【カオ転三次】マイナー地方神と契約した男の話   作:れべっか

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※ 某ゲームの二次創作ガイドラインに従いエログロ等は描写しないつもりですが、念のため自主規制の伏字。問題ないなら記述を修正するかも。


第7話 マイ式神まで三か月

俺の成長速度は速いのか遅いのか。ふと不安に駆られることがある。

【覚醒】したのが三月前半くらい、今は四月末。およそ二か月弱でまだLv3。【俺たち】のなかには【高級式神】をダンジョン探索に出して自身は引きこもっていても一年でLv10まで上がるという*1

やはり【高級式神】と【レンタル式神】の差か、それもと俺に戦闘センスが足りないからか。

 

「そりゃあ、平田君が『運命に愛された系俺たち』ではなく『半モブ系俺たち』だからさ」

 

ケタケタ笑いながらエドニキが茶化した物言いをする。エドニキは黒札用高級式神のパーツ作成担当で、こっちがシキガミ作成をお願いしている立場だ。

今日は式神素材の追加納品という形で顔を合わせている。ちなみに追加素材の中身は、ダンジョン探索中に負傷してこぼれた血肉の有効活用だ。

 

「そんな顔すんな、『運命に愛された系』ってカヲル君みたいにニャル案件で引っ張りだことか、試練が途切れず押し寄せてくるからな。『半モブ系』なら程々で済むから気楽なもんさ」

「そういう考えもありますか。確かに、運命に追い立て回されっぱなしで休む間もないのは勘弁ですね」

「モブうんぬんは半分冗談だが、やはりマイ式神とレンタル式神の差はある。レンタル式神もショタオジ謹製で性能は良いけど、マイ式神に比べると霊的結びつきが弱いのは事実だ」

 

そういう話を聞くと、やはりマイ式神が欲しくてしょうがない。黒札連中がこぞって注文するから、納品まで最長で一年待たされるなんてこともあるらしい。俺も覚醒してすぐに注文を出したが、納品時期未定(最低でも半年待ち)となっている。

 

「そんな君に朗報だ。なんと君の注文だが七月末頃、当初の半年から1か月短縮してロールアウトできそうな見込みだ」

「えっ! ありがとうございます!」

「君はダンジョン探索にアイテム作成にと頑張っているからな。モチベーションにも直結するし、ちょっとした贔屓さ」

「俺にとっては有難いですが、いいんですか?」

「贔屓と言っても元々こっちの裁量の範囲、同タイミングで注文された二件のうちどっちを先に捌くかってこと。いやぁ、引き籠ってばかりでロクに貢献していないのに催促だけはいっちょ前のクズとか、作成する側としても受けたくないんだよね、正直」

「あはは…… 心情お察しします」

「ま、今のは聞かなかったことにしてくれ、贔屓だ何だと変に揉めたくない」

「了解です」

「それより、君が注文した式神の外見を、製造側と意識合わせしたい。納品してからイメージが違うと言われてもこっちも困る。で、アニメ漫画などのキャラをモデルにしてる?」

 

エドニキが、俺が書いた発注票をノートPCのモニタに映し出す。

言われてみれば、巨乳とか赤茶色のロングヘアーとかおでこちゃんで髪型は額の中央で割れた二つのエアインテークとか、そんなキーワードでこっちの脳内にある外見イメージを推測できるはずもない。

 

「モデルは居ますが、前世のスマホゲームなんですよね。XXゲームズがリリースした動物擬人化の……」

「ウ○娘か?」

「え、なんで分かるんです?」

「注文される女性型式神の九割九分は何かしらモデルがあるんでな。前世今世とも合わせて、俺たちにアニメ・漫画・ゲームを聞き取り調査してデータベース化済み。ウ○娘でこの外見キーワードってことは、これ?」

 

エドニキがノートPCを操作し、モニタにとあるキャラクターのイラストが数枚表示される。

 

「あっ! これです! これ! うわー懐かしい、そういやこんな外見だったっけ……」

 

前世で大好きなゲームキャラだったが、今世ではまだゲームが開発されておらず。転生して20年近く、脳内イメージもかなり風化していた。

なにせ式神発注票の外見イメージ欄を書くときに脳内イメージをまとめ切れず、ミナミィネキの悪魔娼館に行ってサキュバス嬢に自分の深層心理に潜ってもらい、それで回収したぼやけたイメージを何とか補正して、それでも『何か違う』と違和感が拭えなかったシロモノだ。

あ、感動しすぎて涙が出てきた。

 

「あはは、泣くほど嬉しいか。よっしゃ、カワ○ミ○リン○スのイメージも共有できたし、きっちり作り込んでやるからな!」

「ありがとう、ありがとう、ございます……」

 

俺は米つきバッタのように何度も何度も頭を下げた。

あれほど切望していたマイ式神を具体的に入手できる算段が立ったことで、やる気がもりもり湧いてくる。ダンジョン探索、頑張るぜ!

 

*

 

エドニキの所を去るとき、彼は数枚のイラストをプリントアウトしてくれた。ありがてぇありがてぇ。

 

「うーん、これがあれば悪魔娼館でイメージプレイやり直せるか?」

 

なんか、スケベ部にドはまりしてるな、俺。

*1
「小ネタ メスガキママ式神とデイリー探索」




平田維茂(ひらた・これしげ) 男・19歳 転生者・覚醒済 Lv3
ステータスタイプ:【体】寄りのバランス型
耐性:破魔無効、呪殺耐性
スキル:パトラ、ディア
装備:ソニックナイフ、退魔銃、足軽具足一式、八尺瓊勾玉レプリカ、(デモニカ)
仲魔1:妖鬼オニ(レンタル式神) 物理耐性、かばう、挑発
仲魔2:妖魔アガシオン(発注中、Lv4になったら入手予定)
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