ラスボスはお母さん   作:ラスボスはゴッドウソップ

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エレジア編 大合戦

「なぁにが「何だ、バギーか」だぁ!安心してんじゃねぇ!事情はどうであれ俺はお前と同じ四皇になったんだ!少しは警戒しやがれ!」

 

「まぁまぁ落ち着けって。ルタが怖がってる」

「ルタぁ~?何だこいつはお前のガキか?」

「いや、遠くの島で意気投合してな。ウタのライブに行きたいっていうから連れてきた」

 

怒鳴り散らかすバギーに怯え、シャンクスのローブに隠れるルタ。

 

あれから直ぐにバギー海賊団に接触した赤髪海賊団。

どうやら鷹の目のミホークとクロコダイルは同行しておらず、偶然チケットを手に入れたバギーはミスター3や東の海(イーストブルー)から仲間にしているウタのファンの少数でこの島へと訪れたらしい。

 

「それよりも聞きたいことがあってな。

……祭り屋やギルド・テゾーロはともかくとして、金獅子やNEO海軍までウタのライブに来たことについて何か知らないか?」

 

「知るか!折角俺様の捻れ上がった胃とストレスを労う為に政府の目を掻い潜って訪れたってのに、とんでもねぇ奴らが白昼堂々闊歩してやがる。こんな事になるならミホークだけでも連れて来るんだったってハデに後悔中だ」

「そういやアイツ、お前の部下になったんだったな。しかしそうなると弱ったな…迂闊に接触するわけにもいかないし、奴らと連絡を取ろうにもその手段がない」

 

これでもし、金獅子のシキやゼファーなどが単なるウタのファンで、遠路遥々このライブの為に訪れたというだけなら何の心配もいらないが、わざわざ海賊旗や反海軍をアピールする軍服を掲げている以上、組織単位の思惑があるのだろう。

 

「…………仕方ないか」

 

一瞬、思い詰めた表情をしたシャンクスは懐から小型の電伝虫を取り出した。

 

「あん?誰に連絡取るつもりだ?」

「この国の国王とは面識があってな。もしもの時の為に連絡出来る状況は整えていた」

「おお!成る程……この国の国王ならこの状況も何か知ってるかもしれねぇ。本当にアイツらが歌姫のファンってなら問題ないが、もし歌姫が人質に取られているようなもんなら直ぐにトンズラこかせて……」

 

「あぁ、その時は俺たち二人で奴らを潰すぞ」

 

真顔で宣言するシャンクス。

 

「は?」

 

とんでもない事を宣う彼に放心するバギー。

 

いくら自分達が四皇だって言っても、主戦力のあの二人はいないし、何より見習い時代、あのロジャー船長と覇を競いあっていた男が敵になるかもしれないと言うのだ。流石に冗談だと思いたいが、特に弁明する訳でもなくシャンクスは電伝虫のダイヤルを回した。

 

プルプルプル プルプルプル プルプルプル

 

「…………ハッ!?」

 

その瞬間、ルタは正気に戻る。

 

えっ!?もうエレジア!?

バギーがいる!!?

 

突然ビックリドッキリな彼女ではあるが、

取り敢えずエレジアに着いたら、ウタワールドに取り込まれない為に鼓膜を潰そうと考えていた為、咄嗟に潰した。

 

ガチャ

 

「もしもし、ゴードンか?」

 

『ありがとう。シャンクス……ルタを連れてきてくれたんだね』

 

 

「な……」

「お、おい?」

 

 

四皇一名脱落。

 

 

…………えっ?

まさかいきなり?と恐らく電伝虫越しからウタワールドに取り込んだのであろうウタのヤバさに怯える彼女であるが、この時はまだ余裕があった。

 

急いで電伝虫を切り、バギーにお願いしてシャンクスを背負って貰う。

 

彼女がまだ安心出来るのには多々理由があるが、一番の理由がウタウタの実の最大最強の力であるトットムジカの楽譜はとっくの昔に燃やしてあるからであった。しかも謎の超パワーで復活しないように燃えカスは海に捨てるという徹底ぶりだ。

だからウタワールドにさえ取り込まれなければ何とかなると思っていた。 

 

当たり前だが、劇場版の敵が勢揃いしているとは夢にも思ってはいない。

 

「何だ?こいつがいきなり気絶した理由について何か知ってるのか?」

 

……う~ん。よし!

 

エレジアの様子が大分違ったり、ルフィ達はもう来ているのかとか、色々分からない事だらけだけど、さっさとウタちゃんから記憶を抜き取って終わらせよ!

 

本編でいうライブ会場を目指して歩くルタ。

 

「おい、ちょっ!置いてくんじゃねぇ!!!」

 

そう意気込む私の後をついてくるバギー。

別について来てもいいけど、面白くないと思うよ?

 

歩を進める傍ら、そういや何でバギーがエレジアにいるんだ?

REDには出てなかったよな。とか飛んでいた記憶の穴を埋めるように思考を加速させていく。

 

そして、会場の入場入り口に着いた時であった。

 

 

 

「ジハハハハ!!!これが今の四皇の力か!弱すぎて反吐が出る!」

「ちっ、一番活きが良いのを取りやがって……部下程度じゃあ肩慣らしにもなりやしねぇ」

 

 

「くそぉぅ……」

「「ルフィ!」」「ルフィ君!」

「ルフィさん!」

 

苦戦するルフィと麦わらの一味。

それに対する金獅子のシキ(何故か若い)とダグラス・バレット。

 

 

……そっと私は来た道を引き返す。

 

「おやおや、ショーはこれからだってのに何処に行こうっていうんだい?」

 

その肩を掴んだのはギルド・テゾーロ。

 

 

――おら!セルセル!

 

「なっ!?ウゲェェェ!!!!」

 

 

能力を使って私は逃げた。

 

「はぁはぁはぁ!クソー!シャンクス!これで生き残ったらテメェから財宝巻き上げてやるからなー!」

 

それでシャンクスを背負っているバギーも一緒に逃げた。

 

もうヤダ!なにこの理不尽!何で劇場版のキャラがいんの!?

 

と一先ず安全なところを目指して、私の私室へと走る。

 

 

「やはりここまで来たか。モンキー・D・ルタ!」

 

そりゃ居るよね!ゼファー先生ー!(やっぱり若い。モドモドかな!?)

 

続けて立ち塞がってきたゼファーにセルセルの能力で一端吐き気に苦しんで貰おうと手を伸ばすルタ。

 

「ハァァァ!!!!」

 

 

なっ!?こいつ……覇気で私の能力を!?

 

能力は強すぎる覇気でガード出来る。

ゼファーは覇気の達人→つまり私の天敵。なんてバカみたいな図式が頭に浮かんだが、ここまで来て諦めてたまるかと能力で体を成長させ、セルセルの(ピストル)!と叫びながら思いっきりぶん殴った。

 

「はは!流石はガープの曾孫といったところか!その年にしてこの拳の重さ……育て甲斐がありそうだ!」

 

鼓膜潰しているから何を言ってるか分からないが、褒めても何もでんぞ!この野郎!

 

セルセル自己改造→セルセルのぉ~巨大化(ビックフット)!→からのタックルでどうだ!

 

「だがしかし!能力に頼りきりになっているのは減点だな!そんなあからさまな攻撃で倒せるとでも?

俺を誰だと思ってやがる!俺の名はZだ!」

 

お、おおおぉぉぉぉぉ!!!!!

力比べで負けてたまるかぁぁぁぁ!!!!

 

 

バキッボキッバキバキ!!!!

 

 

「ちっ!こいつに痛覚はないのか?!このままだと腕が砕けて使えなくなるぞ!」

 

お?何か……力が弱くなった気がする。このまま押し切れ……!

 

「ならば仕方ない!幼いお前には負担は大きいが、覇気の真髄をお見せしよう。遠い国、ワノ国で流桜と呼ばれる力!覇気による内部破壊だ!」

 

あぎばばばばばばば!!!!

 

……だ、ダメだ!これ以上は。

 

 

「はっ!隙だらけだぜこの野郎!食らえ!特製マギー玉!!!」

 

「何ッ!?」

 

寸前の所で思わぬ助太刀が入り、何とか気絶する前に能力による回復が間に合った。

 

「おら!さっさと逃げるぞガキ!」

 

言葉は聞こえないが、この時だけは何を言ってるのか理解出来た。

 

私は口笛を吹いて、ぼう太を呼び寄せ、その上に乗る。大人二人は能力で肉体を幼くして何とか重量オーバーをパスした。

 

「よし、このまま俺の船まで……て、おい!何処に向かってやがる!」

 

バギーには悪いが、あと少しなんだ。

あの会場にウタちゃんはいなかった。城にもゼファー先生だけでいない、となると後一つだけウタちゃんが居そうな場所で残されたのは…………私が生まれたあの家しかない!

 

 

 

トットムジカの影響から逃れて唯一破壊されずに孤立した小谷の上にある家。

ウタちゃんが産みの親であると判明するまで一緒に暮らした、思い出深い場所だ。

 

そこに行けば全てが終わるんだと、ぼう太に乗ってその家の扉の前に降り立った私は勢いよく扉を開けた。

 

 

 

「おかえりなさい、ルタ」

 

すると、やはりいた。私のよく知るウタちゃんだ。

彼女は満面の笑みを浮かべ、歓迎するように両手を広げる。

 

「あ、お姉ちゃ」

 

「そして、お休みなさい。……永遠に」

 

 

そしてグサリと刺されましたとさ。……ハハ!!!

 




Q.何故麦わらの一味がいるの?
A.カイドウ戦が終わったあと、最高の船と最高の操縦士が何十回も風来バーストして、いつの間にか追い越してた。

何でそんなに急いでいたかは……次回へと続く。
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