【カオ転三次】マイナー地方神と契約した男の話   作:れべっか

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Ex Final スローライフの終わり(最終話3回目)

ロキ騒動から数日後。

ロリショタニキが土下座せんばかりの勢いで飛び込んできて、あれよあれよという間にショタおじの診察と事件のヒアリングが行われて。

 

「結論から先に言うと、君の魂が吸収したロキの【マグ】は、君の人格が急変したり肉体にまで変質が及ぶとか、そこまで影響を与えるほどの量じゃない。だからまぁ、ただちには問題ない」

 

ショタおじの診察結果を聞いて、まずは一安心。

 

「一応聞いておきますが、、俺の魂からロキの【マグ】を取り出して影響を薄めるとかできます?」

「それはカフェオレからミルクとブラックコーヒーを分離できるか、と同じだね。まったくもって不可能とは言わないけど、君の魂は抽出の負担に耐えられずに壊れる」

「ですよねー」

「それよりは、変質した魂とどう付き合っていくか考えるべきさ。ベテランのプロスポーツ選手が自身の古傷とどのように付き合っていくのかと同じでね」

「古傷という表現は何か違う感じですね。バッドコンディションではないので」

「なら爆弾を抱えたと言い直そうか。君が窮地に追い込まれたとき、君の心の中からロキが『力が欲しいか?』と誘いをかけ、君がそれに同意したらどうなるかな?」

「……俺の中のロキとロキ本霊のパスが繋がって、そこから窮地を脱するだけの力が得られるでしょう。窮地を脱した後は…… 俺の人格は消失して、ロキの分霊が新たに生まれる」

「そうだね、その通り。事態を正しく把握しているようで何よりさ」

 

ごめん、全然安心じゃなかったわ。

 

「ロキは俺の中に消えるとき、『俺の中で眠ったまま、いつか溶けて同一化して消えていくだろう』と言ってましたが」

いつかは(・・・・)ね。君、そんな時間的余裕があると思わない方が良いよ、女神転生の世界はスローライフを満喫できるような甘い世界じゃない」

「お仰る通りです、ごもっとも」

 

ぐうの音も出ない正論だ! ショタおじの正論パンチが痛いぜ。

 

「ロキの【マグ】だけど、君の中で溶け切るには時間がかかる。それまでの間、ロキの記憶を夢の中で追体験することもあるだろう。いわゆる前世の夢というやつだ」

「ロキの言う『前世を乗っ取った』とはそういう意味ですか」

「そうだね。能力者の【覚醒】パターンとして【前世覚醒】というのがあるけど、君も同様にしてロキの力を引き出すことができるかもしれない。迂闊に使うと身を亡ぼすけど、恐れ遠ざけるだけなのも良くない。適度に使いこなすのがベスト」

「適度って曖昧ですね」

「星霊神社の黒札用ダンジョン上級コースに通うのがお勧め。レベルが上がれば魂の容量も増えてロキの【マグ】比率が下がり、そうなれば影響度も下がる」

「それ以外には何かありますか?」

「ロキの【マグ】を早く溶かしたいなら房中術で仲魔と【マグ】の交換を毎日するんだね。急な効果は見込めないが、塵も積もれば山となる」

「後は再発防止策とか」

「再発防止ねぇ。発生原因は、うぅーん、今回はレアケースだよね、普通は発生しない」

 

ショタおじは首をひねって、説明のための言葉を選んでいる。

 

「そもそも魂には肉体という鞘があるからね。例えばコボルドを倒しまくって【マグ】をいっぱい吸収しても、肉体というフィルターがあるので魂がコボルドに変質することはないんだよ。生と死の間では魂と肉体の結びつきが弱くなり、異界など【マグ】濃度が高い所では魂が【マグ】の影響を受けやすい。臨死体験による【覚醒】パターンの一つだね。君がロキの影響を受けたのはこれに当たるけど、君の魂が【マグ】を吸いやすくなるようロキが意図的に【マグ】操作している。君の魂が変質したのはある意味で仕組まれていたとも言える」

「仕組まれていた、ですか。悪魔側が【マグ】操作しなければ大丈夫だと?」

「あと、一回の戦闘でリカームを何度も使ったことも、【マグ】を多量に吸収する要因かな。普通は強敵相手に【リカーム】で耐久なんてやらない」

「すいません、多少打たれ強いくらいしか取り柄がなくて」

「できれば【トラフーリ】や【トラエスト】を使って強敵から逃げることも覚えた方が良いよ」

 

こうして俺とショタおじの面談は終わった。

 

*

 

ガイア連合の上田市派出所に戻り、これからは異界『浦野牧』の開拓だけに注力できない方針であることを仲魔に一通り説明した。

派出所で行っている人外ハンター協会の業務も、ロリショタニキが紹介してくれる事務員に丸投げしたいところである。

いや、一度お断りしておいてから『事情が変わったのでやっぱりお願いします』なんて通用しないと思うけど。今ならレベルも不問、加護している神格も洋の東西を問いません。組織乗っ取り? 丸投げする以上は乗っ取りも覚悟の上です。

 

「そう長い期間ではなかったけど、スローライフを夢見れただけ良かったのかもな……」

 

俺たちの戦いはこれからだ!




第3部スローライフ編、終了。
書きたいことはだいたい書いたので、本作はここで完結とします。
今までのご愛読ありがとうございました。



平田維茂(ひらた・これしげ) 男・22歳 転生者 Lv35
ステータスタイプ:【体】寄りのバランス型
耐性:破魔無効、火炎耐性(装備)、呪殺耐性(装備)
スキル:パトラ(真5仕様)、デクンダ、ディアラマ、ディアラハン、ハマ、トラポート、チャクラウォーク(劣化)*1
汎用スキル:房中術、相撲*2
称号:馬背神の加護(中)、スケベ部幹部*3、小泉小太郎*4、ガイア連合派出所管理人、前世はロキ(new)

仲魔1:シキガミ<川上 姫> Lv33
ステータスタイプ:パワー型前衛
耐性:物理・火炎・氷結・衝撃・電撃耐性、呪殺・破魔・精神状態異常無効
スキル:かばう、プリンセス☆パンチ(貫通撃互換)、挑発、チャージ、食いしばり、勝利の息吹、防御形態*5、一分の活泉、二分の活泉(装備)
汎用スキル:会話、食事、性交、相撲

仲魔2:妖鳥コカクチョウ<アグネス>(アガシオンから変異) Lv24
耐性:物理耐性
スキル:ジオ、スクカジャ、マカカジャ、エネミーソナー、テレパシー、念動、変化、警戒*6

仲魔3:鬼女紅葉 Lv31
耐性:物理耐性、破魔弱点、呪殺無効
スキル:ドルミナー、ディア、マハラギ、アギラオ、ムド、ムドオン、変化、酒の宴(劣化)*7

仲魔4:女神道敷大神 Lv18
耐性:氷結・破魔耐性、呪殺無効、火炎弱点
スキル:ジオ、リカーム、デカジャ、マハジオ

*1
安全地帯で瞑想すると回復

*2
素手格闘にボーナス

*3
効果なし

*4
諏訪神の加護(弱)と同じ

*5
出典は真女神転生IMAGINE

*6
出典はペルソナ4

*7
出典は真女神転生3

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