ラスボスはお母さん 作:ラスボスはゴッドウソップ
「おおルタじゃねぇか!お前、もう怪我は平気なのか!?」
ヤマトの案内について走ると、早速第一麦わらの一味(ゾロ)を発見。
見聞色の覇気持ちで警戒心の強い人だから、かなりの難敵になると予想していたが、まさか包帯で十字固めにされている所に出くわすとはこれは好機!
私はすかさず、マジシャンのように袖に忍ばせていたぼう太を取り出し、剥き出しの顔面に嘴を突き刺した。
「あっ!?ガゥ!?」
――はぁ!?いつの間に出来たガキだよ!
――ルフィの娘……ね。
――はは、面白れぇやつじゃねぇかお前。
――おう、サンキューな。
――ち、バカ野郎!
――合わせろ!俺たち二人で船長を助けるぞ!
――これでまだ戦える!
――ルタ!?……おい、てめぇ!俺たちの仲間に手を出しといて、ただで済むと思うなよ!
そして、パクりとゾロから飛び出た記憶をぼう太が飲み込み、最後にセルセルの能力で怪我を治療した。
「えっ!今何したの!?」
大丈夫!ただ怪我を治しただけだ!早くルフィ達の所へ!
「そうか。うん、分かった!」
さぁ、こんな調子でどんどん行ってみよう!
「おい!ルタ!絶対安静って言っただろ!いくら手術は成功したからってお前は――」
次はチョッパー!
「アグゥ!!?」
――本当なのか?それなら直ぐにオペしないと!
――エヘヘ……お医者さんカッコいいて……別に褒めても飴玉ぐらいしか出さないぞこの野郎!
――ルタはなぁ、Dr.と出会う前の俺に似てるんだ。
――やっぱり、ルタがちゃんと顔を見て話すのはルフィだけだ。何か理由とかあるのかな?
――どうしてルタは冒険するのが嫌なんだろう?俺たちといるのが楽しくないのかな?
――あぁそんな!こんなに進行が進んじまうなんて!急いでオペしねぇと、本当に手遅れになっちまう!
――ルタがルフィの娘!!?
よし、これで全部だな。
ぼう太、飲み込め!
「えっ!?今、治療したのかい!?僕には鳥を頭に叩き付けただけのように見えたけど!?」
知らんのか?これが最近主流のショック療法だ!
「そ、そうなのかな~?」
さぁ次だ!
「ルタ殿!?」
「貴方、ダメじゃない!さっきまでお腹切り開いてたのよ!?」
モモの助君と、しのぶさん。
ハイハイ、怪我してますね~治療しますよ、その前にぼう太!
「グフェ!?」
「ばぁ!?」
――何故だ。何故お主はそこまで拙者達を!
――もう止めて!その子が何をしたって言うの!?
――止めろ!カイドウ、ルタは拙者達の仲間ではない!
――もう私達の怪我を治さないで……お願いだから!自分のことをもっと大切に!
――ルタがルフィの娘?
――私は、また見ていることしか出来ないと言うの?
パクり。
「ねぇ、僕の時はその変な鳥は使わなかったよね?」
使うと能力が高まるんだ。
「……怪しい」
あと二人!一気に行くぜ!
「たくっ……やっぱり戻って来やがったか」
お?前方にはローさんではないか。
彼の周囲には……よし、ビッグマムはいないな。
「しょうがねぇ。そんなに父親の助けになりたいってなら、もう一度俺を治せ。送り迎えぐらいならしてやれる」
食い散らかせ!
「なっ……しまっ!?」
――おいおい、マジか……これは。
――ガキの癖になんて目をしてやがる。……俺が言えた話じゃねえか。
――耳を!?……こいつ、どこまで俺のトラウマを刺激すれば気が済むんだ!
――何だ。このふざけた影は。
――またお前か。いい加減……歌を聞いて欲しい?
――やはり、アイツの心の方の病を解く鍵は麦わら屋か……
――バカ!覇気も使えねぇガキがこんな場所に来るな!
――あぁ!麦わら屋!てめぇら親子揃って最悪だ!
――やっぱりこいつもDの一族か。
――助かるのか?だと……俺を誰だと思っていやがる
げぷっ……。
「今のは絶対におかしい!口に鳥を突っ込んでた!」
ラス1だ!!!!!さぁ早く案内しろ!
「あぁもう!この先だけど、ルフィにもその鳥で変なことしようとしたら止めるからね!?」
「……ルタ?」
さぁチェックメイッッ……あれ?
「あ、ちょっと!」と制止するヤマトを振り切って、ルフィへと一直線に駆け抜ける最中のこと。
ふと疑問に思うことがあって足を止める。
……そう言えば皆、何で顔も性別も変えてるのに私だって分かったんだ?
もしかして、記憶が飛ぶ前に同じ姿で戦ってた?
「おい!危ねぇ、避けろぉぉぉぉ!!!」
とルフィの叫ぶ声。
えっ?
カボチャが砕けるような音がして、私の意識はブツリと途切れた。
ペロ兄「ママ!聞いてくれ、シーザーの野郎がとんでもない事を吐きやがった!その娘は悪魔の実を複製することが出来る!その娘がどの陣営に与するかどうかで、今後の勢力図が容易にひっくり変えるんだ!」