【カオ転三次】マイナー地方神と契約した男の話   作:れべっか

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完結させたけど、書き残したものを思い付いたら追加投稿します。

今回はR-18にならない程度でいちゃいちゃさせたかった。



第29話 英気の養い方

異界『浦野牧』拡張の目途も立ち、【ガイア連合】派出所を設立する目途も立ち、馬を浦野牧へ運び込む目途も立った。

やることリストに小さいことはちょこちょこあるが中期目標がなくなって、こう燃え尽き症候群というのか、やる気が出てこないというか。前世のワーカホリックな部分が悪い方面に出てきちゃったというか。

 

「やる気が出ないなら出るまでごろごろしておればよかろう。今まで働き詰めだったのだから、誰も文句は言わぬだろうに」

 

紅葉がそう言うなら、そうしようか。

山梨・星霊神社を中心としたガイア連合山梨支部にファミリータイプのマンションを一室確保できた*1ので、<ヒメ>と紅葉の3人で飽きるまで爛れた性活もとい生活をするのも悪くない。

 

──ヤリまくりの生活は3日で飽きました。寝ても覚めてもただひたすらに腰を振るだけというエロ漫画内でしかお目にかかれないような状況に対して、最初はとても興奮したのだけど。別に<ヒメ>や紅葉に対する愛情が薄れた訳じゃなく、体力を消耗しつくして動けない訳でもなく、リビングのソファで致そうとしたところでこのシチュエーション前もやったな、と感じた瞬間にすっと冷めてしまった。

 

「……あー、ごめんな? なんか醒めちゃった」

 

おねだりポーズの<ヒメ>をハグしてソファの隣に座らせ、肌の触れあう部分から微弱な気を流してゆっくりした気の循環を行うに留める。【房中術】スキルって性の技巧が主題ではなく、気を養い己の中にある内的宇宙と己の外に広がる外的宇宙と合一を果たすのが目的で、本来の使い方はこうだよね。

 

「お前様は堪え性がないのぅ」

 

紅葉がソファの反対側から身を寄せてきたので両手に花とばかりに左右に二人を抱きかかえ、紅葉も含めた3人で気をゆっくり循環させる。日光浴しながら昼寝をするかのような柔らかい心地よさに包まれ、むしろこうやってダラダラする方が自分に合っているのかなとも思う。

 

「二人とも、ありがとな」

 

<ヒメ>と紅葉が自分の側にいてくれるからこそ、こうして生きていられるし、のんびりした悦楽に浸っていられる。二人への感謝の念が自然と沸き起こり、その心持ちが循環する気に自然と乗る。

 

「んっ……」

 

<ヒメ>が軽く体を震わせてより密着するように体勢を変える。

 

神交法(これ)で生じるマグは甘露よの」

 

紅葉が耳元で囁くのがくすぐったい。二人が俺の感謝の気持ちを受け入れてくれたことがなおさら心を温かくしてくれる。

 

あ、かつてミナミィネキが『まぐわい不要で肌を触れ合うだけで肉欲を超越した法悦を得て、最終的には視線を交わし微笑みあうだけで至上の歓喜』*2と言ってたけど、これのことか。

と、房中術について学びを得たのは良いが、気の循環を乱してしまった。

 

「……お前様、もう終わりか? 早漏は嫌われるぞ」

「ごめんなさい」

*1
本作21話

*2
本作5話

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