麻帆良学園高等部。麻帆良学園都市に点在する高校の中でも麻帆良学園の名がそのまま使われている事から最も代表的な学校である。
男女が分かれていた中等部と違い、初等部同様に共学となるが男女別クラスである。
そんな麻帆良学園高等部1-Aの生徒達の面子は昨年の女子中等部3-Aと一切変わらない。ついでに言えば担任教師も変わらず麻帆良で広く知られる子供先生である。
そんな1年A組だが、朝のHRの時間になると隣のクラスの男子生徒、赤羽京一が教室の前扉からまるで先生のように普通に入って来た。
「はいお前ら席につけー」
「あ、京一君だー♡」
「いやなんで京一君?隣のクラスだよね?」
教卓の前に立つ隣のクラスの男子に真っ先に反応したのは佐々木まき絵だ。続いて当然の疑問を口にしたのは大河内アキラ。二人共クラス内では運動部四人組として知られている。
そして京一はアキラの疑問を無視してパンパンと手を叩き、既に集まっている注目をまた集める。
「はーい、それでは転入生を紹介しまーす」
「いやだからなんでアンタが教壇に立ってんのよ。自分のクラスどうしたわけ?」
「というか転入生ですか?」
「入学式のすぐ後やのになー」
明日菜の質問を完璧にスルー。夕映と木乃香も入学式直後という妙なタイミングで転入生が来た事に違和感を覚える。
そして京一に遅れて教室に足を踏み入れたのは金髪碧眼のグラマラスな美女だった。勿論麻帆良学園の制服を着用している。彼女が黒板の前に立つと京一はA組の女子生徒達に彼女を紹介する。
「転入生のヒルデガルダさんでーす。魔界から来た悪魔なので仲良くしてね」
『はーい!』
「じゃねーだろぉぉっ!!」
いつものノリで普通に悪魔をクラスメイトとして受け入れるA組。しかしクラス1の常識人(だと本人は思ってる)長谷川千雨はナチュラルに悪魔と紹介された転入生を普通に受け入れるクラスメイト達に思いっきり反発する。
「悪魔だから仲良くしてねってなんだ!?なんでお前らも普通に受け入れてんだよ!!てかなんで悪魔がウチのクラスに転入してくるんだ!?」
「そう言うてもなぁ。元々ウチのクラス留学生多いし、真名ちゃんも半魔族やし、せっちゃんかて鳥族とのハーフやし、ザジちゃんなんか魔界のお姫様やん」
「そうそう。さよちゃんって幽霊までいるし、アスナだって魔法世界のお姫様なんだし、エヴァちんは吸血鬼、超りんも未来人だったし、今更悪魔一人くらい大した事ないってー」
「千雨さん、私も絡繰人形です。悪魔くらい何も問題はありません」
木乃香とハルナ、茶々丸の主張に千雨は頭を抱える。駄目だこのクラスは。魔法だの幽霊だのと言った非常識な非日常に染まり切っている。いや、そんな非日常に関わる前から終始ハイテンションだったり、奇人変人の集まりだったりしておかしいとこだらけだったのだが。
千雨が絶句するのを見届けてから京一はまた口を開く。
「……続けるぞ。えー、ヒルデガルダさん…通称ヒルダさんは魔界の大魔王の命令で人類を滅ぼす為に大魔王の息子を連れて旧世界に来ました」
「おいあいつ今聞き捨てならない事言ったぞ!!」
「じゃあネギあとよろしくー」
「あ、ハイ!それでは皆さん、HRを始めます!ヒルダさんは
「……はい」
いつの間にか京一の隣にいたこのクラスの担任を務める子供先生、ネギ・スプリングフィールドがヒルダの座席を指定し、ヒルダは若干不満そうな表情をするが、逆らえない事から渋々従う。
「待てコラガキ!お前も京一の言いなりになって話進めてんじゃねえ!ちゃんを説明をだな……って教室から出ようとしてんじゃねえ!」
ネギに後の事を任せて京一は今頃A組同様に朝のHRをしているであろう自分の所属するB組に戻ろうとする。
「自分のクラスに帰りましたです」
「京一くーん!また後でねー!」
「待てコラ京一!!しっかり全部説明しろ!!そんな危険な奴私らのクラスに置いてくんじゃねえぇっ!!」
夕映はこんなカオスな状況でも顔色一つ変えずに京一の行動を見送り、まき絵に至っては変わらずの能天気振りで京一に呼びかける始末。千雨は千雨で全然納得できていないので取り敢えず喚く。
流石にその様子が鬱陶しく思ったヒルダは千雨に苦言を呈する。
「うるさいぞそこの眼鏡。HR中に喚くのが人間の学校の常識か?」
「あぁん!?悪魔が人間の常識について語ってんじゃねえ!!」
危険だと認識しているはずの相手に啖呵を切る千雨。これは別にヒルダが暴れてもなんとかできる自信から来るものではなく、単なる開き直りである。
「まーまー千雨ちゃん。落ち着いてってば。ヒルダさんだっていきなり教室で暴れたりしないわよ」
「何呑気な事言ってんだよ神楽坂……。一応こいつ人間を滅ぼす為にこっちの世界に来たって京一が言ったばっかりだろ。いつ殺しにかかって来てもおかしくないんだぞ?つーか人類滅亡とか本気でシャレになんねーし。去年の八月なんてマジで滅亡の瀬戸際だったじゃねーか」
千雨には戦闘力は微塵もない。どっかの剣が刺さんないおっさんの見立てでは猫二匹分の力しかないそうだ。そんな彼女も昨年から魔法使い達がインフレしながらドンパチする激闘に巻き込まれ、挙句には人類の存亡がかかった戦いに大きく関わりもした。だからこそ、魔族や悪魔の危険性を一般的な視点から深く理解していた。ヒルダがその気になれば確実に死人が出ると。
しかし明日菜は京一の意図をある程度予想できるからか、そこまでヒルダに警戒を抱いてはいなかった。
「う〜ん、でもまぁ本当にヤバかったらちゃんと色々話してくれると思うし……こうして私達のクラスに預けたのも、頼ってくれてるからじゃない?それに……」
なんでもないように、あっけらかんと、毒気を抜かれるような、何も考えてなさそーな顔でこのクラスの誰もが根底に抱いている認識を言ってのけた。
「京一なら最後にはきっとなんとかしてくれるでしょ」
幼馴染として長く彼と関わり、パートナーとして数々の戦いを潜り抜けた彼を見てきた。そして世界を救い、魔法世界の人柱という自分の運命を変えてくれた彼を知っているからこその信頼の言葉だった。
「そーゆーわけでよろしくねヒルダさん!」
「んじゃ放課後はヒルっちの歓迎会ねー!」
「放課後は騒いじゃうよー!」
「放課後“も”でしょ!」
「あうう、皆さーん!HRの途中ですよー!僕先生なのにー!!」
結局はいつものように破茶滅茶に騒ぐA組。そんないつもの調子を崩さないクラスを見て諦めたのか千雨は溜め息を吐いてから、席に座り、ヒルダに声をかける。
「……あー、なんだ。その、悪かったな……」
「……フン」
ヒルダは特に千雨の言葉に反応は示さなかった。そして自分の素性を聞いても普通に接してくるA組の様子に驚き、毒気を抜かれて、大魔王の命令から来る人類への殺意も薄れる……
(魔力や身体能力が封じられなければこの連中を全員皆殺しにできたものを……!!)
……なんて事はなく滅茶苦茶物騒な事を考えていた。尚、本人は色々あって魔力が封じられているので気付けないでいるが、万全の状態でもそれは無理だったりする。
何故ヒルダが麻帆良学園に転入する事となったのか。それを説明するには少しばかり時間を遡る必要がある。
****
「……と、言うわけです」
(((大魔王……適当だなー)))
数日前、男鹿家にてタカミチ・T・高畑から男鹿辰巳が巻き込まれた厄介事……人類滅亡を目論む魔王の親役についての事情を話していた。
男鹿家の皆さんの反応も男鹿や古市と大差無かった。
あの後、泣き出したベル坊の癇癪による電撃の中、魔法による強硬手段でそれを止めようとした京一に先んじて、膨大な電撃を受けながらもベル坊の頭を撫でただけでそれを止めて見せた男鹿は完全にベル坊に親と見なされてしまい、15m以上男鹿がベル坊から離れてしまえば即死してしまう程の電撃を男鹿に向かって放ってしまうという契約が結ばれてしまった。
かくして人類の未来は一人の不良に託された。
頑張れ男鹿。負けるな男鹿。魔王が巣立つその日まで。
「なので辰巳君の身柄を麻帆良学園で保護させては頂けないでしょうか?」
そこでザジ・レイニーディからの情報提供で魔王の確保に動いていた関東魔法協会及び麻帆良学園は男鹿辰巳を日本の魔法使いの本拠地、麻帆良学園に編入させる事で保護しようという方針を定めた。
「麻帆良学園への編入……ですか」
その話に難しい顔をしたのは男鹿の父、洋次郎だ。いきなり悪魔だの魔王だの言われて今度は息子の転校を持ちかけられるなど困惑するなという方が無理な話だ。
そんな洋次郎にこの転校のメリットを告げるのは長女の美咲だ。
「けど学歴的には石矢魔にいるより良いでしょ。しかも編入試験無しで入れてくれるって言うし、良い事尽くめじゃない。辰巳の頭じゃ入れない学校だし、このまま石矢魔通ったって進学も就職もできないわよ?」
美咲自身、石矢魔高校の卒業生だが、この春から立派に女子大生をしている。しかし石矢魔の生徒が大学に進学するなどという話はかなりの少数派だ。その辺の底辺校よりも遥かに格下の学力レベル。入試は名前を書いてあれば100%合格可能。その辺の小学1年生よりも頭が悪い。ヤンキー率120%にして勉強嫌い率180%。それが石矢魔高校だ。
男鹿が石矢魔を卒業したところでまともに進学できるわけがなく、就職も困難だろう。ならば麻帆良学園でまともな教育を受ければ多少は将来に希望が見えてくるのではないか。
そもそも男鹿が喧嘩三昧で馬鹿なのは石矢魔という土地の柄の悪さも一役買っている。環境が変われば男鹿にも変化の兆しが……見えると良いのだがその可能性は低い。
「いやそれは分かってるけど、麻帆良学園でも辰巳は問題を起こすんじゃないかって……」
てゆーかそれ裏口入学じゃね?そんな考えが洋次郎の頭に過ぎった。
「しっかし魔王の子ねー、でも目元なんか辰巳にそっくりだし本当に辰巳の子って言われても信じちゃいそうよねー」
「あら本当そっくり!」
美咲、そして母の湘子は黒焦げた状態で気絶する男鹿の頭に座るベル坊を抱き上げ、その顔を男鹿と比較する。
「あはは。本当にふてぶてしー!小さい頃の辰巳思い出すわー!」
男鹿家の女性陣は逞しかった。少なくとも魔王の赤ん坊を正体を知った上で普通に抱き上げるくらいには。
「大魔王の人類を滅ぼすという考えは恐らくそれほど真剣には考えられてはいないでしょうが、配下の悪魔達の認識は別です。現に侍女悪魔のヒルデガルダは真剣に魔王の親役の選抜を行おうとしていました」
「で、その前に目を付けられちゃったのが辰巳ってわけね。ねぇ、辰巳が麻帆良に行くのはいつくらい?」
話をタカミチに任せて普通にソファーで寛ぎ、TVを見て『ごはんくん』のアニメを見ていた京一と真名に美咲が問う。
「手続きや寮の部屋の確保に諸々もありますし、一週間程待って貰う事になりますね」
「あと古市ってのも連れて行くかな。あいつも事情を知って巻き込まれた立場だし、家も半壊させられちまってるし」
一応敬語を使う真名とタメ語を聞く京一。
因みにヒルダによって半壊させられた古市の家の修繕は関東魔法協会が費用を立て替える事になった。最終的にはヒルダ本人に払わせるつもりだが。
尚、古市は麻帆良学園への転入の件を普通に喜んでいた。
元々古市は石矢魔という柄の悪い土地にしては珍しい私立の進学校である聖石矢魔学園を受験して合格していた。だが男鹿の喧嘩に巻き込まれた結果、合格が取り消しになった事で石矢魔に通わざるを得なくなっていた。
他県の学園都市という点は些か不安ではあるが石矢魔高校と比べたら遥かに好条件な学校だ。麻帆良学園への編入は渡りに船だろう。
「これから先も辰巳君は悪魔関係のトラブルに巻き込まれる事になるでしょう。ならばそれに対処する事も可能な我々の元に彼を預けては頂けないでしょうか」
「……分かりました。息子をお願いします」
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「というわけでやって来ました〜!麻帆良学園〜!!」
数日後、麻帆良学園のブレザーの制服に身を包んだ古市と男鹿は麻帆良学園高等部の校門前にて、案内役を兼ねる京一と共に立っていた。因みにベル坊は全裸で男鹿の背中にしがみついている。
「寮にいた時もそうだけど、やけにテンション高えなお前……」
この転校、男鹿の方はそれほど喜んではいない。むしろベル坊のせいで面倒事として考えていた。男鹿は勉強したくないのである。
「良いか男鹿!お前は事の重大さがまるで分かっとらん!周りを見ろ!女子!女子!女子!麻帆良学園には石矢魔と違ってこんなにも女子がいるんだぞ!?」
「石矢魔だって共学じゃねーか」
「レディースやってる女王に連れられて全員遠征行ってて一人もいねー状態だったろーが!!」
そう。古市の言う通り石矢魔は共学ではあっても女子はレディースの遠征で不在。ほぼ男子校状態であった。まぁいたとしても全員不良なわけだが。
「寒かった……寒かったっすよ……アホな不良男子のみに囲まれて送る灰色高校生活……だがしかぁしっ!!これからは違うぜ!なぁ男鹿!!恋しちゃって良いかい!?」
「うぜぇ……」
「……言っとくけど共学とはいえ、男女別クラスだぞ。特にお前らのクラスは魔法生徒を中心に構成されてるからな。ベル坊の監視の意味合いが強い」
それと実際に女子達が古市に靡くかは別問題である。まぁ本人的には女子が同じ空間にいるだけで幸せなのだろうが。
男鹿は腕まくりして着崩した制服がしっくりこないのか、腕を回してどうにか身体に馴染ませようとする。
「ったく、ブレザーはいまいち慣れねーし、似合わねーっつーか……」
「ならあのバッサリ切られた短ラン着る気か?あっちの方が変だぞ。ほら行くぞ。俺達のクラスは1年B組だ」
「そうだな。折角あのアホ高校のアホアホ勢力争いからも解放されたんだ。新しいクラスメイト達とも打ち解けないとな」
京一に連れられて麻帆良学園高等部の校舎に入る男鹿と古市。転入の挨拶自体は学園長の近衛近右衛門に済ませてあるので職員室ではなく、普通に教室に向かう。
するとB組の教室前にて一人の白髪の少年が待っていた。
「来たか。赤羽京一。それでその二人が男鹿辰巳と古市貴之だね?」
「ああ。今日からウチのクラスの仲間だ。先にHR始めててくれ。俺はネギとA組にヒルダを引き渡してから行く」
「「ちょっと待て」」
そう言って京一はA組に向かおうすると男鹿と古市両方に肩を掴まれて止められる。
「なんだよ」
「なんだよじゃねーよ!俺達の目の前にいるこいつは何だ!?なんで高校にガキがいるんだよ!?HR始めててくれってなんだ!?このガキがHRすんのか!?」
珍しくツッコミを入れたのは男鹿だ。しかもほぼ正解を言い当てている。
「分かってんなら聞いてくんじゃねーよ。ウチのクラスの担任、フェイト・アーウェルンクスだ。麻帆良学園お抱えの魔法先生であり子供先生だ」
「子供先生!?アレか!飛び級って奴か!!」
「めんどくせーからその認識で良いよ」
飛び級で納得した男鹿はともかく、古市にはもう一つ懸念点があった。子供が高校教師をしている点もそうだが、古市はフェイトの顔に物凄く見覚えがあった。
「……てゆーか、去年の夏になんか見た事ある気がするんだけど。具体的に言うともう一人の子供先生と魔法使ってガチバトルしてなかった?」
「……バアルとかで印象薄れてる奴多いのに良く覚えてんなお前。その通りだ。あいつは『始まりの魔法使い』によって生み出された『人形』であり『道具』。まぁ平たく言えば『
昨年の八月に起きた『
「なんでテロリストの幹部が先生やってんだよこの学校!?てゆーかお前ら敵同士だったんだよな!?それで良いのかお前ら!?」
「良いの良いの。それよりフェイト、そいつら頼むなー」
「ああ」
「大丈夫なのか!?本当に大丈夫なのか俺達の高校生活!?」
女子との交流が増える事は嬉しくても生命的な危機を感じずにはいられない古市であった。
****
そして新たなクラスメイト達に自己紹介して始まった男鹿と古市の麻帆良学園での新しい高校生活。しかしそれに真っ先に躓いたのは普段貧乏くじを引く古市ではなく、男鹿だった。
パァン!!!
一限目の授業中、凄まじい音が鳴り響いた。
その音の出所を見るとそこには空の座席、後ろに倒れた椅子。そして仰向けに倒れる男鹿の姿。見れば男鹿の額は赤く腫れており、何かをぶつけられた事が伺える。そしてその顔には白い粉が振り掛けられている。
(あまりの威力にチョークが粉と化した……!!)
古市は口をあんぐりと開け、男鹿を見て絶句する。そして倒れる男鹿の元には床にぺたんと座るベル坊が。ベル坊は一連の出来事に驚き、放心しているが我に返るとプルプルと震え、目に涙を溜め始める。
「ビエェェェェェン!!」
「うぎゃあああああっ!!!」
そして泣き出す。泣いたベル坊は男鹿に凄まじい電撃を浴びせ、男鹿は悲鳴を上げる。
黒焦げた男鹿の元にゆっくりとこの時間の授業を担当する教師、フェイトが歩み寄って来る。
「男鹿辰巳。授業中の居眠りは一切認めていない。君の事情は知っているから背中の魔王の赤ん坊の事は考慮するが、君自身の授業態度は話が別だ」
そう。男鹿が倒れているのはフェイトの授業中に居眠りをした男鹿にフェイトがチョークを凄まじい勢いで投げ付け、命中。それを受けた男鹿があまりの威力に吹っ飛び、ぶっ倒れたから。そして砕けたチョークが顔にかかり、一連の動作で一緒に吹っ飛んだベル坊が泣いて電撃の追い討ちを喰らったというわけである。
「う……がぁ……」
フェイトはヨルダの配下として動いていた頃のようなゾッとする雰囲気で男鹿を見下ろし、警告する。
「ほとんど裏口入学のようなものとはいえ、君はもう歴とした麻帆良学園の生徒だ。石矢魔高校とは違い、学業成績が悪ければ補修や留年は当然あるから覚悟しておく事だ」
その言葉により、男鹿の表情が絶望に染まった。
古市は原作で不遇な目に遭い過ぎだから少しは良い思いをさせてあげたい。
そしてヒルダは多少は苦労すべき。あのクラスで散々振り回されるがいい。
麻帆良で軟禁のヒルダを1-Aに編入した学園側の思惑
・魔法関係に最も関わりの深いクラスである事
・それ故に戦力が非常に整っている事(武道四天王、完全魔法無効化能力の明日菜、その他魔法関係者)
・つーか主人公の仮契約者ばっかいる事
・隣のクラスに主人公と男鹿(ベル坊)がいる事
・担任がネギである事(闇の魔法マスター済み)
・ヒルダ自身、彼女達(つーか男鹿)と同年代である事
・何よりフルパワーのエヴァンジェリン(マジで最強)がいる事
それ故にヒルダが暴れても被害ゼロで抑え込めるのでA組に編入させて監視するのがベストでした。