぬ間に二十人くらいお気に入り登録が増えてた…おまけにUAが26,000も超えていた…ガクブル
高評価も押してくださって感謝しかありません!!
有難うございます!!これからも精進して参ります!!


#20 もう一つの世界へ

「二人とも、準備はいいっすか?」

 

菊岡達の視線の先にはSTLに入る詩乃と明日奈の姿があった。二人は頷くと比嘉が注意を言う。

 

「まず、明日奈さんに使用してもらうアカウントは、スーパーアカウント01『創世神ステイシア』の方ッス。このアカウントは管理者権限として、無制限地形操作のコマンドが使えるんですけど、地形操作中はSTLとメインビュジュアルライザーの間で、大量のデータが行き来する影響で、フラクトライトに膨大な負荷が掛かるッス。

だから、無闇に地形を操作するのは控えて下さい。コマンド中に頭痛を覚えたりしたら、すぐにコマンドを中止して下さい……いいですね?」

 

明日奈は小さく頷く。

 

「次に詩乃さんが使うアカウントは、スーパーアカウント02『太陽神ソルス』ッス。このアカウントは管理者権限で広範囲殲滅攻撃ができるっす。これも大量のデータが行き来するので連発はできないっす。それと、無制限飛行という能力も備わっているっす。これに関しては特に問題はないっす。でも、使い方には注意してくださいっす」

『分かりました』『了解』

 

そこで菊岡が二人に頼む内容を改めて言った。

 

「君達にはアリスとユージオというA.L.I.C.Eの排出の協力とキリト君達との接触を優先して頼む」

 

それに二人は当たり前だと言わんばかりに頷くと比嘉がSTLを起動した。

 

「では、これよりアンダーワールドへのダイブに入ります!」

 

そう言うと二人の意識はアンダーワールドへと向かって行った。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

『急襲チームはかなりの数がやられました。十四名のうち五人が重傷、五人が軽傷、他は無傷です』

『予想以上の反撃だな…平和ボケした奴らだと思っていたが……』

 

そう言うのは青目の典型的な白人の男だ。部下であろう一人がその男に言う。

 

『事前情報よりも数が多かったです。情報が漏れていたのでしょうか……』

『さあな?』

 

そう言い、前線で見た男を思い出した。足に銃弾が当たったにも関わらず平然と打ち返してくるその強さには驚愕しかなかった。閣下と呼ばれていたその男に何処か見覚えのある気がしていた。少なくともそんな人が来ていると聞いていなかった。

 

『ダメだ。こんなくたびれたマシンじゃあビクともしねえ』

『隔壁は?』

『ダメだ。最新のコンポジットマテリアルが硬すぎて持ってきた工具じゃあ刃が壊れた』

『管理者権限からできるのはフラクトライト達が楽しく生活するのを見てるくらいだ』

 

次々と上がってくる報告を聞いて白人の男は映像を眺める。すると部下の一人が面白そうに言う、

 

『ふむ……どうやらダークテリトリーからは入れそうだ』

 

後にこの事件最大のミスと言われたダークテリトリー側のロックのし忘れ。これが後に大きな問題を引き起こすのであった……。

 

『使えるアカウントで飛び抜けて高レベルなのは…《エンペラー・ベクタ》と《暗黒騎士》ってやつだな。《月神ノスフェラトゥ》ってやつはもう使われているな……』

『使えるSTLも二台…行くしかないだろう……』

『お?もしかして行くのか?』

 

ハッカーとして来たクリッターが問いかけると、リーダーのガブリエルは答えた。

 

『アリスが《ヒューマン・エンパイア》にいると言うのなら、何かしらの方法でいけるはずだ。部下に指示して探させればいい』

『成程!さっすがだねぇ』

『さっさと準備しろ。すぐに行く』

『了解』

 

そう言い、襲撃者達はそれぞれ準備に入っていった。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

私がブレイド先輩の事付けをした後、部屋に戻った私は違和感を感じていた。

 

「ブレイド先輩、キリト先輩達にーー……」カチャッ!

 

部屋に入るとそこには窓の空いた部屋と不気味な程に静かな部屋があった。

 

「ブレイド先輩?」

 

机の上には一枚の紙か置かれていた。それはブレイドがマリーに宛てた手紙の様であった。

 

『君には申し訳ない事をしたと思っている』

 

そこにはマリーやロニエ達への謝罪とブレイドが今から何をするのかと言うことなどが書かれていた。

 

『私は今からユージオやキリトと合流をする為にカセドラルに行く。もしかするともうここには戻ってこないかもしれない。その時、もし君に何か事があれば私の家にロニエ達を連れて逃げなさい。

従者達に話はしてある。数ヶ月ではあるが、私の弟子になってくれた事には感謝しかない』

 

「先輩……」

 

マリーは手紙を読むとその手が震えている気がした。そして最後にブレイドはこう綴っていた。

 

『マリー、強い心を持ちなさい。強い思いは決して折れることは無いだろうから

 

ーー馬鹿をしに行く先輩より』

 

事実上の別れの挨拶にマリーは暫く呆然としてしまっていた。食堂に来なかったと言い、ロニエが来なければそのまま部屋で倒れたままだっただろう。同じ様に書き残しを見たロニエ達は事情を理解してアズリカ先生を呼んで三人でマリーを寝かせていた。

マリーがブレイドに少しばかりの好意を抱いていたのはロニエ達も分かっており、それは自分たちがキリト達に向けていたものと同じであった。

その日はアズリカ先生もわかってくれたのか私たち三人でその日を過ごしたと言う。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

先輩達の行方が分からなくなって一週間ほど。学院に何人か教会の人がやって来て先輩の部屋で探し物をしていた。

一体何事かと思っていると『ありました!』と言って本棚から二冊の本を取り出していました。それは前に先輩が取り出して呼んでいた本でした。それを一緒に来ていた私より幼い見た目をした人に渡していた。

 

「ふむ、これが言っていたものか……」

「あ、あの……」

「ん?」

 

私は本を受け取った人に思わず『先輩のですから…あまり触らないでほしい』と言おうとしたが、少女の気配に押されてしまった。

 

「君はこの部屋の人を知っているのか?」

「え?は、はい!マリー・クルディア初等修練士であります!ブレイド・ソド・ワラキア上等修剣士の傍付き剣士であります!」

 

そう言うと少女の人が納得した表情を浮かべて小さく頷いていた。

 

「成程、お主はブレイドの知り合いか……」

「っ!ブレイド先輩を知っているのですか!!」

「…そうじゃな……」

「先輩がどこに行ったかわかりますか?!いるなら教えて欲しいです!!」

 

マリーは思わず必死になって少女に聞いてしまうとその人は少し答えに困った様子を浮かべてつつも私の目を見てこう言った。

 

「お主は、ブレイドがどんな状況でも受け入れる覚悟はあるか?」

「……」コクッ

 

私はその気迫に押されそうになってしまったが、頷くとその人は私に向かって言った。

 

「ブレイドはある場所で怪我をして安静にしておる。なので今は面会できぬ」

「……え」

「わしから言えるのはそれだけじゃ。では、失礼する」

 

そう言うと少女はどこかに行ってしまった。残された私はいきなりの出来事に困惑していた。そしてそのままボーッとしたまま部屋に戻った。ブレイドの計らいで三人部屋となった学園の一室でマリーは一人ブレイドの安否を心配し続けていた。

 

 

 

 

 

「……やれやれ。嘘をつくのも大変だな」

 

学園を後にしたカーディナルはそう呟く。

と言うのもそれは数日前、アドミニストレータが彼らによって討たれて整合騎士と話をしようとした時のことだった。ユージオがいきなり駆け込んで来て言った。

 

「ブレイドは……!!」

 

肩で息をしながらユージオが大広間に駆け込んできた。何事かと思っているとベルクーリが聞いた。

 

「何があったのじゃ?」

「ブ、ブレイドが……」

 

ブレイドが部屋から消えたと言う話を聞き、整合騎士達が驚き、すぐさま捜索が行われた。時間はたっていないので、近くにいるだろうと予測していたが。彼はどこにも居なかった。IDを辿ってみたが、あの部屋から先は追うことができなかった。

その事を伝えるよユージオ達は落胆していた。もしそこでカーディナルが起点を効かせて『ブレイドは必ずどこかに居る。それは間違いない』と言い、早急にユージオ、アリス、キリトの三人をルーリッド村まで送り届けた。

 

IDが辿れなかったと言う事はつまり外の者によって()()()()()させられたと言う考えで正しいだろう。

 

「しかし、いつ話そうか……」

 

カーディナルはそんな事を思いながらブレイドが残した本について読み始めていた。




とある歴史学者のメモより
過去の文献と残された遺構から、ヴラッドには発明家としての才能があったと思われる。その証拠に、ヴラッドは飛び道具を最初に作ったと言われている文献があった。この事からヴラッド自身は独創的な発想を持ち合わせていたと思われる。
あんな事さえなければ、彼はきっと幸せに暮らしていたのだろう・・・・
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