ラスボスはお母さん   作:ラスボスはゴッドウソップ

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ワノ国 五幕目

「と言うわけだ。ページワン、お前には"降りる"か"死ぬ"かここで選んで貰う」

 

「ええぇ!!!!?いきなり何でですかカイドウ様!?」

 

「ふざけんなカイドウ!私の可愛いペーたんが飛び六胞から降格だと!?目ぇ腐ってんじゃねぇのか!?」

 

ぽっと出の小娘一人の為に幹部一人が降格or死の二択を突きつけられるのだ。

雰囲気的に殺すのは冗談のようだが当然、荒れはする。

 

「カイドウさん……アンタの決定なら俺は従うが、そんなにそのガキはスゲェのかい?見たところ覇気は使えねぇようだが……何かの能力者か?」

「へぇ。飛び六胞から一人降格ねぇ……良かったなぁドレーク、お前じゃなくて」

「何故俺を見る?」

「いやなぁ…………」

 

「あら可愛らしいお嬢さん。名前はなんていうのかしら?」

 

興味深そうに私を見る残りの一同。

どうやらフーズ・フーはまだドレークが裏切り者だと告げるつもりはないらしい。

 

「そんなにペーたんを追い出して飛び六胞になりたいなら決闘でありんす!」

 

「だめだな。本人曰く戦えはするようだが、それが目的じゃねぇ。抜けたページワンにはこいつのお守りをやって貰う。まぁ……言っちゃ何だが立場が変わるだけで待遇を変えるつもりはねぇ。それでもお前が飛び六胞を止めたくねぇ、俺は強ぇっていうならここにいるどいつかを力で黙らせて役目を変わって貰うんだな」

 

「……あー、それならまぁいいか」

「やったー!ならペーたんはわちしの部下になりしんす!」

「話聞いてた!?」

 

とページワンは私のお守り係になるそうだ。

 

とりあえず、私がうるティに殺される未来はないようで一安心というやつである。

 

「ほら、自己紹介しろ」

 

カイドウに促されて飛び六胞の前に立つ。

 

「……あぁ、一応言っておくが俺は嘘が嫌いだ」

 

ハハハハ!了解であります!

 

私の名はルタ!

セルセルの実の能力者の遺伝子操作人間。得意な事は治療で好きな事は歌うこと。母親とは9歳しか年が離れてなくて無理心中を狙われ、6年ほど家出中、最近出会った父親とは訳あって超気まずい関係。ちょっと前まではあらゆる柵から解放されて自由になるのが夢だったんだけど、最近では最高の死に方を探してる。やっぱ死って人の完成だよね。初期クロコダイルなら多分勝てる将来有望な少女ルタちゃんで~す!気軽にルタって呼んでね~!

 

と、言ってはいけない内容についてはそれとなく暈しつつ、自己紹介を終えると、飛び六胞からは「うわー」て顔で見られつつ、カイドウからは爆笑された。

 

「母親と歳の差9歳って……お前の父親クズ過ぎないか?」

 

いや、父親とは7歳差なんですよ……。

 

「……えぇぇ」

 

まさかのうるティがドン引き。

文字に起こすとキュロスさんとかローさんに比べれば案外マシなほうじゃね?って思ったけどわりとまともな感性を持つ彼女からすれば、一桁で子供が出来た母親に無理心中を迫られるというのは充分に地獄らしい。

 

「……これから仲良くやろうな」

「……相談のるでありんす」

「辛くなったら言いな」

「酒持ってきたら、悩みぐらいなら聞いてやるよ」

「いつでも頼りにしてくれ」

「……ひたすらに重い」

 

飛び六胞からの同情するような目線が痛い。

どうせ親バレすることもないだろうからと暴露してしまったが、これは言わない方がよかったやつかもしれない。

 

「ウォロロロロ!なんて可哀想な小娘。まさかそんな常人なら狂っちまいそうな環境で生きてきただなんて!哀れ過ぎて涙が溢れるぜ……」

 

おい、止めろ。優しくするな。裏切りづらくなるやろ。

 

「だがうちに入ったからにはもう安心だ!お前のヤバい母親も複雑な関係そうな父親もお前を縛る物は何もありはしねえ!とことん楽しもうぜ!なぁルタ!」

 

「9歳で子供、作れるんだな……」

「哀れ過ぎて……何も言えねぇ」

「よし!話は分かった!お前、歌うのが好きなんだってな!特別に俺様のライブに出演させてやるぜ!」

 

来たな大幹部!

それでやめろクイーン!マジで裏切りづらくなる!

 

「おう!ならクイーンとこで早速、お前の力を見せつけてやれ!―――おい、クイーン!間違ってもこいつを盗まれるようなヘボするんじゃねぇぞ!」

 

「ハハ!盗まれるっ?てことはやっぱ特殊な能力者か!分かったぜカイドウさん!俺様の金色神楽で最高にエキサイティングな気分にさせてやるよ!」

 

えびす町の人達を殺したのはこいつら。えびす町の人達を殺したのはこいつら。えびす町の人達を殺したのはこいつら!

 

……じゃねぇな。オロチだわ。

 

なら…………いや、ダメだ。この状況を楽しむなんて。私には不意打ちでカイドウを仕留めるという崇高な目的があるんだから!

 

 

 

 

「へぇい!お前ら楽しんでるかい!?今日はスペシャルゲストが来てるんだ!その名も~ルタ!プレジャーズ!お前らの救世主となる女神様だぜ!」

 

イエーイ!皆ールタだよ!!!!

 

 

 

これはあれだ。相手の懐に入って、油断させるあれだから。

全然楽しんでなんかないんだからね!

 

 

 

 

あ、そこのCPみたいなやつ!写真撮るんじゃねぇ!

 

 




CP0「新しい飛び六胞か……取り敢えず撮っとこ」
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